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2024.02.14

4つの絵画をモチーフに。春meetsアート!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です!

2月になり、寒さも本格的になる日もあったかと思えば、

今週は一気に20度近くなる予報。

気温の上昇とともに開花までのスピードがアップする春のお花の日持ちが心配になるのは花屋としての気持ち。春のお花はどう思っているのかなー。喜んでいるかもしれないですね。


今日のコラムでは、2024年最初のレッスン

「春meetsアート!絵画の色彩のブーケ」というテーマでご提案したブーケをご紹介します。


大好きな花を仕事にした結果、あまり趣味がないなーと思う自分ですが、

最近は改めて、絵画を見ること、画家を知ることが好きだなーと思うことが多く、

ようやく、美術鑑賞を趣味と言ってもいいのでは!?という気持ちになっているのもあり、

自分が今まで見たアートの中から、好きな絵画をピックアップして

皆様にご紹介しつつ、ブーケで表現しよう!という企画です。


過去にもレッスンテーマにおいて、

ルノワールやゴーギャン、ハマスホイなど、多くの画家、絵画をテーマにさせていただきましたが、

今回は市場での花との出会いから連想できた絵画を表現するという形で開催したため、

自分もご参加いただいた皆様も、どんな絵画がテーマか、どんなブーケかは来てみてのお楽しみ。2週間、計4回の仕入れの度に違う画家をテーマとしてご提案しました。


春のお花は色数が多いだけではなく、
1つの花の中にたくさんの色をもつ複色(バイカラー)のものや
花びらの個性的な形やひらひらふわふわした質感色むらなどに個性を持つお花が多く、
絵画における細かい筆触や色のグラデーションのような表現を1輪の中に見つけることができます。


他の季節よりも春のお花で絵画の色彩を表現をしたくなるのは、春のお花が1輪でアートしているからでしょうか。

画家が絵の具をキャンバスに並べて1つの絵画を描いたように、ブーケの中にたくさんの花を並べて絵を描くように花を束ねます。


束ねる時に気を付けたことは、お花1つ1つの個性を引き立てるより、
すべてのお花を協調させて1つのブーケとしての美しさを表現すること。

そのために、あまり大きな凹凸は作らず、特定のお花の個性が強くなりすぎないようにしてみました。

ただ、絵画においても色を重ねて表現することがあるように、
花を並べるだけではなく、軽い凹凸を全体に散りばめて、花と花、色と色をつなぐように束ねていきます。


最初に選んだ画家はルノワール。

その中でも、自分の中でとても印象に残っている絵画、「ピアノに寄る少女たち」をイメージして色を集めてみました。

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ルノワールの同タイトルの絵画は6点あるそうで、オルセーにも、オランジュリーにも所蔵されているようです。

何度も行った美術館のどちらでも見ていたから、自分が記憶に深くとどめて印象深かったのかもしれません(どちらにもあることには今まで気付いていなかったのですが)。

この絵画の雰囲気はルノワールの人への興味や優しさを感じるようで大好きです。

ローズドルノワールというフランスの伝統色にもなっており暖かなピンク、陰の表現に多用されるブルーを明るい色調でまとめています。

 

2番目に選んだのはギュスターブ モロー。

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こちらも自分が大好きな画家です。パリのモロー美術館には何度も足を運んで、みんなにおすすめしています。

象徴主義と言われる作風は、神話や聖書の一節をモチーフに描きつつ、その中に様々な人の感情を表現しています。

自分はそこまで深く、全部を理解できるほどの観察眼は無いのですが、とにかくモローの絵には吸い込まれるような不思議な魅力とともに、圧倒されるような神秘的な力を感じます。

その中から、数年前に日本の展示会で見ることができた「一角獣」という絵画から色を拾ってみました。色だけでなく、少し怪しげな存在感や、一角獣の角のようなラケナリアなど、ちょっと「お花象徴主義」とも言えるような、何か連想するような花を交えてモローぶりました。

3番目に選んだのは、ラウル デュフィ。

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こちらも日本の展示会で見て好きな画家なのですが、実はその前にパリで見にいった「電気の精」という巨大な絵画が、なんとその時は会場の修復かなにかで見れなかったという悲しい思い出もあり、いつか電気の精を生で見たい!と思う夢も込めての表現でした。

今回は「30年、あるいはバラ色の人生」というタイトルの絵画を主にイメージしつつ、実際見ることができた他の絵画のイメージを勝手にミックスして、華やかなピンクとイエローという、強烈な色彩でまとめてみました。

デュフィの絵画に見られるあふれる多幸感や光感、輪郭から飛び出るような色彩を想像していると、ブーケも他の3作品より凹凸が大きくなりました。


最後の作品は、やはり大好きなオディロン ルドン。

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要するに、みんな大好きな画家ばかり!

ルドンについても思い出深く、コロナの流行でそれ以降中止せざるを得なかったレッスンのテーマがまさに、ルドンの描いた「グランブーケ」だったのでした。

そのリベンジ!ではないのですが、この4回のチャンスの中のどこかでルドンの絵画をテーマにしたいという気持ちが無かったといえば嘘になります。

ちょっと決め打ち的でごめんなさい!でしたが、

ルドンの絵画はどれも魅力的で、色彩表現も多様なので、どの絵画にしようかなーなんて思っていたのですが、その中で「オルフェウス」という絵画を選んで色を拾っていきました。

やはり、少しの花象徴主義という気持ちで、ルドンの絵画のどこか不思議な雰囲気を表現するべく、変わり咲きのラナンキュラスなどを交えてみました。


こうして自分の「好き」がたくさん詰まった、

なんとも自分にとって贅沢なレッスンとなってしまいましたが、

皆様にも共有いただけていたらいいな、と思います。


毎回、会場のお花を見ていただいて、

「今日の画家は誰だ!?」クイズ(正解者にはスイトピー!)を開催させていただきましたが、

ややマニアックなチョイスになってしまったため、自分もヒントを連発し、みなさんは携帯で検索する、というのが毎回恒例となったのでした。

あー、楽しかったな。


今回もすべてのテーマにおいてお世話になり、個性を発揮したのが染められた花達。

ナチュラルかというと、「?」というお花も、アート的な視点で見るとその美しさを発見できます。


絵画なブーケ。

自分にとって、お花の新しい見え方、配色の試みができるとても大切なテーマです。

またぜひ、秋か来年か、開催できたらいいなーと思うので、

ぜひご興味のある方はご一緒できたら幸いです。

2024.01.14

タイでのあれこれ

みなさんこんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

遅ればせながら、2024年最初のコラムとなります。

どうぞ本年も、よろしくお願いいたします。


jardin nostalgiqueは17日から営業を再開しました。

久しぶりの市場では、寒さの中でもたくさんの春の花に出会えて、

お休みモードになっていた生活リズムや体も心も一気に目覚めたようです。


少し長い冬期休暇をいただいた間に、タイへ行ってきました。

自分にとっては初となるアジア、初の熱帯への旅行です。

学生時代からお世話になった先輩がいたり、

タカさんが昨年からタイ語を勉強を始めたり、

いろいろなきっかけが重なって、乾期の今が良いのでは!?と、

招かれるような、気まぐれのような、なんとも言えないタイミングでした。


旅行する際には事前にその国についてのたくさんの知識をもって、

行く場所のことを知って、どこに行くかとか、何をするかとか考えたい自分は

今回もたくさんの旅行ガイドや、今までに行った方のアドバイスなどを聞いて情報収集。

そうしていると、わくわくした気持ちはもちろんですが、

今まで旅行した国ではなかったような注意喚起もたくさん!

狂犬病、テング熱、食あたり&水あたりなどなど、

気を引き締めなくては!と思う心に比例するように、

各方面への備えとして尋常ではないほどの薬を持参することとなったのでした。


タイではチェンマイ、バンコク、2都市で一週間ほど滞在しました。

古都と言われるチェンマイはゆったりとした時間が流れていて、

その時の流れに任せて寺院をのんびり巡るだけでもあっという間に一日が終わるようでした。

最初に目指した寺院まで、地図上は徒歩圏内と思い

さあ行くぞ!と思って念のため道を尋ねた方が、

「遠いから徒歩はやめた方が良い!徒歩は信じられないよー!」

と言うので、「あれれ、1時間くらいかかるのかな!?」

と思って所用時間を見せてもらったら、徒歩17分。


街の散策も兼ねて、やはり徒歩で向かいましたが、

街の中で歩いているのは自分たちか、数人の観光客のみで、

お住いの皆様は車、バイクで移動しているようでした。


暑さ故の歩かない主義!

その徹底っぷりに初日からびっくりしたのでした。


うって変わってバンコクはキラキラ大都会!

チェンマイとは別の国なのかと思うような景観の違いに驚きでした。

こうしてそれぞれが違う魅力がある点を知れて、見れてよかったなーと思いました。

旅行の感想文みたいなコラムになってすいません。

ここからはお花にまつわることを写真も交えて。

その中で、それぞれの都市の花市場へも足を運びました。

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涼しい乾期であっても30度前後の気候ということで、

メインで出会う花はラン、スターチスなど、

とにかく日持ちの良いお花。

その中で、マリーゴールドの花だけがたくさん袋詰めで販売している光景をよく目にしました。お寺にお供えする花輪をつくるためのもので、とにかく多く需要があるそうです。
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また、日本ではなかなか出会えないお花の中で

一番多く目にしたのはドークラックというお花。

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カロトロピス、もしくはクラウンフラワーという名前でも流通するようです。

王冠のような形が可愛らしく、これを連ねてガーランドにして、

寺院のお供えを作るようです。


白いものが多いのですが、時にライラックのような微妙なニュアンスのあるものもあって、

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この花が日本にもあったらいいなー、なんて思うのでした。

クチナシも短くカットしたものを密封して、氷で冷やして販売していることが多かったです。

確かに、日本でも活けていても萎れやすいお花なので、密封してみるのも良いのかもーと思ったり。いつか実験してみよう!

ただ、そうした南国らしいお花だけではなく、

冷房を効かせたお店の中には、草花や球根植物にもたくさん出会えました!

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一般家庭ではやはり暑くて日持ちがしないのでしょうけど、

ホテルなどの活け込みなどで活用されるとのお話もありました。

タイでは北部のチェンライで生産されているそうで、

他にも多くは中国の雲南から輸入されるそうでした。


市場の中では、花輪を作り続けている方もいて、
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その様子をまじまじ見て、日本で真似てみよう!と意気込んでいたのでした。

そんな、市場での知らない花との出会いもたくさんならば、

街の中でも今まで見なかった植生に出会えました。

鉢植でよく知っているブーゲンビリアも
大木になった時の美しさは格別ですね。

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南国初心者な自分は大きく育ったプルメリアやアデニウムに感動したり、

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知らない花に出会ったらその都度写真を撮って調べたりと、

やはり初めて行く国ではたくさんの発見、感動がありますね!

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ワット チェディルワンで出会ったのは沙羅双樹。
仏教において重要な聖木。
各お寺には菩提樹も必ず植えられていて、
お寺の年数と比例して大きな木になっているそうでした。

お寺と蓮(と人)。

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蓮や睡蓮も、よく見かけました。
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少し花から脱線しますが、

今回は南国フルーツのおいしさ、かわいらしさにも気付いた旅でもありました。

自分が一番感動したのは、マンゴスチン!

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食べやすさ、味、見た目、全てにおいて好み!

もしも日本にあったら、もちろん食べまくることは言うまでもなく、

アレンジメントなどにも使いたいなーと思うような、かわいい形。

もっと食べたらよかったー、と、帰ってからもずっと思ってしまいます。
果物が好きな自分は、他にもランブータンやジャックフルーツにドリアン、タマリンド、
パッションフルーツ、ドラゴンフルーツ、チョンプー、ザクロなどなど、
出会った果物はほぼ食べました!

うーん、今回のコラムは結局ただの旅報告になってごめんなさい!

代わりに写真をいろいろつけてみたので、

ぜひ、華やかな色彩をお楽しみいただけたら幸いです。

このタイ旅行で気付いたこと、感じたことを

いつかまたレッスンのテーマにしてみたいと思っています。

そうそう、少しですが資材も買って帰ったので、

いつかお披露目できたらいいなーと思います。

こうして新年最初からエネルギーをたくさんチャージした2024年。

営業開始してからは、全力投球!

只今、お店では絵画の色彩をテーマにしたレッスンを開催中です。

自分の大好きなアートのうんちくに皆様を道連れにする時間。

次回のコラムでは、またそんなレッスン報告もできるかと思います。

またぜひ、時々覗いていただけたら幸いです!

どうぞ引き続き、よろしくお願いいたします!

2023.12.14

2023年の2つのリース

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

今年の冬はジグザグな気温と言われるように、
急に暖かい日もありましたが、ここ数日は一気に寒さが増してきました。

いつも行っている大田市場では10日に松市、17日に千両市があります。
このコラムを書いている今はまだ、千両市後の市場に行っていないのですが、
明日朝の市場は、今までに並んでいた松に加えて千両が並び、
より年末感が増しているのだろうなーと、
わくわくする心のゆとりもなく、正直胸がキュッとなっています。
やはりこの時期の仕入れは、毎年とても気が張っていて、
不足、過剰なく仕入れることを考えると、顔がこわばってしまうこともしばしば。

まずは明日の仕入れ、良い千両に出会えますようにー!

と、もうなんだか年末づいているのですが、
今回のコラムではクリスマスにちなんで開催した、今年のリースレッスンの作品をご紹介します。

毎年、個性の違う2パターンのリースを考えているのですが、
昨年、ややしっとりめのリースをご提案したこともあって、
今年のリースは1つはワイルドに、1つはかわいい定番にしてみました。

まず、最初に開催したのは、
「プリミティブ&アボリジナル」というテーマ。

この夏にオーストラリア・メルボルンへ旅行した際にたくさん鑑賞したアボリジナルアート。

鮮やかな色彩や、象徴的なモチーフはもちろん、生物をレントゲンのように透かせて描く
レントゲン画法やドットの表現が特徴的でした。

オーストラリア原住民であるアボリジナルが、
自然と共に力強く生きている様子も知ることができて関心が高まりました。

今回のリースはそこで感じた印象をそのままに、
プリミティブ(原始的)な風情と、アボリジナルな要素を織り交ぜつつ、
クリスマスを盛り上げるような華やかさを併せ持つようなテイストでご提案しました。

アクセントにしたのは、メルボルンのマルシェで購入した布。

この布に出会った瞬間、「クリスマスリースに使おう!」と、真剣に品定めして、
数種の布を選んだのでした。

最初は怪しい観光客の我々を遠くから眺めていたマルシェのおばさまが
滞在時間が長くなると次第に「お、あの旅人は本気だな!」とばかりに、
徐々に真剣に接客してくれたのを思い出します。

こうしてアボリジナルアートがデザインされた布は端切れにして、
植物に馴染ませます。

オージープランツやネイティブフラワーなど、
力強い印象のお花をたくさん用いて、
ぴょんぴょんと飛び出したラフさも魅力な、
個性的な作品になりました。

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第二弾は、

souvenirs d'enfance(スーブニール ダンファンス)というテーマ。

フランス語で、おしゃれな印象にしてみましたが、子供の頃の思い出という意味です。

大人になり、いろいろなクリスマスがあったなーなんて思い出しますが、

子供の頃のクリスマスは、みんなでケーキを食べたり、
サンタさんが来るかなあとわくわくしたり、どこかあたたかな、ほっこりする一日だったように思います。

そんな、子供の頃のクリスマスへの扉をあけてくれるような、
ザ!クリスマス!ともいえるようなリース。


温かな暖炉の火の光をイメージするオレンジ~赤のたくさんの自然素材を用いて、
ほっこりあたたかな印象を大切に色や素材を選びました。

ふんだんなドライフラワー達からは、素朴なぬくもりを感じ、
ドライオレンジの香りに、ちょっと食欲もそそられて。


普段のリースは巻き上げて完成!なのですが、

このテーマにおいて大切にしたのは、作成した後で飾り付ける時間。

飾り付けるって、とっても楽しい作業だったなーって、思い出してもらえたらいいなーと思って、たくさんのオーナメントをご用意しました。

鍵のオブジェには、子供心への扉を開いてほしいなという願いを込めて。


誤算だったのは、あまりに飾り付けがありすぎて、

なかなか全部のっけられない!と悩む方が多かったこと!

9月から調子にのって集めた成果が多すぎました!

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でも、こうして今年も2つのリースレッスンを楽しく終えて、

今頃、それらを飾ってクリスマスまでの時間を皆さんが楽しんでいるのかなーと思うととっても嬉しく、

今からまた来年はどんなリースにしようかなー、なんてわくわくしてしまうのでした!


今年のコラムはおそらくこれで最後かなーと思います。

ここからはお店の営業に集中して、無事に年末の営業を終えることを目標にがんばりますね!

このような日々の徒然なコラムをお読みいただいている皆様、

今年も1年お付き合いいただきありがとうございました!


来年もまた、マイペースに書いていけたらと思いますので、

どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

皆様も寒さにお気をつけて、

良いクリスマス&お正月をお迎えくださいね!

2023.11.14

野獣達と枯れ色のブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

いよいよ12月も間近となり、

朝晩の寒さには時折冬の訪れを感じることもありますね。

暑い夏のさなかは「冬の寒さの方がまし!」と豪語していたけど、

やはり寒さもつらいものですねー。

市場に向かう日の朝はお急ぎで支度するのですが、

冬は何層にも着込んだりホッカイロはったりするのに手間がかかり

その点で着替えの早かった夏は良かったなーと、

生活の中でちょこちょこ、季節の中の小さな違いを感じています。

お店のレッスンでは、もう冬支度として

クリスマスリースのレッスンを開催しているのですが、

今回のコラムでは、少し季節を巻き戻して、

その前まで開催していた晩秋を意識したブーケレッスンの様子をご紹介します。

テーマは

「晩秋のブーケ・フォービズム ~枯れ色を纏ったフォーブ達~」 

草は枯れ始め枝葉は紅葉し、

青かった風景がくすんだ暖色をまとった枯れ色に変化する季節。

その風景の中から花を集めて束ねたら、

きっと素敵なブーケが出来上がります。

それをそのまま晩秋のブーケとしてご提案したら良いのですが、

最近は地域や季節の異なる花を組み合わせられる、ブーケならではの面白みを表現したい気持ちが強く、

異なる要素を折衷することで生まれる化学反応のような調和を意識したテーマを考えてしまいます。

多様性の中の調和に感動したメルボルンの旅の影響が今も続いているのでしょうか。

そこで、晩秋の自然の中にあるような枯れた素材に、

その中には決して存在しないような、

色も個性も主張も強い異国の花達を交えて束ねてみようと考えました。

そのイメージに説得力を持たせるテーマの中で

重要な要素として選んだのが、

絵画において20世紀初頭に出現したフォービズム。

マチスやデュフィなどに代表されるような、

鮮やかで強い色彩が、まるで野獣(フォーブ)のようであるとして名付けられた様式です。

フォービズムの作家のように、強い色彩表現を試みつつ、

晩秋の季節感を感じさせるブーケをご提案したい!と思いました。

色選びでは、フォービズムの画家として代表的なマチスの作品の中で、

今年の夏の展示会で見ることができた「赤の大きな室内」

から受けた感動を色彩に投影して、鮮やかな赤やオレンジを集めてみました。

フォービズムの名の由来である「野獣」的な要素も取り入れるべく、

花の形や強烈な個性から「野獣味」を感じられるものをチョイスしてみました。

こうして、自然の枯れ色を纏った野獣的な花がどのように見えるのか。。。

自分もわくわくしながらサンプルのブーケを束ねてみたのでした。

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束ねる際に意識したのは、とにかく色の表現を重視すること。

フォービズムの絵から受けた色の力を、ブーケに込めてみたかったです。

そのために、お花の凹凸はあまりつけず、あえて色を並べるようにして

野獣たる花達の形の個性はほどほど程度に見せるようにしてみました。

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個性が集まってできた色面に、紅葉、枯れた穂や草など、

様々な枯れ色を纏わせます。

野獣達の強さを仲良く馴染ませるように。

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色彩においては、枝物、葉物の色味も暖色であるこの時期故に、

ブーケ全体が暖色にまとまり、

強い個性の花達なのにとても調和したものとなりました。

かとおもいきや、近づいて見ると、強い個性の花が顔をのぞかせて、

枯れた自然の草や葉がもつナチュラルな表情とコントラストを醸し出していて、

遠くで眺めても近くで観察しても面白いブーケになったように思います。


レッスンの最中は、

もっと枯れ色を纏わせてー!!などと皆様を煽ってしまうことが多く、

もはや纏っているのか纏わりついているのかわからないくらいの存在感で枯れ色がふんだんに表現されることも。それもとっても素敵でした。

今回のお花選びは、秋というどこか素朴で情緒のある季節に

あえてジャルダンノスタルジックらしさのないお花を多用した、特徴的なレッスンだったように思います。

とっても素敵に束ねてくれた参加者の方から、

「今回は好きな花がなかったから、考えすぎず迷いなく束ねられました!!」

と、笑顔いっぱいに報告を受けて

そんな率直なご意見もこのレッスンの感想としてはとっても嬉しいなーと思うのでした。

お家の中で、秋の枯れ色の中の野獣達と目を合わせて、

「ふふっ、意外とかわいいな!」なんて思ってもらえていたらいいなー!


自分にとってもとても印象に残るレッスンとなりました。

ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました!

2023.10.20

色味とボヘ味のブーケ マルチカラー・ボヘミアン

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

早くも10月も後半、
日中は暖かな日もありますが、朝晩はぐんと冷える日が多くなりましたね。
ここ2週間ほどは、朝の市場に行く際も1枚余分に着込んで、
自販機で買う飲み物も、冷たーいのか暖かーいのか、ちょっと迷うようになってきました。

飛ぶように過ぎていく時間の中ですが、
10月17日、jardin nostalgiquehは11周年を迎えました。

昨年の10周年は展示会を開催したり、インスタライブをしたりしましたが、
今年の11周年はそっと過ぎ去ろうとしています。
そんな中でも、記念日を思い出してお祝いしてくださった皆様のおかげで、
自分たちはしっかりその実感を感じて当日を過ごすことができました。

12年目も特に大きな目標は無く、目指すは現状維持ということになりそう。

ただ、再確認したのは
jardin nostalgiqueはお店としていつでも皆様をお迎えして、
花で、お菓子で、
わくわくしたり、少しでも元気になったり、
相手のことを思いながら贈り物を迷ったり、
思わず話が盛り上がってみたり、
お店の中での時間を楽しんでいただけるような場所でありたいなという
お店をオープンした時に思っていたことでした。
初心を忘れず、また12年目も元気に営業していきたいなと思います!


レッスンでは、11周年を記念した大きなブーケを
「マルチカラー・ボヘミアン」というテーマでご提案しました。

秋・冬は乾いた印象やアースカラーが似合う季節。
いつもこの時期になると、ご提案したくなるブーケ・ボヘミアン。

今回はその地方の民族衣装やラグなどのインテリアの色味をイメージした
カラフルな色彩で花を選んで、
そこにボヘミアン感(レッスンの最中はボヘ味と表現していました)を増すための
枯れ感のある穂や枝をプラスして、
色味とボヘ味のあるブーケということでまとまりました。


ボヘミアン感を出すための花材の選び方として自分が大切にしているのは、
・背後に感じるアースカラー
・乾き感(枯れた要素やそもそも乾いた印象のネイティブフラワーなど)
・柄や不思議な形
などです。
今回もその部分は同じなのですが、
色合わせとしてはマルチカラーというテーマのもと様々な色を集めました。

と言いつつ、実は色選びの核になったのは、
極反対色にあるオレンジとブルー。

束ねるといろんな色でカラフルに見えるブーケも、
実は大別するとこの2つに括られて、
その中で微かに赤味があるものがあったり、
濃淡があったりするという、
実はなんとなく説明がつく色構成なのでした。

そんな中で、
オレンジの中にもブルーを帯びたものや赤みのあるものがあったり、
ブルーの中にも赤味のあるものやクリアなブルーのものがあるよーという、
1輪ずつの中の色の見つけ方をまずご案内。
その時はお花を全部並べると、少しの違いに気づくことができます。

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そしてそれらを束ねるにあたっては、
それらを隣同士に配置したり重ねて配置する関係の中で
色のコントラストの強い花同士でも
トーンが揃っていたら調和したり、
微かに感じる色のつながりが調和を作ったりすることもあるよーというような
調和を持たせる方法や、
調和に飽きてきた時には、あえて調和を壊すコントラストが面白さになるよーというような、
今回の反対色という色合わせだからできる表現も説明させていただきました。

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なのですが、いろいろお話した末、
最終的にはそうした理屈抜きに、
「見た時の気持ちよさ!」を大切に束ねていただきました。

どんな配色に心地よさを感じるかというのは、
知識以上に経験から、過去に素敵!と思ったものが素敵に思えるもののような気がしています。
あり得ないと思った配色も、
何かの説得力をもって接触した時や
もしかしたら見慣れた時などに
ふと「あれ、いいかも!?」って思えたり。

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それはきっとみんなそれぞれ
今までに目にしたもの、体験したもの、好みによって違うかなと思うので、
最終的には投げやりなようなご案内でしたがこれが実は一番良いご案内なのでした。
難しいことを考えずに、色で遊んでほしい!
皆様が好きな配色を見ることがとても楽しみでした。

結果、作戦成功!とばかりに、
皆様が思い思いに束ねるブーケは、
最初の時点で自分が見たことのない色合わせに溢れていて
見ている自分がテンションが上がりました。

完成したブーケも、それぞれの好みが反映されて、
調和を優先したものもあれば、コントラストを優先したものもあり、
細かく見ていくといろいろな発見があって、とても刺激的でした。

今回難しかったのは、
色遊びの最中にも忘れないようにボヘ味たる枯れた要素を散りばめていくというところだったかと思います。
レッスン中は
「ここはボヘ味が足りないねー!!」とか、良く言っていたような。


あ、そういえば、
それよりもなによりも、
茎も太くて大きい!重い!
という点がみなさんを苦しませていたのですが、
みなさん最後までがんばって
それぞれの「ブーケ マルチカラー・ボヘミアン」​​​​​​​が完成したのでした。

またぜひ、季節を変えて、
ボヘ味のあるブーケをご提案できたらいいなーと思います。
​​​​​​​やっぱりいいなー、ボヘミアン!

2023.09.30

個性が調和 ブーケ・メルボルン!?

おはようございます!jardin nostalgiqueの青江です。

1カ月ほどの夏期休業をいただき、

9月20日から営業を再開しました!

秋分の日を過ぎ、

市場のお花もすっかり秋らしいものに移り変わりましたが、

まだまだ朝も蒸し暑い日が続く毎日。

ただ、それ故に、

ふと感じる朝夕の涼しさがいつも以上に嬉しく感じて、

待ち望む気持ちから感じられる風情もあるのかなとも思います。

巷でも耳にしますが、四季が4等分ではない昨今、

短くなってきている春と秋については、

その季節を前に、

「何をして楽しもう!」なんて考えてみたり、

花屋である自分は、

「どんなお花でどんなブーケがご提案ができるかな!?」なんてことも考えたり、

本格的なシーズンを迎える前の

ちょっとした作戦を練る時間を楽しむのも良いかもしれないですね。


今年の夏期休業期間は、今までコロナで活動が控えめだったのを取り戻すかのように、

福島県での出張レッスンをしたり、田舎にも帰ったり、

海外旅行に行ったりと、わりと元気に飛び回っていたように思います。

中でも、久しぶりの海外旅行に行けたことはとても良い刺激になりました。

日本にも、世界にもまだまだ知らない場所がいっぱい。

知らないものを見た時に受ける感覚は

きっと人それぞれ、自分オリジナルなときめきだったりするので、

そんなときめきに出会えることがとても嬉しい!


今年の海外旅行は、

ヨーロッパほど遠くに行く勢いが計画中は無かったことや、

4年前のパースでの滞在がとても良かったことがあって、

再度オーストラリアに!ということで、メルボルンに行ってきました。


正直、行く前のテンションはヨーロッパに行く時のそれより少し低かったような気がするのですが、

行ってみてからの時間はやはり刺激がいっぱいで、

1週間の滞在中、たくさんのときめきに出会いました。

中でも、メルボルンでの一番の感動は「多様性と調和」です。


まず、街の風景としてヨーロッパの様な古い建築と


近代的でモダンな建物、


さらに公園や街路樹などの自然がどれもケンカせずに共存していました。

また、

老舗のようなカフェがたくさんある通りを抜けてすぐ近くに、

壁面アート盛りだくさんなファンキーな路地があったりすることも面白く、
昔と今も調和してたり。


そして、ぼんやりしている自分でも

すれ違う人々を眺めているとすぐに気が付くくらい人種・民族にも多様性がありつつも、みんなが居心地よさそうに生活してました。

料理や文化についても互いに受け入れが寛容なようで、違うものを排除するのではなく、興味を持って取り入れる気持ちがある街だなという感想です。

料理ではハイブリッドのような創作を提案するお店もたくさんあって、異文化を融合させてできる新しさを生み出す可能性も感じ、おそらくそれは料理だけではないのだろうなと思うと、街の活気にも納得。

いろいろな場面で発見があり、

個性を個性としてガンガン見せていくことも素晴らしいのだけど、

とある個性が他の個性のことも尊重しつつ、適度に主張はすれど協調しあうような

調和したコミュニティってもっとすごい!と感じました。

そんな中で、

あ、これは人が花、ブーケが街・コミュニティだとしたら、

ブーケの作成のおいても表現できることかも!と思いついてご提案したのが、

夏期休業後最初に開催したレッスンです!

集めたお花は、花の大小も、形も、原産地もバラバラな1本1本の違う個性を持った花達。


このお花達の個性を全力で発揮させることも出来ますが、

今回はそれぞれの個性を調和させることを考えてもらいます。

大きなお花はブーケに彩りとボリュームを添えてくれますが、

小さなお花と同じ高さに並べると小さなお花を尊重できなくなります。

そっと少し低く。

小さなお花は高く入れることで、

小さいからこその軽さや繊細さといった個性を発揮してくれます。

さらに大きなお花同士の輪郭をつないで、仲良くさせてくれます。

ただ、あまりにも高く入れてぴょーんとなると、

その軽さにばかり目がいってやはり目立ってしまうので、

今回は一定の高さを決めて、その中で自由にしてもらいます。


そんなことを考えながら束ねていると、

個性豊か、産地いろいろなブーケでも、

自然に一つの調和のとれたブーケが出来上がったのでした。


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リーダーはいない、みんなが主役!

名付けて、「ブーケ・メルボルン!」

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今回の花選びは夏の旅の経験がなかったらできなかったなーと思うし、

やはりいろいろな旅をして、そこから得られたものを題材にすることは自分がとても楽しくて、旅したい熱が高まるきっかけになったのでした。

そのために仕事も頑張ろう!とか、英語も勉強しよう!とか、

がんばる糧が増えた気がするし、

その結果の旅の経験を仕事に生かすことができたら最高!

こうした良い循環がこれからできたら良いなと思うのでした。


そんなこんなで、秋の営業もはじまりました!

ふと気づいたらもうリースレッスンを告知しなくては!などと、

もう年末の足音も聞こえてくる点が恐ろしいのですが、

これからの忙しいシーズンを、

旅で得たやる気とカロリーで乗り切っていきたいと思います!


どうぞ引き続き、よろしくお願いいたします!

2023.08.14

真夏の夜の夢とストーリー・ハラスメント!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

8月も残すところあと少しですね!

暑かった夏が終わることには、あまり未練が無く

花屋としても、自分の好みとしてもうれしい気持ちなのであります。
そんな気持ちを知ってか知らずか、
今年の残暑はなかなか厳しいですね。
8月29日の今日も真夏の暑さです。


お店は今月15日から夏期休業に入っていて、

その期間で普段ではゆっくり読めない本を読んだり、

美術館に行ったり、食べたいものを食べたり、休息したりと、

心、体ともにインプットを意識して生活しています。

心の栄養のアウトプットは秋の営業開始からとして、

体の栄養のアウトプットは、休業中もこまめにしていかなくてはなりませんね!


そんな中ですが、
今日のコラムは、この夏最後のレッスンとなったブーケをご紹介します。

テーマは、「真夏の夜の夢 ~ボタニカルファンタジー~」。


レッスンのスケジュールを立てる時は、過去のその期間を振り返りつつ、

気分的にも、出荷状況的にも、お花の品質保持的にもその時期に合うものをと意識しているのですが、

8月のレッスンについては、とにかく暑くても丈夫!というポイントで考えています。

ここ数年いつも夏の主力に選ばれるのは南半球のネイティブフラワーや熱帯のトロピカルフラワーです。

過去のレッスンでは、サファリっぽくアースカラーでご提案したり、
リゾートっぽくブルーやオレンジでご提案したりしましたが、

今年は何かまた違うテーマで、面白くご提案できないかなーと考えて行きついたのが、

不思議なお花の形を活かして、ファンタジーな世界を表現するということでした。

ファンタジーを表現するときには、ファンタジーってどうするの!?と考えなくても、

お話の中に身を置くことで結構簡単にファンタジーの住人になれるので、

今回はシェイクスピアの喜劇「真夏の夜の夢」をチョイスして、

妖精や魔女が住む森の中に迷い込んだ気持ちで花を選んで、自由に束ねてもらいました。

(そういえば春は「ハムレット」をモチーフにオフィーリアの花束を束ねました。

2023年は、青江の中でシェイクスピアブーム到来です。)


そうして集まったお花は、

いろいろありつつも最終的に結ばれる、お話の中のいくつかのカップルを想像するように、

クルクマも2本、アンスリュームも2本、プロテアも2本、とみんな2本ずつ。

さらに森に住む妖精たちのように軽やかなお花、不思議なコケやキノコのようなお花、

それらを飲み込むような深い夜の森のような濃いグリーンの木々。

真夏の夜の夢というお話の中で、ネイティブとトロピカルが違和感なく北半球のグリーン、軽やかな草花と融合するのでした。


舞台と役者が揃ったら、そこで自由にファンタジーストーリーを作りながら束ねます。

参加した皆様には、ファンタジーへの入り口として、

シェイクスピアの真夏の夜の夢のあらすじを説明した上で作成開始!


綺麗につくること以上に、お話を楽しむように。

時にカップルを結びつけることにがんばってみたり、わざと障壁を作ってみたり。。。

同じお花でも、高い位置で使うと森の木のように見えたり、低く入れると森の苔のように見えたり、
お花の見え方が高さで変わることにもわくわくと想像力を刺激されます。


くっつけたいのにくっつかない困ったカップルもいれば、

勝手にくっついてしまうカップルもいたり。

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自分が皆様のブーケをチェックする場面でも、

普段では強烈にぶつかっているお花は空間を意識して少し距離を作りますが、

「もしかして、この2人はカップル!!?」と思ったらやっぱりそうだったりして、

うっかり引き離さなくてよかった!とほっとした場面も。
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調子に乗った自分は参加した皆様に

ストーリーの説明を強要する「ストーリーハラスメント(ストハラ)」をしてしまったかもしれないのですが、

困りながらもそこでいろいろ説明してくれる皆様に感謝!

最後まで困らせてしまった皆様、ごめんなさい!


でもきっと、作成中じゃなくてもその後ブーケを眺めていたら、
ふとした時に、

ブーケの森の中で繰り広げられるお花達のストーリーが浮かんだのではないでしょうか!?


あ、またストハラ!!?

もうこの辺でやめておこうかなーと思います!


秋のレッスンも

いろいろなブーケを皆様と一緒に楽しみたいです。

どうぞ引き続き、よろしくお願いしますー!

2023.07.30

ヒマワリのブーケと冷やし水

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江ですー!

今年の夏はなかなか手強く、

日中の気温が高すぎて静かな日が続いております。

自分自身もお休みだったらあえてこの暑さの中、外に出ないかもしれないと思うと、

そんな中、レッスンやお買い物にお越し下さる皆様に感謝の気持ちでいっぱいになります。

静かな時間には久しぶりにお店の雑貨を並び替えてみたり、

ラッピングをいろいろ考察してみたりと、

普段気になりつつも出来なかったことに取り組んでいます。

花屋は季節商売だなと改めて思いますが、

緩急があるからこその今の時間も大切にしなくてはと思います。

そんな暑さの中ではありますが、

今年も夏こそ元気いっぱいなひまわりをテーマにブーケのレッスンをご提案しました。

昨年はゴーギャンの絵画をテーマとして

アート的なブーケをご提案しましたが、

その反動からか、今年はぐっとナチュラルなブーケを作りたく、

頭の中でヒマワリ畑を想像して、その中で遊ぶ気持ちで花材を選んでみました。

ただ、日当たりさんさん、キラキラなひまわり畑ではなく、

少し日陰もあってどこかほっとするような、

ノスタルジックさを感じる風景を都合よく思い描いて、

サブタイトルを~le soleil et l'ombre~としてレッスンテーマにしてみました。

フランス語でsoleil(ソレイユ)は太陽、日光、

ombre(オンブル)は日陰を意味します。

日向と日陰。日中と夕方。

1つのブーケの中に夏の明るい日差しとどこかノスタルジックで落ち着く日陰、夕暮れの印象の両方を作るという創作ブーケです。

光の強弱や光の色で、ものも風景も見え方が変わることは光と色の関係の面白さを感じますし、

さらにはそれにより印象までも変わる点で、光と色の関係が人の心やものの捉え方にも影響を及ぼす、とても複雑なものであるように思えてなりません。

そんな面白味をブーケに閉じ込めるつもりで。

選んだのは同じお花でも様々に色の明暗を持つ仲間たち。

まずヒマワリは明るい黄色のレモネードやモネのヒマワリ、濃い黄色のサンリッチマンゴーやサンリッチフレッシュオレンジなどに、深いブラウンのプロカットレッドなど。

開催日によって品種は違いましたが、日差しを感じる明るい品種、陰の中にあるようなシックな品種を交えてみました。

時にはホワイトと言われるより明るい品種であるホワイトムーンやホワイトナイトも交えて。

フロックス、レースフラワーなどもふと気づくと明暗を表現するような品種が様々揃いました。

※フロックス(白~グリーンレディ~ミスティグリーン~ブラインドライオン)

 レースフラワー(ホワイトレースフラワーやキャロットフラワー~ダウカス ボルドー)

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束ねる際は、前回の夏のシャンペトルブーケと同様に、

お花の体力を奪わないようなスピード感を心掛けて、

丁寧にというよりダイナミックに束ねていただけるようにご提案しました。

その際、少しでも思考を必要とする目標が少ない方が良いかな、ということで、

今回は形は丸くなくてもOKでフリーダム!

凸凹のバランスもいかようでもOK!として、

具体的な息抜きポイントを設けて、心軽く取り掛かっていただけるようにしてみました。

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そうすると、あまりにも自由でどうしましょうという迷いが時に飛び交う中、

配置において日向と日陰を作るというポイントがお花運びの道案内をしてくれました。


結果、参加いただいた皆様のほとんどが

過去最速のスピードで束あげることができたのでした。

レッスンにおいてスピードはあまり重視しないことが多いのですが、

お花も束ねる人も元気なうちに仕上げること、

暑い中でフレッシュな草花を束ねる上では心掛けてあげると良いかなと思います。

出来上がったブーケは、気分により眺める風景を選べるような、

向きにより角度により、違う光と色の印象を持つことができるものになったように思います。

最後に、夏の暑さでも強い!というヒマワリですが、やはり今年の暑さの中では茎もとろけてしまいがち。

涼しい場所に飾れることが一番なのですが、それ以外、努力できそうなポイントをいろいろ試して効果的だなーと思ったのは、お水をまめに替えることもありますが、そのお水を冷やしてあげること。

うっかりすると、お店のお水もお湯のように温かい時があって、そんな時は急いで氷で冷やしてから活けてあげるようにしています。ぬるさを感じず、少し冷たいな、というくらい。

ジャルダンノスタルジックでは、ここ最近

利用する前日にお水を汲み置きしておいて、空調により自然に冷やしてから使うことを意識しています。

お店のスタッフの間では、「冷やし水」と呼んでいます。

水替え、水揚げとなるとかなりのお水を使うので、貴重な貴重な冷やし水。

ぜひ、暑い夏はお花ちゃんたちを

「お水、冷えてます。」

というご案内のもとでお迎えしてあげてくださいね。

2023.07.14

雨のしっとりブルーと夏の輝きレッド

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

いよいよ毎日アツアツな夏到来!


いつもお花ありきなエアコンの中で過ごしている自分はめっぽう暑さに弱く、苦手な苦手な季節です。

とはいえ、市場でヒマワリやエキナセアなどの夏のお花を見ると、

今しか出会えない風情もあって「やっぱり四季があるのって素敵!」なんて大袈裟に思ってみたり。


雨が続いて鈍い光の中で色が重たく見えた梅雨を経て、

強い日差しの中でいっそう鮮やかに見える色彩。

そのどちらも趣深く、また、劇的なその変化には心ときめくものがあります。


そんな季節の移り変わりを楽しむように、

レッスンでは、梅雨にちなんだブーケ、夏のブーケと、

季節をタイトルにしたテーマのレッスンを続けて2つ開催しました。

今回はそんな2つのブーケをご紹介します。


まず、梅雨真っ盛りの6月に開催したのが、

「雨の日に寄りそうブーケ 癒しのフォカマイユ」というテーマ。

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雨の日、人は本能的に副交感神経が優位になることで身体や心が休息に向かうそうです。

確かに、「今日は一日家でだらだらするぞー!!」という日の雨は、
薄い光や雨音などが、だらだらする気持ち・・・いや、リラックスする気持ちを後押ししてくれて、休むことを許してくれているような気がします。

そんな日の気分に寄り添ってくれるのは、情熱的だったり気持ちが上がる華やかな暖色ではなく、静かな寒色。

特に、ブルーには色彩的に気分を落ち着ける効果があるそうで、今回は雨の日に寄りそうというなんともあいまいな表現に、ブルーの色彩効果を借りてみました。

色合わせはほぼ同じ色、同じトーンでまとめるカマイユ配色に、少し色、トーンともに幅を持たせたフォカマイユ配色でご提案しました。

ブルー~パープルまで色を広げて、トーンとしても濃いパープルがブルーのカマイユの中のフォ(フランス語で偽とか、嘘とかの意味)になって、フォカマイユになっています。
自己流のフォカマイユの説明でした。

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カマイユ/フォカマイユという言葉、絵画鑑賞の際に覚えて響きが気に入っていたので、いつかレッスンのテーマで使いたいなーと思っていたのですが、

同じ物事でも響きの良い言葉で伝えたらなんだか素敵に心に残る気がしていて、そんな言葉に出会う度、とりあえずメモっておきます。

今回は昨年のメモが役立ちました。

ブルーとともに、梅雨の色の見え方で特徴的なのは、雨に濡れた艶やかな濃いグリーン。つるりと平たい葉っぱの上には、雨のしずくが見えるような気がします。

たまたま市場で見つけた濃いブルーのヤマアジサイが美しく、嬉しくなって飛び出しています。


そんな雨の日にちなんだブーケを2週間にわたり開催していたら、

あっという間に7月!

梅雨よさようなら!とばかりに開催したのが、

「色とりどりに 夏色シャンペトルブーケ」というテーマのレッスン。

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大好きなシャンペトルブーケなのに、実はあまり夏に開催していなかったのですが、

夏も草花は元気いっぱいではないか!と思い立ち、

夏の強い光の中でより一層鮮やかに見える色彩を意識して、草花をたっぷりまとめてみることにしました。


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鮮やかで明るいトーンの暖色を中心として、
何が何本とかは関係なく、その辺に咲いているお花をただ集めたように。

市場は草原、仕入れはきままな花摘み。


背丈をも超える夏の元気な草花の風景を思い出して、とにかく縦に伸びる草花の力強さを感じるようなブーケに束ねてみました。


お花の重なりを作れば作るほど、そこにはただの空間ではなく、花の揺らぎや風を感じることができます。

ブーケらしく華やかでありながら自然の風景を感じる軽さ。

シャンペトルブーケで大切にしている要素はいつも同じです。


こうして、梅雨~夏と、四季よりも短いスパンの季節の変化をブーケにした6~7月。

そう思うと、四季って素敵!という以上に細かな変化のある日本の気候の移り変わりに風情を感じるのでした。


・・・ただ、ブーケのテーマとは裏腹に、

雨の日に寄りそいたいブーケの日に快晴。寄り添えない。

夏色になりたいブーケの日に大雨。夏色になれない。

という日もあったことに、

今年のお天気の気まぐれさを感じる日々でもありました。
お天気のきまぐれを心のフィルターで補正して、
なんやかんや、レッスンとしてはいつも楽しく終えられたこと、
参加してくださった皆様に感謝いたします!


これからはますます暑さが増しそうですね。

皆様、どうぞお身体にお気をつけてお過ごしくださいね!

2023.05.30

今年も 2つのシャクヤクのブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
6月も中旬に差し掛かり、
梅雨ばかりはしっかりと時期を合わせて、ばっちりやってきましたね。

ここ最近は仕入れの日、まさに仕入れの時間に雨の日が多く、
お花を運ぶのにも一苦労。
いつもは仕入れたお花を全部台車に積んで、
屋根のない外を台車を引いて、一気に車まで運ぶのですが、
雨だとそうもいかないので、ちょこちょこ車に運びます。
時に手押しの小さな台車で、時に肩に担いだり抱えて。
運動量が増えて、体には良いのでしょうけど、朝の疲労感が強いのは梅雨の雨故です。

そんな雨に負けず、今年もこの季節を華やかに彩ってくれたのはシャクヤク。
例年よりも早く、4月中旬くらいから出荷があったので、
「もしかしたら今年は出荷が終わるのも早いのかも!?」との
心配がありましたが、
しっかり今まで出荷があり、
この期間で2つのシャクヤクを使ったブーケレッスンを開催することができました。

シャクヤクは人気のお花故、
毎年2つのレッスンをご提案していて、
シャクヤクのいろいろな魅力をピックアップできたら、と思っています。

まず第一弾はシャクヤクのボリューム感、甘いイメージに
バラをプラスしてニュアンスを持たせた
「シャクヤクとバラのブーケ・甘やかなローズドラジェ」というテーマ。

シャクヤクもいろいろな種類がありますが、
グレイッシュだったりセピア調だったりというニュアンスのある品種は少ない気がします。
昨年、チャレンジ精神でシャクヤクを染めてニュアンスカラーを作ることにトライしてみましたが、
染めすぎて茶色になったりと大失敗を繰り返して早々に諦めました。
そこで、同じ時期に旬となるバラにニュアンスカラーを担当いただき、
ブーケ全体として、大人な印象もありつつ、甘さもあるようなブーケをご提案することにしました。

ローズドラジェとは、フランスの伝統色なのですが、
グレイッシュで淡い、パープル味を帯びたピンクです。
幸運の種と言われるフランスの伝統菓子、ドラジェのようにマットで甘い色。
そんな色彩をブーケで強調できるように、
お花の色を並べるように、やや平らに束ねてもらいました。

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シャクヤクやバラなど、これから開くお花のために少しの凹凸を付けて。
グリーンは主にお花とはミックスすることなく、お花の外に配置して、
お花のみで作る色彩をお楽しみいただけるようなブーケです。
ぐるりとグリーンをお花の周りに配置すると、
まるでお花の部分が額装した絵画のように見えて、より一層色彩が強調されるように思います。

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そして、第二弾として開催したのは、
昨年からずっとイメージしていて開催したかったテーマ「シノワズリ」。
オリエンタルで優美なシャクヤクの魅力を引き出したブーケをご提案しました。

「シノワズリ」は、フランス語で「中国の」という意味の「chinos(シノワ)」に、
「~の店、場所、芸術、状態」などを意味する接尾語「erie」がついて出来た、中国趣味を意味する言葉。

ただ、シノワズリは中国の芸術そのものを挿すのではなく、

西洋における東洋文化の模倣であり、西洋と東洋の融合と言える点が面白みです。

シルクロード、大航海時代の航海など、

時代により様々なルートから、物や思想の行き来があった東洋と西洋において、
目新しい東方の文化に西洋諸国が憧れを抱くのは当然で、
ヨーロッパの技法、解釈で模倣して作ったというのがシノワズリの原点のようです。

そんな中、フランスでロココ様式が宮殿建築やインテリアにおいて流行した18世紀、
シノワズリはロココ様式と融合することで、フランスで爆発的にブームとなりました。


このような背景を持つシノワズリ。

中国の芸術でよく描かれる花鳥、

山水(風景)をモチーフにしたものも多く、
花の中では中国の国花とも言われるボタンがよく描かれます。


ボタンの切り花の流通は少ないため、

シャクヤクを用いて、シノワズリの

テキスタイルやインテリアのデザインに見られるようなゆったりとした

フォルムのブーケをご提案しました。

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色彩はロココ様式の華やかかつ甘い色彩をベースに、
鮮やかな色彩を交えて、オリエンタルなイメージでご用意しました。

東方のイメージがあるお花と西洋のお花をごちゃまぜにしてみたり、
ちょっとおもしろい形のお花に、
ヨーロッパの人々が東方文化を見た時に持ったせあろう神秘的な気分を託したり。
花集めも楽しく。

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色も、花合わせも束ね方も全く違う2つのシャクヤクをテーマにしたブーケ。
こんないろいろな表現ができることからも、
シャクヤクが様々な魅力を持ったお花であることに気づかされます。

こうして今年もシャクヤクのシーズンは徐々に終わりを迎えつつありますが、
まだもう少し市場では見つけられそうな気配なので、
良い状態のものがある限り仕入れて、この季節を楽しみたいなと思います。

これからしばらくは梅雨が続きますが、
どんよりしたお天気の中でこそ、
道端やお花屋さんのお花に明るさをもらって
一日に彩りを添えて、元気にお過ごしくださいね!

これからのレッスンではこんな梅雨だからこそ表現したくなるような
しっとりとしたブーケをご提案する予定です。
またこちらのコラムでもご紹介できればと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

2023.05.14

すずらんのブーケ ユルバン・ナチュール

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

5月、お花屋さんの一大イベントである母の日を終えて、
少しほっとしている今日この頃です。
ご依頼いただきました皆様、どうもありがとうございました。

母の日当日、嬉しそうに帰られるお客様をお見送りしたり、
お花が到着してお喜びのメールを拝見したりしていると、
母の日って、感謝の気持ちを伝える方にとっても、
伝えられるお母さんにとっても、
幸せを感じられる良い日だなーとしみじみ思いました。

ジャルダンノスタルジックの今年の母の日は
ベテランスタッフさんが産休に入り、
新しいスタッフとともに迎える初の母の日になりました。

少し受注の規模を縮小することも考えてみたのですが、
それぞれが今できることを上手に組み合わせたら、
例年通りのオーダーにお応えできると考えて段取りを組みました。
結果、みんなしっかり計画通りにがんばってくれたおかげで
無事に終わることができました。
変化があっても、しっかり計画をして、
それに応えてくれるスタッフがいたら大丈夫だなと、
自分にとっても自信がつく時間になりました。

あ!次の計画!
お疲れ会として、早くみんなで何かおいしいものを食べに行く予定を立てなくては!
ご褒美は、自分に甘く!いきたいと思いますー!


さて、そんな母の日の前に開催していたのが
毎年恒例のスズランのレッスン。
5月1日のスズランの日にちなんで開催する予定が、
だらだらと5月7日まで開催していました。

今回はそのスズランのブーケレッスンのお話です。

スズランをメインにブーケのテーマを考えると、
どうしてもメルヘン方面に行きがち。
今までのテーマを見ても、
おとぎの国、ケルトの森、すずらんの森などなど・・・

今年は少し違う印象のブーケをご提案したいなーと思って考えたイメージが、
スズランをキュッと足元に添えて引き締めたスマートな長いブーケです。
丈が短いスズランに合わせて丸い小さなブーケを考えるとどうしてもメルヘン街道まっしぐらなので、
スズランの丈を良い意味で気にしなくても良いデザイン。

このイメージを持つきっかけになったのが、
テーマを決める少し前に行った、ディオール展で見た数々のドレスたちでした。
メインはもちろんきらびやかなドレスなのですが、
帽子の存在が、全体の印象を決定づける重要な要素だという点がとても興味深かったです。
帽子なんて、自分にとっては陽を避けられれば良いものと思っていたくらいだし、
なんなら陽も避けなくても良いと思ったいたので、
帽子というものが生活にまったく無いから余計に。

そういう視点で改めてドレスを見ていると、
帽子の印象によって全体をどのように見せたかったかが明確になるような気がしてくるのでした。

総じて、全体の中のトップの部分とふもとの部分は大切だなーと感じて
(物事でも始まりと終わりが大切な気がするように)、
ではでは、それをブーケに置き換えた時に、
トップの部分に個性的なお花を持ってきて、
手元に短いスズランを配置して引き締めたら、
たとえスズランが短くて全体の中では小さな存在であっても、
きっとブーケの中では重要な存在になってくれて面白い構成になるはず!と。
自信を持って、長いブーケにちょこっとスズランを添えるデザインを
「スズランのレッスン!」として開催することにしました。

イメージをどんどん深めていって、
スマートさを強調しようと思ってトップには個性的なお花を持ってきたいなーと思ったら、
そこにはカラーやアンスリューム、ランの花などを配するイメージが固まりました。
どこか都会的な印象に仕上がる気配。
いいぞいいぞーと。

色彩イメージはスタイリッシュさを追求してモノトーン。
白と黒でかっこよく、クールに!
いいぞいいぞー!と!!

ただ、そこでの障壁は、
モノトーンの印象で束ねようとしてもどうしても入ってしまうスズランの葉のグリーン。
葉を取って使う!?とも思ったけど、
葉をとったスズランはちょっと寂しい印象なので
どうしても葉を入れたい!

ああー、完全なモノトーンは無理かなー。
と、がっかりしそうになりましたが、
そこでキラリ!
都会的な花、モノトーンに
あえてナチュラルで素朴だったり野性的な要素とグリーンを組み合わせてみたらもっと面白いかも!
そういえば、ファッションも芸術も、
違う要素の組み合わせで様々な化学反応を起こして、深みが出ている!

頭の中でどんどん、それまでにできていたイメージに自然さが加わり、
とても自分らしい提案になるぞ!と、わくわくが止まらなくなったのでした。

そんなこんなで出来上がったレッスンのテーマは
「スズランのブーケ ユルバン・ナチュール」

フランス語で都会的という意味の「urbain:ユルバン」と、自然「nature:ナチュール」を
組み合わせた造語です。
ただ、この組み合わせは自分が考えたのではなくて、
自分が留学していた頃、パリの花屋さん巡りをしていた中で出会ったフローリストの名前です。
その頃はまだあまり深く言葉の意味を追えず、ただその響きを気に入っていて
ずっと今まで覚えていたのですが、
今改めて、とても面白い名前だなと思います。

いざ開催の時には、
市場では予定通り、トップを彩るモノトーンのカラーとともに、
そこに交わる穂やシダなど、理想通りのお花に出会うことができました。
もちろん、スズランも協力してくださった仲卸さんが、たくさん手配してくださりました。

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つるりとした無機的な質感、個性的な形から受ける都会感、
見慣れた草花の自然味、
仕入れの際は、「この花はユルバン、この花はナチュール」なんて、
主観満載に組み合わせていましたが、
いざ束ねてみると、
シダの背中には自然とは思えないゴールドのふさふさがキラキラ、
穂もブロンズのような輝きを放っていて、
ユルバンとナチュールは意外と境界線がないような気がしてくるのでした。
そういえばスズランも、
とにかく小さくてかわいくてナチュラルと思いますが、
香水の瓶などでデザインされる様子には洗練された印象を受けます。

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というわけで、
ユルバンとナチュールが融合した面白いブーケが完成したのでした。

参加した皆様も、
サンプルを見せた最初には「あれ!!すずらん!!?どこ!!?」
というリアクションも見受けられましたが、
作成を経て、
さり気ない位置にいるスズランの大きなパワーに気付いてくれたはず!

だといいな!!


2023.04.14

シャンペトルと揺れるブーケのよもやま話

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
4月に入ってから、営業は少しゆったりしてきましたが、
お休みは母の日の企画、次のレッスンスケジュールの計画などに追われ、
考える作業で終わってしまい、少し間が空いてしまいました。

今日も午前中は母の日の仕入れをまとめましたが、
既に緊張感で心臓がキュッとなるような(笑)。

一番の目標は皆様からの想いのこもったお花を
全国のお母様に無事故でお届けすること。
そのために花や資材の正確な仕入れや作成スケジュールを立てることが必須です。
ほぼ計画はできましたが、まだもう少しの期間があるので、
しっかりチェックして、母の日のお花贈りに集中できるようにしたいと思います。

レッスンでは、先日まで
久ぶりにたくさんのお花を使ったシャンペトルブーケをご提案しました。

少し早く春から初夏へと移り変わったような今年の気候。
それに合わせて市場の花も、初夏の花がメインとなってきています。

気持ちの中では、「まだ早すぎるー!ほんとは5、6月の花なのにー!」
などと思っていたりしますが、
お花が暖かさを感じて、こうして咲き誇っていることの方が自然の真実であって、
ほんとは5、6月の花と思っている方が自然に反しているのかもしれないと思ったり。

というわけで、4月中旬に開催したシャンペトルブーケのレッスンではありましたが、
既に初夏の風情をまとわせて、伸びやかな草花で大きく作ってみました。

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最近は風が通るような印象の中でも、
ブーケの中にまで風が通るような、
ごくエアリーなブーケが人気な気がします。
(前回のコラムで紹介したワルツのブーケのような)

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全体として調和したブーケでありながらもお花1本1本の魅力が強く表現されていて、
手元に近い部分まで空間がたっぷりなので動作や風とともに揺れ動きますが、
それによって強調されるのは、個々のお花の魅力。
しなやかさや柔らかさだったりする気がします。
「風が吹いて揺れてるあの花、素敵ー!!」という感じ。


それに対して、シャンぺトルブーケは、
しっかりとブーケらしい密度がありつつ、
その周りに風を感じるような印象が魅力だと思っています。
実は、手元付近は結構ぎっしり。
たくさんの植物で構成される風景のような風情を
たっぷりの花で密度をつくることで手の中に構成したいです。
ただ、そのブーケと空気の境界に
自然の中に見つけられるような凹凸を持たせてあげることで、
花と花の重なりの中で花が揺れ動き、まさに風景の中の風を感じることが出来ます。
「揺れる花に感じる風...素敵ー!」という感じでしょうか。

風があって揺れるのか、
揺れに風を感じるのか・・・

その辺を意識して
同じように揺れるブーケでも
整頓して表現を変えている気がします。

それプラス、自分のちょっとしたシャンペトルのこだわりは
一目してすべてのお花が見えないように前を作らず、
四方見の構成で丸く作ることもあります。

前から見た時に気付かなかったお花にぐるりと回って気付いた時の感覚は、
お散歩していたら知らないお花を見つけたような、自然の中のときめきです。

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そんなこんな、自分の個人的な解釈を書き出すときりがないのですが、
今の時点で思うことをいろいろ書いてみました。

自分はエアリーなブーケも大好きなのですが、
シャンペトルは特別な存在で、
自分に、ジャルダンノスタルジックというお店をオープンするイメージを作ってくれたブーケなので、
いつも自分の軸として持っていたいなーと思います。

また夏にもシャンペトルブーケのレッスンを開催することにしたので、
どんなブーケになるかなーと、自分自身がとても楽しみです。

2023.03.07

~ズン チャッ チャ~ 3拍子で束ねるエアリーなブーケ 

みなさんこんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

3月になり、ちらほら桜の開花のニュースも目にするようになりましたね!

いよいよ春到来!


お店では卒業、送別用のお花のオーダーが例年以上に多く、

ここ数年コロナで自粛していたイベントが復活してきていることも感じています。

今年の春は、昨年、一昨年以上に気持ちにも春を運んでくれそうな予感ですね。


今日はそんな春の気分にピッタリな

エアリーなブーケを作ったブーケレッスンのご報告です。

年が明けてからのレッスンでは、お花をギュっと集めて束ねたブーケが続いたので、

2023年初のフワフワなブーケのご提案となりました。


そのタイトルは、

「3拍子で作るエアリーなブーケ ~お花のワルツ~」。

今までもエアリーなブーケをご提案したことがありましたが、

その作成にあたる説明をすればするほど

心が軽くなくなって、お花に自由な動きや表情を乗せづらいなーというのが

自分の中で課題でありました。

レッスンであるからには一定の説明をしなくてはならないのですが、

理論的になるほどみんなの顔が緊張して、

エアリーに濁点が付いたものになりがちなのでした。


人為的な創作として考え抜いて作るような、

正確で静かな美しさを魅力とするブーケに対して、

エアリーなブーケの魅力は、

思考を抜いて束ねるからこそできる

意図のないゆらぎや、ハプニング的な配置に

作成時のスピード感や、軽い空気感を含ませて

それぞれの花の持つ個性が独りでに輝きだすようなところかなと思います。

どうにかして説明を排除して軽いブーケを皆様にご紹介したい!

良く使うアドバイスは、「直感とリズム」なのですが、

そこでちょっとリズムのお勉強。

日ごろ耳にする音楽や、日常の中でできるリズムは

人間が二足歩行で左右対称な生き物だったり、心臓の鼓動だったりの影響から

2拍子、4拍子であることが多いとのこと。

多くの人にとって安定感、安心感のあるリズムなのではないでしょうか。


では、3拍子というリズムはというと、

人が回るようになってから出来たものらしく、
①踏み込み ② 回転 ③着地

という、この繰り返しが3拍子とのこと。

それ故に3拍子の曲を聴くと、どこかゆらぎや浮遊感を感じる印象を持ったり、

日常のリズムとは違うからこその軽快さやノスタルジックな印象を感じるようです。

ここで青江的新発見!

「ゆらぎ」や「軽さ」を表現したいエアリーなブーケに3拍子がピッタリなのでは!?と。

しかも・・・ブーケは回しながら作るもので、「回す」というキーワードも当てはまりました。

また、ブーケのように全体から見る立体的なものをつくっていく上でも、
左右、左右というイメージよりはそこに奥行きが入る3の倍数のリズムの方がよさそう。


これは面白い!

思い立ったら即、お店のお花を使って2、3、4拍子、それぞれのリズムで束ねていたのでした。

結果、2拍子では軽さが足りず、4拍子では1拍余る感覚があり、

閃きを証明するように3拍子のリズムがブーケ作りにピタッとはまったのでした。


そんなこんなで、今回のブーケレッスンの不思議なタイトルが決まり、

不思議さを打ち消すように、お花のワルツというワクワク感のあるサブタイトルを添えてみたのですが、

やはり不思議すぎるタイトルからか、動画レッスンのお申込みが少なく、

より多くの方に知ってもらおうと、ここに執筆している今があります。


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青江的3拍子のエアリーなブーケ作りにおいては、

花選びの段階で既に頭の中に「ズン チャッ チャ」の3拍子を刻むところからスタートします。

3拍子の1拍目が踏み込みによる強いアクセント、
2拍目で軽く回って、3拍目で着地に近づくという回転のイメージや、
それぞれの拍の強弱をつかむには、
「ワン ツー スリー」よりも、「アン ドゥー トロワ」よりも、
「ズン チャッ チャ」という言葉が、自分は想像しやすいので。
ズンはズン!って感じるし、チャッはチャッ!って感じる!

頭でそのリズムを刻んだら、ズンという重たみのある花を選んで、
チャッ チャという軽いお花を選んで、それを繰り返していきます。
最終的には花材の約3分の1が重たげな「ズン」の花、3分の2が軽やかな「チャッ チャ」のお花となります。

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花材準備の3拍子が終わったら、次は作成の3拍子。

ズンの花をズンと低く入れて、2拍目のチャッのお花を軽―く高く飛ばして、3拍目のチャのお花をズンの位置に着地させるように、ズンとチャッの間に遊ばせます。

その3拍子が出来たら、今度は

ブーケをズンとつかんで、チャッと回して、チャと手に収めましょう。

あとはただただこの繰り返し。

終盤に近付くにつれて、踊り慣れたお花に今までより強めの強弱をつけたり、

大きなズン チャッ チャの後で小さくズン チャッ チャしたりするうちに、

上から、横から見た輪郭にもリズムが出来ます。

いろいろな3拍子のリズムを刻んでいるうちに、いつの間にかお花とワルツを踊っている気分に・・・なるはず!

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面白いのは、そのリズムの中で、

この色合い好きだなーとか、次は大きくズンチャッチャしようかなーとか、

閃きがあったとしたら、それが直感であって、

軽やかなリズムは視野を広げてくれて、それにより直感も生まれやすいのではないかなと思っています。

そんな、青江的3拍子のエアリーなブーケ作り。

レッスン会場では、

「このズンをもっとズンと!」

「これがチャッの花!?チャの花!?」

などなど、みんながズン チャッ チャと呪文のように唱えつつ、

お花とともに楽しいワルツを踊ってくれたのでした。


そんな中、「ズン チャッ チャを忘れたらきれいにできました!」

とのご意見もあり、ズコッとなった時もあったのですが、

感覚的なブーケ作りが性格に合う、合わないはもちろんあると思うので、

そんな反応も含めて楽しいレッスンとなったのでした。


スイトピーにラナンキュラス、チューリップにパンジーなど、

ひらひら、ふわふわ、伸び伸びな春のお花のシーズンもラストスパート。

ぜひ、3月の間に1度でも、

ズン チャッチャとお花とワルツを。。。
騙されたと思って、トライしてみてもらえたら幸いです。

2023.02.19

今年も開催! 5つの宝石のブーケ 

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

2月ももう後半。

先週末などは桜が咲く頃のような陽気で、

春ももうそこまで来ている予感にわくわくしつつ、

お店の中でもふわふわ、伸び伸びと今まで以上のスピードで咲き進む

春の球根植物達には、花屋さんとしてちょっとドキドキする今日この頃です。

毎年1~2月は少しのんびりしたペースで過ごすことができるシーズン。

コロナ禍の前はこの時期、

年末は慌ただしくて出来ない忘年会の代わりに

新年会と称して毎週いろいろな花仲間、お友達と飲んでいたように思います。

コロナ後は心配性な自分のせいでずいぶんと飲み会を遠慮しており、

付き合いの悪いノスタルジックになりつつありますが、

来年あたりはきっと復活!!?するはずです!

市場もこの時期はとても落ち着いていて、

特に水曜日などは静寂にびっくりすることがあります。

市場に向かう道中、臨戦態勢のような気持ちだった年末とはちょっと違って、

好きな歌を口ずさんでしまうような心の余裕があるのも、

メリハリのなかの緩んだ心地よさを感じられる時間です。

そんな時間が過ぎ、3月が近づいてくると、

徐々に卒業、送別、ブライダルと、イベントのご予約が増えてきて、

もう来週くらいからは、今より緊張感のある毎日になりそうです。

そんな毎日になる前に、コラムを書いてみようと思います。


今日のコラムは、今まで開催していたレッスン、

「ブーケロン 花の彩りのビジュー Part2」について。


昨年開催して好評だった、

宝石をモチーフにしたブーケの第二弾。

今年もちょっとマニアックな宝石達をお花で作ってみることにしました。

ビジューがテーマのこのレッスンでは、

お花の自然味よりもその色や質感に着目して花選びをして束ねていくことになります。

そんな中では、普段ナチュラルなブーケを束ねる時は目に留まらない染めの花の美しさに気付くことができるのでした。

昨年同様、この時期にビジューなブーケを開催するのも、実はこの染めのお花に期待してのことで、カラフルで神秘的な宝石の色の表現には欠かせない花材だと思っています。

お花を染めるという行為には少し背徳的な香りも漂いますが、自分はその美しさを目にした時の束ねてみたい衝動は抑えることが出来ず、表現を広げてくれる花材として喜んで使っています。


目指す形はしっかり形の丸いブーケロン。

本来、宝石は真ん丸で凸凹がないのですが、ブーケには少しの凹凸を付けてあげることで、重なりによる色彩表現が加わり、宝石の妖艶に揺らぐような輝きの印象が表現できるように思っています。

丸い印象を壊さないような小さな凹凸を全体にバランスよく散りばめて、お花を、ブーケを宝石に仕立てていきます。

その過程では、泣きながらスイトピーの下のほうのお花をカットしたり、もっと泣きながら色彩上似合わない蕾や葉はどんどん外していくことになります。

レッスンに参加した皆様も、この過程では「お花ちゃんごめーん!」と思っていたことかと思います。

スイトピーなどは、「1輪50円だよ―!!」なんて、価格の割り算をして余計なご案内をしてしまったために、みなさん「お花ちゃんごめーん!」+「もったいなーい!!」という気持ちになっていまい、いよいよ外せないという。

そこを、高級な宝石に仕上げる為!とどしどしお花も蕾も外すことを強いる鬼講師となって、みんなに強要してしまうのでした。

こんな、反ナチュラルなお掃除も、(主には)無機物である宝石を目指すため。テーマに合わせて、お花のお掃除も変わってきます。

ただ、外したお花はブーケにはできなくても他のちいさな花器に入れてお楽しみいただけるし、ブーケの中に入ることだけがお花の幸せじゃないよーと思います。

花の切り分けがなかなか思い切ってできない方はぜひ、残ったお花で作品作りをしてみることをお勧めします。

そうしているうちに、お花や枝葉をどんどん外したとしても、ブーケとは別の作品用の花材が手に入ったと思うことができて、「かわいそう」も「もったいない」もなくなるのではないかなと思っています。


そんな努力を積み重ねて出来たのが、5つの宝石達。

最初の宝石はインペリアルトパーズ。
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トパーズの中でも高級とされる、天然の状態でシェリー酒のようなピンク~褐色~オレンジのグラデーションを持つ宝石です。


続いては、ラブラドライト。
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こちらは宝石というより天然石というニュアンス。

青~琥珀色の光はラブラドレッセンスと言われていて、自分も1つ石を持っているのですが、角度を変えるたびに違う色が見える神秘的な様子にうっとりできる石です。

こちらでは、コバルト、ネイビー、ブラウンに染められたチューリップが大活躍。


3つめはローズクォーツ。
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グレイッシュピンクのカボション仕立ての優しいしっとりした輝きを表現するのに、やはりニュアンスカラーに染められたスイトピーが大活躍。また、少し深みを出すのにパープル味へのグラデーションを作ってみましたが、そこではライラック色に染められたチューリップもアクセントになりました。


4つめはアメトリン。
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実は昨年の1回目から、テーマにしたかった宝石。

アメジストとシトリンの両方の個性を持つ、パープル~イエローに輝く宝石を表現してみました。こちらは、宝石の特徴に則って、色をセパレートして束ねるのがポイントになりました。


最後の宝石はスフェーン。
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グリーン~イエローの宝石ですが、特徴はダイヤモンドよりも強い輝きと言われています。その輝きは褐色~赤に見える時もあって、色選びには輝き色をいろいろ入れて表現してみました。


こうしてできた5つのビジューなブーケロン。

総じて言えるのは、このテーマだからこそ出来たお花のチョイス、色合わせがあることです。

特に、スフェーンでは、普段はあまり使わないグリーンをベースに色合わせをスタートして、組み上げるまでちょっとの不安もあったのですが、最終的にとても気に入ったブーケになりました。


宝石が導いてくれる普段とは違う花選びと束ね方。


その魅力に自分も虜になっているし、参加した皆様も「ぜひ、来年も!」ということですので、

これからの1年もまた宝石のキラキラにもアンテナをはって、来年また楽しいご提案ができるといいなーと思います。

2023.01.25

寒い日、おしくらまんじゅう

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

1月ももう折り返しを過ぎてしまいましたが、

2023年のコラムの執筆は今回が初、ということで、

遅ればせながら本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

自分はというと、3年ぶりに帰省した徳島の実家で風邪をひき、

せっかくの長めの休暇も療養に終始するという新年の幕開けでした。

体の気怠さもなかなか抜けず、時に心穏やかでなくなってしまって

「またお店に戻れるかなー・・・」なんて、弱気になってしまった時もあったのですが、

気怠さの回復よりも前にお店に出てみたら、

一日の疲れで深い眠りにつくことができたり、

みんなで話してたくさん笑って、リラックスできる時間が持てたりと、

療養中ではなかなかできないことが自ずとできるようになって、

一週間もしたら体調も今まで通りになってきました。


そういえば昔から、時間ができて暇ができると

自分のコンディションを必要以上に考えて不安を持つ癖があるのでした。

何かに集中して忙しくしていることは心の安定にとても大切のようで、

お店が出来るまで&できてからのこの十数年間は、

毎日の仕事に頭がいっぱいで、その癖のこともすっかり忘れていました。

そんなこんな、改めて仕事のおかげで

心も体も生かされているなあーと思うことができた経験でした。

忙しいー!!休めないー!!なんて言っている生活が自分の最善のリズム、

そこに散りばめられた笑いは自分の最善の薬です。

というわけで、長い前置きになりましたが、

今年も一生懸命毎日の営業をがんばっていきたいと思いますので、

どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。


お花と関係のない話題が長くなってしまってすいません。

今日のコラムでは、新年最初のレッスンで束ねたブーケをご紹介します。

テーマは「ほんのり春色 蕾と芽生えの春待ちブーケ」。

1月は年末同様まだまだ冬真っただ中。強烈な寒さが続きます。

本来は冬のブーケを束ねても似合うはずなのですが、

不思議なもので年が明けた瞬間に、気持ちは春へと向かっていて何かしっくり来ない。

どこか、冬のブーケは年末まで!と決めている自分がおります。


その気持ちの変化にお花の流通はしっかり呼応してくれて、

市場にはもうたくさんの春のお花が溢れているものだから、

ふわふわカラフルな春のブーケを束ねては、うっかり「もう春なので」とか言ったりして、

巷は冬真っただ中で、まだまだ自然の風景は春には遠いことをすっかり忘れてしまうのでした。


そんな自分が今年は奇跡的に、

冬の中での春の気配のようなものへの趣に気付き、

年が明けたら一気に春!ではなく、その前段階としての

「ほんのり春色」な「春待ちブーケ」として、

冬だからこその春を待ちわびる花や、人の気持ちをブーケに託し、

表現することにしてみました。

というわけで選んだお花は、

まだまだひらひら・ふわふわ、のびのび・カラフルになる前の蕾たち。

チューリップも、アネモネもフリージアもラナンキュラスも、

ほんのり色が見えるくらいの、固めのつぼみを選んでみました。

球根植物だけではなく、冬ならではの木々の息吹きも取り入れるため、

固い蕾を持ったヒメミズキやふかふかの花を付けたネコヤナギなども合わせてみました。

寒さの中では、人もお花もキュッと固く緊張してしまいます。

そんな1月の冷たい空気の中の緊張感の表現として、

あえてお花の動きを閉じ込めるようにキュッと、コンパクトに束ねてみました。

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寒い時におしくらまんじゅうしたように、

お花達もブーケの中でおしくらまんじゅうしているように。

というのが、ふざけているようで本気のイメージです。

きっと、キュッとみんなで集まった方がお花達もあったかいはず!

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というわけで、束ねた直後はやや緊張した表情でなのですが、

束ねる時の手のぬくもり、外よりも暖かいお部屋の暖かさを感じた時に

お花達が「春が来たー!」と思ってふわーっと伸びたり咲いたりして、

日々、動きや色彩が加わって、数日後の方が華やかになってくるようなブーケです。

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お花達の春を喜ぶ声を聞きながら、日々の変化を楽しめるブーケになりました。

今年最初のブーケは、冬にごく近い春の表現として、

壮大ではないものの、

この時期ならではの風景を表現した、ある種のシャンペトルブーケでもあったように思います。

シャンペトルブーケの説明としては、「壮大で大きなもの」と思っていたのですが、

季節によっては小さな自然の変化を表現する、コンパクトなサイズ感のものもあって良いのかなと、勝手に解釈しています。

今回のレッスンの収穫としては、

動画レッスンの説明の際に、人生ではじめて「おしくらまんじゅう」と文字に起こしたことと、

「おしくらまんじゅう」の「おしくら」は漢字で「押し競」と書いて、

「押し競べ」という意味だったということを知れたことでした。

そんな「おしくら」の謎が解けた瞬間に、

今度はなんで「まんじゅう」なの!?という疑問も生まれて、

とことん「おしくらまんじゅう」に時間を割くことになるのでした。

みなさん、まだまだ寒い毎日が続きますが、

寒い日はぜひ、「おしくらまんじゅう」!!

いかがでしょうかー!!?


2022.12.25

ファンタジーで!わくわくクリスマス!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

今日はクリスマス!そしてもう1週間したらお正月!

1年、本当に早いものですねー!!

ジャルダンノスタルジックのクリスマスは、お花にケーキに大忙し。

ケーキはタカさんしか作れないので、作成に集中してもらえるように、

お花部門はお花部門でせっせとそれぞれがんばる毎日です。

12月中旬まで開催していた2022年第二弾リースレッスンでは、

第一弾の星月夜のリースに続いて天体シリーズ!!?

雪の舞う月の夜をイメージして、

白と針葉樹のグリーンにちょこっとプラチナをアクセントにした、

しっとり静かな印象のリースをご提案しました!

レッスンの際はいろいろな素材を混ぜ込む為、作成に時間がかかることが多く、

針葉樹の多くはカットして皆様をお待ちしております。

今年はスタッフの奈鶴さんにカットをお願いすることが多く、

みんなから「チョキっ娘」と呼ばれつつ、

最終的にはうつろな目をしながら・・・ひたすら針葉樹をカットしてくれたことは、

リースのようにしっとりとはいかない準備の風景の思い出となっています。

今日は、そんなリースのレッスンを終え、

つい先ほどまで開催していたブーケレッスンのご紹介です。

「ブーケ ノエルのシークレットガーデン」というテーマのブーケでしたが、

今回の裏テーマは「ファンタジー!」

現実世界から離れたところにイメージを持って、花選びしてみました。

導入として皆様にご提案したストーリーは、


クリスマスの前、数週間だけオープンする冬でも花が咲き誇る秘密のお庭。

プレゼントを届けるお仕事が無い間、

なんと、サンタさんは一生懸命、お庭でお花を育てていたのでした。

そのお庭では、サンタさんの魔法の力で、冬の寒さも関係なく、

束の間のオープンに合わせて様々なお花が咲き誇ります。

カラフルな花、不思議な花、かわいい花・・・などなど。

気ままに育てられたお花達がいっぱいの庭は、

ワクワクをうっかり忘れた大人達に、

ときめく子供心を思い出させてくれました。

「クリスマスってやっぱりいいね!楽しいね!」って。

以上、ぶっとび自作ストーリーを踏まえ、

季節感にも、お花の産地にも、

ジャルダンノスタルジックらしくナチュラルであることにも、

何にもこだわりを持たず、

気ままなサンタさんが育てた秘密の庭に咲いていそうな、

へんてこな花やグリーンをいろいろ集めてみることにしました。

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そんな花集めはとっても楽しくて、

ふと気づくと、市場にはファンタジー世界にいそうな

不思議でへんてこなお花がいっぱい!

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花びらの重なりの中からまた葉っぱが出てきたり、

花弁がチリチリだったりするバラの花は、

サンタさんがいたずらな魔法をかけたよう。

いつも自然味を感じなくて使わなかったガーベラは、

メルヘンやファンタジーの中にはいくつでも咲いてそう。

葉っぱも、冬の針葉樹にこだわらず、広葉樹もプラスして季節もあべこべに。


市場をシークレットガーデンを見立てたお花の収穫は、

「気まぐれサンタさんのガーデンだから」

という便利なイメージを基に、

日ごろ意識してしまうフィルターを外して、

とにかくワクワクするものを集める!という作業で、

あっという間に楽しく終えることができたのでした。


サンタさんが庭に植え付けるお花を決める時、

お招きする皆様への真心として決めた色のイメージは、

寒い冬だからこそ暖かい色味のお花を、とのことでした。

(再度メルヘンファンタジーストーリーへ。脳内がファンタジーに占拠されそう!)


暖炉やキャンドルの炎の色のように、

暖かい赤~オレンジの色彩で、

みんなにほっこりした気持ちを届けたい!と、

サンタも青江も思ったようです。


束ねる際は、摘みたてのお花の伸び伸びした印象を大切に、

少し長めのフォルムで、お庭に生えている勢いを失わないように束ねることを意識しました。

長く束ねると自然に横顔が出来てきますが、

ラウンドブーケのように横顔を埋めて形づくるのではなく、

ラフに彩るのがガーデン風のブーケの風情かなと思います。

はっきり言って、摘むことが楽しいガーデンでのブーケ作成では、

細かいフォルムなんて言いっこなし!という気分!

なので、長めの横顔は、

縦に花や葉が付く、彩りをいっぺんに入れてくれるお花や、

動きのあるお花、短くカットしたお花をそっとあてる程度で、

作成はざっくり終えます。

お花の密度を作る際には扱いづらい曲がったお花や、

ブーケの中に入れたら埋もれてしまいそうな縦に花が付くお花を、

こうして適材適所に輝かせてあげられると、

一瞬だけこのブーケがレッスンで上手に束ねることが目的のブーケのような気がして、

いけないいけない、と

ただワクワクの中、ファンタジーのお庭の中で無邪気に束ねているという前提に立ち返るのでした。


そんな、なんとも

レッスンのようなレッスンでないような、

現実のような現実でないような、

ノエルのシークレットガーデンのブーケ。

非現実という、また新しい世界の扉が開いた気がして、

ファンタジーにはちょっと病みつきになりそうな予感です。


この先・・・

ハロウィンにはおばけに

イースターにはウサギや卵(!?)に

ひな祭りにはお雛様に

七夕には織姫と彦星に

都合よくシークレットガーデンを耕していただくことになってしまうかも。。。

意外とみんな乗り気で耕してくれるのではないかなー。

なんて、2022年最後になるであろうコラムでしたが、

今年もコラムを読んでくださった皆様、どうもありがとうございました!

来年も、気ままに綴っていきたいと思いますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えくださいね!

2022.11.27

枯れ感と和の印象をブーケに

みなさんこんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
今年もあっという間に残すところもあと一か月ちょいとなりました。

店内では、クリスマスリースレッスンがはじまり、
針葉樹やネイティブフラワーなど、冬の香りが漂っています。
こうした冬の香りって、なんだか喉や体を殺菌・抗菌してくれているような気がして、
おかげで寒くても毎年元気なのかなーと妄想したりしながら、
無駄に深呼吸して体に取り入れようとしています。

今年のリースレッスンの第一弾は、
おととし開催して人気だった、ダブルリング!
テーマの違う華奢な2つのリースをドッキング(昭和!)させて、
1つのテーマとして調和するようにご提案しています。

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今年は、ゴッホの絵画、「星月夜」をテーマにして、
うっそうとうねる針葉樹の背景に広がる
星と月の輝きを表現してみました。

テーマが夜だからか、夜に撮影したらとっても素敵!

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明日からは第2弾、針葉樹たっぷりのリースが2週間に亘って開催されます。
引き続き、針葉樹の香り豊かな店内になることでしょう!
きっと、風邪もひかない!!

そんな毎日ですが、今日のコラムでは
冬感いっぱいな今の少し前、
晩秋をテーマにしたブーケをご紹介します。


美術鑑賞が好きな自分ですが、
その範囲は主に西洋美術に限られていました。
そんな中、友人から「日本美術も面白いよー!」と言われることがあり、
心にずーっと、いつか日本美術をゆっくり観賞したいなーと思っていたのでした。

そしてこの夏、箱根に旅行に行くことにした時、
旅行雑誌を見ていて気になったのが、日本美術をたくさん所蔵している岡田美術館でした。
果たして、自分が日本美術に興味が出るのかどうか・・・
それを試す気持ちもありつつ、行ってみることにしてみました。

訪れた日は幸い空いていて、
ゆっくりと、たくさんの屏風や掛け軸などの日本美術を静かに鑑賞することが出来て、
期待していた以上に、自分の心がその趣を楽しんで感銘を受けたのでした。
特に、尾形光琳の菊図屏風の迫力、色彩、余白も含めた間の取り方などが印象に残って、
すぐにそれをブーケで表現してみたくなりました。

ただ、色数を抑えた表現や、菊を使ってみようというアイデアを
夏の暑さと華やかな彩りが残る夏期休暇直後に開催してはイメージが湧かないので、
ちょっと寝かせて、冬よりの秋に開催することにしてみました!

ブーケのイメージが出来上がったら、それにタイトルをつけてレッスンとしてご案内します。
「ブーケ 尾形光琳!」とか、「ブーケ 岡田美術館!」とかでは雰囲気が出ないなーということで、
いろいろ考えた末、
「ブーケ 晩秋の幽玄」というタイトルでご案内することにしました。

幽玄とは、もともと中国の仏教思想から生まれた概念とのことで
文字で書いたもの・目の前に見えるもの以上に、
余韻や気配などを想像の中で感じられる美のようなものと、
自分は解釈しました。

冬を前に寒さを増す晩秋。
草花は枯れ、枝葉は紅葉し時にはらはらと舞い落ちます。

春や秋真っ盛りの頃のように、華やな風景ではありませんが、

変化する自然の風景を目前に秋の余韻・冬の気配を心に感じ、

想像の中に情景を描くことができる趣深いひと時。
幽玄という世界にはこの時期がぴったりかなと思いました。

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花材としては、白い菊をメインに白・青・枯れ色を合わせてみました。
市場で花を選んでいると、いつもは目に入らないような、
枯れた印象の花や、枯れてできた実・種など、
とにかく、枯れたものにときめくという状況に。
さらに、帰り道に生えている枯れ草や立ち枯れた実などが
欲しくてたまらなくなるのでした。

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合わせた青については、
屏風の中で陰の表現に用いられていたブルーがとても印象的だったので、
白の影味として使ってみました。

また、日本美術に特徴的な金彩をイメージして、
アスパラをゴールドに染めてみたり。。。

そんなこんなで集めた花材を
あくまで「ブーケ」としてご提案しようというのが今回のコンセプトでした。

日本のアートや生け花の良さであると思う余白、不均衡な構図、線や動きの表現を
西洋のアートやブーケの表現の良さである色の密度、色彩表現にドッキング(再度昭和!)した、
和洋折衷を目指しました。

なので、皆様にお伝えしたのはいつも通りブーケを作ること。
束ね始めから花材の半分過ぎくらいまでは、
いつも通り、しっかりと密度のあるブーケを作ります。
ただ、外側に広がる不規則な動きに馴染むように、少しの凹凸を付けて。

後半、出来上がった丸いブーケに、
余白、不均衡を意識した配置で広がりや動きのある花材を添える。

・・・違いはそれだけ!ほとんどいつものブーケ作成と同じ。
そんな感じです。

(おそらく)生け花と違う点は見せる視点にも。
真横からではなく、上から、もしくはやや斜めくらいの程度で見せる点が
やっぱりブーケの佇まい。

それでもブーケからは、いつもとの違いを感じられて、
和・洋それぞれの面白みを感じられるものになったように思います。

枝の動きや不均衡な配置など、生け花の知識があったらもっとうまく説明できるのかも、
とも思いましたが、
そもそも、ちゃんと生け花の流儀をわきまえていたら
ブーケとドッキング!なんてことをしないかもしれないし、
自分の経験や感動を
今の自分の持っている知識・技術の中でご提案したことを、
生徒さんとともに楽しめたことがとても嬉しい時間でした。

水曜日に仕入れたチョコレートコスモスが、
翌日のレッスンでもう散り始めてしまった回がありましたが、
それすら、晩秋のいたずらのように感じて、
心から風情があるなあと思えたのでした。

そんなこんな、お店をオープンした10年前の自分は、
フレッシュな表現が大好きで秋が苦手だったのが嘘のように、
枯れたものにときめく晩秋を過ごした2022年の秋でした。

2022.10.19

空気感のあるかもかもブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
あっという間に10月も今日が最終日。
今日はハロウィンですね!
お店では、そんな今日のハロウィンの雰囲気も残しつつ、
昨日、早くもクリスマスの雑貨を陳列しました。
秋以降はハロウィン、クリスマス、お正月と、
イベントが立て続け過ぎて、雑貨コーナーも渋滞中。

今日は1日だけ、カボチャの横にサンタさん。
次はきっと、サンタさんの横にウサギさんがいるかもしれません。

前回のコラムでご案内させていただいた
10周年イベント「おしゃべりな写真展~はなさく思い出の庭~」
も、400名様以上のお客様が足を運んでくださり、
タイトルの通り、おしゃべりにはなさく写真展となりました。
足を運んでくださった皆様、どうもありがとうございます。

10月中はお店でも10周年を記念したレッスンを開催しておりました。
毎年、この時期は周年のレッスンを開催しますが、

節目の今年は、自分の大好きなシャンペトルブーケをご提案させていただきました。

10周年にちなんで10カラー!という要素も盛り込んで、

秋の草原で無作為に摘み集めた色とりどりのお花をたっぷり集めたような、

素朴ながらも味わい深いブーケに出来たらと思っていました。

シャンペトルブーケの良さは、その季節の風景を思い出すような佇まいですが、

秋は背丈の高い伸びやかな草花達、さらにその上で美しく紅葉した木々が織り成す壮大な風景が思い浮かび、

ブーケとしても、とにかくボリューム良く束ねていただくことを課題にしてみました。

大きく束ねることで生まれる空間に風が吹き抜けるように。

また、秋以降のレッスンで自分がとても大切にしてるのは、

軽やかな秋の気分や秋の草花に似合うような、

空気の動きを感じさせるようなブーケであること。

今までに言った風が吹く、というのと同じような、違うような。

それは、夏休みにいろいろなアートに触れることがあって気付いたことなのですが、

写真のように描かれた肖像画からは、しんと、静かで張り詰めたような空気を感じますが、

印象派の絵画からは、その風景の中で風が吹いて、水面がキラキラ輝いているような印象を受け、時の流れすらもイメージできます。

1枚の平面の上を彩った絵画であることは変わらず、

作品としてはもちろん動いていないものなのに、

その中から空気の動きを感じることができることがとても興味深くて、

自分なりに、なんでかなーと思って考えたら、

絵画を描く際のスピード感や直感が絵画の中の筆跡や、色選びに反映されているからかなと思ったのです。

すべて自分の推測ですが、印象派の画家が筆を運ぶ際に、

「次は斜め45度に一筆・・・」なんて言って計算していないと思うし、

「このブルーの隣に1mmの黄色、その隣に2mmの赤」なんて緻密に実物と比べた配色にしていないと思う。

故につまり、出来上がったものは直感の積み重ねなのかなーって思います。

考えすぎると描きたい光の中で風景を描けないと思うと、

やはりスピーディーな作成だったのではないかと推測すると、

なおさらそう思うに至りました。


そんな、絵画から受けた印象をブーケに置き換えた時に、

やはりブーケにも空気の動きを感じる作品とそうでない作品があって、

絵画に基づく推測をブーケに当てはめた結果、

ブーケを作る際のスピード感や直感が、作品に空気感を運んでくれるように思うに至りました。

そう思ってから最近は、お花の配置、向きの1つ1つに正解を求めるのではなくて、

直感的なここいい「かも!」くらいの「かも!」を積み重ねてどんどん束ねていくことにはまっています。

直感を得るためには全体を良くみることが大切だと思うのですが、

1つ1つの正解に集中しすぎない結果、全体も見えやすくなります。

「かも!」は「かも!」で大正解かどうか未定なので、

最終的に違った「かも!」と思う時もあるのですが、

その場合は画家が全体を見て気に入らない点を上から絵の具を塗り重ねて修正するように、

ブーケ全体を見ながら、ちょちょっと、気になるところを修正するようにします。


そのくらいの気分で束ねることで、緻密さとはまた違う、

ハプニングも入った興味深いブーケになるような気がしています。

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空気感の在る、無し、どちらが良い悪いではなく、

気分に合わせた表現がしたいなーと思った時に、

作成前に持つ意気込みを違えてみるのも面白いのかなーと思う今日この頃なのでした。

逆に、冬はどこか静かなブーケを束ねたいなーと思ったら、

深い観察と熟考に熟考を重ねた、隙の無い作品を目指しても良いのかなーと思います。


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そんなこんな、いろいろ、

夏休みに気付いて、秋に実践してみていることなのでした!

皆様、これからますます寒くなると思いますが、

どうぞお体にお気をつけてお過ごしくださいね!

2022.10.11

10周年記念イベント「おしゃべりな写真展~はなさく思い出の庭~」開催いたします!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
今年ももう10月ですが、ここ数日の東京の気温はまだ夏の様でした。
でもふと、今週の週間天気を見ると一気に気温が晩秋のようになっていて、
急速に季節が進みそうですね。

前回のコラムで少し書いた、10周年記念のイベント。
思えば8月の夏期休暇に入ってから思い立って決めたこの企画ですが、
なんとかかんとか形になってきました。
ようやくこちらでご案内できます!

詳細は下記通りです。

「ジャルダンノスタルジックのおしゃべりな写真展~はなさく思い出の庭~」

ジャルダンノスタルジックらしい、楽しいおしゃべりを写真に託して、
お店でおしゃべりをしているようにお楽しみいただける写真展になっています。

場所は神楽坂フラスコさん。
お店から、神楽坂の中心へ向かって歩いて12~13分くらいです。
神楽坂駅からはほど近く3分ほど。牛込神楽坂駅、飯田橋駅からも行けますよ!

日程は10月7日(金)~10月12日(水)で、12時~19時(最終日は17時まで)となっております。

展示内容は、
☆青江・加藤 それぞれのベスト10
合計20作品の写真をお楽しみいただけます。
お越しいただいた皆様全員にお配りする冊子、「おしゃべりの素」には、
それぞれの作品についてのジャルダンノスタルジックのみんなの
おしゃべりをまとめましたので、
それを読みつつ、お店に来ておしゃべりしつつお花を眺めている気分で
お楽しみいただけるかと思います。
写真はイベント後、抽選でそれぞれ1名さまにプレゼント!
☆オープン前の活動、オープンまでのいろいろをまとめたスライドショー
☆青江、加藤それぞれの「これ見てほしい!フォト」コーナー
☆留学中や旅行で撮影した写真を集めた思い出のアルバム
☆もちろん、数点の季節のブーケ
などなど・・・少しでもたくさんお楽しみいただけるように
ボリュームもたっぷりご用意したいと思っています。

※在廊予定スタッフ
7日(金)12時~19時 筧・14時くらいまで青江(お店:青江、加藤、渡邉 ※お店の営業は12時~17時です)
8日(土)12時~15時 臨時スタッフ 15時~19時 青江(お店:加藤、渡邉 ※お店の営業は11時半~19時です) 
9日(日)12時~19時 筧(お店:青江、加藤、渡邉 ※お店の営業は11時半~19時です)
10日(月)12時~19時 加藤(お店:筧 ※お店の営業は12時~17時です)
11日(火)12時~19時 青江(お店:定休日)
12日(水)12時~17時 渡邉(お店:青江、加藤、筧 ※お店の営業は12時~17時です)

ご予約なくお越し頂けますので、
ぜひ神楽坂のお散歩がてら、のぞいてもらえると嬉しいです!
もちろん、お店とはしごしていただくのも大歓迎!

また、展示会にお越しいただくのが難しい皆様への感謝を込めて、
10周年を記念したインスタライブを開催することといたしました。
1時間~1時間15分ほどのライブの中では、青江、加藤それぞれのブーケ制作デモンストレーションや
ジャルダンノスタルジックみんなで1つのブーケをつくるブーケリレーを計画しています。
こちらは10月7日(金)19時半~
jardin nostalgiqueの公式Instagramアカウントにいて開催いたします。

ぜひ、楽しみにしていてくださいませ!

お天気は悪そうですが、
多くの皆様のご来場、お待ちしておりますね!


2022.08.30

10周年を前に ~夏のブーケをとってつけて~

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

もう8月も後半、朝晩は涼しい日もありますね。

一昨日、いつもの調子で半袖で寝たら寒くて起きてしまったので、

昨晩は久しぶりに長袖をひっぱり出してきたら、意外と厚手のものでもしっくりきて、

夏が終わりに近づいているのを感じました。

お店は夏期休業に入りましたが、

今年の夏休みはお店の10年を振り返る作業に没頭しております。

というのも、2012年10月17日にオープンしたjardin nostalgiqueはもうすぐ10周年。

10歳のお誕生日が間近なのです。

8周年、9周年の際にも何かお祝い的なことをしたい!と思いつつも、

コロナ禍だったこともあり

「・・・それは10年の節目に」と先送りすることで、

お店のお誕生日のお祝いにかける時間が若干少なかったのですが、

その10年の節目がいよいよやってきた今年、

jardin nostalgiqueをたくさんお祝いしてあげたい!

と思って、イベントを開催することを計画しました。

ただ、何事も計画が遅いのが特徴。

夏期休業に入ってようやく

さて一週間ほど借りられる会場を、と思って方々連絡を入れてみたところ、

どこも今年はいっぱい。

あららー、と。

それはそれで、お店での開催も良いかなーと思った時に

知らない電話番号からの着信に出たところ、

「10月、一週間空きができますよー」とのご案内が。

綱渡りでなんとか物事がうまくいくことが多いこの10年をまた思い出しつつ、

今回も幸運が訪れたことには、

お店が本当にお祝いしてほしがっているのかも!と思えてならないのでした。

そんなこんなで、ご縁のあったギャラリーにて、

10月に一週間のイベントを開催する計画を立てています。

詳細は決まったら改めてご案内したいなと思っていますので、

もう少々お待ちくださいね。

タカさんとの話し合いの中で、イベントの中で

「何を一番大切にしたいか」ということを見失わないように!と心に決めました。

自分の中では、

「お店の10歳のお祝いをみんなで楽しく共有したい!」

ということが核かなーと思っています。

子供の成長をアルバムを見て懐かしむように、

知ってる人にも知らない人にも、

jardin nostalgiqueの10年の思い出を自分たちらしく紹介して、

共有する時間を楽しんでもらえたら。

なんとも親バカな企画。


でも、お店の今までの10年を振り返ることが

お店で生まれたすべてのご縁を再確認しつつ、

皆様からのご依頼、応援に感謝する時間の積み重ねになっていて、

それを何らかの形にしてお披露目することが

皆様へのお礼になるのではないかと思っています。

会場には自分たちもいつもいられるか分からないのですが、

お店の空気を会場に運んで、

みんなにほっこりした時間を楽しんでもらえるイベントにできるようにしたいと思います。

お越し頂けない皆様にも、何か楽しんでもらえることも考えたいな。


というわけで、今年の夏期休暇は結構忙しい!

やり慣れないことがいっぱいですが、

無事にご案内できるようになるまで、精一杯がんばります!

そして、お店は9月14日~のオープンです。

その前後には、しっかりご案内できるようにしたいと思っていまーす!!


さて、何のお花の話題もなかった今回のコラムは、

前回のゴーギャンのブーケに続く夏のブーケ第二弾、

「海辺のブーケ」を、とってつけたいと思います。

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海と空のアジュールブルー、光をイメージする橙色のマンダリンをあわせて。

夏ならではのお花を用いて、

海辺をあははーって、駆け回る時に持つと良いブーケです。

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結局今年はそんな時間はなかったけれどー。

空想の中ではいつもあははーって駆け回ってますので、

そこから出てきたブーケだよ、ということで!

2022.08.14

ヒマワリのブーケ ゴーギャンに思いを馳せて

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

お店は8月8日の営業をもって、夏期休業に入りました。

今年の上半期も振り返ればあっという間。

正月から玄関に飾っているトラちゃんの起き上がりこぼしも

風景としてすっかり馴染んでいるのも納得。

もうあと少ししたらウサギさんが追いかけてきますが、

ここに馴染んだトラちゃんの居場所は残しておいてあげたいなーと思っています。

夏休み前にとお花を買いに来てくれる皆様のやさしさのおかげで、

お店のお花も良い感じになくなって、

段ボールひと箱分のお花を実家に送って花瓶は空に。

鉢植え達は店内では日が当たらないので、

タカさんが埼玉の実家に運んで、

緑の指を持つタカさんのお母様に管理してもらいます。

夏期休業を終えるとぐんと成長している鉢植え達を見て、

植物ってすごいなーと思うとともに、お母様に感謝でいっぱいなのでした。


今年の夏は6月下旬からずっと暑かったのがあって、

その時に決めた7月~8月のレッスンのテーマたちは、

暑さ対策とばかりにエキゾチックなものが立て続けになりました。

今回のコラムでは、2つの夏のブーケのうちの1つをご紹介します。

毎年恒例、夏のヒマワリのブーケです。

季節ごとに定番のお花は毎年レッスンのテーマにしていますが、

毎回過去にはやっていないイメージでご提案したいなーと思っています。

昨年のヒマワリのブーケは、淡く柔らかな印象でおまとめしたので、

今回のヒマワリのブーケは少しビビッドにしたいなーと思ったことと、

花持ちの良いエキゾチックなお花を合わせることを念頭に置いて

もくもくと考えてたどり着いたテーマは、「ゴーギャンの楽園」!


過去のテーマでも、よく絵画を題材にしていますが、

自分自身が絵画好きなのがあって、

ブーケのイメージを考えようー!と思う時に、ヒントを求めてまずはたくさんの絵画の本を眺めます。

展示会に行った時に買った画集だったり、

芸術の歴史の教科書のようなものだったりいろいろ。

ぐっと集中して1冊を読み切るのではなく、

たくさんの本に目を通しては気分に引っかかるところをピックアップして見ていくので、本棚にしまった本がみるみる床に散らかっていきます

(散らかる原因は1冊ずつもとの場所に戻さないことなんだ!と、書いていて気付きましたが)。


季節、心境を反映するように気になる絵画も変わり、面白いもので散らかした分、ちゃんと心に響く画家、絵画に出会えます。


今回はとある画集から、ゴーギャンの絵画とその一生を読んだことにより、

自分の思い描いたブーケがそこにピタリとはまる感覚がありました。

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商業主義できらびやかなパリの生活に嫌気がさして、

原始的でエキゾチックなタヒチの生活を好んだゴーギャン。

ゴーギャンが憧れの南国で見て驚いたのではないかなーなんて想像できるような

形が面白くて見慣れないお花をたくさん集めてみることにしました。


また、ゴーギャンといえばゴッホとの共同生活も有名ですね。

ゴッホはゴーギャンを迎えるために、歓迎の気持ちとしてたくさんのヒマワリの絵を描いたそうですが、その生活も長くは続かず、仲違いして終わってしまったのでした。


そんなストーリーもありますが、

自分の中で今回ゴーギャンとヒマワリが強烈に結びついたのは、

ゴーギャンがタヒチで描いたヒマワリの絵を見たことでした。

自分が読んだ解説によると、ゴーギャンはわざわざタヒチまでヒマワリの種を取り寄せ、栽培し、描いたいうことです。

それを読んで、ゴッホとゴーギャンの間にはしっかりとした信頼関係、友情があって、少なくともゴーギャンは、二人で過ごした時の記憶を思い出したい瞬間があったんだなーと思いました。
本当は互いを尊敬しあっていたのかな、と、勝手に良い方向に想像したくなってしまいます。

ゴーギャンにとっても、きっとヒマワリは特別なお花。

そんなヒマワリと、楽園のお花のコラボレーションです。

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色味を考える時には、ゴーギャンの絵画の印象をまとめて、

「鮮やかだけど深く、コクのある感じ」を意識してみました。

旅行で「わーい!タヒチに行くぞー!!」というキラキラした気分の場合はもっと明るいトーンになるのかなと思いますが、

ゴーギャンにとってはパリでの生活が窮屈で苦しくて、渇望するようにタヒチに赴いたことや、タヒチでの生活も困窮していたことなどを知り、それ故のしっとり落ち着いた色彩なのかなーと、かなり自分勝手に解釈しています。


また、花合わせも、後期印象派のゴーギャンの特徴として、

印象派のような細かい筆跡がなくなり、輪郭の中をベタッと同じ色で塗りつぶすような表現を感じ(七宝焼きのような表現で、クロワゾニズムというそうです)、

草花などの細かいお花の重なりをなくして、比較的単色の大きなお花で構成するようにしてみました。


束ねる際は、ゴーギャンの絵画のような平面的な広がりを意識して、

高さよりも広がりを作りつつ、

エキゾチックなお花の個性がわかる程度の凹凸をつけて束ねてみました。

広がりのあるグリーンは思いっきり広げて。

このように、絵画をテーマにブーケで表現していくことは、

色選び、花選び、束ね方など、いろいろなアイデアを与えてくれます。

知れば知るほど、理解も深まりますが、

単純に自分の第一印象や主観や感想も交えてあげることで、よりオリジナルになるような気もして意識しています。

その絵画のことをよく知っている方が、

納得したり、えー!違うー!と思ったりして

それぞれの解釈を表現して教えてくれるのも嬉しいし、

知らない方が、自分の解釈を基にブーケ作りを経験したのちに、

いつか未来でその絵画を見た時、この時間を思い出してくれたりしたらとっても面白いなーと思います。


なんだか絵画をはじめとした芸術にはイメージをもらってばかり。
やっぱりアーティストはすごい!と、思ってしまいますが、
花故の、自分故のブーケっていうものももっと作っていきたいなーって思う時に、

あまり参考にすることの無い、
すっごい漠然としたテーマの表現も面白いかなーと思っています。

画家が目にみえるものを描くことから解放されたように、
喜び、とか、感謝、とか、誰かの見た目じゃなくてイメージとか今の気分とか・・・。


あ、それっていつも皆様のオーダーでお作りしているお花だ!と気づいたら、

日々のブーケを1つ1つの作品を作るように丁寧にご提案していくことが自分故の花づくりにつながるのかなーと思いました。


そんなこんな、徒然なるままなコラムになってしまいました。

お店のお休み中もまた、コラム更新しますねー。

2022.07.19

ドマリエじゃないよ。ブーケ ド マリエ。

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

今年は7月に入る前から絶頂のような暑さを体験したせいか、

本来の程度の暑さではびっくりしなくなっている今日この頃です。

日中の店内はお客様も少なく静かなのですが、

この暑さではそうそう出歩く気分にならないのも納得。

「みんな、今は家でゆっくり過ごしてー!」という気分のもと、

お客様とともに、涼しくなる夕方を心待ちにしています。

なんて言いつつ、平日は17時で閉店なので、

なんとも来づらいお店で申し訳ないのですが。


お店では毎年夏恒例、お水換え時の氷の出番。

厨房の製氷機から氷をバケツいっぱいもらっては、

蛇口をひねると出てくる暖かみのあるお水に氷を入れて、

カラカラ夏の音をさせながらお水替えをしています。


この時期は本当にすぐにお水の中で雑菌が繁殖して濁ってしまうので、

栄養素も入ったお花の長持ち剤ではなく、

殺菌効果のみを期待して漂白剤をお水に入れています。

5倍に薄めたボトルを準備しておき、花瓶のサイズにあわせてそこからチュっと足すのですが、夏のお水の濁りは幾分か改善されて、しっかり効果を感じています。

悲しいのはだいたいいつもおろしたての服の時に限って漂白剤をかけてしまうこと。

ご家庭でお試しいただく場合、500mlに対してほんの1~2滴と言われていますので、

入れすぎと服への飛散にご注意の上、トライしてみてくださいね!

(注:なんとなく、ダリヤやクレマチスは漂白剤にしない方が良いような感覚もあります。あくまで経験的主観ですー)


今回は先日までに開催していたレッスン、草花のブーケ ド マリエのご報告です。

ブーケ ド マリエとは、フランス語で新婦さんのブーケ、

つまりブライダルブーケです。

過去にもこちらのコラムでブーケ ド マリエのレッスンのことを書いたことがありますが、今回はしっかり「ブーケ_ド_マリエ」と表記させていただきました。

というのも、以前、レッスンに参加していただいた方から、

「ドマリエのブーケってどんな感じですかー!?」とキラキラした顔で質問があり、

「!?ドマリエ。。。!?なんだっけ!?」となってしまったのですが、

ちょっと難解な質問の真意にたどり着いて納得!!

どこで区切れるか分からないと、意外とドマリエっていうくくりの一言と勘違いするかも!ファッションブランド「ドマリエ」、ヨーロッパのどこかの地方「ドマリエ」、名物おじさん「ドマリエ」とか。。。なんかありそう!!

聞きなじみのない言葉はどこで切れるかでイメージがガラッと変わりますね!という、

今では自分の持ちネタにさせてもらっているのですが、その前に勘違いが起こらないように書く努力をしなくちゃですね!

さて、そんなこぼれ話が長くなってしまいましたが、

初夏の草花で束ねたブーケ ド マリエは、

あえて背丈の高い草花をキュッとコンパクトに、色を重ねつつも軽さを失わないように束ねることで、

ブライダルならではのお花や色の密度によるゴージャス感、草花ならではの素朴なナチュラルさの両方を表現してみました。

どの角度から見てもかわいいお花が見えるように、手元までしっかりお花を入れてあげるのもポイントです。

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初夏の明るい日差しの中で見る鮮やかでカラフルな色合わせ。

ふと気づくと、こうした明るい暖色のブーケをレッスンでご提案するのが久しぶりで、最近寒色&アンティークづいていたなーと振り返るのでした。


暑いのも日差しも苦手ですが、このお天気のおかげでこの色彩を選ぶ気分になれた点で、季節の移り変わり、夏の到来にも感謝です。

なんだかその気分が行き過ぎてか、今年の夏のレッスンではとことん鮮やかな色をご提案することになりそうで、何事も行き過ぎがちな自分らしいなーとも思います。

またこちらでご紹介していきますね。


レッスンの最後には、みんな撮影スポットで完成したブーケの写真撮影をします。

横顔がかわいいブーケなので、立たせて写真を撮ることをお勧めしたのですが、

なにより持つことが前提のブーケなので、せっかくだからぜひ持って撮影しましょー!

と声をかけるものの、みんなそっと帰り支度をするという展開も

ジャルダンノスタルジックのブーケ ド マリエレッスンあるあるなのですが、

きっとみんなお家で持って遊んでくれたものと想像して喜んでいるのでした。

2022.06.15

6月 ふと思い出す理科の授業とそっとフレッシュなシャクヤクのブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

いよいよの梅雨入り。
雨は憂鬱ですが、一時の暑さがおさまりほっとする気もします。

店内ではもりもりなアジサイともくもくのスモークツリーが定番となり、

涼し気なドウダンツツジとともに湿気の多い店内に涼を運んでいます。

個人的に気分が上がるのが、

6月頃になると午前中、それまでは周りの建物に遮られていた日光が入りはじめること。

季節によって太陽の高さが変わることを実感しつつ、

小学生の時の理科の授業、

地球の傾きや自転・公転による季節や太陽高度などの理解におおいに苦戦したことを思い出し、今はテストもないから呑気でいいなーと、学生じゃないことを喜ぶ毎日です。

梅雨の切れ間、晴れた日には早起きをして、

営業終了時に店に取り入れた鉢植たちを
極力早めに外に並べて日光浴させてあげます。
お花が日光浴していると、「よしよし、光合成しているな!」と、

自分も花と一緒に深呼吸できる気分で、
また小学校の時の理科の授業が頭をよぎります。

この辺のことは得意だったなー。

10時、11時と時間が経つごとに影になってくるのですが、

少しでも長く日が当たるポジションを探して、

いくつかの鉢を陳列から飛び出した変な場所にポツリと置いてあることも。

うっかり忘れてそのまま営業時間にならないようにしなくてはなりません。

そんな独り相撲と自己満足な朝の陳列の末、

花達がその意気込みに応えようと、蕾を付けてくれた時の喜びはひとしおです。

そして、天塩にかけた花達をお買い上げいただけたときは、嬉しいような寂しいような。

でも、確実にうちのお店よりは良い環境に旅立ってくれるはずなので、

これからはもっと日を浴びて、元気でねー!とお見送りします。

いつかお庭で花を育てる時間も楽しめるような生活をしたいなーと思ったりする今日この頃なのでした。


さて、日常報告が長くなりましたが、今日は先日まで開催していた

シャクヤクのブーケレッスン第二弾のご紹介です。

前回のブーケと違い、今回は基本に立ち返って、丸いブーケロンをご提案しました。


「フレッシュ&ニュアンス」というテーマで、

瑞々しいイメージの白やフレッシュグリーンに

あえてセピアやベージュ、グレーなど少しのくすみカラーを入れることで、

元気で明るい印象に、少しの落ち着きや、優しい印象を加えてみました。

「ど・フレッシュ」というより、「そっと・フレッシュ」

といった印象は生活にも馴染みやすくてとってもおすすめですよ。

前回はピンク系のシャクヤクを選びましたが、

今回は白のシャクヤクがメイン。

白のシャクヤクも品種が多く、毎回2~3種ほどの品種を混ぜてご提案することで、

品種ごとの咲き方の違いを楽しむことができました。

微かな赤やピンクが入ることもあり、栽培環境で変化するこうした個性は面白いですね。

セピアやベージュのニュアンスカラーには、

バラやカーネーション、トルコキキョウなどが活躍してくれました。

グリーンには、ミントやカシスなどのフレッシュで明るいグリーンとともに、

銀葉グミやユーカリなど、少しグレイ味を感じるものを混ぜて、グリーンにもニュアンスを。

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丸く束ねる上ではまっすぐなお花の方が形よく作りやすいので、

今回は極力まっすぐなお花を多く選びました。

とはいえお花にはワイヤーのようにピンとまっすぐなものは無く、

みんな微かに顔が傾いていたり、実はグネグネだったりします。

そんなお花の個性により、束ねた時に行きたがる場所が違ってきますが、

それを無視して、無理に丸い形にはめ込むのではなく、

個々のお花の得意な行き先をパズルのように組み合わせて形を作ることで、

花に居心地よく、負担なく束ねることができるし、

結果、手にも無理なく、自分が束ねやすくなります。

そんな小話を交えつつ、

お花の適材適所を意識して束ねることにトライいただいたのでした。

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咲いたシャクヤクは頭が重くて大変だったかと思いますが、

みんないい感じに丸く束ねてくれて一安心、なレッスンとなりました。


今はまだ市場でもシャクヤクがたくさん出荷されていますが、

もうそろそろその季節も終盤。

ぜひ、まだシャクヤクを楽しんでない皆様は駆け足でお楽しみくださいね!

自分は2レッスンを終えて、シャクヤクを楽しみ尽くした気分だったのですが、

実はもう来年にやってみたいシャクヤクのブーケのイメージが出来てしまって、

ちょっとそれを試してみようかなーと、

やっぱりまだまだシャクヤクを束ねてみることになりそうな予感がしています。


jardin nostalgiqueでも、市場で良いシャクヤクがある間は入荷予定ですので、

ぜひぜひ、シャクヤクを探しに来てくださいませー!

2022.05.25

シャクヤクをラスティックに 天邪鬼に

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
皆様、お元気でお過ごしですか!?

5月もあっという間に下旬に差し掛かりましたね。
jardin nostalgiqueでは、
1年で一番慌ただしい一週間の母の日ウィークも無事に終え、
お届け先様からの嬉しいご報告などもいただきほっと一息。

そこからはマイペースに。。。と思っていたものの、
大きな装飾のお仕事や、レッスンスケジュールの追加などもあり、
なんやかんやで慌ただしくしております。
生花が忙しくなると、店外の鉢植えの仕入れになかなか手と気持ちと積み帰る車のスペースが追い付かず、
店先がかなり寂しい今日この頃。
いよいよこの前お客様にも気付かれて、これではいけないなーと思っています。
装飾のお仕事が今週に終わる予定なので、その後、またお店の鉢植えに、
手も、気持ちも、車のスペースも配分できると思います。

市場ではいよいよシャクヤクが旬!
今年は新しい品種がぐんと増えたように思います。
そういった品種はやはりまだまだ高級なプライスなので、
仕入れて帰ることは、自分たちお花屋さんにとってもご褒美のような気分。
知らない品種などは、どんな咲き方なんだろうかと、わくわくしながら陳列してしまうし、
時には自分達やスタッフの間で売り切れになってしまうことも(すいません)。

そんなシャクヤクのシーズン、毎年シャクヤクがメインのレッスンを開催しますが、
今年は2つのレッスンを企画しており、
先日終了した1つめのテーマが、「シャクヤクのブーケ モーブ&ラスティック」でした。

シャクヤクの花のボリューミーでエレガント・ゴージャスな印象に、
素朴で田舎風な、日常感のあるラスティックな雰囲気を組み合わせて、
華やかながらも日常で飾りやすい印象のブーケをご提案しました。

色彩においては、シャクヤクにはまだ無いであろうモーブをテーマにしました。
モーブはフランスで出来た人工染料の名前で、
葵の花の色のように、青みがかった紫、グレイ味のある紫のことです。
少し静かな寒色のモーブをシャクヤクの華やかさにまとわせることで、
しっとりとした落ち着きも加えてみました。


今回テーマにしたラスティックという印象は、
自分の中ではナチュラルという大きなグループに属する1つのイメージととらえています。
あくまで主観ですが、
ナチュラルという表現はとっても幅が広いので、それを細分化した時に、
シャンペトルがあったり、ソバージュがあったり、ラスティックがあるという認識です。

シャンペトルが風景を表現するような洗練されたスタイルなのに対して、
ラスティックは、季節の大自然やお庭で自由に、無邪気に束ねたイメージ。
そこにはシャンペトルのような洗練された要素は必要ないのかなと思っています。

故に、選んだお花は、テーマであるシャクヤク、色としてのモーブを除いては、
すべてその辺にありそうなお花を何の気なく選んだように。
あまりお花選びに意図も少なく、ただ気になるお花を選んだような印象を大切にしています。

そこに少しの面白みとして、スターチスやネイティブフラワーなどの
乾いた印象のお花を交えるのも好みです。
ラスティックという、少し古びた印象を持つ雰囲気において、
ドライになりゆく花の素材感が映えます。
今回は、かさかさとさり気ないハイブリッドスターチスを混ぜています。

束ねる時には、きれいにまとめることよりも何よりも、
お散歩気分で出会ったお花ごとにざっくり束ねるように意識してみてもらいました。
いつもならば、様々な花を全体に散りばめるために、
「花・草花・グリーン 花・草花・グリーン・・・」
というリズムだったとしたら、
今回は、
「あ!かわいい花発見!花・花・花・花・・・
続いてかわいい草発見!草・草・草・草・・・
素敵な枝物発見! 枝・枝・枝・枝・・・」
という、イレギュラーな、成り行きのリズムです。
このイレギュラーなリズム感は、きっとただただ花が好きで
ブーケのテクニックを知らない時に自然の中でお花を束ねたら勝手にそうなるかなーというリズムですが、
きれいなブーケを束ね慣れた経験豊富な人にとっては、もはやあえて意識しないとできなくなっていることで、
不慣れ感を出すための演出として積極的に、普段やらないリズムの中で束ねていただきました。

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そうやって束ねていくと、自然にお花のかたまり、グリーンのかたまりができて、
普段出会えないような面白い表情を見つけることができます。

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その後も、新たに出会ったお花をブーケの好みの部分にただただ加えていきますが、
その時も、わざと細かいお花をミックスしてみたり、
大きなお花をさらに並べてみたりと、
普段やらない表情を意識して束ねてみてもらいました。

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そんな作成過程からか、
なんて天邪鬼なブーケなのだろうとふと思って、
今回のブーケは別名、「ブーケ 天邪鬼だ!」と思ったりも。
とはいえ、みんなに鬼になってもらうのではなく、
少年・少女の気持ちで、
見つけたお花をただただ好みで束ねるという無茶ぶりなテーマでしたが、
参加してくれた皆様はしっかり今回のテーマやストーリーを理解してくださり、
「私は森の枝物から発見!」とか、
「私はシャクヤク畑からスタート!」とか
結構その気になってくれたことが、自分にとってはとっても嬉しく、
みんなの作成風景や、動画レッスンの完成品を眺めては、にやにやしてしまうような時間でした。
シャクヤクがテーマのレッスンなのに、
なんだか草や枝の入り乱れる部分にキュンとしてしまう方が自分も含めて続出したことも、
ラスティックという雰囲気の面白みが伝わったようでとっても嬉しかったです。

そうこう、お散歩気分で束ねるレッスンは、
みんな総じて普段よりも早く、なんとも言えないアンバランスなバランスのあるブーケが完成しました。
ブーケって、こうやって深く考えすぎなくても、楽しく束ねるだけでできるのかも!
と気づいてもらえたら、自分も嬉しいなーと思っています。

作りたいイメージによって、自分自身の在り方も変えるという、
なんとも面白い時間でした。
次回からは、ラスティックとはうってかわって、
スタンダードなブーケロンにシャクヤクをまとめるレッスンがスタートします。
今回自由を味わった皆様にとっては大変な時間かもしれないですが、
そこはメリハリ!ということで、
急に天邪鬼も少年・少女も厳禁!!なんて言ったりしてー。。。
怖くはしないのでご安心をー(笑)

また次回のシャクヤクのブーケも、こちらでご紹介いたしますね!

2022.04.24

2つのシャンペトル

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です!
お天気がころころ変わる今年の4月。
毎日の予報をしっかりチェックしてその日の服装を決めたり、
店の外の陳列を決めたり、
人のためにも花のためにも、情報をしっかり察知しようとする毎日です。

3月いっぱいは卒業や送別、年度末&新年度にちなんだお花のご依頼で
花屋さんは大忙しで、市場もいつもにぎわっておりましたが、
4月は少し落ち着いて、ゆったりと仕入れをできています。
時にはこういう時間がないと、本当にかわいい花を見過ごしてしまう気がします。

お店の方も営業としては少し落ち着いていますが、
5月の母の日に向けての準備があったり、レッスンの告知があったりで
なんやかんや忙しく、今に至ります。
ふと気づくともう母の日も間近。
少し心臓がキュッとなる今日この頃です。

最近のお店では、バラがたくさん入荷していたり、
初夏の草花もたくさん!
ライラックもいよいよ旬になって、見かけたら仕入れてしまうし、
明るいグリーンが気分で、ビバーナムをついついおすすめしてしまう毎日です。
草花が多いからか、仕入れ後の水揚げ作業では
湯上げをするお花が多く、下葉もちゃんと外してあげたりすると、
今までよりもひと手間、時間がかかります。
陳列も長い花瓶がたくさん必要になり、
後ろの方に並べたい花がいっぱいで、手前も今までより10㎝くらい高い位置で収まっています。

今日はそんな初夏の草花をふんだんに用いて開催した
2つのシャンペトルなレッスンをご紹介します。

1つはコンポジション・シャンペトル ~トランシュドプレリー~
というテーマで開催したアレンジメントのレッスン。

いつもシャンペトルなアレンジメントもあるよ、ってことで、
広大な牧草地(プレリー)の風景の断片(トランシュ)を作るように構成します。

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シャンペトルブーケと同じように、風が通る印象で、
伸びやかな自然を表現してもらいました。
ナイフで切り取ったような直方体のように作る「断片感」にも、しっかりこだわってもらいました。
みなさんの作品に個性が現れて、
サイズ感がコンパクトながらも彩りがより華やかに見えるガーデンのような仕上がりもあったり、
ダイナミックな印象でまさに人の手の入らないド・ナチュラルな印象の仕上がりもあったり、
眺めている自分がとても楽しいレッスンでした。

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サンプルを2つ並べてみました。大きな断片でお散歩できそうー!

もう1つは、プライベートレッスンで開催したシャンペトルブーケ。

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こちらは久しぶりに、特別大きく、花材たっぷりでご提案しました。
シャンペトルの表現もたくさんあると思いますが、
手に抱えきれない花を束ねるこの感覚に、
広大な自然を1つのブーケに束ねる醍醐味を改めて感じて、
また秋などの気候の良い時に、こういう大きなシャンペトルブーケを開催したいなーと思うのでした。

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どこに旅行に行っても、その風景を持ち帰ることはできず、
写真に撮るか、記憶に留めるかしかないのですが、
こうやって、断片を切り取って持ち帰れたらいいのにー、なんて思いますよね。

でも、記憶の中の風景を、ある日こうしてアレンジとして、ブーケとして再構成することで、
またその場所に行った気分になって思い出せることも、なんだかとても嬉しいことに思います。
やっぱり懐かしい風景の思い出が増えれば増えるほど、表現が増えるのかなと思います。

そういう点で、早くまた気軽に旅行できる日が来ることを願う毎日です。
今は昔の写真や旅行の本を見ながら、行った気分になることで、
未来の旅を楽しみにしています。

こうなったら・・・
行ったことないけどそうした情報収集を基に、
こんな風景かな!?っていうことで先にブーケを作ってみて、
後で答え合わせをするのも面白い、かなあ!?


2022.03.07

4種の宝石のブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
3月ももう後半、関東は桜満開の場所が多いようですね!

お店では先週は卒園・卒業のお花のご依頼をたくさんいただきました。
お花を贈る先輩やお友達、先生の雰囲気に似合うようなお花のリクエストをいただく中で、
ここ数年ダントツで人気なのがブルー。
まさしく!なブルーとしては、デルフィニュームが大活躍。
やはり店頭でもすぐに売り切れとなっていました。

なんでかなー、なんてレッスンの間にみんなでお話していたら、
送別、卒業となると他のイベントよりも
男性にお花を贈ることが多いから
ブルーなどのちょっとクールな印象のお花が人気なのかもということに、ちょっと納得しました。
あとは男女問わず、カッコいいイメージの方へのお花はブルーを交えていることが多かった気がします。

また、学生さんと一緒にお花を選んでいると、
アクセントや挿し色を入れるチョイスが多かったように思います。
普段はなかなか自分の中の常識というか慣れのある色合わせの範囲から出られない中で、
ガツンと飛び出る感性を主張され目の当たりにするのは、
最初は正直「おおっ。そう来たか!」と思うのですが、
やってみると面白かったりして。
世代の違う皆様の色のとらえ方や文化の中で接してきた色の違い、
流行などが反映されている気がしてとっても興味深いと思っています。

そんなこんな刺激的な3月は、年度末という大きな繁忙期でしめくくりとなります。
今週、まさに水曜の仕入れから数日は一気に忙しくなりますが、
皆様のご依頼にお応えできるように、気を引きしめてがんばりたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、
今日は先日までに開催していたブーケレッスン
「ブーケロン 春の彩りのビジュー」
にて、ご提案した4つのブーケをご紹介します。

昨年の夏以降、鉱石・宝石ブームな自分は、
上野で開催している宝石展にも足を運び、
このキラキラをお花で表現してみたい!という情熱をもって、
4つの宝石をブーケで表現してみました。


宝石展で見たピジョン・ブラッドという大きなルビーに感銘をうけて、
そのキラキラ感や深みを表現したかったルビー。

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白と赤の複色のカーネーションやラナンキュラスが、
にじむような輝きを発してくれている気がします。


参加した皆様が、並んでいるお花を見てもなかなか当てることができなかった
ちょっとマニアックな琥珀。
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正確には石ではなくて樹液なのですね。
今回は樹液の中に閉じ込められた異物を、深い色味のチョコレートコスモスに託してみました。
まさかの役割に、チョコレートコスモスもびっくりしているかな。

こちらは参加してくださった皆様がなんとなく感づいてくれたアメジスト。
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ビジューのブーケというタイトルながらも、今思うと、
自分の中のイメージは、宝石になる前の鉱石の時のアメジストの結晶のキラキラ感でした。

ビジューのブーケの4つの作品において、ほとんどのブーケでキラキラの演出にアストランチアが入っています。やはりこの花の輝き感は欠かせない!
「あ、またアストランチアが!」と、
いつもレッスンに来る皆様には、青江の表現はだいたい予想されていた気がします。


最後のブーケはサフィレット。
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琥珀以上にマニアックなところへいってしまって、
参加してくれた皆様ほとんどが知らなかったのですが、
自分も数カ月前まで知らなくて、お客様に聞いてとっても気に入ったビジューです。
正確には石ではなく、ヴィンテージガラス。
ブルー、パープル、ブラウン、ピンク、
複雑な色彩の魅力にうっとりできるので、ぜひまだ知らないよという方は
検索してみてくださいね!
ブルーの表現では、染めたスイトピーが大活躍でした!

こうして、春の彩り豊かなお花をギュっと贅沢に束ねた4つのビジューなブーケができました。
市場での花とのめぐり逢いで、「今日はルビーにしよう!」とか、
「今日は素敵なアメジストができそう!」と決めてテーマの宝石を決めたのですが、
「ああ、ちょっとキラキラが足りない」「もう少し深みを」
なんて思いながらお花を選んでいく過程は、宝石のかけら探しのようでした。
集めたかけらをギュッと束ねてキラキラ光った時、
「お、ビジューになった!」なんて思って、
束ねながらキュンとする感覚を味わうことが出来たのでした。

そんなこんな、
宝石って素敵!と思っているのですが、
宝石展に行ってみた帰りには、
その印象を早く花で束ねたくなってしまって、
宝石よりお花のことを考えていたように思って、
やっぱり結局花が好きなんだなーということも、
電車の中でこっそり、思っていたのでした。

2022.02.28

チューリップを使って 2つのブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

3月に入って、ちょっと暖かい日が増えましたが、

今週の東京の週間天気予報では

雪だるまマークと最高気温20度という

なんとも極端なご案内を見つけて、

まさにでこぼこ、三寒四温を目で感じ、

春がその先にあることを期待している今日この頃です。

お店の春のお花も、今までは寒い店内で固く締まっていたけれど、

ほんの数度暖かくなっただけで、少しふわり、ぷっくりと、

表情がふくよかになっている気がします。

数年前から、春のお花の代表選手、

ラナンキュラスやチューリップ、スイトピーなどは、

本当に品種が増えて、毎年新しい色・咲き方に出会っていて、

花屋さんって、本当に飽きないなーって思います。

そんな中でも今年の春は、チューリップに心惹かれて、

レッスンでは、2つのチューリップありきなテーマを考えてご提案しました。

今回のコラムでは、その2つのレッスンをご紹介します。


チューリップ!と言われて思い出すのは、

おそらく大勢の方がお花の部分だけではなく、

茎と葉っぱが付いた様子なのではないでしょうか!?

そのように、チューリップの個性としては、

花の色や形はもちろん、

茎のしなやかな動き、マットな葉っぱの様子など

花ではない部分もとても特徴的かつ魅力的です。

それ故にか、なんとなく、上からよりも横から見たくなるお花だと思います。


また、日々の伸張、開花による変化など、

時間によるフォルムの変化がとっても大きいところも大きな特徴。

束ねた時バランスがばっちりでも、翌日にはぴょこりと伸びる元気っ子な様子を

ブーケとして飾りながら愛でられたら。

そんな思いで考えた2つのブーケです。


まず最初は「チューリップmeetsボヘミアン!」

フレッシュな印象のチューリップを乾いた印象のボヘミアンな雰囲気の中におくことで、

コントラストから生まれる化学反応があるのでは!?と思って企画しました。


チューリップはもとは中央アジアやトルコが起源とされ、徐々に西方へ運ばれブームとともに定着した歴史があります。そんな西への旅の途中で、きっとボヘミアンにも出会っていたはず!なんて思いを馳せてみたり。


ボヘミア地方の乾いて荒れた大地の表現に、枯れ枝のごとく使ったのは

かわいい蕾のついたクロモジの枝。

実はこのクロモジの枝は、そんな雰囲気の演出でもありつつ、チューリップが伸びてきたときの支えとして構造的にも支えてくれる役割を託しています。

他にも、乾いた雰囲気が特徴なネイティブフラワーや、奇妙なお花を集めてみると、

決してボヘミア地方のお花というわけではないけれど、異国的な情緒を醸し出して、

思わず心の中で「ボヘミアーン」とつぶやいてしまうような雰囲気になります。

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また、お花の色彩においても、ボヘミアンな雰囲気を作り出す際には、

柄っぽさに気を付けて選んでいます。

民俗衣装に見られるような、トライブ柄やフリンジなど、お花の個性に置き換えられる特徴を取り入れます。

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束ねる際は上から見てお花の顔をきれいにならべることよりも、

横から見た花の姿全体を風景のように愛でながら束ねます。

その点で、自分の中ではシャンペトルブーケと同じ印象なのですが、

シャンペトルブーケに爽やかな風が吹き抜け、草花が揺れる印象としたら、

ボヘミアンブーケには、乾いた風が吹き、花が揺れずとも砂が舞うようなイメージ。

何じゃそりゃの世界ですが、テクニックが似ていても、

花が変われば見える景色も変わる。

自己満足的にでも、違う風が吹いていることが大切だと思っています。

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荒廃したラフな雰囲気として、

複雑な重なりを作ることもボヘミアンの中では好みです。

ガチャガチャとした重なりをたくさん作りたくて、

閉じた世界の中に極力たくさんの要素を盛り込みます。


そうして出来上がったブーケの中で、

チューリップはすっとボヘミアンに馴染んでくれたように思います。

それは予期して期待していた相反する要素の化学反応なのかもしれないし、

チューリップの起源から自ずとその中にあるオリエンタルな魅力を

同様に個性の強いボヘミアンが教えてくれたようにも思います。

ボヘミア地方にどっぷり浸かったあとは、一気に行き先を南へ!

第二弾のテーマは「カーニバル」!

レッスンに参加してくださる生徒さんと、チューリップレッスンのテーマの話をしている時に、チューリップが日々動くことから、

「ダンス」というキーワードをいただき、

そこからいろいろな踊りを思い出して、タンゴにロンドに舞踊に阿波踊りに。。。

なんていろいろ思いめぐらせる中、やはり春らしい明るいブーケにしたいなーと思ったことにより、

うっかり「ディスコ!」なんて突っ走りそうになったのをスタッフにブレーキをかけてもらい、たどり着いたのが「カーニバル」でした。

ちょうど開催期間が世界でカーニバルが開催される期間だったのも、自分の背中を押してくれました。

もともとのカーニバルはキリスト教の行事で、イースターの40日前からはじまる四旬節という断食期間(肉を食べない)の前に、みんなで騒ごうー!!というイベントだったようです。我慢をする前に思い切り発散するという発想は歴史の中でも人類みな共通なんだなーと、ちょっとほっとしたりして。

今更ながら、日本語では、カーニバルを謝肉祭と書くのも、肉に謝るのでも、感謝するのでもなく、肉を絶つということで、謝という字の断る、とか、謝絶するという意味に由来するそうです。これで謝肉祭という字面から発せられるスーパーの特売日的なイメージから脱却できたのでした。


今回はそんなカーニバルをテーマにするにあたり、

フランス語のカルナバルとしたので、
気持ちの中でリオを目指してぐっと南に行きかけたものが
南仏目指してまた北へ戻ってきましたが、イメージは同じです。
(ちゃんと2つのカーニバルを体験したら、同じなんて言えないのでしょうけど)

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とにかくパッと明るい暖かな色彩で、はつらつと開放的に仕上げたく、

市場の仕入れの際は今だけはjardinのこともnostalgiqueのことも忘れて!と、

目に飛び込むカラフルを集めていきました。

メインとするチューリップも、咲き方も彩りもとりどりに、にぎやかに。

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束ねる際は、閉じた世界だったボヘミアンとは対照的に、

外へ外へと開放的に、伸びやかに束ねました。

やはり、花と花とがぶつからないように空間を作ってあげるのは

シャンペトルブーケやボヘミアンブーケと同じことなのですが、

風を吹かせるためではなく、その花がちゃんと踊れるように、

個性を発揮できるようにするための空間を作ってあげます。

レッスン中は、

「そのステージは密だねー!満員でこれじゃ踊れないよー!」とか、

「わー、その花は目立ちたがり屋でオンステージだねー!」とか、

カーニバル故の表現が自然に出てしまったものです。


普段はなかなか選ばない花材で、10年以上開催しているレッスンでも初めて使ったのがグロリオサ。

テーマを決めると、普段使わないお花を選べることは、

いつも思いますが本当に楽しいです。

みんなとてもうれしそうにカーニバルなブーケを仕上げて帰ってくれましたが、

自分はこっそり心の中で「本当のカーニバルはこれからだよー!」と、

みなさんがお家で活けてからのお花達の動きに期待していたのでした。


2つのチューリップのブーケ。

それぞれ全く違うテイストでしたが、

それ故に、チューリップの違った魅力を見つけることができたように思います。

ボヘミアンのブーケは開催してから3週間程経ちましたが、

参加した方から、「チューリップが散った後もブーケが美しくて」というお話をいただきました。

確かに、散った後のチューリップもとっても個性的。

枯れた様子が似合うボヘミアンテイストならではな美しさだなーと、

自分の想像も至らない発見をしてくださったことにもとてもうれしいレッスンとなりました。


チューリップを比較的安心して長く楽しめるのは本格的に暖かくなる前までかなーと思っています。

皆様もぜひ、駆け足で、この春のチューリップを目いっぱいお楽しみくださいね!

2022.02.02

仕入れの朝のエトセトラ

おはようございます!jardin nostalgiqueの青江です。

立春を過ぎ、ここからは徐々に春めいてくることを期待してしまいますが、

今週の予報ではまた関東に積雪があるとのことで、

まだもう少しの辛抱、というのが現実ですね。

それでも、市場もお店も春のお花であふれ、

お客様からの、「今の旬は!!?おすすめは!!?」とのご質問に、

チューリップやラナンキュラスなど、

元気な春のお花をお勧めできるのがなんだかとっても嬉しい毎日です。


いつも、直近で開催したレッスンのブーケをご紹介しているコラムですが、

今回は少し趣向を変えて、

市場の日の朝のいろいろを綴ってみようと思います。

お店に並んでいるお花、レッスンにご用意しているお花が、皆様にご覧いただけるまでのこと。ご興味があればぜひ読んでみてくださいね!

年明けの市場は年末の活気が引いて少し静かなのですが、

仕入れ日の早起き癖がついた自分は2時くらいには目が覚めてしまうので、

そこから支度をしてすぐに出発!

気が焦っている仕入れの日の朝は、たくさん着込むことに時間がかかるのが非常に面倒くさくなってしまいます。

その点で、夏は出発までが早く済んで良いなーと思うことがしばしば。


市場までの道中、夏は冷たいいちごミルクにはまっていましたが、

寒い今はあったかいココアがお供です。

駐車場までの自販機にあるいくつかのココアを飲み比べ、

朝のベストココアを探すというのが、こっそり自分だけの楽しみだった時も。

本当はコーヒーが大好きなのですが、朝の寒さと相まって、

本当にトイレが近くなって仕入れを妨げるので、

この時だけはコーヒーを遠慮しております。

どうやらどんな季節もこのタイミングでぐっと糖分のある飲み物を欲するのは、

市場で動くためのエネルギーをゲットせよ!という脳の指令なのなのだと都合よく解釈して、早起きのご褒美とばかりに単純に好きなものを選んでいます。


朝はだいたい好きな音楽を聴きつつ、仕入れる花のイメージをまとめながら向かいます。

何故かとても低音が効く車のステレオのおかげで、暗い中、夜の感性で効く音楽にはとても心揺さぶられます。あ、運転にはしっかり集中していますよー。


そしてだいたい3時半前後に大田市場に到着します。

まだ、仲卸の皆様も店頭にお花を出している最中の場合もありますが、

到着後すぐにお花を見て回ります。

きっと仲卸さんも忙しい時間。そんな時間に到着してもご挨拶し合える市場の雰囲気が心地よくて自分は好きです。

たくさんのお花とご挨拶が、自分の目をさらに目覚めさせてくれて、仕入れスイッチON!

まずは早歩きでさーっと、全ての仲卸のお花を眺めて、

直感でピンときたものをこの時点で取り置きしていきます。

その後、何往復もしながら、必要なお花を選んでいくことになります。

市場の日の運動量だけぐんと多いです。


手にはご依頼のお花のイメージのメモを握りしめ、

レッスン分のお花と、ご注文分のお花を同時進行で取り置きしていきます。

レッスンの為に仕入れるお花については、取り置きしながらその名前と原価をメモしていき、特定の予算になるまで花合わせを考えます。


お花を実際に手に持って歩いて花合わせしていないので、

頭の中で取り置いた花のイメージを組み合わせて

色味や作成過程を想像しながら仕入れます。

時に作る作品がいっぱいありすぎる時は、頭がぐちゃぐちゃになってパニックになってしまうので、落ち着いていくつかのイメージを順番に作っていくようにしています。

経験上、自分の同時進行できるキャパとしては、3つくらいまでだなと、頭のスペースに諦めをつけて、最近はそれ以上にチャレンジしないように、順番に仕入れるようにしています。


だいたい5時くらいを目処に花選びを終えて、

仲卸で取り置いたお花のお会計をしていきます。

母の日や年末などの繁忙期は、このお会計が大行列になることもあります。

大行列の仲卸のお会計は後回しに・・・と考えて

そのまま花を忘れて帰るということが多いので、どんなに並んでいても極力

1件ずつ順にお会計をするようにしているのですが、

それでも一月に1回は忘れ物をしてしまうのはどうしたものかと。


お会計を終えたらお花のピックアップと車への積み込みです。

以前はよいしょ!とお花を担いで運んでおりましたが、

最近は仲卸さんに台車をお借りして、運ぶようになりました。

省エネを一度覚えたら、なかなかよいしょっ!と、しようとしなくなってしまいました。

自分の目標出発タイムは7時半。

それまでに積み込みと資材の購入を終えます。

早く出られるとちょっとほっとするし、

遅くなると、お店での作業が少し慌ただしくなるなーと思いつつ。


帰り道はだいたい1時間程なのですが、その道中で朝ご飯。

冬は肉まんとあったかいカフェオレで、胃にぐっと重みが増して、開店準備の動きにも勢いが出ます。

帰り道はBGMではなくめざましテレビ。

今日のわんこが、帰り道のどの辺で流れるかで、

早く帰れたか、遅くなったかを実感しています。

お天気情報なども、その日の陳列や営業に関わるので、

帰り道は頭の中がやや音楽の中にスリップしている行きよりも現実的。


そして、お店に到着するのが8時半前後。

そこからお店の外陳列をしてお花を下して、水揚げをしてオープンを迎えます。

今までは11時オープンだったので、水揚げ作業もオープンまでに終えるのがかつかつだったのですが、

12時オープンとなり少しゆとりをもって、お店を整えることができるようになりました。

そんなこんな、自分の仕入れの日の朝の風景。

お花は市場に並ぶまでも、

産地から市場へという旅もあるわけで、

長い旅を経てこうして縁あってお店に来てくれたお花を並べたり、

レッスンでプレゼンテーションしたりしてみんなが喜んでくれる瞬間、

とっても嬉しいなーと思うのです。


なんとも色がないコラムになってしまいましたが、

それを補うように今日の締めくくりは先日まで開催していたカラフルなブーケの写真で。

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バイカラーをたくさん集めたブーケはカラフルでも不思議な調和をしてくれます。

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明日も水曜日で仕入れです。

今日は21時には寝て、明日の早起きに備えよう!

2021.12.25

ブーケ 冬のノクターン

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます!

2021年も、コラムをご覧いただきどうもありがとうございました。

2021年は体感として本当にあっという間で、

どうやら結構大勢の方がそう思っている様子でした。

旅行に行ったり、イベントに参加したりといった

大きな印象に残ることや変化が無い為、

思い出すとあっという間に感じるとの説を信じてしまいます。

でも、1年で束ねたお花や、お店の写真を見ていると、

昨年もたくさんの花に出会って束ねたし、

お花を通していろいろな交流があったなーって、

さり気ない毎日のことを拾い上げることができて、

季節季節のお花が、ちゃんといつも通りの1年だったよ、と教えてくれるようでした。

昨年はブーケの花図鑑を出版させていただいたことも

とてもありがたいことでした。

8月の出版以降、いろいろなご感想をいただいたり、

本を見て遠方からお店にお越しくださる方もいらしたり、

花図鑑がつないでくれるたくさんのご縁がありました。

本はコラムのように更新していけないので、

花図鑑は2021年時点での自分たちの感性や想いの記録として、

時間が経つほどにそこから変化があるかもしれないのですが、

ブーケの中に見る花の美しさはずっと変わらないものだと思うので、

この先も長く楽しんでもらえる図鑑になるといいなーと思います。

そんなこんな、新年最初のコラムらしく昨年を振り返ってみましたが、

2022年もきままに綴っていけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今年最初のコラムは、昨年末に開催したブーケレッスンのことを。

そのテーマは、「ブーケ 冬のノクターン」。


見えないものをテーマにする中で、音楽というのもとても興味があって、

今回、長い冬の夜にピッタリな夜想曲=ノクターンをテーマにしてみました。

夜を想う曲、夜に想う曲。。。

ノクターンは暗い夜をテーマにするからこそ、

明るい日中は理性に隠されてしまう直感や感性を自由に解き放って、

規則や形式にとらわれず表現する音楽。

明るい場所では視覚が一番の情報として、他の感覚を弱めてしまう・・・

夜は視覚からの情報が無いからこそ、聴覚やイメージがふくらむという点で、

音楽家は夜に惹かれたのかもしれないですね。

ノクターンというテーマは音楽のみではなく、

絵画などの芸術においても表現されていて、

それをブーケでやってみたら!?と思ったのが今回のレッスンのきっかけです。

ノクターンという言葉の響きや、代表的なノクターンの曲調、夜がテーマであることなどから、

当初から色彩は深い寒色~明るい目の寒色のグラデーションにしようと思っていたのですが、

ノクターンのことを知れば知るほど、その「直感・自由」という点に興味が出て、

お花選びの際は、当初のイメージプラス、あえて普段選ばないような花材を加えてみたり、

ちょっと冒険的な色彩を加えてみたりして、

花選びの時点から、自分も理性を捨ててみました。

仕入れの時間はまだ暗闇の時間で、夜が感性の背中を押してくれたように思います。

お店に帰って仕入れた花を並べてみて、

「あれ、なかなか不思議な色合わせ・・・」と、やや不安になった部分もあったのですが、

そこにあまり理由をつけすぎないように、とも思って、

1本1本のお花をその時の気分で束ねてみたら、

なんとも面白いブーケが出来上がったのでした。

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レッスンの際の説明も、ノクターンの定義を理解いただいた後は、

皆様に直感で、教科書に書いてあるような定義を捨てて束ねてもらうようにしました。

いつもよりも早く説明少な目でサクッと終わるデモンストレーション、

質問しても答えを教えてくれない先生、

レッスンとして、それで良いのー!!?という他のスタッフの視線を感じつつ、

自分は主に、参加してくださる皆様の間をウロウロしては、

みんなのブーケを眺めてうっとりするという、不思議なレッスンの時間でした。
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理性や決まりを捨てるために作為的にいつもと逆のことをやってみたりという、

なんともパラドックス!?な状態になったりすることもありつつ、

そんなことにチャレンジできるのも、このテーマ故かなーと思って、

そんな時間を楽しんでもらいました。

面白かった点は、参加した皆様が漏れなく、

ゆったりふわりと、軽く伸びやかなブーケになったこと。

過去に、花を自由に見せるためにいろいろ技術的なレクチャーをしまくって束ねていただくこともあったのですが、その時以上に、花が自由でした。

束ねる人の心が自由だと、花も心模様をとらえて自由になるんだな、と、

みんなのブーケから学ばせていただきました。

ブーケの中に、架空のストーリーができている方もいて、

そんな、自分だけのイメージが詰まった作品ができるって、とっても素敵!と思ったのでした。


とはいえ、今回のレッスンで難しかったのは、

そんな夜の直感さえわたるテーマのブーケを、

日中の明るい、何事も良く見える店内で作成しなくてはならなかったという点です。

さすがに営業中のお店の電気を消すことはできず、その点では

みんなに「今は夜!」と念じながら束ねていただくようでしたが、

いつか、暗闇にキャンドルの薄明りで束ねるようなノクターンのブーケなんて

出来たら面白いなーって思っています

明るい時に再度みたら、なんだこれはー!!というブーケになっても、

それはそれで面白いのでは。

もしもそれでも理性が勝ってしまう場合は、ちょっとお酒の力も借りて。。。

その時はもちろん、先生も飲みたい!


ただの飲み会になってしまわないように注意が必要ですが、

そうなってもその場面でちょっとでもお花を楽しめたら、

それもノクターンであって、究極系なのかもなーなんて思ったりします。

ノクターンでそんな幻想を広げる一年のはじまりですが、

今年も楽しくレッスンを開催していきたいと思います。

こちらでまたその状況をご報告していければ幸いです!

どうぞよろしくお願いいたします。

2021.11.14

静寂のハマスホイ ストランゲーゼ30番地

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
このコラムを書いているのが11月30日。
明日からもう12月がはじまります。

お店では先週からリースレッスンがはじまり、
カットしたり巻き締める針葉樹から
冬の香りがふわりふわりと漂い、
店中が森の中のような深い香りに包まれています。
お越し頂く皆様が、「良い香りー!」と言ってくれて、
嗅覚からもお花屋さんに来たことを楽しんでもらえている様子に嬉しくなる日々です。

今日のコラムでは、先日まで開催していたブーケレッスンのご紹介。
テーマは、
「静寂のハマスホイ ストランゲーゼ30番地」

映画のタイトルのようです・・・

昨年、上野で開催していた
デンマークの画家ハマスホイの絵画展で感じたことをブーケにしてみました。

その展示会は、ハマスホイのみではなく、
たくさんの北欧絵画も展示していたのですが、
記憶に残っているのは、見ていてとても暖かな気持ちや、
ノスタルジックな気分になったことです。

その理由は、市民の生活や、家族の団欒などを描いたものが多く、
幸せな空気感を持った絵画が心に残ったからかと思います。
20世紀前半の北欧では、芸術を支えたのが市民階級だったそうで、
描く内容も、王族貴族や宗教といった、今の自分から遠いものではなく、
逆に、なんだか少し身近な生活感のあるものが多かったようです。

その中でも、ハマスホイの絵画はその題材もとてもユニークで、
「誰もいない部屋」をたくさん描いたことで有名です。

誰もいない部屋は動くものが無いので絵画としては静かな印象なのですが、
その静かさ故に、
間違いなく存在したその空間で過ごしたであろう人々がいたことを想像したり、
ノスタルジックな風情をすみずみに感じたり、
しみじみと思いを馳せることができるような絵画でした。

建物の構造には曲線が少なく、
絵画としてはその中にたくさんの直線が描かれることになるのですが、
モダンアートのようなパキっとした表現にはならず、
直線なのに、柔らかく、空間に馴染んで見えることも面白くて、
さらにそこに時々描かれる人物や食器など、
丸みを帯びたものの存在感が引き立っているように思いました。

色の印象として一言でいうとしたら、「グレイ」。
どの絵画も華やかな色彩は持たず、
ほぼ無彩色の色調の変化のみで描かれているように見えるのでした。
鮮やかではない分、わずかな色調による繊細な光感を感じることができて、
北欧のフェルメールと言われるのも納得なのでした。

ただ、よく見ていくと無彩色のように見えたグレイの中にも
わずかなブラウン、パープル、ブルーなど
様々な色を発見することが出来て、
グレイは色と色を混ぜれば混ぜる程濁ってくる中でできる色彩で、
ちょっとだけ多く入った色彩が顔を見せていることにも気づきます。
全体がグレイトーンなので、
そのわずかな違いにも気付くことができました。
​​​​
今回のレッスンでは、そんなハマスホイが長く気に入って住んでいたという、
ストランゲーゼ30番地のお部屋に飾ったもらって、
描きたくなるブーケ、というご提案でした。

まず、ブーケの色彩はハマスホイの描いたお部屋の色彩に合わせて、
極力グレイのお花に寄せることに。
お花には真っ黒というお花が少ないように
純粋なグレイを探すことは難しく、
ややブラウン味のあるグレイや、
ややパープルなグレイ、
ややグリーンなグレイを集めていると、
自ずとハマスホイの描いたお部屋にマッチする、様々なグレイが集まってきました。

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絵画から感じる優しくマットな質感にもこだわってみました。
また、クラシックな印象のブーケにしたいなーと思ったので、
シンプルな丸いラウンドのフォルムにまとめることで、
直線的な構造のお部屋の中で、ぐっと引き立ってくれるような曲線の存在感を出せたらと
勝手にハマスホイに描いてもらう気まんまんで作成してみました。

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1本だけ忍ばせた、つや感のあるダイヤモンドリリー。
マットな花の中で静かに光る存在感に、
ハマスホイのお部屋に差し込むちょっとした光感を託して。

今回、染めたカーネーションも使ってみましたが、
墨色の色素を吸ったかのような特殊な印象のカーネーションも、
このブーケの中では他のお花と仲良く存在してくれました。


ハマスホイの展示会を見て、この感動をブーケにしたい!と思ったのが
昨年の2月頃ですが、
春のお花がたくさん出回り、気分的にもウキウキする時期だったので、
「今ではないなー。冬に開催したい!」
と、その年の冬の開催をワクワクしていたわりに、
その冬にはすっかり忘れてしまっていたという裏話もありつつ。。。

1年経った今年の冬気分の今、開催できて、
しかも表現にピッタリなお花や葉物を見つけられたことは、
昨年うっかり忘れていたこともなんだかお花とのご縁かなーと、
良いように解釈しています。

天国のハマスホイも、まさか自分の絵画がブーケの題材になって
空想の中とはいえ勝手にお部屋に花を活けられているとは
さぞびっくりしていることと思いますが、
どうか暖かく見守ってくれているといいな、と思うレッスンなのでした。



2021.11.14

コントラストのブーケ 秋のソバージュとコランダムの輝き

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
いよいよ11月になり、いよいよ今週末には最低気温が一桁に突入。
冬の足音が聞こえてきます。

既にお店ではセーターを着ている毎日。
昨年買いだめした足底カイロもしっかり出しやすい位置に移動して、
早めにストーブも出す!?と思ったら、
あれ?
1年中お店の片隅に出っぱなしだったということに気付いたり。。。

店内も、こっくりオレンジのハロウィンのカボチャのおばけ達から、
赤や白のサンタやスノーマン&キラキラオーナメントに。
イベントにまつわるキャラクターや雑貨も、
その季節にしっくりくる色だなーとしみじみ思いつつ、
ツリーにオーナメントを飾るようなわくわくする気持ちで、
お店にクリスマスの雑貨を並べました。
なんでクリスマスの雑貨ってこんなにかわいくて、わくわくするのだろうー。

今日のコラムは、
そんな晩秋から冬の始まりのようなこの季節にあわせて開催したレッスンブーケをご紹介します。

テーマは、
「コントラストのブーケ ~秋のソバージュとコランダムの輝き~」

夏にグングン伸びて青々した草木も、
嵐で荒れて、低温で立ち枯れ、
物悲しい印象になってくる季節。
そんな晩秋の風景に感じる野性味(フランス語でソバージュ)をテーマにして、
ブーケを束ねてみたいなーと思ったのがこのテーマを考えたきっかけでした。

単純に、
晩秋のソバージュなブーケ
とすると、とっても分かりやすいテーマだったのですが、
ついついいろいろ盛り込んでしまう今日この頃。

今回はソバージュだけでは物足りず、
あえてそこに高級感のある色彩を混ぜたブーケを作ってみたくなり、
夏に興味を持って学んだ、鉱石・宝石の知識から、
ルビーやサファイヤの鉱石であるコランダムもテーマに加え、
枯れ色に赤いルビーと青いサファイヤの輝きを合わせるブーケをご提案しました。

青と赤のコントラスト。
晩秋の風景のようなソバージュと、宝石のリュクスのコントラスト。
枯れた印象と輝きのコントラスト。

様々なコントラストのあるブーケですが、
そのコントラストが互いを高め合いながら調和するような。

そんなブーケに出来たら、と思っていました。
ブーケの構成としては、
ブーケの高い位置では、草や穂をたっぷり見せてソバージュな印象をしっかり演出し、
草や穂の間にこっそり隠れるかのように、コランダムの輝きを託した
バラやダリア、カーネーションを配しました。

そんな演出から、後半は別名「宝探しブーケ」ということになっていったのですが、
みんなが楽しそうに宝石を隠して、その静かな輝きを楽しんでくれる様子は、
見ていてとっても嬉しかったです。

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今回こっそりこだわった花選びは、
輝きを形で表現してくれるような星形のお花と、
宝石のカット面が、1面だけきらりと光りを放って白く明るく見えるかのように
花の一部に白をもつ花を選んだこと。

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たとえば、イブニングスターやアストランチアは星形のお花なのですが、
ここではコランダムの輝きを担当いただき、
スプレーバラ、ジニアなど、
植物としては白い斑が入っている花びらなのですが、
ここではあくまで輝きを持つ宝石になってもらいました。

普段はお店に並ばないような、青く染まったケイトウ。
レッスンに来て、それを見た皆様は
「あれ!?ここってジャルダンノスタルジック!!?」
と思ったに違いないのですが、
だんだんこのブーケの世界に入り込むとともに、
貴重な貴重な、隠しがいのあるサファイアにしか見えなくなったことだと思います。

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ソバージュにもこだわりとして、
フレッシュに見える葉はとことん外して、
枯れ感をしっかり演出してみたり、
枯れてしまった花として、ドライフラワーを交えてみたり、、、


ブーケを組み上げて掲げると、
枯れ色に見えたドライな穂や草が、
光を浴びて黄金色に輝き、
3つ目の宝石を見つけたようにも思いました。

濃い青と赤のコントラストは、宗教画の中でよく目にする色合いだったのですが、
実はその多くがベージュやゴールドとともに存在している気がしていて、
それ故の安定感なようにも思っていたのですが、
今回はその、色的なつなぎを、ソバージュな草たちが担ってくれたようにも思います。

そんなこんな、
自分にとってはとっても楽しくて
空想・妄想・想像・創造、いろいろ炸裂したブーケだったように思うのですが、
テーマに用いた言葉があまりにも耳馴染みのない言葉だった故に、
動画レッスンのお申込みという点ではあまり多くの方の心に引っかからなかった点が反省です。
テーマって、読んでみて、ぱっとイメージできる、ということも大切だなーって思ったレッスンでした。

あ、言葉の耳馴染みという点では、「ソバージュ」は
自分も含めバブル時代に耳馴染んでいる言葉だったかもしれないですが、
その点もまたややこしくもイメージをかき乱す原因だったのでした(笑)。

※ちなみに、その髪型のソバージュにも興味が深まり、
フランスで発祥し名付けられたものであるということを知るきっかけにもなるレッスンになりました。

2021.09.30

二つの風の吹き抜けるブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

10月も中旬に差し掛かり、

そろそろ秋本番かと思いきやまたもや暑さがぶり返し、

時に半袖が似合う夏のような気温の日も。

今週末くらいからはようやく涼しくなるようで、

ほっとしている今日この頃です。

気候ではなかなか秋を感じられない日々でしたが、

土日だけご用意しているテイクアウトの生菓子が、

モンブラン、カボチャのチーズケーキ、スイートポテトパイと、

芋栗南瓜を制覇して秋まっさかりしており、

その様子を見てか止まらない食欲。

気候よりも先に胃袋が秋仕様になったことにびっくりしています。


最近ブーケについてのコラムが少なくなっていたので、

今日はここ最近開催した2つのレッスンのブーケから

コラムを書かせていただこうと思います。

まず、9月末に開催したのは、

「シャンペトルブーケ ~夏の余韻と秋の気配~」というテーマで開催したレッスン。

季節の風景をブーケで表現するようなシャンペトルブーケ、

大好きなので季節ごとにご提案しています。

昨年は秋深まる季節に、こっくりとロマンチックさを交えてご提案したのですが、

今年は少しそれより早い、夏~秋へ移り変わる様子を表現してみることにしました。


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暖色でまとめた昨年に対し、今年は白~ブルーと夏を懐かしむような爽やかな色彩で、

合わせるグリーンも、紅葉のものに、まだまだフレッシュな青々しいグリーンや、

爽やかなライムグリーンもポイントに合わせてみました。

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いつもはシャンペトルに「ロマンチック」とか、「ポエティック」とか、

他の要素をつけ足して、少し華やかにご提案することが多いのですが、

今回はシャンペトル100%で、華やかなお花は無く、

どれもその辺で生えているのを見たことのある、小さな草花や雑草でご提案しました。


束ね方の説明としては、あまり作為を込めすぎず、リズム&バランス!と言って、

風が吹き抜ける自然の風景を意識した凹凸を直感的に束ねてみよう!ということでした。

参加した皆様は、華やかさの少ない花達ばかりをリズムで束ねるのに苦労したようですが、

出来上がった作品はみんなそれぞれにとても素敵でした。

ちゃんと仕上がったか不安という方もいらっしゃいましたが、

多かったのが、飾っていると味わいに気付いたー!との報告です。

なかなか見慣れない、花らしい花の無いブーケだったので、

束ねてみてこれで良し!と思うためにはまず、

今回のブーケを愛でて、

その良さを自分の中に落とし込んでいただく必要があったのかなと思います。

シャンペトルブーケの奥深さは、

こうして特に華やかさもないようなありふれた花達でも、

テクニックやテーマをもって束ねた時に、一つの洗練された作品になることだと思います。


参加した方の中には、白壁のモダンな空間に飾ってくれた方もいましたが、

それもなんとも調和している様子に、嬉しくなったのでした。


その後10月に入り、ようやく店頭のレッスンも再開しました。

店頭レッスンの初回となったのは、

「風の吹き抜ける フェミニンなミルクティー色のブーケ」。

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風が吹き抜けることと、フェミニンなことと、ミルクティー色なことと。。。

なんとも要素が渋滞している自分らしいテーマだなーと思いますが、

その1つ1つを丁寧にすくって花を選び作成方法をご提案することは、

要素が渋滞するほど個性が発揮できる気がして、自分の楽しみになっています。


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市場ではまず、一番目立つであろう色の要素を追求しました。

「ミルクティー ミルクティー」と、頭に繰り返しつつ、

お茶とミルクとミルクティー探しをする2週間。

もう一つの要素のフェミニンさとして、そこに微かなピンク味を加えるようにお茶とは別に探してみたり。


風が吹き抜けるかどうかは、束ねる際の工夫になるのですが、

しっかりと凹凸を付けてあげたり、お花1本1本の様子をしっかり観察して

しなやかさ、軽さを活かす位置に入れてあげたりと、

少しの工夫でエアリーさを演出できます。

そのポイントをレクチャーさせていただきました。

一歩間違うとバランスが悪く見えたり、そよ風ならぬ強風注意報のブーケになってしまうので、
その辺の、「良い塩梅」を知っていただけたかなーと思います。

こうして開催した2レッスン。

シャンペトルブーケもミルクティーのブーケも、

風の印象を大切に束ねました。

風は、それだけでは瞬間的には動きのない花達に動きを与え、

風景を視覚的にも聴覚的にもにぎやかに演出してくれます。

自然な印象のあるテーマを基に花を束ねようと考える時に、

花が揺れるような、風の通るような雰囲気を演出することは、

思い出の中の花をブーケに投影すると必須のことのような気がしています。

シャンペトルブーケのように風景の中に吹き抜けるような壮大な風の表現も、

ミルクティー色のブーケのように、1本1本の花が風にそよぐようなちょっとマクロな風の表現も、自分にとってはどちらも興味深く、

小さな花や穂が揺れるかどうかで、そこから得られる印象が大きく変わることは、

些細な、小さな揺れが思い出とともに心にもたらす、とてもドラマチックな現象にも思うのでした。

今年の秋も穏やかな風とともに、素敵な毎日を過ごせますように。

皆様におきましても、素敵な秋になりますよう願っております!

2021.09.19

お店を顧みる夏期休暇と秋の営業再開。

9月8日から、秋の営業を再開しました!

一か月ぶり以上の市場。
すっかり休みに慣れてしまって寝つきが悪く、
早起きしたらかなりの寝不足状態にはなりましたが、
やはり市場について花に囲まれるとシャッキリ!
秋のすっと背の高い草花を見ていると、
自分もすっと背筋も伸びて、テキパキ仕入れできました!

お店に来てくださるお客様はみんな久しぶり(笑)。
この状況の中なので、また元気にお会いできることが、
ただただ嬉しく、たわいもないお話に花が咲く一週間でした。
そんな時間がとてもうれしく。

夏期休業期間はやはり身動きがとりづらい毎日で、
大きなイベントもありませんでしたが、
読書をしたり映画を見たりする中でいろいろな発見もあり、
とても有意義だったように思います。

ゆったりした時間の中で、
もうすぐ9年目になるお店のことを深く考える時間を持てました。
今のお店の様子は自分がやりたかったお店に近づいているかなー。
今持つべき目標は何だろう。と。

お店に来てくれた方にお花やお菓子で幸せな気持ちになってほしい。
わくわくした気持ちでドアを開けてお店に入って、
滞在した後、またドアを開けてお店を出る時に、来てよかったーって思ってほしい。
そう思ってオープンしたお店。

みんながいつでも立ち寄れる、「お店」という形にこだわってきたのは、
こうして気軽に立ち寄ってもらいながら、商品だけではなくて、
嬉しい気持ち、楽しい気持ちを持ちかえってほしいからだなーと、
しみじみ思い出したのでした。

ここ数年を顧みると、毎日があまりにも急ぎ足で慌ただしすぎて、
少し描いていた理想と違う場面があったように思います。
やはり時間に追われたりやることが山積みだと、
疲労してしまったり、それをこなすことが第一になってしまいます。

これではいけないなーと思って、お店として具体的な対策をするため、
前向きな変更として、営業時間の短縮を決定しました。
今まで営業日は11時~のオープンでしたが、
10月から平日は12時~、土日は11時半~のオープンとさせていただくことに。

この、朝にいただく1時間で、
極力お店としてやらなくてはならないことをみんなでしっかり進めて、
お店がオープンした時は、いままでよりゆったりした気持ちで営業に集中できればと思います。

営業時間は短くなりますが、
その分お越しくださった皆様に「嬉しい!楽しい」を感じてもらえるように、
スタッフ一同で改善に取り組んでいきたいと思っています。


とても面白いなーと思ったことがあって、
昨年から年1回だけ、ある大学の非常勤講師として
おこがましくも花屋さん代表的な立場で
フラワービジネスのZOOM講義をさせていただいているのですが、
学生の皆様からのレポートで、
「アミューズメントパークのような花屋さん」
という表現があったのです。

お花屋さんはジェットコースターもお化け屋敷も無いけど、
笑顔で迎えてくれるキャストに魅力的なお花があれば、
小さな空間だけど十分、
みんなにわくわくや幸せを提供するアミューズメントパークになるなーって。

大袈裟だけど、お客様にディズニーやUSJに行くような気持ちでお店に来てもらって、
お花やお菓子を介したコミュニケーションで、
「あー、楽しかった!」って、暖かい気持ちで帰ってもらえたらいいなー。

なんてことを考えて、秋からまた心機一転がんばってまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。


あれ、ちょっとお花の話が少なすぎ!?
ということで、最後になりますが、
先日までに開催した動画レッスン。
秋のフラワーカーペット!のブーケの写真です。
このブーケの上でごろごろしたーい!!ですね!


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2021.08.07

ブーケ コンテンポラリー

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

いよいよ8月がスタート。本格的な夏到来ですね。

7月でも暑かったのだけれど、やっぱり8月の暑さはそれ以上。

重たい空気の中、日中マスクをして外出すると身の危険を感じるほどなのに、

そんな中咲いている夏の花にはたくましさを感じるとともに、

その元気をちょっと分けてー!!と、すがりたくなってしまいます。

jardin nostalgiqueは毎年、夏は長期のお休みをいただいており、

本年も違わず、9月7日までのお休みを頂戴しております。

本来であれば、海外へ行っていろいろなインプットを計画する期間なのですが、

昨年に引き続き今年も海外へ行けない状況故、

お休み前に気になる本をたくさん買い込んでみました。

ぼんやり眺められそうな海外の素敵な風景のもの、

最近興味が出た鉱石についての本、やはり外せない絵画の本などなど。

旅行に行くより安い!と思いあれも・これもと選んだ結果、

一気に何冊もの本が集まってきました。

買ったことで満足してしまいがちな自分ですが、

今回はこの本たちを有意義に過ごすための拠り所にして、

本の中を旅してお休みを満喫したいと思っております。

さて、そんな自分の意気込みはさておき、

今回のコラムでは、休みに入る前、上半期最後に開催したレッスンをご紹介します。

ブーケのテーマは、「コンテンポラリー」!

最近はSNSなどを通して

ありとあらゆる国、いろいろな世代のフローリストのブーケを見る事ができますが、

形も色合わせも自由なブーケが増えてきて、

ブーケロンに見られた調和やまとまり、贅沢な密度といった表現から、

最終的なブーケの形にとらわれず、個々の花の個性や全体の空気感を絶妙に表現したものを目にすることが増えました。

ファッションやアートの世界に流行があって新しいものが生み出されるように、

ブーケにも流行があって、目新しいものが生まれるのはとても面白くて刺激的!

自分自身も、新しい引き出しを作ることには常に貪欲でありたいと思うのもあり、何度か束ねてみる中で、

花を束ねていく上での考え方やブーケとしての構造の違いがとても興味深くて、ぜひ、レッスンでみんなで束ねたい!と思ったのでした。

新しさや今らしさを一言でみんなにキャッチしてもらえるネーミングを考えた時に舞い降りたのが、「コンテンポラリー」。

ダンスやアートなどの分野でなんとなく耳にしたこともありますが、

現代的だったり、今っぽかったりといった意味合いでしょうか。

漠然としたニュアンスですが反対語をあげると意外とピンとくる点があって、

伝統的とか、普遍的といったことの反対で

決まりにとらわれず、革新的であり、

目で見たものよりも、自分自身の気持ちや直感を表現するという解釈に至りました。

花選びにおいても束ね方においても、

普段は選ばない花、やらない配色、やらない形にいろいろトライして、

慣習からはみ出て固定概念を壊すようにブーケを構成することも、

「コンテンポラリー」という名の基に許された気持ちで、自信をもってできます。

お店に来た皆様は、jardin nostalgiqueのレッスンで

jardin(お庭)感もなく、nostalgique(懐かしい)感もない

原色のアンスリュームや蘭、ピンクッションなどの花材を使うとは思わなかったと思いますが、

レッスンのテーマを一通り説明し終えて、目標を共有した後は、

それぞれがアーティストとなって、

素材である花をいかに自分の思いを込めて表現するかという点にこだわって取り組んでくれました。

色合わせで何かをイメージするもよし、花の形から何かを連想するもよし、

その花が好き、苦手という気持ちからでもよし、

何らかの気持ちに基づいて、そのポイントが活きるように束ねる際に、

形や規則を外して考える事で意外と束ねやすくなることがわかってもらえたように思います。

こうして出来上がったブーケは、どのブーケも作者の意志がはっきり含まれた、

コンテンポラリーアートのように主張のあるブーケになったように思います。

解釈は見る人にお任せ!という点も、それに通ずる点かなーと思っています。

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自分自身も、束ねた時のコンディションやほんの一瞬の気持ち一つで

毎回出来上がる作品が変わって、

その都度、これもいいなーと、新しい発見がたくさんあったレッスンになりました。

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このレッスン、同じブーケをイメージしながらも

最初に付けたタイトルは

「ブーケ NEW GENERATION」だったのですが、

スタッフみんなからそれはちょっと。。。という指摘を受けコンテンポラリーという言葉に出会うことができました。

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同じブーケでも、まとわせる雰囲気やどのくらい魅力を伝えられるかを変えるのが

ネーミングでもあると思っているので、

NEW GENERATIONは確かにあまりにはっちゃけていたなーと思うと、

全力で止めてくれたことに心から感謝なのでした。


2021.08.07

ヒマワリのブーケ あわいろノスタルジー

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

7月に入り、ここ数日は急に夏のように気温の高い毎日になってきましたね。


お店の水道からもぬるま湯のような水が出てくることもしばしば。

そんな時は厨房のタカさんから氷をもらっては、花瓶の水を変える際にポイポイと放り込んでいます。

喫茶店でアイスコーヒーをストローでかき混ぜた時のようなカラカラという音は、jardin nostalgiqueでも夏の訪れを告げる1つになっています。


夏と言えばひまわり!ということで、

毎年開催しているヒマワリのブーケのレッスン。

今年は少し早めに開催して、先日最後のレッスンを終えました。


昨年は油絵のように重たい印象の黄色いブーケを、と、

鮮やかなトーンでまとめてみましたが、

その反動からか、今年は爽やかで淡いトーンでまとめることにしました。

タイトルはあわいろノスタルジー。

甘くなりすぎないように、少しセピアや褐色のニュアンスを入れて、jardin nostalgiqueらしくご提案しました。


ここ数年で出荷が増えた、ホワイトという名の付いた品種のヒマワリ

(ホワイトナイト、ホワイトムーンなど)は、

これまでのヒマワリにはない、透明感のある淡いクリーム色をしていて、

今年はこれらの品種を使いたい!と心に決めていたのでした。


向きがあって、平たい花のヒマワリは、

顔をちゃんと見せようとすると束ねるのが難しい花ですが、

横顔も後ろ姿も、上から見た様子も、どの向きから見た様子もかわいくて、

そのことに気づいて、どの向きでも良いやーと思って束ねると、

思わぬラフを持たせつつ、気軽に束ねられますよ!


特に、ひまわりだけを数本生ける時には、

全て前に向けずに、時に横、時に後ろに向ける花があると、

しっかり奥行を持たせることができます。


今回の色合わせで遊んだ点は、淡いブルーを入れてみたこと。

夏らしい爽やかなブルーを黄色の近くに運ぶか、褐色やセピアの近くに運ぶか・・・

はたまた光の良く当たる高い位置に配置するか
陰のように低く配置するかで、色の見え方が変わる点が面白さだったかなと思います。


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どこかほっとする明るさひまわりのブーケ。

爽やかな風が吹き抜けるような印象でした。

皆さんにも、楽しく束ねていただけてほっと一息。

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7月20日からはレッスンのみの営業、そして

8月はじめから夏期休業に入りますが、残るテーマはあと2つ。

さらに暑くなってきますが、この時期ならではのお花をお楽しみいただけるように

がんばりたいと思います。

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2021.06.01

シャンソンとブーケ

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
6月も中旬に差し掛かりましたね。今日から関東は梅雨入りとのこと。

お店では最近、ブルーや白など爽やかな色彩が人気です!
そして、特筆すべきなのは、
スモークツリーの人気ぶり。
インスタグラムなどで見た方が、飾りたいーとお越しくださることが多く、
毎週末売り切れになっています。

前回に引き続き、ある企画に向けての執筆活動が続き、
今日も一日中パソコンとにらめっこしていたので
出がらしのような自分なのですが、
もしかして、このコラムを楽しみにしてくれている皆様がいたらと思って、
非常に気ままで申し訳ないですが更新させていただきます。
何が気ままって、今日のコラムは音楽を聴きながら洗濯していた時に思ったたわいもないことでして。

最近気に入ったフランスの曲があって、何度もリピートしています。
留学前はフランス語の曲ってなんか曲に対する言葉の乗せ方に違和感があったのですが、
今はフランス語の曲がとても大好き(意味は対してわかっていません)。

何が好きって、メロディーとかはしっかり日本人の心に響くように
若干の歌謡曲のテイストもあるものを発見できることと(最近の流行は違うのかもしれないですが)、
今になって改めて感じる耳障りの良さ。

語学的に解析するときっといろんな説明ができると思うのだけど、
はっきり言って、パピプペポが多いだけでなんかかわいいし、
時々出てくるrの発音は息が抜けるような時もあればうがいのように濁った音に聴こえたりしてニュアンスがたっぷり。
もはや、今聞いているアーティストの声の質によるものかもしれないぐらいのレベルの気付きですが。

なんか、シャンソンとブーケってなんか似ているなー、と思ったのでした。
やっぱり丸い音が集まったらかわいく聴こえるように、
丸い花が集まったらかわいい印象にまとまるし、
ふわふわと息が抜けるような流れの中で、rの発音がアクセントに聴こえるように、
ふわふわのブーケの中にアクセントがあるとニュアンスが加わります。

そして、日本人が(自分だけ?)フランスのシャンソンにちょっと歌謡曲に似た哀愁を感じられるように、
日本が様々な国の中でフランスのブーケにも共鳴して好きな人が多いこと。


以上、本当に申し訳ないくらいまとまりのない主観だけの
正しいかどうかわからない内容ですいません。
今日の日中は正しいこと、正確に伝えることを考えに考え抜いて書いてきたので、
時にそんな主観だらけの思い付きの文章も書いてみたくなりました。

次回からは、また花のことなど、いろいろ書きたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。


2021.03.07

花の生命力を愛でて

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
3月下旬になり、ぽかぽか暖かい日も増えてきましたね。

jardin nostalgiqueのお店の周りの学校では、
この一週間が卒業式のラッシュ。
たくさんのお花をご依頼いただいております。
今朝はオーダーの花束をお届けに伺っておりました。

少し早く着いた桜の咲くキャンパス。
納品する会場を少し通り過ぎたところで車をとめて、
ミラー越しに見えた
制服姿の学生さんたちがお友達同士、お母様やお父様と
楽しそうに写真撮影をしている風景。

「こうして式ができて本当に良かったねー」と、
自分もなんだか嬉しい気持ちに。
そして、自分がこの年齢だった時って、はたまた何年前!!?
と、時が経って年をとったなーと、
時間の経過も感じたりして。
そんなこんな気持ちとともにぼんやりミラーを眺めているとお渡し時間になっていたのでした。

桜咲いたら1年生だった頃もあったけど、
桜咲いてご卒業の昨今も、桜がみんなの卒業を祝福してくれているようで、
良いものだなーと思いました。


お店はというと、そういった状況もあって
2月下旬くらいからはなかなか忙しい毎日。
自分は寝不足からか指をハサミで切ってしまったり、
暗い気持ちの時に暗い曲を聴いてわざわざドツボにはまってみたり、
少し気持ちが上向かない時がありました。


そんな時、家で活けていたとってもきれいな白い花のヤグルマソウも、
ちょうど最初の花を終えてしまいました。
でも、次の蕾が元気に伸びていて、茎も生き生きとしている様子に、
「この子を最後まで育てよう!」とばかりに、
毎日お水を変えて、茎をカットして可愛がっていました。

蕾はなかなか咲かなかったけど、そうこうしているうちに脇芽が成長してきました。
光合成をさせてみよう!なんて時々窓際で日に当てたりして。

根がない切り花故にきっとこの先にいつかはだめになってしまうことを心の片隅では気付いていながら、
それ故にか、どうにか少しでも長く「生きて」と思って世話をしていたように思います。
一生懸命に伸びいている新しい芽と膨らむ蕾、毎日動く茎に、
今日も元気だったねーという喜びと、
明日はどうなっているだろうという期待と
明日も元気でいてほしいという願いと
書くと大袈裟ですが、愛でていたのだなーと思います。

結局、その後1週間くらいして、蕾は開かないまま、
新しい芽もしおれてしまいましたが、
自分はもうその時は元気になっていて、
ありがとうと、そっとお別れしました。


普段、花屋さんでたくさんの花を扱って、
ブーケを作ってご提案している立場でありますが、
仕事としての多くは、花の美しさを提案することが多くて、
花の生命力という点を見過ごしていることが多かったなーと思います。

切り花だとその命は有限であることが多いのですが、
それでも変化・成長するお花の生命力が心にエネルギーをくれること、
うっかり忘れていたなあーと思う時間だったのでした。
花が咲いていなくても、枯れそうになっていたとしても、
もしかしたら枯れてしまっても、
花を愛でている時間は癒しになります。

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いつも元気いっぱいガンガン行こう!だと気付けなかったこと。
小さなお花のようにさりげない優しさや強さに気付けて感動したり感謝できるなら、
時々元気がなくなる時間もあっても良いのかもしれないですねー。

月末までは元気がなくなる暇もない毎日が続きそう!
たくさんのご依頼に感謝しつつ、
店にあふれる花のエネルギーをしっかり感じて、
3月の営業を無事に終えられるように、スタッフみんなでがんばりたいと思います。

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2021.02.07

春のダスティパステルとビビッドラクロワ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

今日から3月。

お店でも卒業、卒園関係のご依頼が増えてきて、

いよいよ3月だぞー!!っと、実感も伴ってきている今日この頃です。

この時期になると、仕入れの際には

既に定番になっている春のラナンキュラス、チューリップ、スイトピーの他に

かわいい蕾を付ける花木も気になってきます。

ツツジに桃にサンシュユにレンギョウに・・・

色も形もとりどりな花木が出てきて、ようやく長い花瓶の出番が増えそうな予感。

中でも、やはり一番人気なのは桜。

今年の開花予報は例年より早めということで、

先取りするならば、今からお家で活けて春気分になるのもおすすめです。

jardin nostalgiqueでも、いつもだいたいご用意があるように仕入れています。

そして、桜に並んで人気なのがミモザ!

今年は出荷が不安定!とのうわさもあったのですが、

ここ1~2週間は市場でもフカフカのかわいいミモザに出会うことも多く、

「今年も会えたねー!」と、安心しています。

3月8日のミモザの日、たくさんのミモザをそろえられると良いなー。

春を待つ気持ちで、いち早く春色をお家に取り入れたい今、

店頭ではやはり明るくクリアな色彩が人気!

黄色やオレンジのお花の減りがいつもよりも早い気がしています。

でも、これから巷でクリアな明るい春色に見慣れてくる季節、

お家ではちょっと変化をつけて春の花を楽しんでみては!?というご提案も兼ねて、

色彩をテーマにした2つのブーケのご紹介です。

まずは、寒色暖色ともに鮮やかな色彩を合わせたブーケ。

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こちらは、レッスンのテーマでは「ラクロワカラーのブーケロン」というタイトルでした。

ラクロワカラーのネーミングは、自分が2010年のパリ留学で研修していたフローリスト、

フレデリックギャリーグさんによるもので、

南仏生まれのフレデリックと同郷のデザイナー、クリスチャンラクロワの提案したファッションのように強烈でゴージャスな色合わせ。

フューシャピンク、マンダリンオレンジ、バイオレットという強い3色をほぼ等量ずつあわせたブーケです。

合わせるグリーンで、その印象もまた変化して、

同じくらいビビッドな濃いグリーンだとモダンな印象になるし、

ボルドーやグレイッシュなグリーンだと、重厚でより高級感のある雰囲気になります。

春のお花屋さんのお花達はクリアな色だけでなく濃く鮮やかな色のお花もいっぱい。

少しリッチでゴージャスな気分になりたい時や、お部屋にアート作品を飾るように華やかさを添えたいときにお勧めの、ビビッドな色合わせです。


そして、それと正反対なイメージで束ねたのがこちらのブーケ。

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レッスンでは、ほんのり大人な春のブーケ~ダスティパステル~というテーマでした。

春の甘い気分を味わうならば、原色に白を混ぜたパステルカラーがおすすめですが、

そこに少しの落ち着きを加えたい時は、白に少し黒を加えたグレイを含んだ

ダスティな色彩にまとめるのがおすすめです。

前回のコラムでも書いたように、最近はあえてアンティークに染められた春の花が、

グレイをまとっていることもあるので、そうしたお花を取り入れてみたり、

お花単独ではグレイ感を出せない時は、パステルカラーの花に

今リーズナブルなユーカリを合わせて、グレイ感を足すのがおすすめです。

静かに生活に寄り添ってくれるような印象にまとまるので、

お家でリラックスしたい時や、ちょっと疲れた時に良いかなーと思います。

皆様がお家のお花を選んでみる時の参考になったら幸いです。

春の切り花をお家で楽しむならば、3月がラストスパートであることも最後に。

巷に春のお花が溢れる頃には、お花屋さんの春の切り花は終盤戦です。

ぜひ、種類も色もふんだんな3月中に、

たっぷりと自分好みの春の花をお部屋でお楽しみくださいねー!

2021.01.25

とりどりの春・スイトピーと清水の舞台

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

今年ももう2月。早いものですね。

お正月、暖かい部屋でこもっていたからか、

新年の営業後は寒さになかなか体が慣れない毎日でしたが、

この一週間ほどはいい感じ!と思っていたら、もう2月(笑)。

慣らすのにどれだけかかっているのやら。

明日からは暦上もう春だなんて(笑)

そうこうしているうちに、自分もタカさんも誕生日を迎え、

厄年と言われる年齢に。

今年はオーナー揃ってのダブル厄年。

何事も無いように願いつつ、気を付けるべきことに気を付けて、

今年を笑って乗り越えたい!と思っています。

最近、店頭によく仕入れてくるのは

いろいろに染めたスイトピー達。

アンティーク、ボルドー、空色などなど、

色を吸わせることで美しいグラデーションや不思議な表情を見せるスイトピーに市場でうっとりすると、うっかり使用用途もないのに仕入れて帰って来てしまいます。

ただ、仲卸では基本どのお花も10本ずつ仕入れられるのに対して、

スイトピーはだいだいにおいて50本での仕入れをしなくてはならないので、

特に使用する予定の無い仕入れの際は清水の舞台から飛び降りなくてはならないという、

かわいいのに恐ろしいお花です(笑)。

これまで飛び降りて大けがをしたこともありますが、

やはり自分がきれいと思ったものをお勧めしてお客様が共感してくれたり、

お店でふわふわに咲いているのを毎日眺めたりするだけで、

ちょっとの怪我も帳消しになって、飛び降りてしまうのでした。

最近のお店の人気はチューリップ。

春のお花の多くが、切り花としては葉っぱがないのに対して、

チューリップは1本で花も葉も楽しめる優れもの。

また、咲いて伸びて、枯れゆくまでずっと美しくて、

実はその花びらもドライフラワーにしたらとってもきれいだったりして。。。

魅力がいっぱい!

数年前に比べて、チューリップの人気を日々感じます。


自分はころんとかわいいマリットという品種はいつも仕入れてしまいます。

「卵みたいですよねー!!」がおすすめする際の口癖になっているくらい、

健康な卵みたいなかわいいチューリップです。

日持ちの良いお花は!?と聞かれると、お勧めするのがラナンキュラス。

仕入れた時から時間が経つにつれてぐんぐん開いて、ボリューミーになる様子はとてもドラマチック。

最近はモロッコにラックスに、品種も増えて、ラックスに関しては小さな蕾まで開いてくるエネルギーが、
あの華奢な茎のどこにあるんだろう!と、お花の生命力を感じずにはいられません。

年末のレッスンで使ったものが、まだ咲いているという報告も多く、想像を超えた長持ちさんです。

そんなこんな、春と言えば!なお花達をあれやこれやと集めてブーケをご提案しました。

とりどりの花、とりどりの色を束ねた春のブーケです。

日々自由に伸びて、自由に咲いても違和感が出てこないように、

最初からざっくりとラフな凹凸をつけて束ねました。

春らしい明るいクリアな色調でそろえると、色が違うもの同士でも仲良く束ねられる気がします。


アネモネ、フリージア、水仙にルピナス。。。ブーケの中にたくさんの春を見つけてもらえたら嬉しいです!

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きっと今、どのお花屋さんでも店内では、春のお花いっぱいなはず!

ぜひ、皆様も暦にのっかって、春を感じに

お近くの花屋さんへ足を運んでみてくださいね!

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かわいいスイトピーがたくさんあったら、きっと清水の舞台からの飛び降りの産物!

ぜひ、勇気を出して飛び降りた花屋さんへのエールとばかりに、

お持ち帰り候補にしてみてくださいませー(笑)

2021.01.14

雪景色のように 純白のブーケ

こんにちは!

ジャルダンノスタルジックの青江です。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

本年も、ちょこちょこ更新していければと思いますので、

どうぞよろしくお願いいたします。


昨年は例年とは違う1年で、
営業できない期間があったり、
お客様に直接お会いできなかったりすることが増えましたが、
そのような状況の中、お花をご依頼いただいたり、
レッスンにご参加いただいたりいただけたこと、

心から感謝の気持ちでいっぱいです。

今年もまだ先行きが不透明ですが、

昨年同様、その時々でできることを精一杯ご提案して、

求めてくれる皆様に少しでも多く、

お花をお届けできるようにがんばりたいと思います。

新年の営業は13日~と、スロースタート。

とはいえ、お店の業務で終始しがちな毎日でできなかった経理作業や

この先のスケジューリングなど、有意義な時間を過ごしています。

(もちろん、たっぷりの休息も!)

これから企画しているイベントやレッスンについても、

随時HPにてご案内できると思いますので、

どうぞよろしくお願いします!

今日は昨年12月に開催したレッスンより、純白のブーケ ~イルネージュ~のご紹介です。


年が明けた今、春のお花を使って春色のブーケを束ねたくてうずうずしているように、

どうやら年明け後は春のブーケを束ねたくなります。

まだ冬なのに、不思議。


よって、冬のブーケを束ねるならば12月中に!と思ってご提案したのがこの純白のブーケです。


白いブーケって、オールシーズン束ねられると思いますが、

サブテーマのイルネージュ(Il neige フランス語で雪が降るという意味)が示すように、

今回のテーマは純白の冬の雪景色。

いつも書いていますが、何かを表現するときには、どれだけ自己満足度を高めるかが大事と思っています。

そこで今回も雪景色を表現するために、花選びにおいて、束ねる場面において、それぞれいろいろな自分的こだわりポイントを作りました。

まず、花選びにおいての色。

白のブーケなのに色選びに何も苦労しなそう!と思いきや、

混じりけの無い真っ白、ピュアホワイトやスノーホワイトの花を多く選ぶのはなかなか大変でした。

普段は他の色と馴染みやすい、オフホワイトのような黄色味やグレイ味を含んだものを好んでいるので、真っ白を探すのも新鮮!

そして、質感。

雪のようなふわふわ感、キラキラ感を表現するために、

お花の質感がふんわりしたもの、茎の動きの柔らかいものをメインに選んでみました。

束ねる場面においては、

まず、下準備として、目に見える白ではない色をとことん排除してみました。

白い花にも必ずついているのが、葉や蕾のグリーン。

今回はそれらをすべて外して、お花を雪にしていきました。

千日紅やアキレアはまさに舞う雪のように。

ユーフォルビアのスノープリンセスはダイヤモンドダストのように。

ホワイトスターは雪の中を割って咲く雪の花のように。

そして、束ねる際には、柔らかい印象のブーケにするために、

ストックなど、花びらの柔らかいボリュームのあるものを下に、

雪の降り積もった大地として束ねて、

その上に、徐々に軽やかな印象の花を重ねて、

舞う雪を表現してみました。

雪の要素が重なりすぎて吹雪にならないように、

しっかり花と花(今回は雪と雪)がぶつからず、空間を持って配置できるように束ねました。


こうした提案のもと、自分以上のこだわりを持って、

お花のがくをカットしてくれたり、より伸びやかにふんわり束ねてくれたりと、

参加した皆様がそれぞれの雪景色を作ってくれました。

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普段、ナチュラルなブーケをご提案するときには1枚1枚の葉を大切に見せていきますが、

今回はあれもこれもと白以外の要素のカットを強いる残酷な先生となってしまいました。

でもみんな、束ねてみてその意義に気付いてくれたかなーと思っています。

思い切って花の形を変えてみると、思わぬ表現に出会えるものですね!


そろそろ、2月3月のレッスンのスケジュールも考えていきますが、

また自分もわくわくするテーマをたくさんご提案できるように、今からじっくり練っていきたいと思います。

2020.12.10

2020年の2つのリース

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
12月もあっという間にもう中旬。
明日からは大寒波は来るとのニュースに、
心と着るもの、車のタイヤの準備を整えています。

お店ではクリスマスソングも馴染んできて、
40分のプレイリストを営業中にずっとかけていたら、
次の曲が自然に出てくるくらい、脳内にインプットされてしまいました。

11月下旬から開催していたリースレッスンも無事に全スケジュールを終了しました。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございます。
店頭、動画レッスン合わせると、過去最高人数の方にご参加いただいたように思います。

お店でのレッスンは定員が限られている中で、多くの方がご予約できず
申し訳ない気持ちでいたところ、
動画レッスンでも楽しかった!と言ってくれることに、
とてもうれしい気持ちになりました。

今年のリースレッスンでは、2つのリースをご提案しました。
毎年頭を悩ませるリースのデザインですが、
今年は1つは根本的に新しいもの、
1つはそれと正反対に原点回帰的なものを考えてみました。

まず、今までのボリューミーなリースと違って、
華奢なリースをご提案しようと考えたのがきっかけで生まれた
フェミニンなダブルリングのリース。

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レッスンでいつも作成している35cmくらいの直径のリースを
華奢に作成してみたところ、
やや寂しい印象だったので、
じゃあ2つ重ねてみようと思ったのがきっかけでできたデザイン。

せっかくだから、2つ違う印象で!と、
1つは雪景色のように、1つはしっとりとアジサイをメインに、
2つあわせて、季節感がありつつもしっとりアンティークな雰囲気を醸し出すリースにしてみました。

想像していた通り、レッスンで2つのリースを作るのはなかなか大変!
最初の1つに平均2時間。くたくたになって、完成ー!!と喜んだのも束の間、
もう1つの作成にとりかかるという、なんとも塩味なレッスン。

しかも、いつもはボリューミーに!と作成しているリースを
華奢につくるのが意外と難しく、
時に力んでワイヤーコイルを切りつつも、
心はなんとか切れずに作成している皆様を、
とにかく応援していたレッスンでした。

でも、その苦労が報われるのが2つを接続した瞬間です。
みんなの顔が急に明るくなる様子を、自分も嬉しく見ていました。
苦労が大きいと、その分達成感が大きいものですね!


そして、もう1つのリースはトラディショナルな緑、赤、白をベースに、
リースの本来の由来や、色の言われなどをしっかり踏まえて作成したリース・トラッド。

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トラッドという言葉の印象が、ブリティッシュトラッドのイメージが強い自分は、
トラッドと言えばチェックでしょ!とばかりに、
ロイヤルタータンをイメージした布地を探して、
それをリースに巻き込むことに。
以前は新宿で購入していたのですが、今年は外出を控えて
2時間以上かけてネットで探し出した生地。
目立ちすぎず、沈みすぎない色合い、そして冬らしい厚手の生地にこだわりました。

今までずっとリースレッスンをしていましたが、
それぞれの色のもつ意味をなぞって、把握して踏まえていったのは初でした。
自分にとっても、とても良いお勉強のきっかけになったレッスンでした。


こうして、リースレッスンは終了しましたが、
お店のリースのオーダーはまだ続いており、
その中で、面白いアイデアが湧いたりしていて、
来年のリースレッスンでやりたいことも決まりました!

そうなると、今終わったばかりなのに、
早くまたクリスマスリースレッスンの日が来ないかなーと、
来年を心待ちにしてしまうのでした。

ぜひ、皆様もお楽しみに!
って、だいぶ気が早いですね(笑)!

2020.11.07

秋バラのブーケ ルドゥーテの絵画のように

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
11月も中旬を過ぎ、冬の気配を感じる日も多くなりました。

つらい寒さは好きではないのですが、
徐々に着る服も増えて、出かけるまでの時間がかかるのも、
面倒くさがりな自分にとっては好きではないことの1つです(笑)。

でも、寒くなるとお花の管理をしやすくなる点が、
花屋としての自分の喜びポイント!
自分の感覚ですが、最高気温が20度を下回ると、ぐっと花瓶のお水の濁りが少なくなります。
しかも、例年は感じなかった冬の利点として、
今までお店の中の温度が上がるのでできなかった換気が思う存分できるので、
コロナ対策にも良い点があるなーと思っています。
11月からは、お店の小窓をしっかり開けて営業していますよー!

市場では、前回のコラムでも書いたように春のお花も増えてきています。
市場にいる時に冬を感じるくらいの寒さの日は、
春のお花を仕入れよう!と思うのが不思議。
春のお花なのに、寒さが仕入れ意欲を高めます(笑)。

そして、春のお花とともに今華やかなのが秋のバラ達。
少し前まで、夏の暑さからか顔の小さかったバラ達が、
ぐんと大きな顔をして並んでいると、ついつい手にとってしまいます。

今年は春のバラのシーズンを楽しめなかったこともあり、
秋にこそバラを楽しみたい!と思って開催を決定したレッスンが、
秋バラのブーケ。

様々なバラの個性を活かして束ねるブーケにしたいな、と思って付けたタイトルが、
~ルドゥーテの絵画のように~でした。
ルドゥーテはナポレオン皇妃ジョセフィーヌが育てたバラを描く宮廷画家で、
たくさんのバラの絵を残しています。
描かれたバラは、花はもちろん、その茎の動き、葉、トゲに至るまで、
細かく描かれています。

レッスンでは、ルドゥーテのようにバラの細部まで愛でて、観察して、
それぞれの魅力を活かせるように束ねることを意識してみました。

10種類以上のバラは、秋を意識して少しアンティークな印象の色合いのものを集めてみました。
また、八木バラ園さんから出荷されている、ラボガーデンという、
いろいろな色や咲き方のミックスの束の中には、よりガーデン感のある咲き方のものや、
脇芽が伸びて自然な表情のものがあって、
今回はたくさん仕入れさせていただき、テーマに似合う色のものを選んで使ってみました。

合わせる草花で、バラでは出せない色味や、繊細な雰囲気をプラスします。
今回は、バラ達が持つそれぞれの色の中に、こっそり潜んでいるブルーを感じ、
それを引き出してアクセントにするように、クレマチスやデルフィニュームでブルーを加えてみました。

また、紅葉を入れて、いつ誰が見ても(忘れっぽい自分が未来で見ても 笑)、秋のバラのブーケ!
と感じてもらえるようにしています。

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2週間、何度か開催するたびにバラの品種は少しづつ違いましたが、
どのレッスンでも、バラがゆったり、気持ちよくいられるよう束ねることを意識してもらいました。
今だけではなくて、日々開いていくバラがずっと窮屈なくいてくれたら嬉しいなーと思って、
1輪1輪にかなりのソーシャルディスタンスを設けています。

お顔がかわいいなーと思ったバラはお顔をしっかりと見せて、
動きがかわいいなーと思ったバラはダンスするように飛び出してみたり。
時に後ろに向いてしまったら、後ろ姿がかわいいねー、なんて言いながら。。。

きっと、ルドゥーテもバラと話をするように描いたのではないかなと思います。
「あなたの魅力はどこですかー!?」って。
そして、描いているうちに、
「あれ、あなたはここも魅力的!あれれ、ここも!あれれれ、ここも!!」
って、見つめるたびにいろんな魅力に気付いたことだと思います。

ブーケを束ねる時間は絵画を描く時間よりも短いと思うけど、
それでも花をしっかり見つめていると、花が魅力を教えてくれたり、
実はその花自身も魅力と思っていないかもしれない魅力に気付いたりできる気がします。
直に花を手に取り作成するブーケ作りでは、葉っぱのお掃除をする時、束ねる時、
花の動き、質感、香りなど、描くのとは違う花の魅力にも気づける気がします。

そして、お花の魅力に気付けたら、それをみんなに伝えられるように束ねよう!
なんて思ってブーケを束ねたら、
ルドゥーテがたくさんのバラを描いていた時の気持ちに一歩、近づけるのかなーなんて思います。

2020.10.07

ポエティックな秋のシャンぺトルブーケ

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
10月ももう後半。
朝夕が寒くなってきたり、夕暮れが早くなってきたりして、
時間とともに、季節がちゃんと進んでいることになんだか安心する気がしています。
特にここ数日はようやく秋晴れが続き、
お店の鉢植えも嬉しそうだし、
毎朝鉢を並べる自分も、間違いなくお花と一緒に嬉しがっています。

市場では実はもう、アネモネやフリージア、ヒヤシンスなどの
春のお花が到着しています。
やろうと思ったら、フリージアとワレモコウ&紅葉のブーケなんてことも出来てしまうわけで、
早送りされている季節には背徳感にドキドキしつつも
クリエイションの幅が広がるのかもー!と思う自分もいます。
あえてその組み合わせをしたくなるテーマやキーワードが見つかったら、
いつかやってみても良いかもなーって。
いつかその時が、来るかな!?

そんな話はさておき、
今回のコラムでは、ど直球で秋を表現したブーケをご紹介します。
ポエティックな秋のシャンペトルブーケというタイトルでご提案したブーケは、
自分が留学時代に束ねたブーケを思い出して、原点に帰る気持ちでご提案しました。
約1年半の留学で、一番好きになったスタイル、シャンペトル。
自然の風景を連想させるブーケです。

いろいろなテーマを決めて表現するブーケレッスンでは、
花を、色・質感・大きさなどでとらえて、ブーケを構成する部分もありましたが、
シャンペトルブーケでは、花は花らしく、木は木らしく、
そのままをそのままとして活かすことを考えます。
季節も、季節のままに表現していきたいです。

それ故に、秋のシャンペトルブーケでは、自ずと花選びに
蕾も花も実も交えたくなって、もちろん紅葉なども入ってきます。

花が咲いて実がなって熟していくこと、
新緑の葉だった葉も成熟して、寒さで紅葉していつか落ちていくこと、
「今」に至るまでのいろいろ、「今」から始まるいろいろを想像させること、
自分はそういう雰囲気を、ポエティックという言葉で表現しています。

今回はシャンペトルという表現に、このポエティックという言葉を添えて、
自然の風景を表現することと、
今の様子だけではない時の移ろいを想像させるようなブーケにしたいなーと思っていました。
あとは、ポエティックという言葉の響きから、
ちょっと可愛らしい雰囲気やロマンティックさをふりかけ的にまとわせてたいと。
これは自分の勝手な好み。
熟した実は小鳥が食べて別の森に運ばれて、新しい芽生えが訪れる。
ハッピーなかわいいストーリーを思い描いてもらえるブーケにしなくてはなりません!笑

花材を選ぶ為市場にいる時間は、
市場を野山と思い散策している気分。
視野を広くして「見つけた!」とばかりにときめく花材を探していました。

選んだ花材は、5種類以上の違う葉色を持つ枝物と、
ハッピーストーリーを演出する優しい色合いの花達。
そして秋の実とそよぐ穂と。
秋は葉の色だけでも華やかなブーケになります。
市場はなかなか素敵な野山でした(笑)。

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束ねる時にいつも思い出すのは、フランスでシャンペトルブーケを束ねていた際に言われた
「Il faut que ca soit volumineux.」という言葉で、
広大な風景を思い出すように、風が通るように、ボリューミーに!ということです。
その心意気は枝のお掃除や切り分けから現れていくので、
枝をお掃除しながら、頭にその言葉がエンドレスで流れたりします。

ただ、ここで自分が付け足した、ポエティックという要素を表現することを考えると、
大きすぎた場合、かわいらしさロマンティックさのふりかけが足りなくて、小鳥も飛んでこないので、
ある程度、色の調和やブーケらしい密度感は出して、ポエティックふりかけ味を加えられるようにしました。

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それでも大きなブーケ。
束ねる時は、ブーケロンのように上から見て束ねるというより、
ブーケを常に回しながら横から見て、その広がりでバランスをとらえます。
シャンペトルブーケは横顔がとっても素敵なブーケなので、
まさに自然の風景を眺めている時のように、その様子を楽しみながら、
奥行を加えていく感覚で束ねます。

参加いただいた皆様は、大きなブーケで大変そうな場面もありましたが、
束ね終わった後は達成感とともに、ブーケの風景を楽しんでくれたように思います。

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束ねていた時に気になった部分も、出来上がったら全然気にならない。
そんなブーケな気がします。
作る人がこうしなきゃ!こうしたい!と思ったことは、
意外と大きな全体の中では些細なこと。

必然や絶対を探すブーケではなくて、
遠くから眺めて、空気の中に溶け込むような優しい輪郭や、色彩を瞬間的に美しいと思える
近づいて見て、ハプニングや自分だけの発見があると嬉しいと思えるブーケ。


自分が好きなシャンペトルブーケが何で好きか、
再認識したレッスンでした。

そんなこんなで、フリージアとワレモコウと紅葉のブーケは、
今の自分にはない新しい感性が降ってこないと、
まだできないのかなーと思います。結局(笑)。

2020.09.28

映画の世界をブーケで パリのアメリのブーケロン

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。


ここしばらく雨が続きましたが、今日天気予報を見たら、

関東地方もしばらくずっと晴れマーク!

気温も25度前後が続いてくれて、それだけで何かほっとしますね。

前回のコラムで書いたように、

わりと大きな模様替えをして再開した秋の営業も

徐々にリズムをつかんできたように思います。

よくよく考えたら、9月はいつも休業真っただ中なことが多く、

営業しているのは数年ぶり。

「いつもはお休みなのに、今年はお花をお願いできてうれしいー!」とおっしゃってくれるお客様もいらして、とてもうれしい気持ちです。

市場はというと、

夏の長雨、高温でいろいろな品目で例年よりも出荷が少ないとのお話がある中で、

4連休前はコロナ後一番ではないかというくらいの人が仕入れに来ていました。

「需要>供給」感からか、なかなか相場が高い状況が続いています。

花も他の農作物と同じで、天気や気候によって毎年一定とはいかないことを

改めて感じることで、生産してくれる産地の皆様ありきだなーとつくづく思うとともに、

こうしてまた市場が活気づいていることは、花業界として嬉しいなーとも思うのでした。

市場から帰って水揚げ、陳列していると、

秋はコスモス、ワレモコウ、リンドウにシュウメイギクなどなど、

ノッポな草花が多い気がして、細長い花瓶をいっぱい使ってしまいます。

以前書きましたが、短い花瓶がいっぱい必要な春と反対だなって思います。

思い返すと、自然の中でも春はひざ下でお花を楽しんでいて、

秋は腰や目線の高さでお花を楽しんでいる気がしますね。

レッスンももう1つのテーマを終えました。

だいたい、休業明け最初のテーマは、休業中に旅した思い出の何かをブーケにするのが恒例なのですが、

今年は旅ができない代わりに、たくさんの映画を見たので、

その映画の中からテーマを探してみました。


そんなこんなの、初回のレッスンのテーマは、「パリのアメリのブーケロン」。

2002年に公開された人気のフランス映画「アメリ」を見て得た印象を基にブーケを提案してみました。

実は、アメリについては、今年の夏の休業前にも見たことがあったのですが、

フランス滞在時に、フランス語のDVDで鑑賞したので、ほとんど言葉やニュアンスがわからず、さっぱり印象に残らなかったということがありました。

DVDはずっと持っているものの、やや苦い思い出とともに自分の中でアンタッチャブルだったのですが、
思い立ってようやく、ネット配信の日本語バージョンを楽しむことにしてみました。

そうしたらようやく、以前は意味不明だった場面も理解でき、
アメリと一緒にドキドキしたり、
客観的にじれったいなー(笑)なんて思いながら、楽しく鑑賞できたのでした。

最初から日本語で見ればよかった(笑)。

映画「アメリ」は、お話もとても印象的でしたが、映像表現もとても心に残っていて、

特に、赤、グリーンを多用した独特の色彩表現が、

アメリをただのかわいい映画ではなくてアート的な印象にしているように感じました。

赤とグリーンって補色の関係にあるので、とても強いコントラストで

2時間見続けると目が疲れそう!と思うのですが、

アメリを見た後も目が心地よく、印象としてはその2色がとても調和しているように感じて、なんでかなーと思ったのですが、

セピアで表現されるノスタルジックなパリ・モンマルトルの空気感のおかげで、グリーンと赤が時にコントラスト、時に調和して見えるからかなーと思いました。

そこで、グリーンと赤をセピアでつなぐような印象のブーケを、

アメリのようにかわいくブーケにできたら!と思って提案したのが、

今回の「パリのアメリのブーケロン」でした。

アメリの世界を表現するのには、ノスタルジックさという点でも、

セピアな紅葉がたくさん手に入って、赤とグリーンをつなぎやすそうという点でも秋がピッタリな気がしました。

イメージを膨らませた花選びでは、

アメリのかわいらしい印象を表現する、丸いダリアやバラを選んだり、

乙女感のあるガーベラを選んでみたり、

不思議感として、フウセントウワタやリューカデンドロンなどを使った時も。

セピアの表現には、予定通り紅葉やケイトウなどを使ってみました。

また、パリの街角でアメリが持っても違和感がないようにと、

かわいらしさを引き立てる丸いブーケロンにまとめてみました。

2週間にわたるレッスンで、いろいろな花あわせのアメリのブーケができましたよー!!


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時に、茎が極太なダリアを使った時には、アメリのブーケというタイトルでは想像がつかないような茎の太いブーケになったり、

ブーケ自体も結構な大きさになって、10年後のアメリ。。なんて言っていた時もあったのですが(笑)、

みんな、アメリ気分で楽しく束ねてくれましたよー!!

その時はお店のBGMもアメリのサウンドトラックを流していましたが、

音楽もとっても素敵で、レッスン終了後も時々流しています。

スイーツ担当のタカと相談できていれば、クリームブリュレもセットでー(笑)なんてできたら面白かったのだけど、

さすがにそこまでの仕込みはできず、みんな心の中でブリュレコンコンしてくれたかなと思います(笑)。

赤とグリーンにとっても執着した2週間。

これを期に、赤とグリーンはクリスマスカラー!という思い込みから脱却して、

「アメリカラー」!として、どしどし提案してみようと思います(笑)!

jardin_nostalgique

2020.09.07

ブーケの背景

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
暑い毎日が続きますが、皆様お元気でお過ごしですか!?

jardin nostalgiqueは只今休業を頂戴しており、
9月8日~再開いたします。
暑さ故、お家の中でできる楽しみを見つけて生活しています。

まず、旅気分を味わうのに、NHKの世界ふれあい街歩きを1日1か国以上見ていると、
だんだん旅気分になるこつもわかってきて、どっぷり旅人気分。
今まで行った国は、パリ、ベルギー、北欧諸国、ドイツ、イタリア(笑)。
どの国も往復0分、滞在時間1時間(笑)。

あとはいつもなかなか読めない本を読んでみたり。。。
タイトルから面白そうと思った色彩の本や、
フラワーアレンジの歴史の本をすでに読破しました!

今更ながら残念なことが分かったのですが、
自分はどうやら活字で読んだことがなかなか頭に入らないようで、
内容よりも、読んだ時に思った疑問とか、感動した点だけ残っています。

今回の読書タイムで自分が思えたことが今日のテーマです。

色彩の本によると、
色の見え方って、隣同士や周りの色やトーンによって
同じ色でもより引き立て合ったり、ややつぶし合ったりするようで、
絵画を書く時には、一番面積の大きくなる背景の色には、
主題をどう見せたいかという意図が含まれる・・・というような話だったのですが、
やはり職業上、それってお花だとどういうことなのかなーと置き換えて
考えてみたりしたんですよねー。

ブーケを作る時、ブーケの中の色合わせを真剣に考えて、
その中には少なくとも、少ない自分の色に対する経験や知識が反映されていると思うのですが、
ブーケと背景との関係って、今まであまり考えてなかったなーって。

で、ブーケの背景って何かなーと思ったら、
写真で撮影するときはもちろん、写真で切り取る範囲内での背景ができるように、
飾る場所の色や雰囲気が背景。
もしも花を、ブーケをより魅力的に見せるために、
その背景をブーケにあわせて決めたり、
逆に、飾るお花をお部屋の色や壁の色に合わせることで、
魅力をもっと引き出せるなーと思います。

ただ、ブーケは空間に飾るものなので、
実際飾って眺める時には、
主題と背景という、切り取られた2次元な関係だけではなくて、
空間全体を背景とするようなイメージだなと思いました。
その場所の全体の広さ、雰囲気、すべてが背景。

そして、ブーケは時間とともに枯れてしまうもので、
その時々に旬や季節があることを思うと、
実は時間や季節も背景。
朝なのか夜なのかまで考えたらえらいこっちゃなんですが
それもそうだと思うし、
季節などについては、季節にピッタリなお花はしっくりくるし、
意外なお花は目を引きます。

そんなこんなことを考えていたら、
花は、ブーケは、とてつもなく壮大な背景を後ろに存在している気がして、
日常においては、ブーケを引き立てるためにお部屋を掃除しなきゃ!!
素敵なお部屋が必要ー!なんて思ったりしますね。

でも、時に日常感あふれる自宅においても
自分がその時の気分で選んだお花が輝いて見える時があります。

それは、実はブーケが、お花が持っている背景に、
気持ちもあるからかなー思います。

楽しい気持ちの時に選んだ明るい花は、
周りの散らかりも気にならないくらいにぴっかぴかに見えるし、
悲しい気持ちの時に、その気持ちに負けない気持ちで選んだ花はコントラストを持って
もっと輝いて見えるし、
悲しい気持ちに寄りそうように選んだ花はすっとなじんでくれる。

こんなにたくさんの背景を持てるお花って、なんかすごいなーと思うに至り、
どの背景もとても大切にしていきたいなーと思いました。

ブーケレッスンで提案しているブーケをより素敵に見せるために、
絵的な背景にこだわることも楽しみたいし、
日常で、ブーケをより魅力的に見せられる空間づくりもしていきたい!

そして、花屋さんとして、お客様にお花を選んでもらう時には、
ぜひお客様の心の背景も踏まえて、時に寄りそう花、時に刺激を与える花などを一緒に選んだり、
お客様自身に心と向き合う時間を持ってもらったりできるお店でありたいなーと思いました。
誰かにお花を贈る時も、相手の好みや気持ちを考えるのって、
みんないろいろな背景の中にお花を描いてくれているんだなって思うと、
その背景に似合うお花を選んで、一番素敵に応えたい!と思います。


という、休暇中の気付きだったのですが、
こうして書いてみたら、ただ思ったことだらけのたわごと的コラムになってしまいました。

最後までお付き合いくださった皆様、どうもありがとうございました!

気づいたら写真をはさむこともないまま書き進めてしまったので、
今日は先日のレッスンの写真を。

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ヒマワリのブーケを今年は重たい印象の油絵風に。
ちょうど、背景の切り取り遊びをした写真です。


まだまだ暑い毎日が続きますね。
この暑さでたるんだ心の背景に似合うお花はーなんて思いますが、
時に背景を変える努力も必要かなー。

2020.07.17

ラフに束ねる初夏のブーケドマリエ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
今年の梅雨は長く、各地で長雨の被害が出ていること、
ニュースを見るたびに心が痛みます。
今後の被害が最小であることを願い、
自分にできる協力があれば、何かしていきたいと思う毎日です。

晴れの日が少ないので、作物にとっての日照不足も深刻になる気がします。

身近なところだと、ご近所に植え付けたニチニチソウが、

続く雨でうまく根付く前に腐ってしまったりして、

こうしたことが産地でも起こっているかもと思うと、

今後のお花の出荷も少し心配です。

今、市場にお花が届いていることは当たり前ではなくて、

産地の方がこうした悪条件にも負けずに栽培してくれたものだと思うと、

本当にありがたく思うし、

そのお花をみんなに楽しんでもらえるように精一杯がんばろうと思い、

jardin nostalgiqueでは、いつも同様、やや仕入れ過剰気味にお花をそろえて、

皆様にご提案しています。

コロナ自粛後は人数を減らして3名様でのレッスンとしたため、

レッスンスペースを少し縮小した店内では、

ディスプレイを変えて皆様をお迎えしております。


オープン後の少しの間だけ作っていたセンターテーブル。

ここにきて復活です!

立体的な陳列ができるので、並べていても面白い!

今日のコラムは、つい先日まで開催していた、

初夏のブーケドマリエのレッスンについて。


ギュッと丸いブーケではなく、

初夏に似合うよう、涼し気なエアリーさもあるブライダルブーケです。

華やかなお花、小さなかわいいお花、

まっすぐ固い茎の花、動きのある茎の花、

いろいろな個性をあわせて、

ブライダルブーケらしい華やかさやボリュームと、

軽やかさを両方表現していきます。

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参加した皆様からは難しいーという声もいただき、

自分もどういう説明をするのがベストかなーとも思ったのですが、

説明すればするほど、みんなの頭を混乱させ、心を閉じ込めているかも!と思い、

最終的にたどり着いたのは、

どうやら、「きれいに作ろうー!」と意気込むよりも、

「楽しく束ねようー!」とわくわくすること。

どんな説明よりも、その心が大事だなーって思いました。

それぞれのお花のかわいいポイントを見つけて、

ただただ、そのお花がかわいく見える場所に運んであげる。

その中でちょっと、ポイントを踏まえる。

くらいに思うと、プレッシャーや窮屈さから解き放たれた心がお花に反映されて、

とてもラフで軽やかにできるんだなーと思いました。

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自分もよく、気合が入っている時ほど、こういうふわりとしたブーケを表現できないことがあって、

ブーケには心の様子がそのまま表れるものだなーって、つくづく思います。


自分のレッスンはどうしても説明が長いのですが(笑)、

今回思ったことも今後に活かして、

時にみんなでそれぞれのお花を魅力を語り合った後、

説明ゼロでときめきのまま束ねる!みたいなレッスンも面白いかなーと思います。

・・・極端!?

0か100かの性格なので真ん中が難しい(笑)!


今はYoutubeレッスンの説明も毎回長くなって

1時間以上の大作になりがちですが(笑)、

時に、程よく終えるレッスンがあっても良いかなー。


時に(笑)。

2020.06.30

2つのシャクヤクのブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

ここ数日は毎日気温が30度を超え、
真夏のような気候になっていますね。
皆様、お体にお変わりなくお過ごしでしょうか!?
暑いととにかく食べたくなるのが冷たいアイスクリーム!
自分は30度以下だとアイスクリーム、
30度を超えるとシャーベットやかき氷を欲してしまう体なので、
どっちが食べたいかで30度超えかどうかを判断している今日この頃です。
そんなこんなで最近はずっとかき氷!

・・・そんなことはさておき、
自分達は、前回のコラムでも書きましたとおり、
6月から週末と月曜日の営業を開始しました。

とはいえ、6月はまだまだ発送でのお花のご依頼が多く、
段ボールだらけの店内でバケツに入ったままのお花をご覧いただく形になっています。
きれいに陳列したお花をゆっくりご覧いただくという
今までこだわっていたお店の理想の形になっておらず申し訳ないのですが、
お客様がお花をご覧いただいて楽しんでくれたり、
何よりみんなとお会いできる場としてお店をまたオープンできたことに喜びがあって、
完璧な状態ではないお店ですが、それでもいいや、と思っています。
週末は多くのお客様にお越し頂くこともあり、
入店制限のためにお待ちいただくこともありますが、
今後も少しずつですが、再開に向けて進めていきたいと思います。

今日のコラムは5月末~6月上旬のシャクヤクのシーズンに開催した、
2つのシャクヤクのブーケレッスンのご報告です。

シャクヤクは毎年レッスンのテーマにしてる、自分もみんなも大好きなお花故、
レッスンテーマもいろいろやってきて、今年はどうしようかなーと思ったのですが、
今年はその質感に注目した2つのテーマを考えてみました。
シャクヤクは、げんこつのように固い蕾からお饅頭みたいに丸くて柔らかく膨らんだ蕾、ふわふわに開いた花へと、その質感を変えていきますが、
まず、そのやわらかい質感に注目して考えたテーマが、とにかくソフトでふんわりとした印象のブーケに束ねようとご提案した、「マット&パウダリー」。
そして、柔らかい質感と固い質感のコントラストを楽しんでもらおうと思って提案したテーマが、「モノトーン&テクスチュア」。

まず、「マット&パウダリー」。
なんだか化粧品のご紹介のようなテーマですが、
つや感が無く、光の反射が弱いお花や、
細かい粉を振りかけたようなふわふわとしたお花を集めて
シャクヤクのふわふわを強調して、
ブーケ全体がシャクヤクとともにふわふわーっとなるようなブーケをご提案しました。
ブーケ作りでは、色合いがとても重要な要素かなと思っていますが、
質感も、見る人の印象を左右しますね!
ツヤツヤ明るい輝くお花は元気いっぱいだったり、フレッシュで若々しく見えます。
逆に、ツヤ感のないお花は、しっとりと大人っぽく、上品な印象に見えます。

「マット&パウダリー」では、質感・色において、
ぐっと大人で上品、そしてフェミニンな魅力あふれるブーケにしたいなと思いました。

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花集めでこだわった次は、
束ね方においても少しこだわりを。

窮屈で詰まった構成にしたくなかったので、
お花とお花の間には、いわゆるクッションになるようなグリーンは用いず、
茎の動きや花の大きさで、ブーケのボリュームを作っていきます。
こうしてブーケを束ねると、ブーケの中に空気が含まれた印象で、
とても柔らかい印象に束ねられます。
シャクヤクのように時に曲がった茎があっても、
その個性をブーケの広がりを作るのに用いることができるので、
曲がった茎を無理に形の中におさめるように束ねるのが苦手な方には
おすすめの束ね方かなと思います。

そうして束ねたブーケは、持ってゆするとお花がふわふわと揺れて、
なんとももったりボリューミーなシャクヤクの個性をとても活かせることができたブーケになったように思います。

そして、第二弾として開催した「モノトーン&テクスチュア」
こちらは、開花段階によってツルツルだったりソフトだったり、フワフワだったりするシャクヤクに、他のお花もツルツルなもの、ソフトなもの、フワフワなものと、いろいろな質感のものを集めて、いろいろな質感が集まる面白さを表現してみよう!というのが目標で、
質感の面白さに目が行きやすいように、色はシンプルにモノトーンでまとめることにしてみました。

こちらは、色合いからも少しかっこいい印象にしようと思ったので、
束ね方もふんわりではなくキュッと、スマートにまとめます。
花の向きは主にブーケの中心に向けて。
並んだお花、重なるお花によってできる、質感、色の調和やコントラストを楽しみながら、
自己満足しながら束ねていく!というのが大切なポイントなのでした。

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個人的には、同じ色で質感の違うものを並べたり重ねた時の見え方がとても面白くて、
質感の持つ表現力にワクワクしたテーマになりました。


そんなこんな、今年もたっぷりとシャクヤクを楽しみました!

市場ではもうクチナシが良い香りを放って誘惑していたり、
どんどんヒマワリが占める面積が増えてきていたり、
次のシーズンの準備OKになっています。

レッスンは終わりましたが、まだ市場にはシャクヤクの出荷もありますし、
お花屋さんもまだもう少し仕入れているはず!
まだ今年、シャクヤクを楽しんでないなーという方はぜひ、
今年も1度はギリギリセーフでシャクヤクを楽しんでから、
梅雨や真夏のシーズンへと移ってもらえるといいかなと思いますよ!
ヒマワリのシーズンはこれからまだ先、長―く続きますし(笑)!

2020.05.07

スズランのときめきのブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
うっかりあっという間にもう5月も後半。。。
すっかり更新が遅くなっていて申し訳ありません。

母の日を終えて一つの忙しさの山を越えたと思いきや、
その後のとある企画に向けての準備がありまして、
お店にいない時間はずーっとその作業をしていると言っても過言ではないというほどに、
毎日パソコンに向かっています。

リフレッシュしたい!と言いながらいつもよりお菓子を食べつつ、
市場やお店ではやっぱり花のエネルギーですくっと元気になって、
奈鶴さん、奈津子さんの力も借りながら、
お客様からのご依頼にはしっかりお応えできるようにがんばっています。

ちゃんと目処がたてばこちらでご案内もできると思いますが、
そんなこんなで少しコラムもしっかり書く時間がとれず
申し訳ありません。

そんなときは写真で楽しんでもらおうと、
先日までに開催していたすずらんのブーケレッスンの写真です。

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やっぱりスズランかわいい!
今年は森の中にこっそり咲いている姿をイメージして。
どんとスズランというより、
あ、すずらん。
っていう感じにしてみましたよー!
どうぞ、お楽しみくださいね!

2020.05.07

Youtubeでおとぎの国!

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
早いもので5月も中旬。
通りで暑い暑いと思っていたら、急に寒くなったり。
冷房をつけたり床暖を入れたり。
半袖を引っ張り出したり半纏を羽織ってみたり。
この気温ならもうヒマワリ!と思ったり、
いやいやまだやっぱりシャクヤク・ライラック!と思ったり。
日々、頭も体も、慌ただしくしています。

4月から続いている休業、もう一月半も経ったのかとしみじみ。
jardin nostalgiqueは6月から週末土曜日~月曜の11時~15時の間、
お花のご予約いただいたお客様のピックアップに対応する形での営業を開始します。
状況に応じて少しずつ、再開できればいいなと。

しばらく開催していないレッスンは、
6月ももう少し様子を見ることにして、開催を見送りました。

ただ、その代わりに始めたのがYoutubeレッスン。
スケジュールの期間でご希望の方にお花を発送して、
発送した日にあわせて、デモンストレーションの動画アドレスをお送りする仕組みです。

その初回になったのが、スズランのブーケレッスン。
みなさんがどのくらい反応してくれるのか、正直不安もありましたが、
スズランという魅惑のかわいい花材のせいか、
たくさんの方にご参加いただくことができました。

ただ、スズランのブーケレッスンにはトラウマもあり・・・
去年はスズランが短くてブーケではなくて投げ入れになったのです(昨年のちびっこすずらんのコラムですね)。
なので、今年はどうしてもブーケがしたくて、したくて。
自分も、そしてきっとお申込みくださった皆様も。
ご期待に添えるよう、最大限の努力と、
普段は市場に発注をしないことが多いのですが、
今回ばかりは仲卸さんに事前から発注しておきました。

しかし、だから安心!とはさせてくれないところがスズラン様!
初回はブーケに使うので切り花で良いのだけど根付きの株になったり、
最終回は仕入れの日の前日、「さあ、寝ようー」という時に、
「短いものしかありません」とメールが来たり。。。

ほんとに、一度も安心して市場に行けなかった!!
※とはいえ最善を尽くしてくれた仲卸さんには感謝しかない!

でも、根付き株の時はそこから収穫して切り花にしたり、
最終日は市場にいつもよりも早く行って、
別の仲卸の店頭にあった長いスズランを血眼で集めて(こういう時は本当に血眼だと思う!)
期間中1000本以上の長いスズラン達をなんとか集めることができました。

かわいいお花ほど、苦労するというジンクス。

でも、今回はスズランを集めた後の仕入れはイメージが固まりに固まっていたので、
すいすいと!
なんせ、テーマは「おとぎの国!」。自分の大好きなメルヘン的テーマ!
お正月におとぎ話の挿絵集という本を読んでから、
いつかテーマにしようと思っていたのですが、
すずらんで何しようかなーと思っていた時に、その2つがビビッとつながって、
「これだ!!」と。
過去の自分、ナイス!とばかりに、
毎回楽しくおとぎの国のお花集めをすることができました。

スズランはただでさえ小さなお花なので、
合わせるお花も小さなお花をいっぱい集めて。
普段は小さなお花扱いのスカビオサやヤグルマソウですら、
おとぎの国ではジャンボ!
そして、おとぎの国では珍しい形のお花がいっぱい!
迷い込んだら、いろんな花の妖精に出会えます。

頭の中お花畑で仕入れたので、
ブーケもかわいいお花畑に(笑)!
期間中、3つのストーリーを作りましたよ。

1つめはしっとりと。人魚姫やシンデレラの世界。
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2つめはよりナチュラルに。ピーターラビット! え!?おとぎ話じゃない!?
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3つ目は白雪姫と七人の小人とか、おやゆび姫の世界。
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なんて、楽しく考えながらブーケを束ねました。
ほんと、ブーケにできてよかったー!!

なんて安心したら、次のハードルは動画撮影。
最初はリースを飾るスタンドに携帯を置いて撮影していたら
途中でガシャーン!と落下したり、
予想していたものの、やはり途中でお届け便が届いたりして、
起こるかもねーということがすべて起こりながら、
なんとか撮影して、Youtubeにアップロードして、
みんなに送ったら「見れないよー」!と。 トホホ・・・

でも、回を重ねるごとに、
リーススタンドが三脚になり、
お届けの来ない朝に撮影したり、
見れないよーの原因も解明したり、
スキルアップしてます!

今はシャクヤクの動画レッスンを開催中!!
みなさんの作品を途中でチェックしてあげられないのは残念なのですが、
動画に極力説明を詰め込むように努力して、開催しています。
皆様からは、動画だと何回も見れるので、
普段のレッスンで聞き逃したりするところを何回もチェックできるよ!という、
動画レッスンの良い面もいただいています。
Youtube動画は消えないので、ずーっと見れるのも良いかなーと思います。

質問や作品チェックのご希望は後からメールで頂戴しているのですが、
自分もみなさんの報告を楽しみにしている今日この頃です。
よろしければぜひ、お申込みお待ちしておりますねー!
詳細はjardin nostalgiqueのHPをご覧くださいませ。

これからより良い動画レッスンができるように、
6月は精一杯がんばります!

って、お花にがんばってたら、
先日の撮影動画はカーディガンが反対という、
起こるかもしれないとは思わなかった事件も発生して、
この先、やはり気が抜けないYoutubeレッスンなのでした。

2020.04.07

思いをブーケに 不安と希望の願いのブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
早いもので、4月も中旬に差し掛かりましたね。

今年はいろいろなお花の開花が早いようで、
神楽坂でも、ハナミズキや藤や桐といった、
やや5月感のある花木達が既に開花しているようです。

ようです・・・
というのは、4月に入りお休みもデスクワークが続き、全然外を出歩けず、
こうした情報は皆様からインスタや店頭で教えてもらっています。
明日のお休みは、少しご近所散歩&お花見できるかなー。

デスクワークをしていると、
自分は2日間続いただけでもちょっと気が滅入るので、
在宅ワークの皆様がずっと家で仕事しているというお話を聞くと、
本当に気持ちの管理が大変だろうなあと思います。
デスクにふとリフレッシュできる空間が欲しくなるし、
最近、デスクに花を活ける方が増えているのも、身をもって納得!なのでした。

お店では、春のお花が徐々に少なくなり、
シャクヤクやアジサイなど次のシーズンの花を待つ季節。
これがまさに旬!というものが少ない時期ですが、
バラやトルコキキョウが今まで以上に生き生きしてきていたり、
ベニバナやマリーゴールドなどの初夏の草花や、
クレマチスやライラックもちらほら入荷しています。

そろそろしっかり冷房を効かせないと!と、エアコンのフィルターを掃除したら、
初夏に向けて臨戦態勢が整った気分です。

そんなエアコンが好調な店内で開催されたのは、
ブーケ×感情をテーマにしたブーケレッスン第3弾、
「願いのブーケ ~ちょっとの不安と大きな希望!~」。

第1弾センチメンタル、第2弾ハピネスに続く第3弾!
タイトルを読んで、「何そのテーマ!?大丈夫ー!!?」と不安の声もあったとかなかったとか。
でも実は、自分はこっそりとっても楽しみにしていたテーマなのでした。

コロナがまだまだ収束しない今、まだまだ未来に不安がいっぱいあります。
でも、そんな中でもみんな、
コロナが終わったら、旅行に行きたい!おいしいものを食べたい!家族に、友達に会いたい!
と、実はたくさんの希望を持って生きていると思います。

コロナのことだけじゃなくて、何事においても、
今の不安があるから、未来の希望がよりキラキラな夢になる。
願いはそんな不安な感情と希望の中から生まれるのかなって思って、
不安と希望、2つの感情を落とし込むブーケを、願いのブーケと名付けて開催してみました。


集めたお花は、何か感情を物語ってくれそうなお花達。
トゲトゲした花、柔らかい花、
うつむいた花、伸びやかな花、
マットな花びらの花、透明の花びらの花、
寒色の花、暖色の花、
ニュアンスのある花、クリアな印象の花、
白い花、黒い花・・・などなど。。

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絵の具で絵を描く以上に、
花でブーケを束ねるというのは、
素材の発するメッセージが大きいように思います。
レッスンでは、自分が市場で選んだ個性豊かな花を前にして、
その紹介では自分の主観はあえて語らずお花の見方のアドバイスをする程度にしました。
参加いただいたみなさんのそれぞれの主観で、
しっかり花の印象を感じ取って、
花からのメッセージを受け取って、
時には逆に花に自分のメッセージを乗せていただき、
それらを組み合わせてブーケにすることで、
不安や希望、そして願いを表現いただきました。

そうすると面白いのは、
花の個性を見つける作業の中に、自分の心も見えてくること。
寒色だけどクリアな質感のお花が不安をまとって暗い印象に見えるか、
明るく輝いて見えるか、
逆に、明るい薄い花弁を飛び出させて透明に表現したくなるか、
光が当たらない場所で存在感を薄くしてしまうか。。。
などなど、
おそらくちょっとした体調や気分、もしかしたらお天気とか、
そんな些細なことで変化する心のフィルターを通すことで
花の見え方も変わることに気づきます。
自分の心が今、元気がありそうか、なさそうか、
何を求めているのか、どうありたいのか、
そんなこんな、今の自分の心を花が教えてくれます。

小難しいテクニックの説明は一切なしで、
表現することだけに注力して作成いただくレッスン。
みんな、自分の想像以上に、
花から何かのインスピレーションを感じ、表現してくれました。

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思い出すだけで楽しい、みなさんの表現。例えば・・・
大きなバンクシアの固い印象や暗い色を不安とする方もいれば、
光を反射するような光沢を明るい花に添えて、希望と見せる方もいたり、
不安の大きなグループから、徐々に希望に向かって伸びていくようにして、
未来への希望を表現したり、
不安と希望を散りばめて、不安と希望は表裏一体!と哲学チックにまとめたり、
大きな明るいグループの中に1本の暗い色を落として、
一抹の不安表現がブームになったり、
ほんのり赤いラナンキュラスを愛として表現したり、
トゲトゲのキンポウジュや寒色の花で怒りと悲しみを表現したり、
ブーケに自分自身を投影して、隠れた自分の本当の部分、理想の部分などを表現したり、
たり、たり、たり・・・
書き出すとどれも印象的で、書ききれないくらい。
全てのブーケをコラムを読んでくださる皆様にお見せできないのが残念です。

同じ花を持ってして、こんなに違う表現ができるなんて、
本当に花も、人の心も面白い。

そして今回、一番面白かったのは、
みんなとても上手にお花の個性を活かして、
テクニック的にも優れたブーケができたこと。

テクニックの説明をしすぎると、
ブーケに緊張の気持ちが入ってしまうんだろうなーって思いました。
今後はあまり、力いっぱいの説明をしないようにするのも良いかも、なんて思ったりして。

そう思った矢先の只今開催中のレッスン。
うっかり1時間もレクチャーでしゃべってしまいました。。
今度いつか緊張のブーケ、なんてテーマを開催できるのではないかと思ったけど、
あまり参加希望がなさそうな気がするのでやめておこうと思います。

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2020.03.24

小さな幸せとブーケ・ハピネス!!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
4月も今日で終わりですね。

今年の4月は、春らしいイベントはほとんど開催が見送られ、
多くの皆様にとって、
いつもに比べたら少し寂しい4月だったことと思います。
でも、実はそれゆえにか身近な小さな春に気付くことも多かったのではないでしょうか!?

自分は、ずっと芽だけだったご近所のチューリップがいつの間にか咲いていたり、
上を見上げたらハナミズキが咲いていたり、
イチゴがちょっと買いやすい価格になったり、
春の少し明るめな服を目にすることが増えたり。。。
そんな小さな春の変化に気持ちが立ち止まって、
なんか嬉しくなったりして、心の栄養になっています。

「もっと楽しい」や「もっと嬉しい」を求めてしまうのが今までの日常でしたが、
変化をつけづらい毎日の中で、ちょっとでも心にふれるものに多く気付けると、
何気ない毎日がとても尊くてありがたいなーって思えて、
意外と退屈しない今日この頃です。

お店の方は、6月2日まで休業を延長させていただき、
それまではお花の発送業務だけ行っています。
今まではやっていなかった、動画付きのレッスンなども開催して、
この状況だから手がけた新しい業務も増えて、
おかげさまでなにかとお仕事させていただいています。


今日は先日、花材をレシピとともに発送して開催した
ブーケ・ハピネスについて。

ブーケで感情を表現してみたら面白いかも!と閃いて、
以前、「ブーケ・センチメンタル」というテーマでレッスンを開催したのですが、
実は、ブーケ×感情のテーマを閃いたきっかけは、
まさにこの多幸感=ハピネス!を感じた瞬間でした。

それは、2年前の旅行で訪れたベルギー・ブルージュでのこと。
お天気にも恵まれて、ウキウキした気分で訪れたブルージュ。


街はメルヘンチックなかわいらしい印象で小川がきらきら流れていたり、
植え込みの花達も色鮮やかに咲き誇り、
なにより、そこにいるみんなが笑顔でとても幸せにあふれている時間でした。
その時にふと、この幸せな空気感を花で表現したらどうなるんだろう!?
と、好奇心があふれてきました。

それを2年温めて、なぜか先にセンチメンタルという逆な感情のテーマを開催しながら(笑)、
ようやくスケジューリングしたのがこの4月。

ところがさあ開始!という時に、
ちょうど休業に差し掛かり、お店でみんなで開催することができなくなってしまいました。
逆にちょうど、みんなに花で幸せな気持ちを届けたい時だったので、
花材を発送して開催することに決定した際には、
このテーマをこの時期に決めたことが偶然だけど必然だったような気もして、
間違ってもセンチメンタルじゃなくて良かった!と思ったことも、記しておきます(笑)。

あふれる明るい光、清々しくクリアな空気、軽やかな気持ちをイメージして選んだお花達。
自然に黄色をメインとした明るい色彩に惹かれていました。

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束ねる時も、決まりにとらわれず、ただ花が楽しそうに見えるように、
自分も楽しく束ねました。

いつもはブーケを作っていると、もっと良くしたいとかもっときれいに、と思うのですが、
今回はとにかく楽しく作った結果がその形ならばそれで良し!と思いました。

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ブーケを作る中で花を眺めて、触って、活かしていくといういつもの作業、
作り上げる過程のどの瞬間も実はとても楽しい!
そこにはなんの理屈もないように思います。

大きな達成感!ということより、小さな嬉しいや楽しいに改めて気付いてもらえるようなブーケ作りをしてもらえたらと思いました。
(その割には細かいレシピだったかもしれないですが 笑、でも最後には「絶対楽しんで!!」と、アドバイスでもなんでもない一言で締めくくったような 笑)。

一緒にレッスンできないのは残念な気持ちが大きいのですが、
今、安全にできることの中でいろいろ提案しようと試行錯誤することも、
普段は閃かないことに気付くことができそうで、新しい何かが生まれる予感!

どんな時も同じように進んでいる時間。
季節を愛でながら、小さなハッピーを見逃さずに過ごしていけたらいいなと思います。

2020.03.07

桜のブーケ フランス留学を思い出しつつ

こんにちは!jardin nostalgiqiueの青江です。

コロナウィルスの拡大防止のため、
jardin nostalgique店舗については、4月1日よりcloseさせていただき、
1週間、アトリエ的に運営しておりました。

暗い話題ばかりになりがちな今、
心の栄養のために花をちょっと一輪飾るために来てくれるお客様、
気分転換にちょっとお話をしに来てくれるお客様、
そんな皆様に今こそ、
心ときめくお花と楽しい気持ちを持ち帰ってもらいたい!
期待に応えたい!

jardin nostalgiqueの気持ちはそれだったのですが、
お客様、スタッフはもちろん、
誰かの大切な誰かが
コロナにかからずに健康でいられるために
少しでもコロナの拡大のきっかけになるかもしれない、
「店で集まる」ということを一旦ストップする必要を感じて、
ひとまずcloseすることに決定しました。

いつも来てくれているスタッフ、お客様がいない営業。
直接会えないことはやっぱり寂しいです。
お花が欲しい皆さんに、お花をお店でご覧いただけないことも、
とても悔しいです。

でも、メールやインスタグラムなどでみんなの様子を知ることもできるし、
こちらからも「あの人も、あの人も・・・見てくれてるかなー」
なんて、みんなの顔を思い浮かべながら花の情報を発信することで、
会えないからと言って無にならない人のつながりを感じるし、
花のエネルギーも届けられる気がして、
しばらくは今の運営スタイルでjardin nostalgiqueらしさを振りまいて(笑)、
いければ良いかなと思っています。

こうして、気にかけてくれる皆様には、心から感謝です。
※良かったら、jardin nostalgiqueのインスタグラムで実施している
 毎日の花、ご覧下さいませー!

でも実際、お花の流通に関しても力にもなりたい点で、
週末にお花を送る企画など、状況をみながら開催していく予定ですので、
ホームページの情報も気にかけてもらえたら幸いです。


さて、ようやくタイトルの話題!
先日まで開催していたレッスン、「パリの街角の桜のブーケロン」についてです。

毎年、桜の時期には桜をテーマにしたブーケを提案しておりますが、
今までいろいろなテーマを考えて、今年はどうしましょうと困っていたのですが、
思い出したのが、パリで花の研修をしていた時に見て素敵だなーと思った
枝を交えたブーケロンでした。
丸いブーケの中に枝が違和感なく調和している雰囲気が、
シャンペトルブーケのナチュラルな表現とも違う、どこか洗練されたものに見えました。

それを思い出して、やってみよう!と思ったブーケ。
タイトルの通り、パリの街角に似合うようなブーケにしたいなーと思い、
パリの石畳や歴史ある街並みに調和するようなアンティークな色彩を中心に色を集めました。


形はやはり丸く!ブーケロン!
丸くまとめる為に、クッションにするグリーンもふんだんに。
自分の印象として、自分が研修させてもらったお店では、
トータルの花材の3割~4割くらいがグリーンだったように思います。
ただ、グリーンにもしっかり色の要素を与えて、
今回は深いグリーン、アンティークなグリーンとして、馬酔木や岩南天、ユーカリをメインにしました。

花選びにおいては、パリ研修時代を思い出して、
1種類のお花の本数を多めに。
フランスでは主に10本の束で花を販売していて、
ブーケを選ぶ時も束の単位での花合わせをしていました。
「メインにこのバラ1束、ワックスフラワーは半分、ガマズミ1束にユーカリ1束、あとは適当にもう1束何かお花を入れてー」みたいな感覚で。
そうすると、自然に丸いブーケの中に色の反復ができたり、グループができたりして、数があるからできる調和や強調の効いたブーケになったように思います。

とはいえ、最近はいろいろ混ぜたい派の自分もいて、
なかなか10本ずつ、ともいかず、5本ずつ、ともいかず、3本ずつくらいの取り合わせになったのですが(笑)。

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桜は少し枝を間引いたりして
ブーケになじむ程度の凹凸におさまるように工夫して束ねました。

いろいろ意識して束ねた結果、最近の自分の作品とはまた違う、
1つのブーケとして調和がとれた安定感のある作品になって、
やっぱりこういうブーケも好きだなーと思ったのでした。

色彩、束ね方、花選びにおいてパリ研修時代を思い出した今回のレッスン。

その時の写真をたくさん見返したのですが、
そこには平和なパリの風景があって、胸が痛くなりました。

パリも、日本も、世界中どこも、
早くまた、みんなが笑顔で外出できる状況になるといいな、
と心から思います。

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2020.02.20

ミモザのリースと版画と

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
まだ2月なのに、日向を歩けば少しぽかぽかとしますね。

先日の市場でも、
朝の最低気温が下がらずなんだか暖かい日がありました。
そんなこともつゆ知らず、
足底に仕込んだホッカイロによって罰ゲームのように、
一歩歩くごとにアツアツを味わい、
着こんだダウンの暖かさのおかげで頭もボーっとして、
出会ったみんなから心配されてしまいました。

さっさとホッカイロを捨てればいいのに・・・
それより何より花を選びたいので、無駄に粘ったのがいけませんでした。
まさか、2月でこんな事態になるなんて。

先日は植物生活さんの方で、
以前、フローリストに掲載いただいた、
市場での仕入れ風景を再掲載いただきました。
なんだかなつかしいなー。
あの頃はたくさんのお花を「よいしょ!」と担いでいましたが、
今では省エネ(?)とばかりに台車をお借りして運ぶようになったことに、
数年ではあるものの、体力低下を感じてしまいます(笑)。

そんなこんな、暖かい2020年、
普段は3月8日に開催するミモザのレッスンを
少し早めて2月中旬に開催することにしました。

おかげでばっちり、たくさんのミモザを使ったリースを作成することができました。
店内がミモザの森に!!
なつるさんとなつこさんも、嬉しそうー?

過去には、パステルカラーのかわいい花を集めたカラフルなミモザのリース、


グレイ&ブラウンの大人っぽいミモザのリース
などを提案したので、
今年は何をしようかなーと思った結果、
爽やか&ナチュラル!!ということにして、
グラミネやハーブを交え、グリーン&ホワイトを入れて、
少しラフな雰囲気のミモザのリースにしてみましたよ!

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日によって少し花材が変われど、ナチュラル感は同じように。。。

リースづくりは3時間以上の長丁場になることが多く、
完成した時の達成感を目指してがんばるっきゃない
苦行のような修行のようなレッスンになりがちですが、
そんな中で、たまたま集まった皆様がいつの間にかチームのようになって
助け合ったり、嘆き合ったり、花を分かち合ったりして仲良くなる様子は、
リースレッスンの風物詩でもあり、自分も嬉しくなります。
参加いただいた皆様、ありがとうございました!
懲りずにまた来てね(笑)。

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そして今jardin nostalgiqueでは、
第4回目となる、乙部なるみさんの版画展を開催しております。
3月2日まで、店内所狭しと版画や原画を展示しています!

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個人的な一押しは、アネモネの原画と、
レースフラワーの版画です。
入場はもちろん無料ですー!
たくさんの皆様にご覧いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いしまーす。

2020.02.07

絵画のようにブーケを描いて

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
3月も中旬、今年は暖かさのせいか
桜の開花も早いそうですね。

例年ならば、さあお花見はいつにしようと、
気持ちも明るくなる時期ですが、
今年は心配なニュースに心がふさぎ込んでしまいがちです。

そんな中での営業で気付くのは、
いつも以上に皆さんが花の色彩やエネルギーを欲しているということ。
家に好きな色が加わるだけでちょっと気持ちが明るくなります。
花瓶の水を吸って日々変化する花を見ることで
その生命力を感じて、自分も生きてるって感じます。

イベントの自粛などで、装飾や演出としてのお花のキャンセルが相次ぐのは
寂しいのですが、
このタイミングで、日常の身近な存在としての花の良さを感じてもらえたらと思います。

不要不急の外出を控えている皆様にも、
花関連のインスタグラムの写真や、時にこのコラムをご覧いただいて、
花を飾った気分になってもらえたら幸いです。


今日は先日まで開催していたレッスン
ブーケ・インプレッショニズムについて。

インプレッショニズムとは、絵画における印象派のことです。
明るい光を描きたかった印象派が試みた色彩の表現として、
パレットで色を混ぜずに、キャンバス上で色を並べる筆触分割・色彩分割があります。
絵の具は混ぜれば混ぜるほど色が濁ってしまうので、
キャンバス上に色を並べることで、光として視覚に色を届けて、
視覚の中で光がミックスされることで、明るさが生まれる混色をした、
という感じのことと自分は解釈しています。

絵画に近づいてみることで、一つの筆のタッチの中に、
数々の色が混ざっていることに気づけるのが面白いなあと思います。
そんな印象派の試みた色彩の表現を、
限られたサイズのブーケの中で表現するために、
今回選んだ花は、グラデーションだったり縁取りだったり、様々なバイカラーの花です。

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1輪の中ですでに複雑な色の混ざりがある花達を集めたら、
その本数以上の色の混ざり合う効果があるような気がして。

また、いろいろな咲き方の特徴がある花達を見ていると、
それぞれが筆のタッチを表現しているようにも見えます。
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スカビオサは点々で細かく、
ラナンキュラスの花びらは滑らかに、
モロッコ咲きのラナンキュラスは時にゴッホようにうねるように、
それぞれが連想させるタッチがあるように思いました。

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参加した皆様には、そんなこんなことを意識して、
いつも以上に花の色と質感を見つめてお掃除していただきました。
ぼんやり眺めて感じる花の色の中に、よく見るとさらに見えてくる他の色に気付いたり、
同じ色でも質感の違いで全く違う見え方をすることに気付いたりして、
お掃除の時から発見があったのではないかと思います。

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そこからは各自画伯となり、
1つのブーケの中に好きな色彩や質感のグループをいくつか作ることを意識して、
隣同士や上下でのそれぞれの花の見え方に工夫して
直感で束ねていただきました。

調和のとれた色彩グループの方、
コントラストで攻める色彩グループの方、
点々&うねる質感のみを集めたグループを作った方、
誰一人として同じにならないような、オリジナルの組み合わせができていました。

色を重んじるあまりに、形はどうあっても良い!というのが
今回ほっと息のつけるところ。
形のルールから外れることで、色の配置に自由ができました。
時にそんなブーケも面白いかなと思います。

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今回のレッスンで50名近くの画伯が花でブーケを描いてくれましたが、
みんな個性豊かに仕上げてくださり、見ている自分が一番楽しかったように思います。

嬉しかったのは、また組みなおしてみたいブーケ!というお言葉。
自分も同じ気持ちで、このブーケは何回束ねても、面白い色や質感の組み合わせが見つかって、
毎回発見がありました。

調子に乗って、秋も開催したいなー、なんて思っているので、
また多くの画伯のご参加立候補、お待ちしたいと思っています。

2020.01.25

ガチャッととってにまつわるお話

こんにちは。jardin nostalgiqueの青江です。
あっと言う間に1月も後半ですね。

明日は東京も雪が舞う予報。
雪が降ると生活に不便もありますが、
暖冬と言われる今年の冬の暖かさに違和感があったのも事実で、
本来の季節らしい寒さが訪れることに
少しほっとした気分にもなります。

なんて言いながら、明日はイベントで外出予定なので、
あー、寒いの嫌だなー。
とか。言いそうですが(笑)。

お店では、新年の再オープンから3週間が経ち
体もようやく慣れてきました。
お店にあふれるのは春の花!
市場でかわいい!との出会いがありすぎて、
ついつい仕入れが多くなる季節です。

そして、一年の中でも黄色い花へのときめきが多い季節な気もします。

こんな素敵なミモザがもう出荷され始めたので、
さっそく仕入れてみたり。

レッスンでは、市場で出会ったお花で提案するブーケを。


今年最初のレッスンのブーケは、大人なイエロー。
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その次はガラッとアンティークで大人なブーケ。
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やっぱり、レッスンを開始すると、
気持ちが引き締まって、
2020年、始まったなー!と思ったのでした。

今年はjardin nostalgiqueスタッフ4名
全員講師として何かしらレッスンをする予定です。
気になる方はぜひ、HPをご覧下さいね!


今日のコラムは、jardin nostalgiqueの入り口のドアの「とって」の話です。

お店のドアは、営業中も基本的に閉めています。
そして、このとってを下げて、ドアを開けてお店に入っていただきます。
初めての方には入りづらいかなー、とも思うのですが。

パリの結構な数のお店が、やはりこうした扉を開けて入るお店だったからでしょうか。
個人的にこの扉を開ける瞬間のわくわく感と、少しの緊張感って、
パリ滞在を思い出す、なんかちょっとノスタルジックでキュンとする一瞬なのです。

(面白そう!入ろうか入らないとこうかな)
(扉の奥はどんな世界なのかな)
(期待通りだったらいいな)
(違かったらすぐ出よう)

ガチャ

「ボンジュール」

と、一種の儀式のような(笑)


特に、自分が研修をさせてもらった、
「odorantes」や、「frederic garrigue」において、
初めて訪れた際にガチャッとドアを開けた時のドキドキ。

その後、何度かお客様として行った時、
ガチャッと一気に違う空間へ入るわくわく。

毎日研修に行った時も、
ガチャっと花屋の一日が始まることを実感する瞬間。

どれも。
今でも忘れられません。

その記憶を大切にしたいことと、
もしかしたら、
あの時の自分のような気持ちをお客様が持ってくれたらいいなーと思うことがあって、
このとってと、ガチャッとドアを開けることにこだわって
毎日ドアを閉めて、心は開いて、
皆様のご来店をお待ちしております。


2020.01.11

新年あけましておめでとうございます。 

新年、あけましておめでとうございます。
jardin nostalgiqueの青江です。

2019年も、
jardin nostalgiqueのコラムを覗いてくださった皆様に、
心から感謝申し上げますとともに、
本年も、マメにとはいかない更新になるかもしれないですが、
どうぞよろしくお願いいたします。

慌ただしく日々に追われていたからか、
寒さがいつもよりも弱かったからか、
クリスマスも年の瀬も、そんな実感が少ない
2019年12月の営業でした。

とはいえ、お越しくださった皆様に、
年内にもうお店に来ることが無いかを確認しながら
「良いお年をー」とお見送りしたり、
お正月のブーケレッスンの前、
早朝から稲穂にまみれてお飾りを作ったりしていると、
徐々に年の瀬感が高まってきました。

自分の中で年の瀬感がマックスになるのは、
大晦日の大掃除を終え、夕方から神楽坂に繰り出して、
紅白を見ながら食べるお寿司とケーキを買いに行く時です。

スーパーの混雑には目を回しつつも、
穏やかな神楽坂の大晦日の眺めから、
一年を無事に終えられたことの喜びや幸せを感じつつ、
これから食べるおいしいお寿司やケーキ、
お正月というご褒美的なひと時を想像してうっとりする、
かなり大好きな年の瀬感のクライマックスのひと時です。

2020年も、またそんなひと時で一年を締めくくれるといいなー、
なんて思いつつ、
今年も新しい目標を立ててスタートしたいと思います!


さて、少しは花の話を。。。
今回のコラムでは、12月の作品でありながらも、
クリスマスも年の瀬も関係ないレッスンのブーケをご紹介します。

12月のレッスンスケジュールを立てていると、
月初めのクリスマスリース、下旬からのクリスマス、年の瀬のお正月ブーケ、
など、絶対外せない定番のテーマがあるのですが、
中旬にぽっかりと少し隙間があるので、
そこでイベントとは関係の無いテーマで
ブーケレッスンを開催することになります。

イベントの縛りがないからか、
いつも他のレッスンよりも漠然としたテーマになりがちで、
今年もそのテーマは「冬のブーケ」と、なかなかざっくりと括ったものでした。
サブタイトルは~アンティーク&ノスタルジック~。

ただ、テーマが漠然としていると、
視野が広いからか市場の花選びでたくさんのときめきに出会うことが多く
そのときめきを活かして表現が見つかっていくという感覚で、
面白いブーケが出来上がることもあります。

今回はまさしくそんな感じで、
最初は冬のどこか冷たくて寂しい雰囲気を色彩で表現しようと、
冬らしい色彩のお花を探していたのですが、
たまたまうっかり、かわいい黒枝のコルヌス(輸入:サンゴミズキなどの仲間みたいです)や、
スカブラという名前で出荷されていたオーストラリア原産らしい穂
(こちらは調べたけど正体不明。きらきらゴールドの穂)と出会って、
色合いだけではなくて、冬の風景もブーケに交えて表現してみようと思ったのでした。

180度に近いくらい表現の方向が変わったのですが、
そうと決まればどんどんイメージが湧いて、
作成も迷いなくすいすいと。
丸い粒々の付いた黒い枝がコルヌスです。

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ほわほわほぐれた金色の穂がスカブラです。


時によって花合わせは違うのですが、
枯れた色、大地の色をイメージして、
主な色彩はセピアトーンでまとめてみました。
これも最初は、もっと寒色系でまとめようと思っていた構想が
市場でのときめきの出会いで変わった点です。

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色も素材感も大切にして束ねたブーケでした。

不思議と、年が明けると冬のブーケよりも
春のブーケが作りたくなるもので、
冬を表現するにはこの時期がぴったりだったのかもしれません。

というわけで、年が明けた今は、
春のお花をふんだんに用いて明るいブーケを作りたい気分でいっぱいです。
2020年はすでに1月の末までレッスンスケジュールを発表しているのですが、
2月3月のスケジュールも1月中には発表なので、じっくり考えようーと
この正月はいろいろ自分が好きな本を読んだりして、
テーマとのときめきの出会いを楽しみにのんびりして(?)います。

そんなこんな、これからもまたいろいろうんちくを書かせていただける場として、
ありがたくこのコラムを活用させていただければと思いますので、
お付き合いいただける皆様は、心の片隅で気にかけて、
月に1度くらい思い出していただければ幸いです。

必ず1回、時に2回、
更新しているはずですのでー(笑)

2019.12.19

リースレッスンが終わって・・・

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。


毎年この時期は年末恒例のリースレッスンを開催します。

今年は2つのリースをご提案しておりましたが、

先日、そのどちらも終わってほっと一息。


ブーケやアレンジメントよりも根気の必要なリース作りのレッスンにおいて、

自分の役割は、しっかり説明することももちろんながら、

がんばっている皆様を応援することと細かいサポートかなと思っています。

はっきり言って、先生するというより、応援&盛り上げ役!!


枝を切るお手伝いや、紐が絡まったら取り換えしたり、

ちょっと飽きてきたかなーと言う時に、お菓子やお茶をタカさんにお願いしたり、

楽しいクリスマスソングを準備したり、一人でぺちゃくちゃしゃべってみたり・・・。


とにかく、作成時間を楽しんで、皆様がリース作りって楽しい!!と思ってもらえると嬉しいな、と思っています。


そんな思いとは裏腹に、時折疲れの溜息や、挫折しそうになる声も聞こえてくるのがこのレッスン。

でも、ちょっとしたコツを丁寧に伝えることで、いつの間にかみんな、ぐんと作業がはかどってくるのは見ていて楽しいのです。

一応、先生もしているみたいです(笑)


面白いのは、みなさん最後の3分の1くらいになって、

一同に、「急に楽しくなってきた!!」とおっしゃること(笑)。


でも、なんだか分かるんですよねー。


最初はコツをつかむのに精いっぱい、

半分までは、まだ半分以上あるー!!という気持ちで不安や焦りが出ますが、

残りわずかになるとちょっと余裕が出てくるとともに、まだやりたい!!と思えるようになるという・・・

そして、最後には大きな達成感!!


なんか、山登りや人生に例えられそうですよね(笑)。


今年ご提案したリースは2種類。


1つ目は、かすみ草をふんだんに散りばめて、

雪の積もった森の風景をイメージしたリース。

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みんなー、しっかり雪を降らせてねー!!と鼓舞することが

一番の自分の仕事でしたが、みなさんしっかり希望に応えてくれました!!

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そして2つ目は、ポップでかわいい、花や実を使ったリース。

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こちらはとにかく、なんだかキラキラかわいらしく。


今回、レッスンの費用の中にカスタマイズ予算として少しのゆとりを残して

みなさんに店内のオーナメントやリボンを選んでもらいましたが、

やっぱり、飾り付けする気持ちっていくつになっても楽しいですよね!!


わいわいオーナメントを選んでいる皆様の様子を見て、

なんだか嬉しくなるのでした。


明日の市場ではもう松の仕入になります。

次々押し寄せる年末への波にのまれないように、

しっかり波にのって、jardin nostalgiqueみんなでがんばりたいと思います!!

2019.11.19

晩秋のブルーとウィステリア

こんばんは。jardin nostalgiqueの青江です。

いつの間にかもう12月。
毎年思いますが、夏休み後、年末までの時間はあっという間です。

先日は市場に向かう際の最低気温が3度という予報の日があり、
一番あったかいダウンを着たら、
また1つ季節が進んで、いよいよ冬到来!なのだなーと。
お店でもクリスマスソングも解禁して、
リースレッスンも盛り上がっています!

そんな冬の訪れの直前、秋の終わりギリギリに開催したレッスンが、
「ブーケ 晩秋のブルーとウィステリア」です。
今回のコラムはそこから。

レッスンのテーマを考える時には、
みんなにわくわくしてもらえるテーマを、と一生懸命なのですが、
自分がわくわくするテーマにしたい!との思いも同じくらいあります。

一通りテーマが決まって、そのままご案内しても良いかなと思っても、
常にもっと楽しいテーマがないかなーと考えていて、
告知の5分前に閃いたテーマに急いで書き換えて、
告知時間ギリギリに変更したり。。。

そんなテーマの中で、とっても自分がわくわくしていたテーマが、
この、晩秋のブルーとウィステリアなのでした。

ウィステリアという色彩も言葉の響きも大好きで、
何度かレッスンのテーマ候補になったのですが、
そのいずれもなんだかピンとこなくてお蔵入りしていました。

春や夏に爽やかで明るく表現しても、
冬に冷たく暗く表現してみても、
なんだかイメージ通りというか、自分にとっての面白みがなく。

ところが今回面白い!と思えたのが、
春でも夏でも冬でもなく、
ど秋でもなく、晩秋としたことで、
ウィステリアに秋の紅葉と、冬のブルーをまとわせて、
頭の中に素敵な色の化学反応を感じたからです。

絶対素敵になる、素敵にしたいと、
仕入れでも相当な気合が入っていました。
イメージ通りの花があった時、無かった時がありましたが、
イメージ通りの花が無かった時ほどそのテーマについての表現を市場で考えまくって、
新しい表現ができた時の、出口を見つけた感覚といったら、
それはそれで素敵な時間です。


束ねる際も、花の個々を引き立てるというよりは、
ブルー~ウィステリア~橙
が隣り合ったり重なり合ったりして生まれる
不思議な調和を意識して、凹凸をふんだんにしつつ、
色と色が離れすぎないように束ねてみました。

参加した皆様も、自分の提案をとても深く理解してくれて、
みなさん真剣にそれぞれの表現を突き詰めてくれて、
自分はアドバイスしつつも、うっとりしていた感じです(笑)。

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今回、このテーマの開催中に、
たまたま上野の森美術館で開催中のゴッホ展へ行ってきたのですが、
ゴッホも、ある時期には反対色の表現のとりこになったとのことでした。
実際、オレンジとブルーで表現された絵画もあり、
興味深く見入ってきました。
絵画を見ていて思うのは、その色彩表現はもちろん、
筆のタッチや勢い、配置や余白など、
花で置き換えたら面白いことがいっぱいだということ。

こうして自分の表現をさせてもらう場所があることは
とっても幸せです。
そして、それをみんなで楽しむレッスンの時間は、参加してくれる皆様への感謝とともに、自分にとってとてもうれしい時間だなと改めて思います。
今年のレッスンのテーマもあと数種類ですが、
12月はいつも以上にたくさんの枠を設けているので、
自分もスタミナ満点で臨まなくては!と無駄にお菓子を食べたりしてしまいますが、
最後まで無事にすべてのレッスンを楽しく終えられるように頑張りたいと思います。

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※ゴッホ展は自分にとってとても素敵な時間になりました。
 各絵画の説明が、弟テオへのお手紙という形でつづられており、
 音声ガイドもテオの立場から語られているもので、
 ゴッホの一生におけるその時々の気持ちが、深くわかるものでした。
 それゆえに、最後の絵画にたどり着いた時に、
 少しうるっとしてしまったりして。
 興味のある方はぜひ!おすすめですー!

2019.10.08

植物生活コラム 更新しております。

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
夏期休暇中、植物生活さんのコラムを2回ほど更新いたしました。
もしもまだご覧になっていないお客様はぜひ、ご覧くださいませ!

花屋さん同士でお勉強会

パース滞在記

2019.10.07

秋のレッスンがスタートして

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

10月2日から秋の営業がスタートしたと思えば、もう11月。
朝夕の気温は冬の訪れを感じるほどにひんやりしてきましたね。

長い残暑でなんだか大丈夫だったので、衣替えをしないで
ちょこちょこっと必要なものを出して過ごしていましたが、
休みの今日の午後は本格的に衣替えでもしようっと。

市場でも季節の変化を感じます。
10月末からは春の代表チューリップやラナンキュラスが出始めました。
「チューリップに紅葉」なんてことができるのも、今だからかなーと思いつつ、
なんとなくもう少し仕入れを我慢しているのは、
まだ秋を感じていたいからかもしれないですね。

お店も秋の営業から模様替え。

雑貨コーナーを奥に、お花を前にして壁沿いにずらっと並べてみました。


一か所は鏡を設置して、ディスプレイ空間に。
これから担当を変えつつ、週替わりでご提案予定です。

週末カフェでは秋のデザートも!
カボチャのチーズケーキが自分的に大ヒットで、
お客様よりも前に自分の分をお取り置きしてはヒンシュクをかってます(笑)。
自分もちゃんと買ってるのでお許しをー。

そんないろいろな変化の中で、再オープンからすぐ、
秋のレッスンもスタートしています。
今回はその中からいくつかをご紹介しますね!

まず最初は秋風が吹き抜けるコスモスのブーケ。

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風にそよぐコスモスをそのまま優しく束ねるように、
ふわりほぐれたブーケにしてみました。

色合いも明るく、優しい秋のイメージで。
いろいろなコスモスの中でも、ピンクピコティの白~ピンクへのグラデーションが
このブーケの色にはピッタリでした。

そして、オーストラリアの旅の感動を活かしたテーマ、
ブーケ ロマンチックボヘミアン。
ボヘミアンという言葉の持つ乾いた印象や民俗的で神秘的なイメージに惹かれて、
過去に何度かブーケで表現していましたが、
今回はオーストラリアで見たエバーラスティングの群生のように、
ピンク~白の優しい印象で束ねてみたくて、
ロマンチックという要素を交えてみました。

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乾いた印象、ガサガサした質感に
あえてふわりと優しい色、質感を交えると、
なんだかお互いに引きたてあい、
強さも、かわいらしさも、より強く感じるように思いました。
2週間にわたる開催期間中、仕入れをするたび
徐々により暴れん坊な花材を選ぶようになり、
ラフさが増していきました。

ブーケを作る時に、どんな雰囲気で束ねようかなーと考えますが、
1つの要素に絞らず、いろいろな要素をミックスすることによって、
新しい表現ができたりしますね。
ミックスする割合によって、また変化もあるので、
ブーケの表現は本当に無限だなーとしみじみ思います。

自分は花が持つ色彩や、華やかな要素が好きなので、
シャンぺトルとか、ナチュラルといった自然味満点な要素にも
いつもこっそり何か別の要素が混じっているような気がします。

そして、直近で開催していたのが、
紅葉がつなぐ、秋の豊潤ブーケ。

バラ、ダリア、実、草花など、たくさんの秋ならではの収穫を詰め込んで、
この時期ならではの紅葉した枝物の色彩で仲良く色をつなぐように束ねたブーケです。


こちらも仕入れの度に色を変えて、
着物のように鮮やかな時、秋色に白を交えて優しく表現した時、
ニュアンスのあるブルーを交えてちょっとノスタルジックな時と、
いろいろ違いはありつつも、
いずれも秋を仲良く紅葉でつないだ点は同じです。

今は、ネイティブフラワーのテーブルリースレッスンを開催していますが、
またオーストラリアを思い出すテーマなので、
仕入れの際は時々思い出の世界にトリップしてしまいそうになるのを
ぐっとこらえてがんばっています。

jardin nostalgiqueでは、12月と2020年1月のレッスンをHPで告知しておりますので、
もしもご興味のある方はぜひ、サイトをご覧くださいね!

音沙汰のなかった一か月を埋めるようにと長いコラムになりましたが、
ご覧いただきありがとうございました。

皆様も、お体にお気をつけてお過ごしくださいね!

2019.09.28

パース滞在記

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
9月も気づけばもう終盤。10月になれば今年も残り3か月。
早いものですねー。
jardin nostalgiqueはまだ夏期休暇中なので
実はまだ今年はコスモスすら手に取って束ねていないのですが、
先日レッスンのテーマを考えている際には、
頭の中でたくさんの秋の花や紅葉を束ねてみて、
早く実際束ねてみたいなーと、オープンに向けてわくわくした気持ちになってきました。

今日のコラムは9月上旬に行った、オーストラリア・パースでの滞在記をと思っています。
まず、最初にとっても言いたいのは、
「花好きな皆様に、ぜひ行ってほしい!」ということです。
帰りの飛行機の中で、しっかりコラムを書きたいなーと思ったのでした。
よって、かなり長文コラムになりますので、
お暇なときにどうぞー!
いくつか、写真の向きが変えられず、、、向きを変えてご覧ください。

自分達の目標は2年に1回、海外への研修旅行をすることも1つで、
その行先はだいたいヨーロッパです。
ただ、数年前からオーストラリアも候補に挙がっており、
というのもタカさんが動物好きで、
オーストラリアにしかいない動物に会いたいという話を昔からしていたのです。

とはいえ自分としては動物では研修にならぬ!とばかりにこっそり却下していたのですが、
ここ数年ネイティブフラワーの扱いが増えたり、ワイルドなテイストのブーケも人気になってきたときに、
「あれ、それってオーストラリアで見れるかも!」
「花を見るならパース!?タカさんが見たい動物、クォッカがいるのもパース!」
「9月からANAでパースの直行便が出るって!?」
という具合に話が進んで、ちょっと急ではあったのですが、
ANAのパース便が就航して間がない9月6日~行くことにしたのでした。

飛行機で9時間ほど、21時頃にパースへ到着しましたが、
時差もないため快調!
空港でまず、その辺にたくさん植えられているユーカリにびっくり。

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翌朝1日目はパースの市内を巡った後に
一番の目的地キングスパークへ。
キングスパークはパースの中心地からバスで10分くらいのところにある、
広大な敷地にたくさんのネイティブフラワーが植栽されている公園です。

公園の中を散策していると、
「あ!見たことがないグレビレア!!」
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「おー!ユーカリに花が咲いてる!!きれー」
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「えーー!!ワックスフラワーがこんもり木になってるー!!」
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主にあ行で驚いていると、ふと気づくと自分の苗字!笑ってしまいました。

眺めたり写真を撮ったり香ったり戯れたりしていると、
5メートル進むのに10分くらいかかったり。

出会ったお花は数知れず。。。
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主要な部分を探索したらあっという間に5時間くらい散策していて、
写真も初日で500枚以上撮影してしまいました。
容量の多いメモリーカードでよかった。


翌日は電車で30分ほどの港町フリーマントルへ。
すっかり英語のできなくなった自分は
駅にある自動販売の切符の購入もままならず、
切符を切る駅員さんに中学生レベルの英語で伝えたら、
笑顔でサポートしてくれました。
なんとか切符を買って、電車へ。
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電車から見える景色もやはり新鮮で
この時改めて、ミモザやワックスフラワーがそこら中に咲いていることを再認識して感動したのでした。
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フリーマントルの町並みは都会的なパースの街と違ってどこかヨーロッパっぽい雰囲気。
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それだけでテンションが上がります。
まず、駅から徒歩10分程度で到着する週末マーケットを散策していると、
日用品や野菜、果物のほかに地元の方の手作り小物、絵画などがたくさん。
陳列や商品制作のアイデアがいっぱい見つかりました!
その後、オーストラリアの国の成り立ちを知るべくフリーマントル刑務所を見学したり、
きれいな海岸沿いを散歩したり。


3日目は「ワイルドフラワー・ハンティング」という1日ツアーに申し込みしてみました。
海外で運転したくない自分達が、効率よくいろいろ見知りするためには、
1日ツアーはとてもありがたいです。

今回、実はこのツアーでもまたキングスパークへ行くことが決まっていたのですが、
ツアーで説明を受けながら巡るキングスパークは、期待通りにまた違った楽しさがあり、
感嘆詞も「へー」とか「ほー」とか、は行になるのでした。

午後には「ワイヤレスヒル」と呼ばれる別の公園へ。
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ここではまさに、フラワー・ハンティング!とばかりに、隠れたワイルドフラワーを探して歩きました。

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上の写真で赤く見えるのはカンガルーポー。
グリーンと赤のこの品種が西オーストラリア州の州花だそうです。
花の茎に小鳥が乗ることで受粉するのも初耳。

更に初めて知ったのは、オーストラリアには蘭もたくさん自生しているということ。

たくさんのこっそり咲いている珍しいランを発見しましたよ!

4日目はタカさんにとっては一番の山場!クォッカに会いにロットネスト島!
こちらも1日ツアーを申し込んで参加しました。
パースから船で1時間半。
長く感じますが、途中まではパースやフリーマントルの景色を楽しむことができ、
その後もクジラがでるかも、イルカが出るかもと期待をあおられ、
海を眺めていたらあっという間。
ちなみに、運よくクジラのカップル(親子?)とイルカを見ることができました。
イルカを見たのは実は自分だけで、一人で大騒ぎしていたのですが、
みんなが見た時にはもう現れず。おおかみ少年な気分。。。

クォッカちゃんたち本当にいるかなー、会えなかったら寂しいなー。
という不安が一発でなくなるくらい、島に到着したらすぐにたくさんのクォッカと遭遇しました。
行ったら必ず会えますよー!!
散策中はかわいいクォッカに出会う度に立ち止まり、
ここでも50m15分くらいの牛歩的散策に。
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癒しー。

その他、島でびっくりしたのは、自然保護地区だけあって、植生もオリジナルだったこと。
海の間際にはエバーラスティング・デイジー。
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ブロッコリーツリーと言われる樹。
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今までは出会わなかった花や樹木に出会いました。
あとは、海の美しさにも感動。
この透明感、お花で表現するなら何!!?なんて考えたりして。
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5日目は午前中に造幣局で金ののべぼう作りを見学して
金の魔力にくらっとしたのち、

お昼からやはり1日ツアーでピナクルズへ。
パースから3時間弱走る道中、徐々に車窓からは内陸独特の砂漠の風景が。
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背が低くてどこかごつごつした印象の樹木が茂っていました。
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風景の色の中でオーストラリアの印象が深く、
いつかピックアップしたいなーと思ったのは、
乾いてマットなグリーンや深いグリーンと、レンガ色の大地の色と、
黄色というよりヤマブキ色に近いたくましい黄色のコラボレーションの
まさにこの風景でした。

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ピナクルズは昔ユーカリの森だった場所で、
ブッシュファイヤーで燃えた大地へ吹く風が土を飛ばし、
根に抱かれた土の部分だけが残って、今の神秘的な風景ができた場所(所説有)。
よく見るとそれぞれの土の隆起に根の痕跡もあって、
その由来を感じることができました。

一番驚いたことは、この風景も日々変化していて、
隆起が風で削られたり、樹木が茂ることで、あと40年くらいしたらなくなるかも!という話でした。
そこで、保護したりせず、自然のまま放置することを選ぶというのが、
とても素敵な考え方だなーと思いました。

この日は星空まで見るツアーだったので、ピナクルズの丘からの
サンセット
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マジックアワー
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場所を変えての星空

(写真撮影失敗。)

と、
広大な景色の美しさを堪能したのでした。

6日目、この日はもう帰国なのですが、
ANA便の良いところは帰国のフライトが21時45分と遅いため、
一日がっつり観光しても間に合います。
そこで最後に行ったのが、カバシャムワイルドパーク。
オーストラリア固有の動物と戯れることができる動物園です。
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放し飼いのカンガルー
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きれいな南国の鳥、
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ならではのコアラ、
たっぷり楽しんだらここでも5時間くらい滞在しており、
気づいたらもう空港に向かうべき時刻になったのでした。

以上、ざっくり6日間の記録です。
あ、そうそう、お料理もとても繊細でおいしくて、
消費よりも摂取エネルギーの方がどうやら大きかったこともここに記しておかなくては。
結構うごいたのになー。

すっかりパースのとりこになって、パース広報課のようなコラムになっていますが、
自分にとって初の南半球の風景・体験が本当に刺激的で、
ぜひ多くの方にーって思ったので、こうして長々書かせていただきました。

最後になりましたが、どんな観光地よりも何よりも
パースが大好きになった理由に、
街で出会うみんながとてもやさしかった!という点があります。
この旅では、英語の不自由からいろいろな人に助けられました。
お店で店員さんを困らせたことは数知れず。
でも、みんなずっと笑顔で対応してくれたのでした。

初めてのお店に行くドキドキって日本の生活だと忘れがちだったのですが、
旅の中では常にこのドキドキを感じているわけで、
そのドキドキがずっとドキドキより、
ホッとリラックスして帰れたらなんかうれしいなって。

その点で、パースではどんなお店でも、観光施設でも、
ドキドキがホッになって帰った思い出しかないのです。

お客様として、その経験がこんなにうれしいことを改めて思い出して、
自分のお店においても、そういう空気づくりをもっと、
お越し下さるみんなに向けて、
していかなくちゃと思った次第です。


長くなったパース滞在記、お付き合いいただきありがとうございました!
お花を見る場合はやはり9月~10月くらいがおすすめみたいです!

来年の9月の予定、ぜひ立ててみてはいかがでしょうか!?


☆以下、ほんとに行きたいなって方へ。参考になれば。。。
※文中の1日ツアーはすべてVELTRAさんで申し込みました。親切でおすすめですよー。
※オーストラリアって観光での入国もビザがいるのを知らず、出発直前に申請するという事態になりましたが、JALとかいろいろ代理でやってくれるサービスもあるので(しかもなぜかその方が安い場合も)、丸投げできます。お早めにー!
※お薬は念のため箱ごと持っていく方が良いとのこと。常備薬の処方箋は薬局で英語のものをもらっておけば安心です。その辺は旅サイトを参考にしてくださいね!
※観光地やお店が閉まるのが早く17時~18時くらいには毎日活動を終えて夕食&のんびりできるので、ホテルにバーとかラウンジとかあるところだと夕食後お手軽に素敵な夜時間を過ごせますよー。
※クォッカちゃんの笑顔はカメラを地面すれすれにして、見上げる角度で撮影するのがポイントでした。
※カバシャムワイルドパークへ行くには車がないとツアーか公共の交通機関になりますが、動物好きはきままに行くにはタクシーもありかなと思います。電車だと長時間になるようで大変ですし。片道40分くらいで、60ドルくらいです。帰りもスタッフさんがタクシーを呼んでくれますよ!
※自分たちが行ったときは日中気温25度前後、夜は10度強。基本半袖でパーカーやストールを持ち歩いていました。冬が明けたばかりというイメージよりかな暑かった!
※乾燥してるからのどがかわくけど、飲みすぎるとトイレが近くなるのが嫌なので、のど飴があるといいです!

2019.08.19

秋恒例 お店の模様替え

こんにちは!ジャルダンノスタルジックの青江です。

早いものでもう9月。

まだまだ残暑が厳しい毎日ですね。

お店は休業をしておりましたが、

9月9日~営業再開します!

今、それにあわせてお店の模様替えを実施中!

毎年夏季休業後には模様替えしたくなるのですが、

面白いのは、機能性や動線重視のディスプレイにしたくなる気持ちと、

見た目や面白み重視にしたくなる気持ちが1年おきに交互に訪れるところ。
今までにない要素を求めてしまうのですねー(笑)

お店の配置をちょっと変えるだけで、

自分自身も違うお店に来た気分になって心機一転できます。

ということはきっとお客様にとってはもっと、
新しい発見、新しいワクワクを感じてもらえるのではないかなーと思って、
いろいろ張り切ってしまいます。

特に、花を置くスペースをどうするかによって、

時に個々の花を見せやすくなったり、時に全体としての迫力を見せやすくなったり、

花の印象がどう伝わるかにも影響してくるかなと思っています。

この秋は機能性⇒面白み重視への転換機なので、

今まで壁沿いにびっしりぎっしり、きちんとならべていたお花を

あえて店内のいろいろなところに散らばらせたり、

ちょっとっだけ通路を複雑にしてみたり。。。

ここ5年間ほど置き場所が固定されていた什器もいよいよ場所を変えてみました。

一見だけでは全部見れない。。。
動くにはやや不便だけど前より宝探し的な楽しみのある空間になったかなと思います。


なんて言いつつ、今の陳列はまだお見せできる状態にないので、
今回のコラムでは過去の陳列いろいろですー。
レッスンが定期的にたくさん開催される今では
なかなかできないようなチャレンジングな配置もあって、ちょっとおもしろいです。

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いろいろな時代を思い出しますー(笑)
ほんと、同じ空間でも、広く見えたり、
なんか迷路のように見えたり。。。
模様替えって、面白い!


にしても、配置換えしていて気付くのは什器が増えたこと!

オープンからの8年弱、気に入ったものを買って増やしていた結果。

什器が増えた分、足の踏み場は少なくなるんだなーと身を持って感じました。

その対策に、今回の陳列ではテーブルonテーブル大作戦!
なども実施してみました(笑)


まだ細かい陳列はできていませんが、

お店が始まるとなかなかゆっくり細かいところをいじれなくなるので、

オープンまでに一通りの陳列を終えられたらいいなー。


なんて、お店のことを考えてばかりいたら、
部屋もなかなかの荒れっぷり!
部屋の掃除もしなくては!と、やることがまだまだ山積み!


学生時代の夏休みのように、
やはり再開へのカウントダウン時には、
できていない宿題の追い込みがつきものだなーと、
この年になっても思うのでした。

最後になりましたが、台風10号がまさしく今、
九州を通過しています。
心から、被害が最小でありますように祈っています。

2019.08.14

花屋さん同士でお勉強会!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
9月になり、少し気温も落ち着いてきましたね。

jardin nostalgiqueは8月20日から夏期休暇をいただいておりまして、
お店には立っていないのですが、
その期間に毎年恒例のオリジナルカレンダーに必要な画像をピックアップしたり、
経理をまとめてみたりと、秋からの準備もしています。

そんな中、先日までは北海道へ行ってきましたが、
広大な自然から、今後のインスピレーションになるものがたくさん!

釧路の神の子池の透明感に静かな力を感じたり。。。


美幌峠の広大な風景にも圧倒されたり。。。
この旅では自然のパワーを感じることが多かったです。
いつか、旅の成果を活かした作品を提案できるかなと思います。

さて、今日のコラムは夏期休暇初日に開催した
花屋さん同士での勉強会についてです。

日ごろから交流させていただいている、
島根県松江市のキュートなお花屋Lamparfe(ランパルフェ)さん
戸越銀座のジャンクでかっこいいムロマメ舎さん、
市場の仲卸で働きながら花道家として活動する久保島氏とで集まって、
みんなでそれぞれのスタイルでの作品作りを披露しあって、
その後、得たことを活かして好きな作品を作るという、
楽しく、実りの多い時間でした。

日ごろ自分のお店の中だけで仕事している時には気付けない
花との向き合い方、
束ね方などの作法の違い、
商品への考え方、
などなど。。。みんな独自の確固たるスタイルがあって、
どれも違って、どれも魅力的。

感じたことは、
何が正しい、間違いなどはなくて、
違いから生まれてる魅力があって、
自分にとって、とても新しくて面白かった!ということです。

なかなかこうして勉強の機会を作ることは日ごろの勤務中は難しく、
個々のスタイルから出られなかったり、
お店をより良くするためにしたら良いことに気づくこともできなかったりしますが、
こうして尊敬する皆様とともに花と向き合えたことで
半日とは思えないほどの収穫になったのでした。
秋からのjardin nostalgiqueの営業において、さっそく取り入れたいな!という
アイデアもたくさんいただきましたよ!

話をもちかけてくれたLamparfeさん、
参加してくれたムロマメ舎さん、久保島氏、
みんなに感謝!

読んでくださった皆様、
素敵なお友達フローリストのお店もぜひ、のぞいてみてくださいね!!


デモンストレーションの一番手を率先して引き受けてくれた
ムロマメ舎さん。
スピーディーでオリジナルなブーケ、
自分にとっては一つのアートを眺めているような感覚でした!

続いてタカさん。
身近に働いていても、まじまじ見るのは久しぶり(笑)!
タカさんのブーケもオープン以来変化もありつつ、
でもやっぱり、タカさんらしいブーケだなーと思いました。

そして、Lamparfeさん。
丁寧でやはりスピーディーなお花の扱いと素敵な花選び、
お客様が飾る時のことも考えた作成に
目からうろこなのでした。
背後にLamparfeスタッフのモッティー。
余すことなく見たい!という熱意!素晴らしい!!

次は自分だったのですが(笑)、自分故に写真がなく、すいません。


最後に久保島氏による投げ入れ。
後ろ姿が似ていると市場でもよく言われますが、写真は青江ではありません(笑)
生け花の心得のない自分にとってはなにもかも新鮮でした!
いろいろ真似したい技術満載のショーでした!


最後はみんなで入り乱れて、
気付きを活かしたブーケ作成!

「らしさ」を少し抑えると
「あたらしさ」がはいってくる。
どっちも大事って思った瞬間。
何より、花って楽しい!と思った瞬間!!

で、実のところの本当の最後は
その日の晩餐だったりする(笑)。

日ごろのことをいろいろ話して、
この時間も花を束ねる時間以上に収穫がいっぱいでした!!

また冬にやろうと約束して。
楽しかったなー!!


9月のお休みのイベントはオーストラリア。
最近気になるネイティブフラワーをたくさん見て来たいなと思っています。
実はもう明日の早朝には出発で、
今からパッキングなのであります。

また次回、いろいろご報告できますように。。。
ご覧いただきありがとうございました!

2019.08.10

色彩のブーケ ~初夏のジヴェルニーから摘んだとりどりの花で~

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
長い長い梅雨もそろそろ終わりそうですね!
あまりにも太陽の光を感じられない毎日、
たとえ蒸し暑くなろうとも、太陽の光が恋しい!と思う時もありました。

日照がごく少なく気温が低かった影響で、
お花の出荷時期が遅れたり、
出荷量が少なくなったりという情報も入りますし、
実感として感じることもあります。

そんな中でもしっかりと市場に届いたお花達に、
がんばって咲いてくれてありがとうーって普段以上に、思います。

そんな長い梅雨の影響を受け、
うっかり常に曇天の中で開催することになったのが、
先日まで開催していたレッスン「色彩のブーケ」。
本来はキラキラの太陽の下で開催予定だったのですが。。。

3年前の夏に訪れたジヴェルニーのモネの庭の印象を
ブーケにしたくて企画したレッスン。
強い夏の光が降り注ぐ中で、色とりどりの花がさらに鮮やかに輝いて見えた庭。
咲いている花は色としては違う色同士で、けんかすることもありそうなのに、
「鮮やか」という仲間達だからか、仲良く収まっている印象でした。
花に、色に囲まれて、とても心地よかったです。

「色彩のブーケ」においては、ジヴェルニーの風景のように、
たくさんの色を詰め込みながら、
鮮やかさという、トーンの仲良し感を壊さないように花を選びました。
束ねる時に思い出したのは、ガーデンの花が折り重なるように咲いている風景で、
今回は、時に色に色を重ねるように束ねてみました。

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自分はどうやら、基本的にはコントラストのある表現よりも調和したものが好みらしく、
自然に何か共通点を見つけるように、色や花を選んでいるように思います。
時に個性やコントラストを表現するときも、
どこか何かがつながっている安心感、安定感を理由づけて、
自分がほっとしているのかも。

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残念ながら、キラキラした太陽の下で開催できなかった「色彩のブーケ」。
こうして改めて写真を見てみると、やはりキラキラというより影っぽく、しっとりした印象。

「夕暮れ時の 色彩のブーケ」
なんて。

それはそれでまた1つの表現になったりして。

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2019.07.27

スパイラルブーケスタンダードクラスレッスン7月&夏休み期間中のlessonお知らせ

こんにちは!!奈鶴です。
毎日暑いお天気が続いていますね。
少しお外に出ただけで汗だくになってしまいます。
お店の鉢たちも暑くて少し可哀そうな状態です。

今日はスタンダードクラスの7月レッスンレポートです。
太陽の光を浴びて、鮮やかさを放つ夏のお花ブーゲンビリア。
今回はそのお花を連想させるようなパキッとした色合いのグラデーションで、
ブーケを作りました。

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最近市場にも珍しい品種が沢山出ているエキナセア。
夏らしいお花のクルクマや山いちご、フレッシュなグリーンなども入れて
今回はとても夏らしい雰囲気でした。
 
みなさん苦手な部分を意識しつつ、
回を重ねるごとに克服していったり、成長している姿を近くで見ることができ、
とても嬉しいです。
生徒さんが「今日は偶然素敵にできましたー」と言ってお花を見せてくれる姿が面白く、
私も楽しい時間を過ごさせていただいています。

そんなスタンダードクラス、次回8月レッスンはどんな雰囲気になるのでしょうか。
まだお席に若干の余裕がございますので、
気になる方、ご予約はお店の方までご連絡下さい。

そして今年はお店が夏休みの間、お店をお借りして、個人的にレッスンをさせていただくことになりました。
去年の夏休みも不定期では開催しておりましたが、今年はこちらでお知らせさせていただきます。
気になる方は是非下記のアドレスまでご連絡下さいませ。
詳細の方をお送り致します。
(担当: 筧 奈鶴 natsuru0803kakei@gmail.com)
 
開催日時はこちらになります。
8月28日(水)、29日(木)、31日(土)
9月11日(水)、12日(木)、14日(土)
9月25日(水)、26日(木)、28日(土)
 
夏は花持ちがよくありませんが、この時期にしか楽しめないお花もたくさんあります。
この期間の花遊びLesson、是非皆さんのご参加をお待ちしております。

2019.07.22

鉢物も色々入荷しています!!

こんにちは。奈鶴です。
今日は久しぶりにお店の鉢物のご紹介です。
店内の切り花も可愛いお花が揃っておりますが、
鉢物たちも色々と可愛いものが入荷しております。

今日はそのご紹介です。


夏の大人気商品 観葉植物。

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今年はサイズ感も室内に飾るには、とてもいいサイズで、お値段もリーズナブルです。
麻の鉢ポットつきなので、夏にぴったりの涼しい雰囲気を演出してくれます。
種類も豊富で、色々な品種のものが入荷しています。

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そして初心者の方にも育てやすい果樹のひとつ、ブルーベリーも入荷しています。
見ていると食べたくなってしまうぐらい、たくさん実もついていて可愛いです。

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あと個人的におすすめのハーブ
葉っぱをお茶や料理、デザートの香り付けなどにも使用することができるレモンマートル。
高さも90㎝弱あり、可憐なお花がとても可愛いです。

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ポットサイズのミモザのmixも入荷しています。
珍しい品種のものもあります。
このサイズだと植え替えもしやすいですね。


ご自宅用にも贈り物にもできるので、是非ご覧になってください。
みなさまのご来店をお待ちしております。


2019.07.21

きまぐれノスタルジック『アーリーサマーのホワイトブーケ』

こんにちは!natsukoです。
お久しぶりのブログ更新です。

雨と蒸し暑さで鬱陶しい毎日で早く梅雨明けしてほしいですね。
太陽の光をたくさん浴びたいです。
蒸し暑い日が続くと、お店のお花たちの中でも白やグリーン、
パープルといった爽やかな色合いが人気です。

そんな季節の始まり、先月のきまぐれノスタルジックのテーマは、
じめじめな梅雨を吹き飛ばすような清々しい爽やかな白とグリーンの
『アーリーサマーのホワイトブーケ』でした。
バラやカラーにたくさんの草花やグリーンを合わせて、
この季節ならではのクチナシも入り、
見た目の爽やかさに香りも楽しんでいただけるブーケとなりました!

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作製したブーケたちを集めると爽やかさでいっぱいになりますね。涼しげです!

すでに9回目を迎えたきまぐれノスタルジック。
月に一度の週末3日間、きまぐれサービスでふんだんに花材を盛り込んだ季節のブーケをご提案。
花材でご用意することもできますので、ブーケの練習にも是非!
次回は夏の陽光が降り注ぐ季節ににピッタリの
ビタミンたっぷりひまわりブーケ』です。
ご予約は25(木)までとなりますので、

興味のある方は是非ー!夏休み前最後のきまぐれノスタルジックになりますよ!

2019.07.15

スパイラルブーケスタンダードクラスレッスン 6月

みなさんこんにちは。
またまた奈鶴です。
先月から毎日なんだか気持ちが晴れないお天気ばかりですが、太陽が恋しい今日この頃ですね。

そんな先月に行われた6月のテーマ
『梅雨をパッと明るく イエロー&ホワイトのブーケロン・ルミエール』

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カップ咲きの可愛い黄色いバラやこの時期にしか市場に出ていないクチナシ、
ハーブも複数お入れして、
テーマ通り、梅雨をパッと明るくするような色合いで、香りにもとても癒されたレッスンでした。

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今回はブーケロン=ラウンドブーケのレッスンでしたので、
基本に戻り、生徒さんの苦手な部分や癖などを意識してお花を作ってもらえたらいいなと思い、
なんだかいつもよりも白熱のレッスンとなってしまいました。

今月はよりお花に触れることの楽しさも伝えつつ、笑
レッスンを展開していけたらいいなと思っています。

7月の『ブーゲンビリア色のブーケ』も1回目が終了しましたが、
夏らしい鮮やかな色合いでとても可愛かったです。
まだ若干お席にも余裕がございますので、お悩みの方は是非ご予約をお待ちしております。

今月のレッスンレポートもまた更新致しますので、そちらも是非楽しみにして下さいね。


2019.07.14

ブーケ×センチメンタル

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
更新の間があいてしまいすいません。

6月が終わり、今年ももう折り返し。
早いものですね。

ここにきて、梅雨のラストスパートなのか、
太陽をしばらく見ない気がするくらい、
毎日曇り空ですね。
場所によっては大雨になったり、
被害が大きくならないことを願うばかりです。

jardin nostalgiqueも、雨の日が続くと
鉢植えの売れ行きが悪くなり、
しかも日当りが悪くなって傷んでしまいます。

なので、あまり仕入れをしないようにしているのですが、
店頭があまりに地味で、
色が欲しいー!!と心が叫んでいます。
梅雨が明けたら、反動でどーんと仕入れすぎてしまうのではと、
今から「気を付けて!」と自分で自分に言い聞かせています。

そんな曇りや雨が味方してくれたのが、
レッスンで作成したブーケ、ブーケ×センチメンタル!
開催日のほとんどがどんよりしたお天気で、
参加した皆様の気持ちの深層は知るすべはありませんが、
センチメンタルな気分を盛り上げてくれた!
と、自分は思っています。

今回、ブーケに感情を掛け合わせたテーマを考えてみたのは、
昨年の旅行で訪れたベルギーの街、ブルージュで過ごした時間がきっかけでした。

その日はここ最近の東京とは正反対に、
日光があふれるブルージュの街を散歩したのですが、
街中から幸せな空気を感じて、いつかそんな、
幸せという感情を表現するブーケを作りたいなーと思ったのです。
ブーケで感情を表現できたらきっと面白い!!と。

それから半年以上経ってようやく実現したブーケ×感情というテーマ。
何故か感情の方向が幸せからセンチメンタルへと変わっていますが(笑)、
自分にとってはセンチメンタルという気持ちも言葉も、
とてもポエティックでイメージがふくらむものでした。

さて、そんなセンチメンタルなブーケを作成するべく、
前回のコラムでも書いたとおり、市場に行く車の道中から
お気に入りのセンチメンタルソングを聴きつつ
頭でヘビーローテーションしながら仕入れると、
音楽ってテンションをすごく左右してしまうので、
うっかり笑顔も曇りがち(笑)。
というのは大袈裟ですが、
程よい落ち着きを持って仕入れをいたしました。

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晴れやかではなく、アンニュイで不安定な心を表現するため、
かすれたり、グレイッシュな色彩の花、
はかなげで消え去りそうな小さな花、
危なげで不安定な茎の動きの花、
などを多く選んでいました。

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束ねる際は、空気に溶けてしまいそうな雰囲気を大切に、
ふんわりと、形があるようなないような形に仕上げてみることを試みてみました。

仕入れで花が変わるたびにいろいろなブーケになりましたが、
どれも、その時々のセンチメンタルの表現になったと思います。

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ブーケ×感情シリーズ、
またぜひ今後のレッスンでも開催してみようと思います。
最初に思いついた、幸せ感いっぱいのブーケも、いつか開催したいなー。

その時はまた、それ用の音楽を仕込んで
聴きながら市場に行って、
ルンルンで仕入れしてこなきゃー(笑)
今から楽しみー!!

2019.07.14

夏のレッスンいろいろ ~スターチスにお世話になりました~

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

8月になり急に気温が上がりましたね。
湿度も高く、まさに「日本の夏」。
「暑いですねー」が挨拶の1つになったように、
誰に会ってもつい、「暑いですねー」と言ってしまいます。

例に違わず、このコラムでもまず、
「暑いですねー」という話題になってしまいましたね(笑)


そんな暑さの中ですが、jardin nostalgiqueでは、
元気にレッスンを開催しております。
暑さに負けずにがんばってお越しくださる皆様には
感謝の気持ちでいっぱいです。
少しでも良いお花をそろえよう!と意気込んで開催しております。

7月中旬からは、アンティークアジサイを使ったリースを。

昨年のクリスマスリースでも活躍したカットクロスを使って、
シャビーシックな印象にまとめてみました。

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その後は毎年恒例のヒマワリのブーケ。
今年はセピアに染まるようなレトロな印象でご提案しました。

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ブラウン系のヒマワリをメインに、
カスミソウやスターチスなど、ちょっとレトロ感のある花を使ってみました。
ヒマワリのいろいろな見え方を楽しむように、
自由な形にまとめていただきました。

そして、昨日まで開催していたのが、
カラーを使ったブーケ・ファムファタール。
運命の女性という意味のフランス語「ファムファタール」は、
時に運命を狂わせるほどの魅力を放つ女性として、
美術・芸術のテーマによく登場します。

今回は、自分の好きなフランス画家、
ギュスターブモローの絵画のことをイメージしながら
その色彩を拾いながら花あわせしてみました。

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絵画のような色の表現においては、
1つの花の中にいろいろな色をもつ花を多く選んでいることに気づきました。
複色だったり、グラデーションだったり、
縁取りだったり、かすれだったり。。
すでにその1輪で、絵画の中の複雑な色の混ざり具合を表現してくれるような花。
そのコラボレーションで、より絵画的な表現ができるような気がします。

カラーのしなやかさを活かすようなブーケの形にしてみました。


以上の3つの作品で、うっかりどれにも使った花が
スターチス・ソロモン。
初めて見つけたのはアンティークアジサイのリースの花材を探していた時で、
くすんだベージュで美しい色彩のスターチスに、これは絶対使いたい!と
両手いっぱいに仕入れさせていただきました。

リースにおいては、その色彩や、
ドライになってくれるという個性を活かして。
セピアに染まるヒマワリのブーケでは、
色彩はもちろん、そのレトロ感を表現に活かせそうかなと思って。
カラーのブーケ・ファムファタールでは、
ギュスターブモローの絵画から受ける
ざらっとした印象の表現にスターチスが活かせそうだと思って。
(写真であまり見えなくてすいません!)

いろいろ使ってみたい理由ができる魅力的な花でした。

実は先日、スターチスの品種開発をしている種苗会社
TSメリクロンさんからたくさんの品種サンプルをお送りいただきました。
以前では想像できないくらい魅力的な色の品種ができていて、
そのどれもいつか使ってみたいな、と思うものでした。

正直、数年前まではあまり使ってみようと思わなかった花だったのですが、
今こうして気持ちが変わったのは、
自分の表現の変化もあるかもしれないですが、
美しい色の品種ができたことがなによりであって、
品種改良の努力あってのことだなーと思って、
育種にかかわっている皆様に感謝したい気持ちです。

皆様もぜひ、かわいい色のスターチスを見つけたら
レトロだったり、シャビーだったり、素朴な感じだったり
そこからうける印象を広げて花合わせをしてみてください!
かわいい作品ができると思います!


8月20日~10月1日まで夏期休暇をいただくjardin nostalgique。
最後までレッスンを開催しますが、残るテーマもあと1つ。
明日は仕入れ、がんばります!!



2019.06.20

スパイラルブーケスタンダードクラスレッスン 4月&5月

こんにちは。奈鶴です。
6月ももう終盤ですね。
今年ももうすぐ半分終わってしまうだなんて、時の流れの速さに驚いてしまいます。

前回に引き続き、スタンダードクラスのレッスンレポートです。

4月は『バラとハーブ フレッシュな香りのブーケロン』

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10本以上のバラとハーブをふんだんに使ったレッスンでした。
コロンと可愛くて香りもとても良いバラたち、
ハーブもコリアンダーや、カモミール、メキシカンオレンジなど他にもたくさん。
ブーケを組みながら、色んな香りに癒されました。
お持ち帰りのラッピング後にみなさんブーケに顔をうずめられていたのが印象的でした。笑

5月は『華やかなシャクヤクとバラのブーケ テットアテット』

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旬の芍薬を10本弱使い、華やかなイメージのバラや草花、グリーンを使って、
スタンダードクラスでは珍しく片手では持ちきれない程のボリューム感となりました。
ブーケの作り方も通常のブーケロンとは少し違った手法で、
みなさん重さに苦戦しながらも素敵に仕上げて下さいました。
ブーケ作りが初めての方も最後までご自身で挑戦されており、感心してしまいました。


来週6月27日木曜日のレッスンもまだ若干の空きがあり、募集中です。
梅雨もパッと心の面もトータル的に明るくなるようなブーケを作りましょう。笑
レッスンのご予約、是非お待ちしております。


※7月8月のレッスンの告知は7月2日の21時となっております!
 どうぞよろしくお願いいたします。

2019.06.03

スパイラルブーケスタンダードレッスン1月~3月

こんにちは。 お久しぶりです。奈鶴です。 イベントごとが多かった5月が終わり、すこし落ち着いた日常が戻ってまいりました。

お店のお花も夏のお花一色になってきました。
今年も見事な芍薬が沢山入荷しています。

話が少しそれてしまいましたが、今日はスタンダードレッスンのご報告です!!

今年から隔週木曜日の夕方からレッスンをやらせていただくことになりました。
毎月季節のお花を使って、青江さんがお花を仕入れて下さり、
ブーケ作りの基礎やスパイラルのやり方などを主にやらせていただいています。

できるだけ些細なことでも、わからなかったことをわかるに変えて帰っていただけたらいいなぁなんて思いながら、
いつもレッスンをさせていただいています。

今月でもう6回目のテーマになりますが、
1月から3月のテーマを今日はお伝えします。

1月『バラとスイトピーのブーケロン』
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初回ということもあり、束ねやすい花材で、
旬のスイトピーを沢山用いて、ラウンドブーケを束ねました。
忘れがちな基礎を生徒さんと一緒に再確認できたレッスンでした。

2月『ラナンキュラスとスカビオサのブーケロン』
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春のお花の代表格ラナンキュラスをたっぷり使って、色合いも前回に比べると、少し大人な雰囲気に。
ラナンキュラスのつぼみが開くとまたブーケ全体の表情も変わり、
とても素敵なブーケでした。

3月『ナチュラルブーケ 草花をふんだんにたばねて』
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ジャルダンノスタルジックらしい草花をたくさん使ったシャンペトルブーケ。
全部で約15種類以上も入っています。
私もこのスタイルが大好きなので、皆さんにレッスンでご提案できて、とても嬉しかったです。
色合いも優しい雰囲気で春の季節にピッタリでした。

このような形でいつもレッスンの方は進めております。
6月レッスン、気になる方は是非ご参加お待ちしております。


2019.05.24

BGMとシャクヤクのブーケ

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
前回のブログからもう3週間。
慌ただしい5月が終わり、6月がゆっくりスタートしました。

5月は母の日があったり、
翌週21日には毎年恒例、国分寺のバラ園
ひかりフラワーでのレッスンを嵐の中で開催したり、
他にも婚礼に店舗装飾などなど、
なかなかの密度でのお仕事をさせていただき、
生活=100%お仕事!な毎日を送っておりました。

なんて文字で書くととてもストイックな感じですが、
日々、かわいい花に囲まれて、お客様とも楽しく触れ合える
花屋さんというお仕事。
大変さ以上に充実感あふれる毎日でした。

ただ、正直なのは体力。
やはり定休日にデスクワークを終えて少し時間が持てても、
何をすることもできず、だらだらするのみ。

とある定休日も「なーんにもできなかったなー」なんて、
ちょっと切ない気分になっていたのですが、
ふとituneで購入してみた音楽がとっても好みで、
一気に切なさもぶっとんで、嬉しい気持ちいっぱいになるのでした。

家でだらだらする時間、
フランスを中心とした音楽をいろいろ聴いてみて、
お気に入りを探すことが結構リラックスになっています。

好きなアートや好きな音楽との出会いは、
宝物を見つけたように、かなり大きな喜びです。

5月のヒットは、
coeur de pirateという好きなアーティストの
過去に出したCD「Les souliers rouges」。
もとはミュージカルのようで、通して聴くと
まさに1つのエンターテイメント‼
ちょっと暗めな雰囲気だけどドラマチックで時に癒されます。


で、長い前置きになりましたが、
今回お店でその音楽を聴きながら、ちょっとしっとりした気分で作ったシャクヤクのブーケ。

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正確には、仕入れに向かう車内でもずっと聴いていたので、
市場の時からずーっとその音楽に頭を占領されて、
しっとりした気分で花を選んで、
そのまましっとり作成したシャクヤクのブーケ(笑)。

大人な色彩の葉、しなやかなクレマチスの茎などを活かしたくなったのは、
多分頭でちょっと大人なBGMがかかっていたからかも。
音楽がイメージ作りにリズムを与えてくれました。

余談としては、
あまりに気に入ったCDだったので、レッスンの時もかけてみたのですが、
良い雰囲気でしたがちょっと気持ちの盛り上がりに欠ける!?ということで、
レッスン中は元気な音楽にすることにしました。
音楽の持つ、気持ちを上げたり下げたりする力ってすごいなーって思います。
レッスンはやっぱりみんなわくわく楽しみな気持ちで来てくれるかなと思うので、
やっぱりわくわく楽しい曲が良いかな。

でも、6月末には「ブーケ・センチメンタル」なんてテーマのレッスンもあって、
もしかしてセンチメンタルな曲ばっかりかけてみようかなーなんて思ったり。
みんなどよーんってしてしまうかなー。。。
ひとまず、仕入れ前にはセンチメンタルな曲を選んで市場に行ってみよう!

そんなこんなで、
お店ではBGMもいろいろ楽しんでもらえると嬉しいです!
もしもお店で気になる音楽があったらおっしゃってください!
自分が嬉しそうに教えますのでー!!


2019.05.08

ちびっこスズラン

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

昨日の母の日の営業を終えて、ほっと一息の今日。
たくさん仕入れたお花達もそのほとんどが
全国のお母様のもとへ旅立ってくれました。
明日は定休日なのもあり、お花が少ない店内。
いつもよりもエアコンの効きが良い気がします。

母の日!母の日!と過ごしてきた5月。
ふと気づくともういつの間にか中旬に差し掛かっていますね。
これからは本格的なシャクヤクのシーズン!

次々訪れる花の旬にいつもわくわくできることは、
花屋さんになってよかった!と思うところです。

つい先日まで自分の心をときめかせていたのはスズラン。
5月1日のスズランの日にちなんで、
毎年お店でもたくさんのスズランを販売するとともに、
スズランを使ったレッスンを開催しています。

今年は昨年に引き続き、スズランを使ったブーケのレッスン!
のはずだったのですが、
市場に届いたスズランたちがなかなかのちびっこ達!!

そんなこともあろうかと
「短いスズランの場合は投げ入れレッスンになります」
としていたものの、
ブーケができる長いスズランが見つけられるつもりで高を括っていたので、
ちびっこスズランをどうやってかわいく見せてあげようかと、
市場において考えるという事態に。
もちろん、器も未計画。。。

市場で右往左往しながらイメージを固めて、
今回は2パターンのレッスンになりました。

最初に開催したのは、9つの小さなシリンダーを繋いだ花器を使った投げ入れ。
こちらは、その器の特性を生かして、伸びやかに風が通るように。

その後開催したのは、水盤状の花器とチキンワイヤーを使った投げ入れ。

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ナチュラルながらも、フォルムとしてはタイトに。

中が見えない器の中で、ちびっこスズラン達は竹串により少し背伸びして
かわいい顔を見せています。

今回、ブーケのレッスンはできなかったけど、
色合わせのイメージは想像通りにできました。

どんな雰囲気にしようかなーと、ずっと考えていた時に、
ふと目に入った古いパッケージ。

昨年のフランス滞在時、蚤の市のおばちゃんからいただいたものです。

これを見て、スズランのかわいいお花が
大人っぽい印象にまとめられているのが素敵だなーと思って、
今年のすずらんレッスンはこのパッケージのイメージで!と思ったのでした。
(ちなみにこのパッケージはjardin nostalgiqueのお手洗いに飾っています)

そこで、チョイスしたのはモノトーンのお花達。
スズランのかわいらしさが大人っぽい印象の中で存在する様子は、
なんだか一層かわいく見えたりするものです。

そんなこんな、ときめくはずがちょっと頭を悩ませてくれたちびっこスズラン達。
結果、あえて普段やらないようなことにトライできてよかったなと思います。

とはいえ、レッスンが終了した後の仕入れで
茎のながーいスズランをたくさん見つけた時はちょっと、
ずっこけそうだったのですが(笑)。

2019.04.14

はなさくブーケの散歩道

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

前回のコラムでは、花冷えのことを話題にしましたが、
その後も想像以上の冷えの日々がありましたね。
今日なんかは初夏のような一日で、
ようやく、もうコートもしまえるかなと思いましたが、
朝のニュースで「もう1回冷えるかも」なんて言っているものだから、
いつまでもコートが現役コーナーで場所をとっている今日この頃です。

先日発売のフローリスト5月号から、
jardin nostalgiqueで連載をさせていただくことになりました。

数カ月前にお話をいただき、
面白いページにしたいという共通の思いを持って
打合せを重ねました。

いろいろな案が出た中で、
本の写真だと、どんなに魅力的なブーケでも、
ブーケに近寄って見ることができないよねー、
という話の延長線で、
思い切ってブーケのドアップを掲載したら
それが誌面であっても、ブーケに近寄って見た時のような
わくわくや発見があるのでは!?
ということに一同ときめいて、
ページをはみ出すくらいのブーケの写真を掲載いただくことになったのでした。

タイトルは、
そのイメージを盛り上げるタイトルを、といろいろ考えました。
自分が最初に出したアイデア
「fairy's eye」を3秒で却下されつつ(主にタカに 笑)、
小さい生き物の視点から~のようなイメージにとらわれながらも、
途中からは、
ブーケの中をお散歩している気分になってほしいなー!!
ということをテーマに、いろいろ考えました。
「ブーケ散歩」
「ブーケの散歩道」
などは、この時点で生まれた言葉です。

そして、テキストを考える時に、
ブーケの説明をたくさん入れても良いけど、
もっとうちらしく、ざっくばらんに!ということで、
ライターの方からご提案があった
「会話形式」に自分もタカも大賛成で、
こちらは即決定!!

ならばならばと、思いついたタイトルが、
「はなさく」でした。
実は夜、布団の中で閃いて、即、タカにもライターさんにも連絡してしまいました(笑)。

花咲くブーケの中をお散歩気分で眺めてもらって、
はなさく会話も楽しんでもらって、
みなさんのお話にも花が咲いたらいいなーと、
そんな思いのこもったタイトルです。
大好きなフランスを思って、
フランス語のタイトルも「la promenade fleurie」としていただきました。

かっこよく撮影いただいた写真と
フォントや自分たちの会話の気の抜けた感じの、
アンバランスなバランスを楽しんでもらえる連載にできればと思っています。
これからのお花もお話も、どうぞお楽しみに!!

初回はタカの作ったシックな白いバラが主役のブーケです。
自分はこのブーケの中のお散歩は樹海のようでちょっと怖いー(笑)。
でも、この深みやニュアンスがタカらしいな、と思います。
ぜひ、多くの皆様にお楽しみいただければ幸いです。

はなさくブーケの散歩道、今後ともよろしくお願いいたします。

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HPにて、ご案内中!!!

2019.04.14

春なのに、小悪魔なブーケ

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
関東では桜の開花も見られ、
いよいよ春本番ですね。
とはいえ、毎日気持ちいいー!!とはいかず、
花曇り&花冷えの日が多いですね。

これも春ならではでありますが、
週末ごとにそんな気候になっているので、
お花見にとってはちょっと残念。

でも、春のこんなお天気の表現にも
「花」がついているおかげで、
字面としてなんか素敵に見えてしまうのも不思議(笑)

ちなみに、北海道では同じような寒の戻りが5月にあるようで、
ちょうどライラックの咲く時期なので、
花冷えならぬ、リラ冷えということばがあるそうです。
リラ冷えだなんて、ライラック好きとしてちょっと言ってみたい!
リラ冷えたい!
なんて、本州ではちょっと難しそうですねー。


さて、そんな話はさておき、今日のコラムでは
またレッスンの作品をご紹介します。
天使、妖精に続く3部作の最後を飾った、
小悪魔のブーケです。

天使のブーケの開催中に、ふと小話の中で、
「小悪魔なんてテーマも面白いかもねー!!」という話をしたのを
本気で開催してみました。

それまでの2作品の天使、妖精のかわいらしさとは違って、
ちょっとクールで妖艶な雰囲気の色彩、フォルム、花選びにしてみました。

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まず、色彩は深いボルドーをメインに、妖艶さとして鮮やかな赤を手元に。
形はスタイリッシュに、縦に長く。
花選びでは、メインで用いたのはカラー。
小悪魔のツンとした感じにぴったり!
カラーと春の花とのとりあわせは、
若干季節が違うのもあって、
普段はなかなか試さなかったコンビネーション故に、
今までにない表情を見ることができたように思います。

トゲトゲのグレビレアは悪魔の牙や武器のように。
こっそり忍ばせたオンシジューム・トゥインクルの甘い香りで誘惑を。。。
セリンセの不思議な色合い、形も異世界感満載に。
なんて、花を選ぶだけで気分は小悪魔!!?

スマートなフォルムを作りたいのに、
カラーもチューリップもカーブをしていて落ち着かないので、
そこでちょっとしたトリックを。
その名も、アイビーぐるぐるの術!!

ブーケが不安定になったなーと思った段階でアイビーを加えて、
その長い茎をブーケに絡ませながら作ります。

アイビーは、よくある細い茎のものよりも、
野性味のある太い茎のものを使うとしっかりホールドしてくれて、
固い葉をフックにすることで、カチッととまります。

このアイビーは構造を助けるためだけではなくて、
花と花の隙間からその茎や葉が見えることで、
視覚的にも面白みがあります。

こっそりとこんな術をかけつつ作成した小悪魔ブーケ。
ぜひ、今までの天使、妖精と比べてお楽しみいただければ幸いです。
皆さんはどれが一番お好みでしょうか!?

小悪魔のブーケ作成中に、
「次は悪魔か!!?」
なんて話もありましたが、
悪魔のブーケはちょっと怖いですね(笑)。
やっぱりちょっと、かわいらしさのある表現が自分は好みなようで、
きりよく、これで3部作で完結にしょうと思いました!

春なのに、ちょっとダークな小悪魔なブーケのご紹介。
お付き合いいただき、ありがとうございました!

2019.03.26

3/25コラム更新しました!

植物生活のコラム、更新しました。
今回は小悪魔ブーケについてです。
どうぞご覧くださいませ!

2019.03.07

妖精の住む花を束ねて

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
もうすぐ3月。春ももうそこまで!ですねー!

1、2月と落ち着いていたお店ですが、
3月は一気に慌ただしさが増す予報発令中。
様々なご依頼に身も心も引き締まる思いです。
そんな3月が終わったら、
本当に身が引き締まっていたらそれはそれでうれしいのにー。

こんな時期は追われる仕事に忙しく、
まさに心を亡くしがちですが、
スタッフみんなで助け合いつつ、
いつも同様、楽しい営業をしていきたいと思います。
3月は春のお花もラストスパート。
世の中の春が来たら、お花屋さんの春のお花のシーズンは
やや終盤です。
ぜひぜひ、多くの皆様のご来店をお待ちしております。

今日のコラムは先日開催した妖精のブーケドマリエより。

春の花って、いわゆるお花らしいお花の形じゃなくて、
不思議な形のお花も多いように思います。
ムスカリにラケナリア、シレネにキルタンサス・・・
挙げればきりがないほど。

不思議な形のお花の中には、どうしても
妖精が住んでいるような気がしてならない!!

そんなお花を束ねてみたいなーと思っていたのですが、
妖精の住むお花は意外と茎が短いものが多いので、
そんなこんな特徴を踏まえて、
キュッとかわいいブライダルブーケ風にまとめてみました。

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かわいい妖精ばかりを集めて、平和な妖精ブーケの時もあれば、
ちょっとダークサイドの妖精も呼び込んで、
みんな仲良くねー、と声をかけたくなるようなブーケの時も。

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1、2月のレッスンは、
天使に妖精に、自分の好きなテーマで遊んでみましたが、
そこから一転して、3月は小悪魔ブーケなんてものを企画してみました。

「青江に似合わないー」とからかわれつつも、
自分の中の小悪魔を発揮して、
いたずら心満載に(得意!)提案してみたいと思います。

2019.02.26

コラム更新しました!

植物生活のコラム更新しました!!
先日開催した、妖精のブーケについてです。
お楽しみいただければ幸いですー!!

2019.02.05

天使のブーケ

植物生活コラム更新しました!
昨日終了した天使のブーケについてです。
どうぞご覧くださいね!

植物生活コラム

2019.01.29

植物生活コラム 更新しました。 

皆様、こちらのブログものぞいていただき、
どうもありがとうございます!!

先日、植物生活のコラムを更新しました。
以前、このブログでも紹介したことがありますが、
神楽坂のサロン、ようこそわが家へでの思い出について
書いてました。

サロンのオーナーだった、芙美さんのブログに
たくさんのリンクを貼ってご紹介しましたので、
ぜひ、芙美さんのかわいい人柄とともにお楽しみいただければ幸いです。


2018.12.25

気まぐれノスタルジックについてのあれこれ コラム更新しました。

青江です!
いよいよ今年も残すところあと1週間を切りましたね。

植物生活のコラム、今日更新しましたので、
よろしければご覧くださいね!

きまぐれノスタルジックについてのあれこれを書いています。

年末はすさまじい寒波が到来するとのこと、
皆様、お体にお気をつけてお過ごしくださいね!
自分たちも、30日の最後の営業までしっかりがんばります!!


2018.12.14

気まぐれな花贈り きまぐれノスタルジック

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。

今日はクリスマス。
2018年も残すところあと1週間を切りましたね。
毎年恒例のクリスマスケーキの引き渡しも
ほとんどすべて終了し、
お菓子担当の加藤もほっと一息です。

店頭では、今までのリースやクリスマス雑貨に代わって、
松や千両、お飾りなどをディスプレイ中です。

毎年、自分がほぼ一人で早朝にこしらえていたお飾りも、
今年はスタッフに伝授してみんなでお飾りを作ったところ、
例年よりも早く、たくさんご用意できました。
どうぞご覧くださいませ。

今日のコラムは、jardin nostalgiqueで月一回企画している、
きまぐれノスタルジックについて。


花を買うのは何か特別な日。
花を贈るのは誰か他の方へ。
多くの皆様はそう思っているかなーと思うのですが、

特別は日でなくてもいつでも、
他の誰かにではなく、自分自身にも、
お花を買ってあげたら、
きっと、もっとたくさんの幸せな時間が
世の中にあふれるのではないかと思います。

花をもっと身近な存在として生活に取り入れて、
時に気まぐれに花を贈ってみたり、
がんばっている自分自身へのご褒美に買ってみてほしい。
そんな気まぐれな花贈りのお手伝いをする企画が、
きまぐれノスタルジックです。

実は、お店をオープンする前、
自分の活動の中で、気まぐれブーケという企画を開催していて、
同じコンセプトでご提案していたのですが、
jardin nostalgiqueとして、以前よりも多くの皆様に活動を知っていただいている今、
もっと多くの皆様に素敵な気まぐれをお届けできるかな、と
今年の10月からまた、再開してみました。

毎月、jardin nostalgiqueで気まぐれに決定する週末の3日間、
気まぐれサービスでいつもよりも花をふんだんに用いたブーケをお届けしています。

12月は15日~17日の3日間のご提案でしたが、
今までで一番多く、20名近い皆様の気まぐれなご依頼をお受けすることができました。

皆様から、喜びの声を聞く機会もあり、
こうしてお店の気まぐれがお客様の気まぐれに共鳴して、
いつもよりもちょっとハッピーになれたとしたら、
この企画は大成功!!と思います。

今後もずっと継続していく予定で、
1月の開催は26日~28日に決定いたしました。
詳細はぜひ、jardin nostalgiqueのHPをご覧くださいませ。
春のパルテルカラー。
冬のお部屋を明るくしてくれるようなブーケをご提案しています。


こうして書かせていただいているコラム、
おそらく2018年の更新は最後になるのでは!?
と思います。

ただただ綴ったこのようなコラムをご覧いただいた皆様に
心からの感謝を申し上げます。
年末は寒波との予報ですが、
皆様お体にお気をつけて、良いお年をお迎えくださいませ。

2018.12.13

インスタグラムのご案内&コラム更新しました!

こんばんは!青江です。

久しぶりのブログになってしまいました。
お店では、今日からお正月用のかわいい干支の雑貨や、
小さめのお飾りなどの販売を始めました。
(大きめのものは、クリスマス前後になると思います)

今日は、オーナー2人のインスタグラムのご案内。
なかなかブログを更新していませんが、
こちらから過去の作品をいろいろご覧いただけます。

青江インスタグラム

加藤インスタグラム

どうぞ、ぜひご覧くださいませ。

そして、リンクを貼り忘れていましたが、
いつもの植物生活さんのコラムも、
2回ほど更新しています。

ブーケ・リベルテについてのうんぬんかんぬん

トリコロールのブーケについてのうんぬんかんぬん
こちらもあわせてぜひ!

寒くなってきましたが、
皆様お体にお気をつけてお過ごしくださいませ。


2018.11.14

トリコロールの花束

こんにちは。jardin nostalgiqueの青江です。

今年も早いものでもう12月。
下半期はあっという間に過ぎるということは毎年感じているのですが、
今年も想像を上回るスピード感で過ぎて行っています。

お店ではリースレッスンがスタートして、
お店は針葉樹の香りに包まれています。
この香りをかぐと、
例年より暖かくて、まだ秋!?という気持ちも、
やっぱりもう冬ですねー。となるのが不思議。

店先も、ちょっとしたクリスマスマルシェのようにクリスマス雑貨やリースを並べています。


いっぱいあるので、雨の日は大変。


そんなこんな、クリスマスのことを書いていこうかと思いつつ、
今日のコラムは先日まで開催していたトリコロールのブーケのレッスンについて。


トリコロールと聞くと、なんだかポップでかわいい印象なのですが、
自分がしてみたかったのは、フランドル絵画の花を描いた静物画の世界観の再現です。

実は、夏の研修旅行で訪れたウィーンにて、
たまたま花の静物画の企画展に遭遇して、
そこに描かれる花の配置や、たおやかな表現、色彩に感動しました。

そこで見た絵画の中でとても美しく感じたのが、
赤、青、白のみで描かれた花の絵画でした。
ブーケを作るという時にあまり選ばなかった3色で描かれた花の絵が
こんなに美しいなんて!と、
さっそくレッスンのテーマにしてみたのでした。

花を選ぶ際は、フランドル絵画の花の描かれ方にのっとって、
1本1本、ほぼ違う種類の花を組み合わせてみたり、
個性的な形の花や、すこしレトロな印象の花を積極的に選んでみたり、
茎や葉の動きのきれいなものを選んでみたりしました。
テーマがテーマだと、カーネーションの葉の1枚1枚すら、
とても素敵な動き!!と思ったりします。

絵画においても季節感は省かれていたように、
あえて秋の花、冬の花、春の花をミックスできたのは、
開催した季節が秋の終わり頃で、
そのいずれも市場に出回っていたからです。

色彩においても、青い花が少ない中、
極力パープルにならないようなものを選んでみました。

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束ねる際には、絵画のように片方からの視点のみで束ねましたが、
しっかりと奥行きをつくる点や、
個性的な花を頂点に構成したり、たおやかな動きの表現を試みました。

最後に、暗色の背景を印象づけるような、
黒いリボンを結んで完成です。

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ちょっと浮気して、わずかに黄色い印象を足した時も。

Photo (61).png


夏の研修旅行では、本当に多くの絵画や芸術に出会ったので、
秋は非常にアートな表現に偏ったレッスンが多くなりました。

アートや芸術については、ついいろいろ調べこんで、理屈っぽくなるのですが、
レッスンにご参加してくれた皆様に、少しでも感動を伝えられていたら嬉しいです。

2018.11.14

時に自由に花を束ねて

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。
いつの間にかもう11月も中旬に差し掛かり、
花市場ではもうポインセチアの鉢や春の球根植物の切り花などが並び、
そのおかげで、クリスマスソングもしっくりきている今日この頃です。

お店では今後オーダーが増えてくるリースやお飾りのオーダーに応えるべく、
スタッフ総出での出勤も増えています。

いきなり宣伝になりますが、
年末ということで、jardin nostalgiqueでは毎年恒例の
特製カレンダーを販売中です!
発送なども対応できますので、ご興味のある方はぜひこちらをご覧くださいませ!

そして、リースもご注文受付を開始しました。
今年の定番として、昨年レッスンで好評だったリース「snow&forest」を
予約販売しております。詳細はこちらです。

その他、オーダーメイドも承っておりますので、ぜひ多くの皆様のご利用、お待ちしております。

と、宣伝はさておき、
先日開催したレッスンにちなんだコラムです。

ブーケ・リベルテと勝手に名付けて開催したブーケレッスンでは、
自由に束ねたようなラフさのあるブーケをご提案しました。

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本当にみんなに自由に束ねてもらっても面白かったのかもしれないのですが、
雑に束ねたものとしっかり違いが出せるように、説明は非常に理屈っぽく。。
花が自由に見えるように束ねてあげるコツをいろいろ説明してしまい、
結局参加した皆様は自由ではなかったのかもしれないのですが(笑)。

花の顔、茎、葉などの個性を尊重して束ねるためには
ブーケにつかう1本1本の花の個性を見つけてあげなくては、と思います。
ボリュームがあるねー、とか、
色がきれいだねー、とか、
茎がしなやかだねー、とか、
面白い形だねー、とか、とか、とか・・・
なんか花に話しかけている感じで。

そうしたらそのそれぞれの魅力が生きる位置に束ねてみます。
形も、人の決めた、丸や〇角形という形からはみ出ると、
出来上がった形もなんか自由。

ボリュームを詰め込んで大きくするブーケと違って、
中に空気を入れてあげるイメージで束ねると、
茎もゆらゆら、なんか自由。

自由な花たちは作成中にいろいろ動くので、
ハプニングも感じながら、それを活かすか直すかなんても考えつつ、
最後にちゃちゃっと、再構成して。
作製過程も自由。

そうして、いつも以上に、一人一人が違うブーケが完成するのでした。


ついこの間まで、ブーケといえばブーケロンをベースとして、
丸であることが基本でしたが、
その枠から外れることで、新しい表現ができるようになるものですね。
ほんの5、6年前には、自分の中には全くなかった表現です。

自分がこうした形のブーケを目にしたのは、インスタグラムなどのSNSですが、
新しいものや面白いものを自分なりに追及してみるって楽しいことだなって思います。

また5、6年後に
今ではまったくイメージできないようなブーケの形、花の表現に出会っているかも!と、
思わずにいられません。

自分も、自分なりに、ブーケに自分の表現を詰め込んで
この先も楽しく新しいものを探求してみたいなーと思います。


2018.10.16

コラム更新しました!

こんばんはー!!夏休み明けのお店、もう2週間!!

エネルギーいっぱいな心に、
体もようやく戻ってきました!!

お店も、模様替えすること3回!!
いろいろ試しつつ、かわいいディスプレイにたどり着いた!!?かな!?

先日開催したテーブルアレンジメントのレッスンについて、
植物生活コラムを書きました!ぜひご覧くださいね!

なんだか肌寒い朝晩、皆様体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ!


2018.10.14

実と紅葉のテーブルアレンジ。

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
ここ数日、気温もぐっと下がってきましたね。
栗やカボチャがおいしかったり
お店の裏のお宅から焼き魚の香りが漂ったりするのも、
さんまかなー、なんて、秋の訪れを感じます(笑)。

お花においても、秋の花材が一通りお目見えしました。
コスモスやワレモコウ、フジバカマなどの草花はもちろん、
赤やオレンジに色づいた実や風情のある紅葉の葉にもときめきます。

先日まで開催していたレッスンでは、秋の実と紅葉をテーマにした
テーブルアレンジメントをご提案しました。

自然な印象に仕上げるために、
挿し方の規則性はなくして、花も心も自由に。

たくさんの実や紅葉の枝物をご用意して、
おそらくとても大きなアレンジメントも作成できる花材だったのですが、
あえて一般的なテーブルアレンジメントのサイズ感に閉じ込める点だけが今回のルールです。


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伸びやかな枝物や草花、色彩の豊かな実や紅葉の葉によって、
面や線、色彩の重なりを作ることを意識して挿していくと、
作品の中で面も線も色も、複雑に絡まって混ざり合う、
小さいけれど、深い奥行きのあるアレンジになりました。

色彩においては、紅葉や実の色合いに白をあわせてみました。
オレンジや朱赤のような色合いにマットな白はよく似合うように思います。
紅葉に合わせると、今の季節のような深まる前の程よい秋感に。

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そこに添えたのは1本のブルーのラペイロージア。
白に重なれば少し爽やかで、ふっとアレンジに軽さを感じさせ、
オレンジに重なれば、それぞれの色味をよりこってり深く見せてくれます。
好みの色の重なりを作っていただくのが、アレンジの最後の仕上げでした。

レッスンではブーケを作成することが多いのですが、
アレンジだからできる表現も多いので、時々開催してみると、
自分でもその面白さに気づくことが多いです。

これからは戸外での紅葉も楽しめる季節になりますが、
一足早く、お部屋に紅葉や実を取り入れて、秋を呼び寄せてみてはいかがでしょう!!?

家だからこそできる、実・紅葉と他の花との色合わせもぜひ、
いっぱい楽しんでみてほしいなと思います!
秋を軽やかに表現するのも、深まる秋を表現するのも
その花合わせ、色合わせでできると思うと、なんかわくわくしますよ!

2018.09.30

トップ画像とコラム更新しました!!

3年くらい放置してしまったHPのトップ画像ですが、
今回久しぶりに変えてみました!ぜひ、全部ゆっくり見てみてくださいね!

今回の旅行では本当に芸術三昧だったので、
その影響ですー。
jardin...
お庭感も、もちろん忘れずに営業していく所存ですのでご安心を(笑)!


コラム更新しました。
今回はオドラントの伊勢丹でのイベントの告知です。
詳細はぜひ、コラムへどうぞー!!

2018.09.21

コラム更新しました!

昨日、帰国いたしました!

旅のいろいろをつづっていきたい!と思うのですが、
まずは、ということをコラムに書きました。

最近は開き直って
コラムにリンクを貼れば良いや!ということになっていますが、
お店のパソコンを回復させて、また
奈鶴さんや奈津子さんに書いてもらおう!とも企んでいますので、
今はこんな感じでお楽しみくださいませ。

では、どうぞー(笑)

2018.09.14

そこにあってくれること

こんばんは!jardin nostalgiqueの青江です。

昨日、日本に帰国しました。
3週間のヨーロッパ滞在、宣言通り
いろいろなものを見て、大好きな友人達に会って、
有意義に過ごすことができました。
労力や時間を惜しまず、旅に協力してくれたり、
隙間の時間に会ってくれるみなさんに、心から感謝の気持ちです。

今回の旅行で見たいろいろな風景、アート、街並み、生活など、
そのまますっと入ってくるものもあれば、
関心や疑問というひっかかりを残して、
「もっと調べてみたい!」と思うものもたくさん。
夏休みのこれからで、深めていくことも楽しみな時間です。

いろいろ報告したいことはたくさんあるのですが、
今回は自分の研修先だったl'arrosoirについて。

2年ぶりに訪れたl'arrosoir。
どんな顔をして迎えてくれるかなーと思いつつ、
ドキドキしながらお店へ行ったのですが、
予想通りのはじける笑顔とはじける声とはじける体(!?)で
全身で喜んでくれるクリスティーヌに、自分もいろいろはじけました(笑)!

その直後、市場から旦那様のアランが帰ってきましたが、
アランも満面の笑みで迎えてくれました。

訪れた前日がユダヤ教の新年の日だったそうで、
「お店は花も少なくきれいじゃないー!」とクリスティーヌ。
でも、自分にとってはやはり、期待通りの、いつものl'arrosoirでした。
クリスティーヌの陳列には花や他のオブジェとの色や雰囲気のつながりがあって、
「ほら見て!!」と紹介してくれるのも、そういえばいつもの嬉しい一コマ。

お店って、その作りや見せ方で、
同じお花やブーケでも、まとわせる印象をぐっと変えられることが面白いと思うのですが、
花にノスタルジックな温かみを与えて見えるl'arrosoirの印象は、
さらに深まっていたように思います。

うっかり3時間くらい滞在して、ブーケを作ったりさせてもらった日もあったのですが、
その間中、お客様がひっきりなし。

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いつも会うのは2年おきになりますが、
こうして、その場所に行くといつもと変わらずそのお店があって、迎えてくれる人がいて、
大好きな空間にまた出会えるというのは、本当にうれしいことだな、と思いました。
そして、何十年もお店を続けていること、心から尊敬します。

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昼食や日を変えてのディナーの時にゆっくりお話ししていると、
長くお店を守っていくことの大変さがわかることも。
そんな話をしていると、そこにいつもあるのが当たり前ではなくて、
お二人の努力が絶え間なくあるからで、
会えてない2年間、どれだけいろいろ努力、工夫していたか考えて、
じーんとしてしまったり。

ずっと、いつもあの素敵な空間で
2年に1回の再会を待っていてほしいと思うのでした。
久しぶりにいつもと立場を変えて、
お店っていいな、お花っていいなと思いました。

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2018.08.25

コラム更新しました。

植物生活のコラム、更新しました。
今回はお休みに入り旅も目前、
ふと気づいたら留学から10年の節目の年!!
ということで、
なんだかおセンチなコラムになっています。

レッスンのみなさんは見覚えのあるであろう
スーツケースが写真のどこかに隠れていますよー。
あの子と一緒に、留学していました!

どうぞご覧くださいませ!


2018.08.14

エキゾチックなブーケのご報告。

こんばんは!青江です。
8月ももう半分。
jardin nostalgiqueは18日から夏休みを頂戴しますので、
今週の営業でひとまず夏の営業が終了します。

今年の夏は、暑かったなー。

という思いを込めてコラムを書きました(笑)。
ぜひ、ご覧くださいね!!

2018.08.14

夏期休暇をいただきます。

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
先日まで涼しい風が吹いていたと思っていたのに、
また最近は熱帯のような暑さ。
一瞬、もう秋が始まるかな!?と気が緩みかけましたが、
なかなかそうはいかないようですね。

Jardin nostalgiqueは8月18日から
夏期休暇を頂戴します。

2年に1度、海外研修へ行くのが営業の一つの目標でもあって、
今年は10月2日までと長いお休みの間の数週間、
フランスを中心にいろいろな国・地方をめぐって、
懐かしい風景に出会い、懐かしい仲間に会い、
初めてのものに触れ、初めての経験をして、
そこから得たものを秋からの営業に生かすことができたらと思っています。

ふと思い出すと、自分が留学したのは2008年。
それからもう10年経ったのだな、としみじみ。
今日のコラム、ここまで書くのに何故かすでに
1時間以上経過しているのは、
久しぶりに留学直後の写真を見返していたからです。

一人で海外に行くことも初めてだった自分。
飛行機の中ではわくわくした気持ちで
美術館の本を眺めていたりしたのに、
空港に着いてからランブイエという地方の語学学校までの区間、
一人でどんどん不安になりました。
ランブイエの語学学校の校舎はハリーポッターの魔法学校のようとこっそり思っていた。
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ベッドと机だけの寮で到着後3分でホームシック。
でも、すぐに慣れて居心地の良い思い出の部屋に。
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やはり最初に探したのは、その街の花屋さん。
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3か月の語学学校の期間、
平日は寝ても覚めてもみっちり語学の勉強をして、
土曜日だけパリへ出かけるという日々。

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その毎週土曜日ごとの写真に、
わくわくもドキドキも不安も全部入っていて、
3か月という時間の中にある出来事がとても大きくて、
その期間に感じたことの大きさを改めて感じました。


今年は、留学から10年という節目の旅。
旅にも少しは慣れてきてうっかりぼんやりしがちですが、
初心忘れるべからず。
あの頃のようになんでもキラキラした気持ちで眺めて、感じてきたいな、と思います。

あの時の自分は知る由もない
jardin nostalgiqueという大切なホーム&チームがあること、
たくさんの大好きなお客様が応援くださることを
本当にうれしく思い、感謝いたします。

すこし長いお休みですが、
10月3日,秋からのjardin nostalgiqueをどうぞよろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大半思い出話のコラム、お読みくださりありがとうございます。
初心忘れるべからず、つながりな先週のレッスンのブーケは、
まさに直球のブーケロン。

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最近はいろいろなタイプのブーケがありますが、
自分の中ではこれがまさに基礎です。
久しぶりにやってみると意外と大変!!
やっぱりかわいいなー、ブーケロン。

2018.07.30

夏でも元気 エキゾチックな花たち。

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
8月も中旬にさしかかり、暑い夏を超えるのも、あともう少しですね。

お客様から暑くても日持ちのするお花を聞かれることがとても多いですが、
旬なヒマワリやトルコキキョウのほかに、
プロテアやバンクシア、ランなどのエキゾチックな花や葉もおすすめしています。
思えば、jardinでもnostalgiqueでもないお花たち・・・
オープン当初は仕入れて陳列することも考えなかったですが、
今は時々お店に現れます。

さらに先日は、これらのお花を使った
エキゾチックなブーケをレッスンでご提案してみました。

エキゾチックという言葉は、なんとなく雰囲気で理解していたのですが、
よく調べると、「異国的・異国情緒の」という意味のようでした。
しかも、とても主観的な言葉のようで、
トロピカルとか、オリエンタルとか、特定の地域をさした雰囲気ではなく、
人それぞれが感じる異国的さ(?)をエキゾチックと表現するという感じでしょうか。

日本においてエキゾチックという雰囲気は
なんとなくインドや中東のイメージかなーと思いますが、
例えば外国の方からしたら、日本もエキゾチックであり、
「エキゾチック・ジャパーン」ということになるのだな、と。

また、エキゾチックという言葉には、
「未知の・神秘的な」という意味もあるようで、
ブーケの花材には、不思議な形のプロテアやバンクシアをメインに、
ランやエキナセア、サンタンカなど、強い色彩の花を集めて構成してみました。
これらのお花だけを集めると、なんだかトロピカルな印象にもなったのですが、
ブーケの印象をより海辺から内陸にもってきてくれるのが、
マットな質感や不思議な形の葉物たちです。
ユーカリ、グレビレアなど、勢いや動きのあるものを選んでみました。

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束ねるときには、花や葉の横顔やその茎の形なども意識して、
個性的な部分をしっかり見せられるように束ねていただきました。
ブーケらしい密度も作りながら、動きもあるブーケです。



過去にやったことのない思い切ったテーマでしたが、
おかげでまた、今までに使わなかった花の魅力を感じることができました。

今回のブーケにも使ったエキナセアですが、
こちらも夏の花材として最近ぐっと流通が増えたように思います。
ロケットのように、背中に長い花びらが伸びている形はかわいらしく、
色のバリエーションも豊か。
そして、なにより花持ちもとても良いお花です。

ぜひぜひ、花屋さんで見かけたらお試しくださいね!


※ご案内※
勝手ながらjardin nostalgiqueは8月18日から10月2日まで
夏期休暇をいただきます。
お店にお越しいただく場合はご注意くださいね

2018.07.24

アジサイのブーケとヒマワリのブーケ

またもや!!
植物生活のコラムにレッスンのことを報告しています!!
どうぞご覧くださいませー!!

アジサイのブーケ・リース
ヒマワリのブーケ

2018.07.14

ヒマワリの似合う季節

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
今日は休日だったので、すこし外出したのですが、
一瞬で汗だくになるような暑さですね。

仕事中は主に花のためにエアコンをかけている店内にいるので、
一番暑い時間帯に外にいることが少ないのですが、
今日、身をもって改めて暑さを体感しました。
日中、お客様が少ないのも納得です!!
ほんと、不急のお出かけは少しでも暑くない夕方以降が良いですね!

この暑さの中で、お店で人気なのはヒマワリ。
週末などは、いろいろな品種を取りそろえますが、
月曜にはなくなってしまうときも。
季節に、気候にあわせた花が欲しくなる心理って、
本当に面白いなって思います。

今年jardin nostalgiqueで人気なのは、
ホワイトナイトという、花弁の色が薄いイエローの品種です。
また、個人的にはブラウン調の品種も好きなのですが、
ご自宅用には、やはりヒマワリらしいヒマワリが人気です。

先日までは、そんなヒマワリを使って
ブーケのレッスンを開催しておりました。

毎年、いろいろなテーマでレッスンをしていますが、
今年はコートダジュールの色彩をテーマにしてみました。

ニースの丘の上から見下ろした景色は、
くすみのない海と空の青と、レンガ色の屋根、パステルカラーの壁の色。
その印象が素敵で、そのままブーケに落とし込んでみることにしてみました。

色合わせでは、自分自身なかなか合わせない色なのですが、
こうして基になるイメージがあると、珍しい色合わせにも納得できるなーと思うので、
コートダジュールの風景に助けられながら、色をあわせてみることに。

気を付けたことは、海のブルーはとにかくブルーでキラキラにすること!
紫の花って意外と少なくて、青紫になりがちなのですが、
きちんと青の花で。
質感もガサガサしたエリンジュームなどは、海がトゲトゲしそうなのでやめてみたり。

はっきりいって自己満足的な理由を付けた花選びですが、
表現したいことに少しでも近づく努力には
普段はほとんど燃えない情熱が燃えます!!

束ねる際は、ニースの風景を思い出して、
面白いグルーピングを。
ブーケの端に三日月のようにグルっと海を添えました。

レッスン中は、
「はい!そろそろ海を入れてねー!!」
「島を作らないようにー!!陸感、海感を大切にー!!」
「ここからの眺めが素敵―!!」
などと、花のレッスンしているとは思えない説明が飛び交うのでした。

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海色と陸色を混ぜたら、とってもチカチカしそうな色なのですが、
素敵な風景にヒントをもらって、
すっきりグループにして並べて、
それぞれ陸と海の色には重なりを持たせて複雑にしてみることで、
なんだかおもしろいブーケになりました。

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こんなに一生懸命表現したコートダジュールの色彩のブーケですが、
実際自分が旅行に行ったある年の3月、
曇天が続いてほぼグレイな海と空で、
素敵な眺めだったのは一瞬だったことと、
食べた牡蠣にあたって3日間寝込むという寂しい思い出が付きまとっていることを
心にしまっておくはずが、参加した皆様に全部お話してしまいました。

いつかこんな時期にまた行きたい!!という、
未来への希望を込めたブーケということで!
ご納得いただければ幸いなのでした。

2018.07.14

フレッシュからアンティーク あじさい三昧

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
7月に入り、本格的に暑くなりましたね。
早い梅雨明け、瞬く間に夏になりました。

想定では7月の中旬くらいまでは梅雨であろうと、
その間に、雨の似合うアジサイを使ったレッスンを2つ企画していました。
まずは、フレッシュなアジサイを使ってのブーケ。
そして、その後はアンティークアジサイを使ったリースです。
うっかりそのどちらも、
アジサイにとってはとても酷な気候の中でのレッスンになってしまったのですが。。。


最初に開催したのが、雨の日のブーケと題した、
アジサイとクレマチスを用いたブーケです。
しっとりと雨の中で咲くフレッシュなアジサイの魅力をブーケで表現してみました。

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雨の日は空もグレイですべての色が少し落ち着いたトーンで見えたり、
特にグリーンはいつもより深く見えたりするなあと思います。
なので、ブーケに用いた花の色彩もあえて彩度の低い色でまとめてみました。
レースフラワーやスターチスは雨のようにアジサイの上にちりばめて。
ブーケを作成していると、うっかり忘れがちになる細かい花材ですが、
「みんな、ブーケに雨を降らせてねー」と言って、思い出してもらうのでした。

何度か開催した同じテーマのレッスンの中で、
素敵な真珠葉アカシアを仕入れた際には、
雨のしずくなどを連想するような、透明感を意識した花合わせにしたことも。

前回とうって変わって、すこし明るく。
透けるような花弁のアルストロメリアや若くて薄い葉のユーカリなどを入れて、
こちらは、名付けるならば「雨上がりのブーケ」でしょうか。
雨のしずくに光が入ってキラキラする感じ。


続いてのレッスンでは、アンティークアジサイを使ってのリースを作成しました。
立ち枯れしてアンティークになってきたアジサイは、
その色彩の深さが一番の魅力。
そして、ドライにできることが嬉しい特徴。
リースにすることで、そのどちらも生かすことができます。

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市場で仕入れてきたアンティークアジサイ。
週末のレッスンの分を集めたら、なんて贅沢な眺め!!

今回は、ナチュラルさというよりも、
アジサイやその他のお花との色彩、質感の調和・変化を楽しめるものにしようと、
グリーンをあまり交えず、花をぎゅっと集めた作品にしてみました。

リースのレッスンは、いつものブーケ以上に根気が必要。
平均3時間、ひたすら巻き巻きして作成します。

リースの一周は、やってみると意外と長い道のりで、
一周の輪の中に、その時々の気分が反映されます。
慣れて楽しくなると太くなったり、
疲れるとどこかが欠けてしまったり、素材を混ぜ忘れたりします。

多少不格好になっても、一周をたどって見返すと、
「あー、ここでお菓子食べたから気が緩んだなー。」とか、
「ここで手が慣れて楽しくなってきて、つい盛り過ぎたー!」とか、
その時の気持ちを思い出すことができる、
思い出深いものになるのではないかなーと思います。
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こうして、6月末から7月はじめは、
フレッシュなアジサイ、アンティークなアジサイをたくさん使うことができました。

暑くなってくるとなんだか絵的にかわいそうになってきてしまいますが、
アンティークアジサイは、咲きたてのフレッシュなアジサイよりも
ガクが固くて頑丈です!
これからまだ続くアンティークアジサイのシーズン。
暑い中でもがんばってくれると思うので、ぜひ皆様もお楽しみくださいね!!

2018.06.19

ひかりフラワーレッスンのご報告!

ひかりフラワーレッスンのご報告!!
今回も植物生活のコラムに書いています。
もはや、本体がどちらなのやら・・・

リンクでお手数をかけてすいませんが、ご覧くださいね!

2018.05.28

国分寺のバラ園 ひかりフラワーさんでのレッスン

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
6月ももう後半。あと10日ほど経ったら、もう今年も半分過ぎたことになるなんて、
ほんとにあっという間ですね。
すこしコラムが滞ってしまってすいません。

今日のコラムは、5月21日に開催した、
国分寺のバラ園 ひかりフラワーさんでの野外レッスンの様子をお伝えします。

ひかりフラワーは、無農薬でバラの栽培をしています。
土にこだわり、天然の生薬で育てられるバラは、
株自身の力がとても強く、健康的です。

バラのとげでかぶれやすいjardin nostalgiqueのタカさんも、
ひかりフラワーのバラのとげは大丈夫だったりするのも、
無農薬のおかげ。

jardin nostalgiqueとひかりフラワーさんの出会いは、
ひかりフラワーのスタッフの方が、プライベートレッスンに来てくれたことからはじまりました。

何度かレッスンしているうちに、
ひかりフラワーで毎年開催しているイベントでデモンストレーションをさせていただくことになり、
それからは毎年コラボレーションイベントとして、デモンストレーションやレッスンを開催しています。

今年は早くも6回目。
毎年だんだん参加者も増えて、
1部と2部合計で40名以上の皆様にご参加いただきました。

今年のレッスンでは、ブーケをご提案。
様々なバラの個性を生かし、楽しむブーケにしたいと思っていました。


当日は雨男の自分の力を皆様に打ち消していただき、
とっても良いお天気に恵まれました。

バラの開花が早かったため、
ひかりフラワーさんのバラだけでは少し足りなかったため、
まずは朝、市場で仕入れ!
いつもはもたもた仕入れてしまうのですが、この日ばかりはスピード第一で、
多分過去最高の決断力をもって、最速の仕入れができました。
市場ですぐに水揚げをして、そのまま国分寺へ!!

到着したら素敵な風景が出迎えてくれました。

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バラはもちろん、たくさんの宿根草も
自分たちをときめかせてくれます!!

うっかりのんびりしすぎないようにしながら、
すぐにバラを仕分けて、
ひかりフラワーさんのバラを収穫させていただいたり、
とげをとったり。
その間に、ひかりフラワーのみなさんは、
手際よく日よけのテントを立ててくれたり、
テーブルを配置してくださったり。

jardin nostalgique4人とひかりフラワーの皆様での準備のかいあって、
すべて準備完了して、ほっとコーラを飲んで
水分糖分の補給を終えたら、
すぐに第一部の皆様がいらっしゃいました!!
ぴったり!!というかギリギリセーフ!!


準備した花材はほぼバラ!!
バラ以外の花材は、季節の枝もののジューンベリーと、草花数本のみ。
あとは20本以上の様々なバラをご用意しました。


まず、ブーケを束ねるにあたり
お花のお掃除をしていきますが、
今回はお掃除&観察をしていただきました。

1本1本、そのバラの魅力は何かなー!?
と考える時間を持つことで、
ボリューミーな花の魅力に気付いたり、
しなやかな茎の繊細さに気付いたり、
薄い花弁の透明感にときめいたり。

自分も、デモンストレーション中にしっかり、観察しましたよー!!

しっかり観察を終えたら、その魅力が生きるように
ブーケに束ねていきます。


ボリュームのあるバラでブーケにぜいたくな密度をつけたり、
しなやかなバラで繊細な動きを出したり。
せっかくの野外レッスンなので、
普段以上にのびやかに、形にとらわれずに作成してみてもらいました。


自分も、ブーケが完成したら満面の笑みー!!

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皆様、しっかりそのテーマを踏まえて作成してくださったので、
それぞれ違う、個性豊かなブーケが完成しましたよ!


作成後は、圃場の片隅の小屋前が撮影スペースに。

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みんな、素敵な笑顔!!


仕入れからノンストップで第二部が終わったのは
17時過ぎ。
通常なら疲労困憊!なのですが、
ひかりフラワーさんのイベントでは、いつもまったく疲れ知らず。
自分たちも、参加した皆様と一緒に心から楽しんで、リフレッシュしているからです!

タカさんも、お菓子の準備に運転にレッスンに大活躍!
そして、カメラマンとして、いろいろ素敵な写真をのこしてくれていました。

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こうして今年も無事開催できたことに、
ひかりフラワーの皆様に感謝です。

そして、暑い中参加してくださった皆様、
本当にありがとうございました!

またぜひ、来年も開催したいなと思いますので、
楽しみにしてくださいね!!


※お写真をお送りいただいた皆様の写真を利用させていただきました!
ありがとうございます!!
縦の写真が横になるのが直せなくてすいません。
首を傾けて見てください!

2018.05.07

5月1日、すずらんの日。

こんにちは。jardin nostalgiqueの青江です。

今日は5月1日、フランスでは街中にすずらんがあふれ、

感謝の気持ちを込めてすずらんを贈るという、すずらんの日です。

もらった方に幸せが訪れるという風習は、

かわいらしいすずらんというお花にぴったりな印象です。

jardin nostalgiqueでも、毎年この日にちなんで、

すずらんをたくさん仕入れて販売したり、

すずらんをテーマにしたレッスンを開催しています。

今年はブーケをご提案しました。

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今までずっと、ブーケでご提案できなかったのは、

スケジュール通りに長いすずらんが仕入れられるか不安だったからなのですが、

今年は多くのお客様からのリクエストもあって、

ブーケを開催してみました。
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すずらんの日が年々定着してくれているおかげで、

産地でもそこに合わせた生産・出荷をしてくださっていることや、

市場でお願いしていた仲卸さんの努力のおかげで、

しっかり必要な本数を確保して開催できたことに感謝です。

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レッスンの中で、いつも自分がフランスで体験したすずらんの日のお話をするのですが、

「写真は、いつかブログでのっけるねー」

と言いながら、できていないこと早3年くらい。

今年もやはり、レッスン中に同じことを言っているのに気づいて、

いけないいけない、と思い、

ここに、留学中の2010年すずらんの日の思い出を書きたいと思います。

その時研修していたのは、パリ11区にあるフローリスト L'arrosoir。

フランス滞在中に何度も訪れては花を買って、

あまりにも大好きなお店だったので、頼みに頼み込んで1か月だけ研修をさせてもらったお店です。

すずらんの日前日、市場から仕入れられたすずらん。

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切り花はこうして、花と葉と分けて出荷されるものもありました。


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莫大な量にびっくり!!

すずらんの日はフローリストにとって、かなり大きな収入を見込める一日とあって、

みんな前日からやる気まんまん。

でも、長い業務に疲れていたのを思い出します。

そんな業務の後、日本だと早く帰ろう、となると思うのですが、

翌日からの忙しい業務の前に景気づけとばかりに、

みんなでシャンパンを開けて談笑しました。

こういうところが、日本とフランスって違うなあーと思ったのでした。

当日はたくさんの作品を作って販売しました。

自分が一番印象に残っているのは、スズランとワスレナグサを組わせていたブーケ。

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この印象が強くて、今回のブーケレッスンでは、

すずらんとブルーのお花を組み合わせてみたいな、と思っていました。

また、すずらんとともにその時期に旬となるライラックも、

店にたくさん!!

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その日は、だれでも街でお花を販売しても良いということで、

街中に花を売る人々がいるのですが、

やはり、すずらんとともにライラックがたくさん販売されていました。

それで、ちょこっとライラックを入れてみたレッスンも。


一日の業務を終えて帰る際にいただいたすずらんのブーケ。

多くの方へのすずらんの贈り物をお手伝いした最後に、

自分もすずらんをいただけて、すずらんの日を存分に体験できたように思うのでした。

L'arrosoirのオーナー、アランとクリスティーヌは本当に優しい素敵な夫婦で、

お店もジャンク、シャビー、花いっぱい!!

ブーケもいつもたくさん用意されていて、お客様も大勢いらっしゃる、

とても素敵な花屋さんです。

jardin nostalgiqueに、備え付けのカウンターを作りたかったのも、

L'arrosoirの素敵なカウンターが大好きだったからです。

ぜひ、フランスに行く際には立ち寄ってみてほしいお花屋さんです。

フランスは今、5月1日の午前10時頃。

きっと、今頃大忙しだろうなー。


L'arrosoir

80 rue Oberkampf
75011 Paris

2018.05.01

すずらんの日のコラム

植物生活のコラムを更新しました。
留学中のすずらんの日の思い出も交えて書いています。
良かったらぜひー!

2018.04.17

植物生活コラム更新しました。

植物生活コラム更新しました。

最近のレッスン作品ご紹介しております。
どうぞご覧くださいー!!

2018.04.14

テーマを決めて表現してみたら。

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

今日は肌寒い一日でしたが、
今週末はどうやら夏のような気温になるようですね。

あまりに暖かい今年の気候、

お花の出荷状況も、やはり例年と変動がありそうで、

動向を伺いつつ、落ち着かない毎日です。

お店では、ようやく母の日の商品のご予約を開始いたしました。

もしも興味のある方はぜひ、

当店のHPをご覧いただければ幸いです。
今年はシャクヤクのアレンジや、カラフルなアレンジを取り揃えております!


今日はまた、いつもお店で開催しているレッスンの作品のご紹介です。

先日まで開催していたのは、花の絨毯と名付けたブーケです。

ペルシャ絨毯のように、重厚な色彩と、複雑なパターンをブーケで表現してみました。

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色彩は重みのある色合いで、とりどりに。

1輪の中に複雑な模様があるお花達をたくさん選んで、
複雑な模様の表現にしてみました。

そして、絨毯の表面の質感を表現するのに、

モコモコとした印象の花を選んでみました。

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束ね方も、ラウンドブーケのようなドーム状ではなく、
お花の顔を並べて平らに束ねます。
より、花の色、質感の調和や変化を見てもらえるように。

レッスンに参加した皆様、自分につられて

「絨毯感」という、このレッスンでしかおそらく使わないであろう単語を連発しながら、

絨毯感100!!を目指して頑張ったのでした。
インスタグラムでは、絨毯感というハッシュタグで、
みなさんの作品をご覧いただけます!


そして、つい昨日まで開催していたのは、

コンポジション・妖精の森。

今まで、草原や庭など、現実世界の風景を切り取って

アレンジメントで表現したことはありましたが、

架空の妖精の世界を表現したのは、jardin nostalgiqueのレッスンでは初です!

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色合いも、現実世界の森とは違って、

どこかシャビーでおとぎ話の中のような、ふわりとした色彩で。

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現実世界で「お花」として存在するものが、

妖精の世界で木になったり、下草になったり。

小道を通って行ったら夢の世界にたどり着くこともあれば、

毒草に出くわすこともあるという、

作るみんなそれぞれのお話しが出来上がる妖精の森なのでした。

両レッスンとも、ブーケやアレンジで、

お花のお花らしさを自然に表現するのではなく、

テーマの中で、その魅力を感じてもらえたらというものでしたが、

普段とは違う花の扱いができたり、

普段とは違う花選びができたりします。

今回、両レッスンで大活躍だったのは、

スターチス。
絨毯では他のお花とともにもこもこ感と色彩を加えてくれつつ、
他の花の支えとしても役立ちました。
妖精の森では、その枝分かれ方がとてもリアルな木の印象になったり、
花の部分はアジサイとともに下草として、
オアシスを隠してくれました。

仏花のイメージが強い花ですが、

今はいろいろ素敵な色の品種が出ているし、

何より日持ちが安心!
ナチュラルな花と合わせるとちょっと異質に感じていた、

あの花の形や質感が、

絨毯や妖精界においては、

なんとも魅力的に見えてきます。

こうして、一度使ってみることで、
「この花は自分には使えない」
という、いつの間にかついてしまったリミットを外して、
いろいろな合わせ方も思いつくようになるように思います。

以前も一度同じようなことを書きましたが、

ブーケ、アレンジにいろいろなテーマを決めて作ってみることで、

今まで気づかなかった花の魅力に気づくものだなあと、

改めて思うのでした。

そう思うと、もっと奇想天外なテーマをやってみたらいいかも!!
と思ったりして、
そんなレッスンにみなさんお越し下さるものかと、
心配半分、期待半分。
次のレッスンも、がんばってかんがえなくては!!

明日からはごく自然的なシャンペトルブーケのレッスンが始まります。
自分がパリに留学して、大好きになったスタイル。
しばらくうっかり忘れていましたが、
原点回帰とばかりにやってみます。

妖精界をとことん突き詰めた仕入から

180度変わった仕入をしなくてはならないので、

明日朝は、ばしっと頭を切り替えて、

現実世界で生きて行こうと思うのでした。

2018.04.03

レッスン作品をどっさりご紹介です!!パート2!!

思えばいつから書いていないのであろうかというブログ。
多くの皆様から、「どうなってるのー!!?」とのお声をいただきつつも、
さらに放置しておりましたが、
久しぶりに更新します!!

一番お声の多い、レッスン作品を見たい!とのお声にお応えするべく、
レッスン作品をどっさりご紹介していきますね!

いつからって、去年の11月からだから、
すごい量!!

ルノワールの花束
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ルノワールピンクと言われる、少しオレンジ味の入ったピンクをベースに、
印象派の絵画でネックになるブルーの色彩を入れて。

ノエルを待つ2つのスワッグ。
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昨年のスワッグレッスンでは、縦長のポピュラーなものと、
横に長いものをご提案しました!!
横長はなかなか大変でした!!懐かしい!!

ときめきのブーケ 冬
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スタンダードなブーケロン!を掲げて、
しっかり丸くご提案しました!

リース snow&forest
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カスミソウをふんだんにつかって、
粉雪の舞う森をイメージしてみました。

カラフルでポップな 実や花のリース
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こちらはガラッと変わって、
とってもにぎやかにご提案しました。

大人顔のブーケ モノクローム
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冬らしいモノクロームの色彩の中に、
アクセントで少し優しい色を忍ばせてみました。

花いっぱいのバードゲージ
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鳥かごに入っているのは賑やかなクリスマスの世界。
キャンドルやオブジェを入れて。。。
楽しかったなー!!

粋!!ダイナミックに束ねる新年のブーケ
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松や千両などを入れたブーケ。
伸びやかに、ダイナミックに。

今年の流行色 ウルトラバイオレット
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今年の流行色といわれる、スミレ色をテーマに。
時によって違った雰囲気で。

ブーケ マリーローランサンの絵画より
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大好きな作家、マリーローランサンの絵画をイメージして。
前期的な色彩、後期的な色彩、各回で少し変えてみました。

アレンジメント 春の花畑から
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花畑から摘んできたようなお花を使って作る
テーブルアレンジメント。

ラスティックなキャスケードブーケ
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とにかくボリューミーに!!ラフに流れるブーケ。
もったりとしたボリュームを、ワイドに表現してみました。

ブーケ ヴィンテージ
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古き良きものをイメージさせるような色彩に、
高級感を感じさせるような、ギュッとタイトなブーケ。

ミモザのブーケ フラッフィー
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とにかくふわふわに!!
ミモザが手配できてよかったー!

ときめきのブーケ 春
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各回、まったく違うブーケに。

桜のブーケドマリエ
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今年はキュッと束ねてみました。
こちらのコラムにいろいろ書きました。


以上、写真ばかりですいませんが、
ぜひぜひ、たっぷり楽しんでくださいませ!!
細かいいろいろ思い出話が知りたい!!って方は、
ぜひお店で聞いてくださいねー!!

2018.03.20

なかなか書けず、すいません!

すいません!また、植物生活のコラムを優先して書いています。。。
そろそろどかんと、レッスン作品もご紹介したいと思いますので、
引き続きどうぞよろしくお願いします!

2018.03.14

春のリースとハンガー

こんにちは!jardin nostalgiaueの青江です。

今年は桜の開花が早いようで、

お客様からも、ご近所の桜が咲いていたよーという話を聞いて、

すっかり春だなー!!と。


しかし、そう思ったのもつかの間、

今日・明日などはまた冬のような寒さになるようで、

まさに三寒四温とはこのこと!!

この時期ならではの変化の大きい気候ですね。


気温が上がると、店の春の切花達はまさに「春が来た!!」と喜んで、

ラナンキュラスはふわふわ、チューリップはのびのび。


自分としては、もう少しゆっくり開いてー!!伸びないでー!!

と思うこともありますが(笑)、

これも春のお花の面白いところかなと、

お店の日々の変化を楽しんでいる毎日です。


3月、ミモザを中心に意外と多く出回る

ドライになる花を使って、

毎年開催しているのは、そのまま長く飾っていただけるリースや花冠のレッスン。

リースなど、花材を多く必要とする作品の場合に重宝しているのは、

この時期、案外多く輸入されているグリーンのアジサイです。

これをベースに、細かい花をちょこちょこ加えて、

彩り豊かに作成します。


今年も、多くの皆様からリースを作りたい!とのお声を頂戴しておりましたが、

去年と同じだと自分が楽しくない!というわがままな理由で、

今年ご提案したのは、ハンガーに花を着せるというレッスン、

「花いっぱいのハンガー」


決めたのは良いものの、自分もリースの経験は数あれど、

ハンガーは初心者なので(笑)、ハンガー探しで既に四苦八苦。

ボツになったハンガーが、部屋のクローゼットに不必要な統一感をもたらすという始末。

レッスン開始時に皆様にお配りした、材料としてのハンガーに、

どうか参加する皆様が洋服をかけて待機していることがありませんように、

との不安を交えながらのスタートとなりました。


でも、不安とはうらはらに、

自由な発想で飾ることができるハンガーという素材を活かして、

みんなそれぞれの作品を楽しく仕上げて下さいました。


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レッスンを終え、ハンガーレベルが1上がった今思うのは、

何かいつもと違うことをしようと思うと大変なこともありますが、

やはり大変な分、楽しみも学びも大きいな、ということです。

リースはいつやるんですか!?とのお声をたくさん受けつつも、

そんなことを思っています。


また、リースもやりますね。。。

2018.03.14

早い桜の開花に追いつかれる

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

今年は暖かくなるのが早かったからか、
東京はもうほとんどの場所で桜もはらはらと散って、
葉桜のシーズンを迎えようとしていますね。

先週の定休日には上野へ行って、
美術館へ行きがてらお花見をしてきました。
お店をオープンして、ちゃんと花見らしい花見をしたのは初だったのですが、
やはり、満開の桜の迫力はすごいですね!!
もちろん、人もすごくて少々疲れましたが、
それ以上に感動でした。

毎年、この時期のレッスンでは、桜をブーケでご提案します。
スケジュールを決める時には、
「巷で桜が咲く時期より少し早めに開催したいなー」と思っています。
一足早いお花見をお部屋で。。。なんて言いたいな、とイメージして・・・

そこで、昨年は3月末、今年は3月20日からの開催にしたのですが、
2年連続でばっちり桜の開花にあたってしまい、
jardin nostalgiaueの桜のレッスンスケジュールが
その年の桜の開花予想になるのではないか!!という大袈裟な話もしてみたくなってしまいます。

そんな桜のレッスン、昨年はシャンペトルをテーマに、
伸びやかなものをご提案しました。

今年は、桜を使ったブーケドマリエ。
新婦様が持っていただけるような、比較的おさまりの良いブーケに、
桜を入れてみました。

コンパクトな中にも桜らしさを、と思い、
桜の伸びやかさはしっかり出して、
その他の花はタイトに束ねています。

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こういったブーケはなかなか写真でうまく撮れないので、
持ってみたらいいかなーと思って、自分で持ってみました(笑)。

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写真って難しい。

桜のシーズンが終わると、花屋さんにも次の季節の足音が。
シャクヤク、クレマチスなど、初夏の印象の花が出始めます。
こうして次々と訪れる花に、季節の移り変わりを感じながら過ごしていると、
1年ってあっという間。
市場でもお店でも、
「もう紅花が出てるよー。早いねー」なんて会話をしています。
でも、そんな毎日が花屋さんなんだなーと
ちょっと嬉しい気持ちになります。

さて、3月の年度末も終わり、花屋さんとしては
少し落ち着く4月。
でも、一番大きなイベントである母の日を前に、
しっかり準備をしなくてはなりません!!

来週くらいには、母の日の商品をご案内したいなーと思っているので、
今週がイメージをまとめる上では山場!!

忙しくないような、忙しいような4月を有意義に過ごして、
今年も母の日をしっかり乗り越えようと思います。

2018.02.19

小さい花瓶がいっぱい欲しい!

こんばんは!!jardin nostalgiaueの青江です。

先週の雪がまだまだ店先に残っていて、

改めてjardin nostalgiaueは日の当たらないお店だなーと思う今日この頃です。

それにしても、先週の雪はよく積もりました。

雪が降ったのが月曜日。

翌日火曜は定休日だったのですが、せっせとお店で雪かき。

水曜日の市場は、出荷が心配ではありましたが、

雪と寒さの中、お花は市場に到着していて、

産地や流通に関わる皆様に感謝しつつ、ほっと一安心なのでした。

さて、今日のコラムのタイトルは、

ちょっとした花屋さんあるあるかなーと思うのですが、

この時期、お店の中で、

高さが20~25cmくらいの小さ目の花瓶がいつも足りなくなってしまいます。

というのも、春の花達は、それまでのバラやトルコキキョウなどに比べると、

丈の短めのものが多いのです。

ラナンキュラス、チューリップ、パンジーにヒヤシンスなどなど。

毎年、この時期にお店の花瓶を購入するのですが、

去年もいっぱい買ったのになんでかなーと思うと、

そそっかしい自分がオーナーなお店なので、

1年すると自動的にその中のいくつかが割れて

また足りなくなるという感じでしょうか。

あと、春のお花のシーズンは水揚げが早く終わることが多いです。

というのも、春の球根植物はだいたい、茎を切るだけで水をしっかり吸ってくれます。

反面、秋などは長い草花を多く取り扱うことになるので、

花瓶は長いものが足りなくなり(これも1年で自動的にいくつかが割れるからですね)、

水揚げは下葉をしっかりとったり、湯上げをしたり、気を使って長くなります。

なんだかつまらない花屋さんの日常紹介ですが、

こうして花屋さんとして実感するあれこれが皆様に興味深いといいな、
と思いつつ・・・


ってことで、今日のコラムは

今の自分の願望をタイトルにして、花屋のヨモヤマ話とさせていただきました。

明日の市場で、早速その願望をかなえようー!

買い物、するぞー!!


2018.02.14

春の花真っ盛り!!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

年末から年始にかけて、コラムの更新が追いつかず、
申し訳ありませんでした。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

1月、2月はまだまだこれから寒さが深まる時期ですが、
花屋さんでは一足早く春の花が出回っています。

jardin nostalgiqueでも、
チューリップ、ラナンキュラス、スイトピーにヒヤシンスなど、
多くの春の花をご用意しています。

春の花の、花屋さんでの旬は、春になるまで。
冬の間がおすすめです。
気候が暖かくなってしまうと、少しふにゃっとしてくるものが多いです。
なんだか不思議な感じですが、
寒い今だからこそ、春を待つ気持ちとともに春の花を楽しんでいただければと思います。

いろいろな春の花がある中で、
ついつい自分が衝動的に仕入れてしまうのは、パンジー。
色のグラデーションやフリルなど、
多種多様な品種が出回るようになりました。

切り花のパンジーについては、
今から12年以上前、
自分が小田急フローリストに勤めはじめた花屋1年目に、
みやび花園さんから入荷したのが出会いだったように思います。
思えば、その時からいろいろな改良を重ねてくださって、
今のように多くの種類・高品質なパンジーが流通するようになったのだなあと思うと、
いち花屋として、産地さんの育種や生産努力には
本当に感謝しなくては、と思います。

そして、それは全ての花においてなのですが、
花屋さんもその努力に応えるように、
花の色々な魅力を活かすように、伝えるように努力しなくては!と思います。

お庭や草原を感じさせる花なので、
草花とともにふわりと束ねるとかわいいと思うのですが、
昨年のレッスンではたくさんのパンジーを使って、
パンジーの独特の模様に注目した、
ブーケ・フォーカスというものを提案してみました。

写真や絵画において、一部に焦点をあてて、そこだけ鮮明に見えるようにする技法を、
ブーケでやってみたら面白いかなー、と思って。


レッスンの前に仕入れたたくさんのパンジーは、それだけで美しいのだけど(笑)。


パンジーをブーケの中で一部分にギュッと集めて、
その他は、パンジーと同じような色彩で、でもぼやりと色を混ぜるように束ねてみます。


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いろいろな色合いで開催しました。

針や糸のような雰囲気の豆のつるや、
特徴的な動きのあるぜんまいなども焦点にあつめて、
パンジーにフォーカス!したブーケでした。

パンジーの切り花は、繊細に見えて意外とたくましく、
つぎつぎに蕾が開く品種が多いです。
玄関などでは、一月くらいずっと次々開花してくれたことも。
ぜひ、お試しくださいませ!!

最終的に、なんだか今回はパンジーの魅力にフォーカスしたコラムになってしまいましたが、
jardin nostalgiqueにおいては、引き続き春の花のいろいろな魅力を提案していきたいなあと思います。

明日も仕入れ!!花との出会いにわくわくしつつ、
冬休み明けてちょっときつい早起きもがんばりたいと思います!!

2017.12.14

やっぱりわくわくクリスマス!

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

いつの間にか11月になり、
朝夕は冬の冷え込みですね。

市場ではもう春のチューリップやラナンキュラスもいたりして、
一つ季節が進んだことを実感します。

お店では、ハロウィンの仲間達から、クリスマスの仲間達へとバトンをつないで、
すっかりにぎやかな雑貨コーナー。


いっぱい・・・

いろいろな展示会で手配してやって来た仲間もいれば、
毎回の市場での仕入でつれてきてしまう仲間達も。。。

クリスマスの雑貨って、なんでこんなにわくわくするんでしょうねー。
子供の時に感じた、クリスマスに何だかわくわくする気持ちが
これらの雑貨を見ていると、いくつになっても蘇ってくるようです。

朝の仕入に行く市場では、早く帰った方が良いのは分かっているのに、
雑貨コーナーの前で立ち止まっては、うっとりしてしまいます。

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そんな時はお店のコンセプトを思い出して、
おもちゃ箱をひっくり返したようなわくわく感の演出!!
と自分に言い訳しながら、やっぱり買って帰ってしまい、
このようなてんこもりな状況に。

よかったらぜひ、皆様もわくわくしにいらしてくださいね!


クリスマスにちなんだ商品は他にも。

いつも店頭でポストカードを販売している「ペアデザイン」さんの
クリスマスカードです!!

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ホーリーやクリスマスローズなど、昨年までも定番のデザインのものももちろん、
今年の自分の一押しは、新作の「小さなお花達」。
写真では、右下のカードです。
作家の乙部さんがjardin nostalgiqueで見つけたいろいろな草花を集めた
ブーケのようににぎやかなカードです。
ヤグルマソウ、アストランチア、ニゲラにレースフラワーなど。
なかなか絵の題材に選ばれないような小さなお花達のカード。
優しさいっぱいです!
これらのクリスマスカードは開くと中にもお花のデザインが描かれています。
ぜひ、店頭でご覧くださいませ!!


最後に、クリスマスと言えばなリースですが、
こんな小さなかわいいリースはいかがでしょう。

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松かさで作った素朴なリースです。

実は、jardin nostalgiqueのアトリエ時代から販売している商品です。
手作りなので、ひとつひとつ違うデザインですので、
ゆっくり見比べて好みを見付けていただければと思います。


皆様のわくわくのお手伝い!
自分のわくわくが伝わりますようにー!!

2017.12.12

すいません、ブログが書けていませんが。。。

最近、ブログが書けていなくてすいません!!
植物生活さんのコラムにて、ちょこちょこ文章を書いていますので、
もしもご覧になっていない方はぜひ、こちらもご覧くださいね!!

本体であるこちらのブログも、ちゃんと書くようにがんばりますー!!

2017.11.19

イメージが広がる雑貨たち

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

ここ最近の東京は、また少し暖かいですね。

気温の変化も大きく、日々、半袖にしようか長袖にしようか、

はたまた何か羽織らなくちゃなのか、

天気予報のチェックから始まる一日です。

3連休はお天気も良く、テントの外に鉢を並べると、

花達も嬉しそうでした。

店内も先日少し整頓して、雑貨なども並べ直してすっきり!!


今日はそんな雑貨についてのお話しです。

jardin nostalgiqueでは、オープン以来ずっと、いろいろなレッスンを開催しています。

季節の花を使ったブーケをメインに、

月に3~4種類くらいのテーマをご提案するのですが、

そのテーマを考えるのに、時に行き詰ることがあります。

そんな時は、花から考えていくのではなくて、

器や雑貨など、花の周辺のものたちを見てみると、

時にどんどんテーマがわいてくることがあります。

最近はその逆で、ふと面白い雑貨を見付けた時にイメージが出来上がって、

どうしてもそれをスケジュールに入れたくなったり。

過去に使った雑貨の中で好評だったのは、

宝箱のようなこのボックス。

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「蓋を開けたらわくわくするようなおとぎの国の世界」!!

というイメージがすぐに思い浮かびました。

そこで、不思議の国のトレジャーボックスと名付けたレッスンでは、

不思議の国のアリスの世界を、このボックスの中に詰め込んでみました。


薬の入ったボトル、ティーパーティーのカップ、

鍵やトランプなど、そのお話しにちなんだオブジェをお花と一緒に詰め込んで。

蓋をあけたら、跳びだしてくるような賑やかなアレンジになりました。

先日開催したレッスンは、こんなアンティーク調のボードを発見したのがはじまり。

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沸いたイメージは、

「焼きたてのお菓子を運んできてくれる、田舎のおばあちゃん」

自分の中のタイトルは既に、「コンポジション・カントリーマーム」

だったのですが、大人気お菓子の名前とかぶってしまうので、

「コンポジション・3種のガトードートンヌ」

というタイトルとして、このボードに3つの、焼き菓子のようなアレンジを乗せることに。


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幸い、お菓子の焼き型のようなかわいい器を発見して、

イメージを形にすることができました。

花の作品を作るときやイメージを膨らませる時、

デザイナーのように0からいろいろ生み出すことが、自分はなかなかできないのですが、

雑貨たちがたくさんのヒントをくれると、そこからどんどんイメージが膨らみます。

そのイメージを花で表現するということに、とってもわくわくしますし、

それをレッスンのテーマとした時に、同じようにわくわくして参加して下さる皆様がいることが、とても嬉しく思います。

こうして、イメージを花で表現する時に、花選びの上でも面白いこととしては、

普段はやらないような花選びや花合わせが、そのテーマのもとではOKとなって、できてしまうことがあります。

その中で、普段使わなかった花達の魅力に気づいたり、

今までは無しだった色合わせでも、実は面白いな、と思ったり、

新しい発見もたくさんあります。

今後もいろいろ面白い雑貨を見付けてレッスンに取り入れていけたらいいな、と思います。

皆様もぜひ、イメージの広がる雑貨からはじまる、ポエティックな作品作りを楽しんでみてください!!

大事なのは、自分がその世界に入り込んで、自己満足すること(笑)!!

2017.11.14

絵画の色彩と色の表現

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
もう11月も終盤。クリスマスソングも似つかわしくなってきましたね。

jardin nostalgiqueでも、クリスマスにちなんだレッスンを開始していて、
先日まで開催されていたのは、スワッグのレッスン。

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今年は、縦に長いタイプと、横に長いタイプを作成しました。
いろいろな色、形で楽しめるスワッグは、店頭でも大人気で、
お店にたくさんご用意しています!
レッスンは終了しましたが、素材としてご用意したり、
もちろんまだまだオーダーメイドも承り中です!!

jardin nostalgiqueでは、ケーキのご注文も承り中です!

今年の一押しはブッシュドノエル~フォレノワール~
大人なクリスマスにオススメですー!!

いろいろ詳細は、jardin nostalgiqueのHPをご覧くださいませ!!

そして、今週からリースレッスンがはじまります。
クリスマスソングも準備して、今年も楽しくがんばりたいと思います!

さて、タイトルとは関係のないクリスマスの告知はほどほどに、
ようやく今日のコラムですが、
今回は先日まで開催していたレッスン、ルノワールの花束をご紹介します。

印象派の画家の中でも好きな方が多いルノワール。
自分も大好きな画家のひとりです。

そんなルノワールがよく使ったというオレンジ味を帯びたピンク。
女性の肌の色や、花の色、背景などにも多く使われていて、
フランスの伝統色の中でも、ローズドゥルノワールとして、
しっかり名の残っている色です。
そんな色をベースに、ブーケにしてみました。

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一緒にあわせたのは、反対色の明るいブルー。
印象派の画家は、細かい色を絵の具としてパレット上で混ぜずに、
キャンバス上に色を並べることで、
各色の反射する様々な色の光が視覚の中で混ぜ合わせることで、
明るい光を表現したといわれています。
ブーケの中で、オレンジの反対色のブルーを細かく並べることで、
そんな視覚的な効果で、明るさを感じられないかなーと思いました。
そうでなくても、デルフィニュームやニゲラなど、
花弁の薄い花に光が通る様子は、
明るさを感じる表現になるかなと思います。

絵画で素敵だなと思った色合わせを取り入れると、
今までにない色の合わせ方ができるものですね。

ローズドゥルノワールという色彩に似合う花って、
探すと結構あったのですが、
今回、その名前を意識するまでは、
「オレンジ味のピンク」とか、「こっくりしたオレンジ・ピンク」
なんて言って表現したのかなと思います。
ところが、今回、こうしてローズドゥルノワールという名前に出会ってから、
それらの色が、そんな素敵な名前を持って見えてくるし、
なんだか品格のある色に見えてくるから不思議。

色彩の本をみていると、なんともおしゃれな色の名前がたくさんあります。
流行色などをしらべていくと、色合わせにも素敵な名前がついていたり。。。
本当にわくわくします。

花もやっぱりわくわくを提供するものかなと思うので、
同じ色でもなんだか興味をそそる名前で表現したり、
由来を聞いて、納得してもらえるような色の表現ができたら、
一つのブーケで語れることがどんどん増えていきそうな気がしています。

これからも、素敵な色や色合わせの名前を見付けて、
みんなにわくわくしてもらえたら嬉しいなーと思います(笑)

2017.11.07

レッスン作品をどっさりご紹介です!

こんにちは!青江です。
11月になり、朝夕の寒さも冬のようになってきましたね。

今年もあと2ヶ月とは、本当に早いものです。

10月は先日お伝えした通り、
お店の5周年のお祝いがあったり、
お花のご依頼も多く、ブログの更新がすっかりほったらかしになってしまいましたが、
ここでどんと、レッスンの作品のご紹介です。

まず、コスモスのロングブーケでは、
久しぶりにスパイラルブーケではなく、
パラレルで束ねるブーケをご提案しました。

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テーブルに置いて、丁寧に重ねていきます。
コスモスの丈や、しなやかな茎・やわらかい葉を活かせるように、
長く、大きく束ねました。

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作品の写真は大人っぽくシックに。。。

でも、レッスンはいつものようににぎやかなものでした(笑)。
特に大きなブーケとあって、みんなやりがいがあったのではないかと思います。
レッスンの様子時の写真をいただいた写真で。

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大きさがお分かりいただければと思います。

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かついで撮るとお花が良く見えるよ、とのお客様からのお言葉で、
みんなかついでみたり(笑)。

お持ち帰りはしっかりラッピングして、
みなさんクランクアップした女優気分でブーケをお持ち帰りいただきました!

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このブーケ、気に入ったので実は卓上カレンダーの表紙になっています。
いつも存在感を消してしまっている、
パリから持ち帰ったタイプライターと一緒に。
甘い印象の色合いのブーケでしたが、
タイプライターの効果でちょっとシックな写真になりました。


そして、時期を分けて開催されたのが、
花冠・ボヘミアン!!

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鳥の羽をアクセントに、乾いた印象を大切に花を選んで作成しました。
秋はちょうどネイティブフラワーがふんだんにそろうので、
こうしたテイストの表現にぴったりです!!

そして、シャビーな木のプレートを見つけたことからひらめいた
3種のガトードートンヌのレッスン。

プレートに出来立てのお菓子をのせて運んできてくれる
田舎のおばあちゃん、という自分のイメージを作品にしてみました。

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1こだけではつまらないので、
3種類のいろいろなお菓子をイメージしてみました。
レッスン中は、みんなで「これはモンブラン!!」「これはショコラ」
なんて言いながら、ちょっとパティシエ気分での作成でした。

こうした雑貨からイメージを得て作品を作るのは本当に楽しい作業で、
それについては、以前、コラムを書かせてもらっている
植物生活さんでつづってみました。

その記事は→こちら


そして、ここからは2連続の5周年レッスン!!
まずは、大きなアレンジメントです。

コンポジション・ボリュミヌーズというタイトル通り、
ボリュームを感じさせるようなサイズ感、形にこだわって作成いただきました。

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ずっしり、横長のフォルム。
色合いはロマンチック&アンティークに。
大きくて重たいアレンジでしたが、
参加いただいた皆様、お持ち帰りお疲れ様でした!!

そして、第二弾は大きな大きなグランブーケ!!

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初回は顔よりも大きなダリアやアンティーク紫陽花を使って。

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その後はプロテアやたくさんのバラを使って。
どちらも、大きさ、ダイナミックさにこだわって、
大きなものを大きく束ねる!!という心持で束ねていただきました。

時々、みなさんの悲鳴・ため息も聞こえてきましたが(笑)、
終わってみたらみなさん、達成感からか笑顔に!!
やっぱり時々こういう大きなブーケは面白いですね!!
また、やってみたいと思います!

そして、一番最後はブーケ・秋色ルージュ。

赤をテーマに、秋らしいこっくりした雰囲気にまとめたいなと思っていました。
そして、アクセントに一色加えてのご提案。

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初回は自分がイメージしていたような、
青を含んだ濃い赤のグラデーションに、アクセントでブルーを添えてみました。

2回目以降は、その時期台風の影響と連休の婚礼需要の影響で、
市場の花が少なく、深い赤のお花がなく、
そこで、朱赤の赤を用いての表現になりました。

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朱赤にそえたアクセントは白。
白につなぐ色として、オレンジやグレーを使って、
赤のブーケになじませてみました。

赤は視覚的にたくさん並べると滲みやすいような気がしていて、
赤だけで束ねるよりもちょっとアクセントを入れるとかわいい気がして、
そんな提案ができたかなと思います。

明日からは、新しいスケジュールのレッスンが始まります!
多くのお申込み、ありがとうございました。
年末までひたすら突っ走りますので、
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!!

以上、レッスンのご報告でした!!

お店のことは、先程、
植物生活のコラムに書いてみましたので、
そちらもご覧いただければ幸いですー!!
そちらは→こちら

2017.10.17

今日で5周年!!

こんにちは!青江です。
今日10月17日で、jardin nostalgiqueのオープンからまる5年です。
こうして続けてこれたことも、いつも応援してくださっている皆様のおかげです。
心から感謝申し上げます。

毎年、周年の度にそれまでのことを振り返りますが、
今年は5という節目でもあるので、何かできればと思い、
急遽記念パーティーを企画しました。

告知も遅く、日曜日の夜ということもあったのですが、
お店いっぱいになるくらいの皆様にお越しいただきました。

本当に嬉しい楽しいひと時でしたので、早速写真でご紹介させていただきますね。
都合のつきづらいであろう日程での開催だったので、ご参加が難しかった皆様、
いつもご来店してくれている皆様、応援してくれている皆様、
少しでもjardin nostalgiqueに関わってくださった皆様、
ぜひ一緒に参加した気になっていただけると嬉しいです!

当日の朝、せっせと配置を変えた店内。
いつもはお花達が主役の店内も、今日はちょっと隅っこに。

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皆様をお迎えする準備完了!!

そして、パーティーは乾杯でスタート!!
タカの軽食を食べつつ、しばらくみんなでおしゃべりタイム!!

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みなさんとの談笑の時間の後は、この日の為に作った
「jardin nostalgique 思い出スライドショー」!!

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お店に時々登場する、家から持参のマイパソコン。
当日はお店のセンターに君臨しました。
いつもは無駄に大きいと思っていた画面も、その利点がここに!!

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スライドショーの内容は、
jardin nostalgiqueのアトリエ活動時代、お店のできるまで、お店ができてから、
という3部作!!
当初の予定時間は30分でしたが、
それぞれの写真の思い出話をしているうちに、
第一部だけで20分以上と、予定時間を大幅に超えてしまい、
全編で1時間近くご覧いただきました。

長くなりそうなので、途中で皆様お待ちかねの
タカのデザートタイム!

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1人3つも選べるとは!!自分もびっくり!!
ちなみに、自分も2つ、つまみ食い。

スライドショーでは、
アトリエ時代やお店の昔の様子など盛りだくさんでお楽しみいただけたかと思います。
自分たちの思い出話を楽しく聞いていただき、
皆様と思い出を共有できてとても嬉しい、贅沢な時間でした。

スライドを作るにあたっては、改めて神楽坂のサロン
「ようこそわが家へ」の松谷芙美さんには、
オープン前にとても世話になったなーと思いました。
たくさんある1枚1枚の写真を見ながら、まるでその時間にいるように、
芙美さんといるような感覚で、スライドに使う写真を選びました。

スライドの中で使った写真の中の何枚かをご紹介しますね。
自分一人ではじめてお花を販売した時の写真です。
芙美さんのサロンの前にお花を並べました。
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そして、2人でアトリエ活動をはじめて、
はじめてお花とお菓子を販売した時の写真。

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この販売を始めたのも、芙美さんの
「いつかお店をするならば、ここで2人で練習と思ってやればいいじゃない!」
という一言のおかげでした。
この後も、芙美さんのサロンでは何回も販売やイベントをさせてもらいました。

jardin nostalgiqueはやはり、芙美さんありきだなと、
いつも感謝を忘れないようにしたいと改めて思うのでした。

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天国の芙美さん、Merci beaucoup!!


スライドショーの後は、お花のデモンストレーション!
自分とタカとで2つの作品を作りました。
皆様が撮影して送ってくださった写真達。
楽しい様子が伝わるかと思います。
もしかしたら、自分たちが一番楽しかった!!?

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にっこにこですね(笑)
変なポーズに、テンションの高さを感じていただければ幸いです(笑)。

そのブーケをかけてのくじ引きの当選発表は大盛り上がり!!
当たった皆様、おめでとうございます!!
でもでも、みんなに何かをお持ち帰りいただきたく、
実はみんなにjardin nostalgiqueのお店から選んだプレゼントも!!

そうこうしていると、終了時刻をあっという間に30分過ぎていました。
楽しい時間はあっという間です。


忙しいからと告知が遅れ、
別の何かでも良いかなと思った周年の記念イベントでしたが、
パーティーを企画して本当に良かったです!

まず、jardin nostalgiqueというお店を介して、
本当に多くの皆様と出会えたなーと振り返ることができました。
パーティーにご参加いただいた皆様はもちろん、いろんな方の顔が浮かんで、
いつも多くの皆様に応援いただいているな、と改めて思うのでした。
また、jardin nostalgiqueで、たくさんの皆さんが楽しく過ごしてくれることがとても嬉しかった!
知らなかった人同士も、お花やお菓子を介していつの間にか仲良くなったり・・・

お花やお菓子を提供する手段は、今となってはいろいろあって、
お店という場所がなくてもできるようになりました。
でも、お店であることにこだわりたいのは、
やはり花とお菓子にかこまれた、そして自分とタカ、奈鶴さんと奈津子さんのいる、
jardin nostalgiqueの空気を楽しんでもらって、
来てくれたみなさんに、元気になったり、楽しかったと思ってもらえることが
自分たちのしたいことだからです。

忙しい毎日になると、お店であることの大変さばかりを感じてしまうこともありますが、
あのパーティーのおかげで、そんな自分たちの基本的な考えを再確認できました。

そして、きっと何より自分達がjardin nostalgiqueが大好きで、
その中でこそ自分らしくいられます。
そんな空間を好きと思って来てくれる皆様に囲まれて、
幸せな仕事だなと、改めて感じます。

これからももっと、素敵なお花を、お菓子を提案していければと思いますが、
なによりも、もっと素敵なjardin nostalgiqueという空間を作っていければと思います。

久々にいろいろ書いてみました!!

ぜひ、これからも応援いただけると幸いです。
どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします!!

2017.10.14

秋の色

こんにちは。jardin nostalgiqueの青江です。

いつの間にかもう10月。

9月はまだ残暑が。。。とも思っていましたが、

朝夕などは涼しく、すっかり秋も本番になるのだなーと感じますね。

お店の花のディスプレイも、入ったらすぐに

秋色のお花が見えるようにしてみました。

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秋らしい色あいの表現って、いろいろあるなあと思いますが、

自分にとっては紅葉のように鮮やかな赤・橙などをはじめとした

鮮やかでこっくりした色彩が思い浮かびます。


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夏の、ぬけるような彩度の高い明るい色合いとはまた違って、

彩度が高くてもちょっと黒が入ったトーン。

自分の尊敬する先輩フローリストが、

「こくのある色」という表現をしていたので、

なんだか自分も気に入ってよく使っているのですが、

まさに、こくという言葉が似合う色。

反面、ブラウンやベージュをまとったアンティークで深みのある色彩も秋を感じますね。


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秋という季節がなんだかシックな印象があるからでしょうか!?

そして、冬になるにつれて、ブラウンがグレイになっていく印象があります。

ごく鮮やかな色彩からも、ちょっとくすんだ色からも

秋を感じるなんてなんか面白くて、

秋ってそれらしい色の幅が広いのかなーなんて思ったりします。

花選びで秋らしさを出すときは、

全部まさしく秋色のお花を用いるともちろん秋感がでますが、

ピンクやパステルの色彩にも、赤茶色に紅葉している

紅葉の葉を入れるだけで、優しい秋の表現になるように、

少しの秋色を取り入れるだけでもとっても上品に表現できるので、

そうやって秋の色合わせの幅をふやしていけるといいかなーと思っています。

いろんな色が似合う秋ですが、

お花屋さんで販売しているお花については、香るお花は春より控えめな印象です。

路地では、ふと香る金木犀の香りが秋を告げてくれますが、

主に、お花の香りよりもおいしいお食事の香りが先に想像されてしまいます(笑)。

でも、そんな中今、出荷されているチューベローズはとっても良いかおり。

ブーケの香りづけにこっそり入れてみたりしつつ、少し自宅用に持ち帰ってしまいます。

今後も良い状態で出荷されていたら仕入れてみますので、もしも見つけたらぜひ!

2017.09.26

北のガーデンのブーケと、飴色花器を使った紅葉と実の投げ入れ

こんにちは!
もうすぐ9月も終わり。
10月がすぐそこまで来ていますね。

お店の前は、どこからか金木犀の香りが漂っていて、
秋の訪れを感じます。

店頭にも、ようやくたくさんの鉢が並ぶようになりました。
そのへんはまた奈鶴さん、奈津子さんにブログで書いてもらわなくては!!
店内の雑貨も並び替えをしてぐっと見やすく(なったと思う!)!!

あとは、ペアデザインの乙部さんデザインの
カットクロスの販売もはじめました!
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創作意欲を煽る素敵なデザインです。
サイズは50cm×55cmで972円で販売しています。
ご希望の柄などありましたらお取り置きしますのでご連絡くださいませ!

切り花も秋のお花がたくさん!
先週の店内の様子ですー!!

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色合いが一段とこっくりしていますよね!

レッスンも既に、営業再開後2つのレッスンが終了しました。
まずは、たくさんの花を使って作成したブーケ、北のガーデン!

その都度、少しずつ違う雰囲気の花合わせになりましたが、
北の草花のように発色の良いお花達を組み合わせて、
ガーデンにお花を植えつけるような感覚で、
ブーケの中に各々、好みの色彩の組み合わせになるように配置していきました。

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違う色を細かく並べてにぎやかに見せるもよし、
同じ色彩のグループを作って、グループ同士をグラデーションで繋げたり、
あえて反対色で色の違いを印象付けたりするもよし、
自由でしたが、自由故になかなか苦労も多かったかもしれないです。

でも、みんなそれぞれのガーデンを表現してくれたように思います。

そして、その次は夏休み前から手配していた飴色の吹きガラス花器を用いた投げ入れ。

ぽってりと重みのある質感、色合いのガラス花器なので、
その雰囲気を活かして、ボリューミーに重みのある印象になるようにお花を活けていただきました。

こちらも各回で少しずつ違う花合わせに。

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今のレッスンでは、コスモスを使ってブーケを作成しています。
こちらもかわいいブーケになっていますので、
次回ブログを楽しみにしていただければ幸いです!!

明日からもまた、たくさんのお花で皆様をお待ちしておりますー!!

2017.09.14

北海道ガーデン街道めぐり


こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
お店の夏期休暇も終わり、6日から元気に営業再開しております。
市場の花はすっかりこっくりした秋色の花がメインになっており、
店内も秋色に染まっております。

今日は、今年の北海道の旅でめぐったガーデン街道のご報告。

旭川から南へ、美瑛~富良野~十勝・帯広をつなぐ街道には、
数々のガーデンがその付近に点在していて、
ちょこっ、ちょこっと外れるだけで10以上のガーデンに立ち寄れます。
北海道ガーデン街道と名付けられたその街道は、
今回の北海道の旅において、自分の一番の関心事でした。
(一番は「食」だという説もあります・・・。)

自分たちは、旭川からレンタカーを借りて、そこからは気ままなドライブ。
ガイドを片手に気の向くままに、行きたいガーデンを目指すのでした。
時間の中で訪れることができたのは、
上野ファーム、風のガーデン、紫竹ガーデン、十勝千年の森、真鍋庭園、十勝ヒルズ。
全て制覇できなかったのが残念でしたが、
3泊程度の間でこれだけめぐることができたのも、
250kmという街道上にギュッと魅力的なガーデンが集まっているからで、
連続して見られるからこそ、ガーデンごとの個性にも気づくことができるし、
なにより、ガーデン三昧!というような、贅沢な三昧感を感じることができました。

ガーデン街道のどのガーデンも、
それぞれの大きなガーデンの中にはいろいろな個性の違うテーマのあるガーデンが作られていて、
計画的にお花の色彩や高低を考えて作られたガーデン、
森の中を探索しているような気分になるガーデン、
こぼれ種で花が気ままに咲いているようなガーデン、
香りがだだようハーブや野菜のガーデン、
バラが主役のローズガーデン、
針葉樹が主役のコニファーガーデン、
などなど、書ききれないくらいにいろいろなコンセプトのガーデンを見ることができました。

その中で、好きだなーと思う色合わせを発見して、庭の色彩づくりもブーケの色彩の組み合わせに活かせるかも!と思ったり、
自分の一番好きな雰囲気のガーデンがわかると、改めて自分の好みの再確認ができたりと、
本当に多くの発見がありました。

何より、自分の身長以上に育った花達に囲まれていると、
普段は切り花を扱うことが主になっているので、うっかり忘れてしまいそうになる、花達の本来の姿を思い出しました。
根の付いた花達から感じたのは、すさまじいほどの伸びる勢いやしなやかでたくましい草姿の美しさです。
そして、蕾も、満開の花も、枯れた花も、風景の中で時間の中で、どれもが必要で風情のあるものだなあー、とか、
溢れるような色彩は、人によって配置を決められたものであってもなくても、見る人に強烈な印象を与えているなー、とかとか。

そんなこんな考えていると、すぐにでもこの雰囲気をブーケにしてみたいなーと思ったのでした。

お店で開催しているレッスンでは、まさしく今、この北海道のガーデンをテーマにしたブーケを作成中です。
色彩の並べ方や、草姿の見せ方で、同じ花材でも全然違うブーケになるのが面白くて、
参加してくださった皆様のブーケのどれもが味わい深いものになっています。

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北海道に行かれる際には、ガーデン街道をのぞいてみてはいかがでしょう!!?
ガーデン三昧!!皆様もぜひ!!

2017.09.11

元気に営業再開!!

こんばんは!!青江です。
夏休みを終えて、6日からようやくお店を再開いたしました。

再オープン早々にたくさんのご注文をいただいたり、
レッスンもいつも通り開催して、
待ってましたとおっしゃってくれる皆様とお話ししていると、
休みもいいけど、お店もやっぱりいいなー!!と思うのでした。

そして、やっぱりお花に触れるって楽しい!!

休みの間、かなりだらだらしていた分、
体はまだ起きていない部分もあるような気もしますが(笑)、
こうして、秋以降も精一杯頑張らせていただきますので、
どうぞよろしくお願いします。

夏休みの報告としては、今年は北海道へ行ってきました。
海の幸をたらふく食べたり、札幌では締めパフェにはまってみたり、
食にまつわるいろいろが多かった旅でしたが、
今回の旅で感性を刺激してくれたのは、
旭川から美瑛・富良野・帯広へとつながるガーデン街道でした。

そんなこんな思い出のガーデン街道について、
月2回執筆している、植物生活のコラムでしたためてみました。
こちらからどうぞ!!

写真もたくさん掲載してみたので、ぜひよろしければご覧くださいませ!!

せっかくこちらのブログにお越しくださった皆様には、
コラムには書けないスイーツの写真をぜひお楽しみください!!
はい、毎年恒例のお花には関係のない写真ですー!!
はあー、おいしそうー!!

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札幌では締めパフェがブームらしく、
パフェ三昧してきました。
タカはここで大きく影響を受けて、今後お店でパフェを出す模様。。。
決まったら報告しますね!

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小樽でパクリ。

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美瑛でパクリ。

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富良野でパクリ。

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帯広でパクリ。

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移動中の電車でもパクリ。

今思い返すと、それはそれはよく食べました。

このエネルギーを燃やして、秋からもがんばりますよー!!


2017.08.16

レッスンの作品報告

こんにちは!青江です。
8月も今日で折り返しを過ぎましたね。
長い夏休みですが、あっという間に終わりそうで、
有意義に過ごさねば!と思います。

今日は雨なので、家にこもってのPC日和。
先程ニュースにて告知しました通り、
9月10月のレッスンスケジュールの告知日が24日(木)21時に決まりました!
自分も精一杯面白いスケジュールにできるようにしますので、
常連の方も、初めての方もどうぞよろしくお願いします。

そして、植物生活のコラムも本日更新しておりますので、ご覧ください。
3年前の旅行の中の、思い出の1ページです。
(過去のブログにも書いたかもしれないですが 笑)

今日はこちらのブログでは、
レッスンの作品たちをアップしようと思います。

6月末に開催されたのは、くちなしのブーケレッスン。
甘い香りのくちなしには、この時期どうしても反応してしまいます。
今年は、クチナシが咲き終わり黄色くなる過程に置いても
ブーケの中で調和するようにと、
クリーミーな色彩でご提案しました。

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一度だけ、産地からの船が欠航してしまい入荷がない時には、
代わりに香りの強いバラを使って開催したことも。

続いて、ビタミンカラーのブーケロンでは、
うって変わって鮮やかなエネルギー満点ブーケをご提案しました。

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鮮やかな花達とともにふんだんに用いたのは、
ミントやバジルなどのハーブ。
作成しながら、香りもお楽しみいただけるブーケになったかと思います。

7月に入り最初のテーマは、ブーケ・マスキュラン&フェミナン。
なかなかタイトルから雰囲気が伝わりづらいテーマでした。
ブーケを束ねる時に、お花の印象の同じものでまとめることもあれば、
あえて個性の違うお花をあわせて、それぞれの印象を強めたり、
新しい印象を作ったりできるかなと思うのですが、
今回は、固くい雰囲気・動きだったり、ドゲトゲしたフォルムに代表されるような男性的な印象のお花と、ふわふわして甘い色彩の女性的な印象のお花を合わせて、
個性的でクリエイティブなブーケを作ってみました。

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そもそも、みんながその花を男性的と感じるか女性的と感じるかも違うし、
それぞれの印象の花をまとめるか、散らばらせるかも自由にしていただいたので、
なんともみんな違う雰囲気のブーケになって、
見ている自分も面白かったです!

そして次は、ヒマワリを使ったレッスン。
毎年ブーケだったので、今年はアレンジメント。
しかも、ごくごく短く挿していただくテーブルリースにしてみました。

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大人っぽい印象でまとめて、ヒマワリのまた違う魅力を出せればと思って作りました。


そして、最後はときめきのブーケ。
市場で見つけた山いちごやカシスの枝、
とってもきれいなカラーなどをメインに、
時にブルー、時にかわいいカントリー調の色合いでまとめてみました。

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カシスの葉は本当に香りがよく、
束ねていると幸せな気分になります。
グリーンをふんだんに使うことで、夏のフレッシュな印象を出しています。


そんなこんな、ざっと振り返りましたが、
今年の前半でもいろいろな作品をテーマにしてきたなあと思います。

今年後半も、自分でも今は想像していないような面白いことができたらいいなあーと思いつつ、
スケジュールの告知を締切として、いろいろ考えていきたいと思います。

ここ数日、雨や涼しいお天気が続いていますが、
皆様体調にお気を付けてお過ごしくださいませ!!


2017.08.14

夏期休業で充電。


こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

昨日8月1日から、jardin nostalgiqueは夏期休暇を頂戴しております。
9月6日まで一月強のお休み。
毎年こうして長いお休みをいただいております。

いつも週一回の定休日はあるものの、
そのほとんどは何かと仕事をしてしまう日常において、
この長期休暇はたまった有給を消化する感覚でもあります。
今後の一年のための心身のエネルギーの充電、感性の充電。
一か月の間、普段できないいろいろなことをしたいな、と思います。

2年に1回、ヨーロッパに行くのも夏季休暇期間です。
昨年はフランス・オーストリアを旅してきました。

今回のコラムでは、昨年のヨーロッパ滞在からできたブーケをご紹介したいと思います。

まず、オーストリアでは、観光の定番ともいえるシェーンブルン宮殿へ行ったり、クリムトの絵を見たり。
また、旅の間ガイドをしてくれた友人がエリザベートやハフスブルク家の歴史に詳しかったことで、エリザベートへの興味も高まったのでした。

シェーンブルン宮殿では、その壁の色にまつわるお話が興味深く、
本当は金色に装飾する予定だった宮殿を、
その時の財政などを考慮したマリアテレジアの発案で、
金に似た黄色で塗ることになったそうです。
そこから、この宮殿のような柔らかい黄色をテレジアンイエローというとのこと。

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その黄色をテーマにしたブーケ、テレジアンイエローのブーケロン。

宮殿の中に飾れるようなイメージで、クラシックで丸く束ねてみました。
ドライアンドラの金色の光沢は、まずは金色に装飾する予定だったとのお話から。

そして今年5月、まさにシャクヤクのシーズンに作成したのがシャクヤクのブーケ・シシィ。
シシィとは、エリザベートの愛称。
洗練された美を追求したシシィの生涯や、とても美しい肖像画のイメージを、
ブーケで表現したい!と思い、シャクヤクのシーズンまで温めて開催しました。

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ふわりとしたドレスのようなシャクヤク、
ヘアアクセサリーの形を託したのは、国産でとても状態の良かったアストランチア。
中のしべが揺れると、きらきら輝いているようです。

ノーブルな印象の色調でまとめつつ、アクセントには黒に近い色彩を。
エリザベートは息子を亡くしてから黒い洋服しか着なかったとのことで、
その一生を表現する色として入れてみました。

あえてクラシックに、お花も均等にちりばめて、周りをぐるっとグミの葉で取り囲んだブーケです。


旅の最終日に思いつきで訪れたのは、パリから急行で1時間程度の街、シャルトル。
シャルトルと言えば、有名なのがシャルトル大聖堂のステンドグラス。
シャルトルのステンドグラスは
シャルトルブルーと言われるように、ブルーの発色の良さが特徴的。

この大聖堂のバラ窓を見て、こんな色彩のブーケを束ねられたら、と思って作ったのが、
シャルトルのバラ窓のブーケです。

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強い色彩の組み合わせも、一度この色彩配色の美しさを知ってからだとすっと入ってきます。
色を横に並べるように束ねて、ぐるっと深い色の葉でつつみこみました。
光を捕まえてくれるように、花弁の薄いブルーのデルフィニュームを少し高く浮かべて、
あの時の光の美しさを表現したいなあと。

他にも、印象派の絵画の光あふれる印象の原理をブーケに組み込んでみたり、
マリーローランサンの色彩のブーケを作ってみたり、
ジヴェルニーの庭の小道を作ってみたり、
旅で見たたくさんのきれい!や、面白い!を作品に取り込んでみました。
気になる方はぜひ、jardin nostalgiqueのHPから、ブログをさかのぼって、
昨年の10月~11月頃の記事をご覧いただければ幸いです。

風景や芸術作品からうける印象を花で表現してみるというのは、
必ずそこに主観や思いがこもってくるのも面白さかなと思います。
表現方法もきっと人それぞれ。

自分はブーケやアレンジにその印象を閉じ込めていくのですが、
自分勝手にお花にいろいろなイメージを託しています。
その作業がとても楽しいです。

面白いことに、そうしてみると、
今まで興味のなかった花に興味がわいてきて新しい魅力に気づいたり、
できなかったり、苦手だった色合わせもできるようになったり、好きになったりします。
例えば、バラ窓のブーケのような配色は、シャルトルに行かなかったらやらなかったと思います。

そんなこんなで、休暇中に出会う様々な刺激は、
その後の創作の大きな糧になるように思っています。

今年の長期休暇は、ヨーロッパには行かず国内を旅する予定です。
このコラムを長いお休みの言い訳と思わず(笑)、ぜひぜひ再開を楽しみにしていただければ幸いです。
夏休み中にまた、過去の旅の記録とともにコラムをかければいいな、と思います。

2017.08.14

乾いた風景から

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。
お店は夏季休暇中。
先日までは、北海道へ旅行に行っておりました。
函館・札幌・旭川・美瑛・富良野・帯広を巡り、
特に、旭川~帯広のガーデン街道においては、
様々に趣向を凝らして、コンセプトの違うガーデンを満喫しました。
それぞれの場所で、美しい風景、深い歴史、おいしいものに出会い、
たくさんの刺激・思い出と、2~3キロの体重をつれて帰りました(笑)。
日本の旅行は海外とはまた違う、心底のんびりするような良さがあり、
食に関しても恐れ知らず。。。

帰ってからは、普段なかなか読めない本を読んだり、
音楽を聞いたりしつつも、
時にパソコンに向かって、秋以降のお店の計画にとりかかりつつあります。

今日はコラムを書こうっ!

早速、北海道の旅の思い出を...とも思ったのですが、
まずは前回に引き続き過去の旅行の思い出を書こうと思います。
自分にとって、とても大きな変化になった風景の話です。
3年前、2014年のフランス滞在では、共同経営の加藤のかねてよりの希望で、
プロヴァンス地方へ滞在しました。
滞在期間中は、自分がフランス留学時代に研修させていただいた
お店のオーナー、フレデリック ギャリーグさんのお宅で宿泊させていただくことに。

強い日差しですが乾いているので、風が吹くと心地よく、
太陽をたくさん浴びた野菜はとてもおいしく、毎食の食卓に。

滞在中、身近な自然から花やハーブを収穫して来よう!ということで、
フレデリックがいつも散策する場所へ連れて行っていただきました。

車は街を抜けて、いつの間にか何もない荒野に。
荒れた山道を車で突き進みます。

後方に乗ったjardin nostalgiqueメンバー3人は
あまりに想像と違うハードな山道にびっくりしっぱなし。

到着した場所は、強い風が吹き、
土や岩、枯れた枝、乾燥に強い植物たちが一面に広がる、
とても乾いた印象の山頂。

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そこでみんな自由に散策して、好みの花、枝を収穫したのでした。

自由に散策とはいえ、はぐれたら最後な状況なので、
みんなくっついていました(笑)。

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が、目を離すとフレデリックはいつの間にか先に(笑)。

岩の間から力強く育つ草があったり、
一般的な山の風景とは違って、明るいブラウンが主体の風景に、
とても感動したのでした。

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帰りには、珍しい幹のオリーブ。
一度、とても寒い冬に凍った主幹が枯れて、
その脇の地中から出てきた枝たちが大きく育ったのだそうです。

収穫した枝をトランクに詰め込んで。。。

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帰ったら早速、収穫したローズマリーを使っての晩御飯。

あっという間の時間でしたが、
この経験から、自然の風景をイメージした作品の表現として、
瑞々しくてフレッシュなもの・季節感のあるもの、だけではなく、
乾いた印象で荒々しいものも素敵だなーと思うようになり、
今はそれがとても好きになっています。

それまでは使わなかったどこかかさかさしているスターチスや、
ネイティブと言われる南半球の、少し固い印象の花を使うようになったのも、
この経験の影響です。

その後、自分が好んでいるブーケの雰囲気として、「ボヘミアン」というのがあるのですが、
ファッションなどではメジャーな、フォークロアとか、ボヘミアンという雰囲気をブーケにしてみたものです。

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どこか乾いていて、民族的な柄感があるブーケ。
こんな発想も、あの風景から出てきたものです。

そんなこんな、プロヴァンスの旅で得たものはとても大きく、
フレデリックへの感謝はとても大きいものでした。
翌年には、フレデリックが来日するとのことで、
ぜひぜひ恩返しにと、jardin nostalgiqueでレッスンも開催しました。

テーマは、ロマンチックなブーケと、シャンペトルブーケの2種のブーケレッスンでしたが、
ロマンチックやシャンペトルという要素は、まさにフレデリックならでは。
自然という雰囲気プラス、かわいらしさ、素朴さ、ロマンチックさがはいるのが
フレデリックらしさかなと自分は勝手に思っています。
自分はそれが大好きで、フレデリックのお店に何度も研修をお願いしに行きました。
5回くらいお願いした時にようやくOKいただいた時の嬉しくてわくわくする気持ちは、
今でも覚えています。

フレデリックには本当に多くのことを学ばせてもらい、
自分の今のブーケの好み、お店の雰囲気づくりなどにおいて、核を作ってくれました。

昨年のフランス旅行の際も一緒にお食事して、
今年にはまた来日レッスンを、という話で盛り上がっていたのですが、
今年の2月、急な事故でフレデリックはこの世を去ってしまいました。

あまりにも急で、とてもショックな出来事だったのですが、
今は、フレデリックから学んだことをこの先も活かしていくことが
自分ができる恩返しかなと思っています。

自分のフィルターを通したものになりますが、
みなさんにフレデリックの花のことを知ってもらえると嬉しいなと思います。

亡くなる直前にフレデリックが出版した本がありまして、
とっても素敵な一冊ですので、今後はお店に置いておくことにしますね。
ぜひ、多くの方にご覧いただけると嬉しいです。

タイトルとは違って、フレデリックとの思い出めぐりのようになった今回のコラムですが、
ゆっくり思い出しながら書ける、この夏休みというタイミングで
ぜひ皆様に、と思いしたためてみました。

2017.08.02

夏期休暇になりました。

こんばんは!青江です。
7月末の怒涛のレッスン&パーティーも無事終わり、
昨日から夏期休暇を頂戴しております。

休暇初日は疲れがたまっていたのか一日中睡眠しておりました。
こんなに寝たのはひさしぶり!!

いろいろご報告したいことはありますが、
先日開催したパーティーの様子のご報告です。

relierのまゆさんとはもうかれこれ7年以上のご縁で、
こうしてコラボレーションするのももう4~5回目。
その場所はrelierだったり、jardin nostalgiqueだったりですが、
20名以上のお申込みをいただいて開催するのは今回が初とあって、
準備もがんばりました!!

お店の中も、全ての仕切りをなくして、
みなさんがゆったり過ごせるように、広い一つの空間に。
意外と広いなーなんて、しみじみしている間もなく、
テーブルや食器を運んで、ほっと一息したらもう開場の時間。

厨房はもっと忙しかったことと思いますが、
きっちり時間までに料理を仕上げてくれるところが、
まゆさん、タカさん、さすが!!

乾杯は、前日からバラの花びらを漬け込んだスパークリングワインで。
ほんのりとしたバラの香りと、花びらがかわいいアクセント。
バラは、食べても安心な、京都伏見のおくだバラ園さんのもの。
お食事をカウンターに並べて、みんなで順番におとりいただいて、
みなさんのプレートも山盛りに!

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お酒はお花にちなんだものをご用意しました。
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ライムやディルの香りと、スミレのリキュールをブレンドして、
ポイントにキューリのスライスを入れたヴァンヴェール。

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桃とローズのリキュールのローズエペシェ。

その他、エルダーフラワーのコーディアルを用いたドリンクや、ワインも各種ご用意して、
皆様に満喫いただきました。

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デザートには、タカのお手製デザートがいろいろ。
一人3つ以上食べられて、こんな幸せはなかなか無いのではと(笑)。

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その後のデモンストレーションでは、3人でそれぞれ違うブーケを作ってご覧いただきました。
自分は長く組んだブーケ。そしてそれをばらして、短く普通に組んで、違いを見てもらったり、
タカはタカらしく、しっとりしたブーケ、
まゆさんはrelierカラーのショルダーブーケを作りました。

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まゆさんのお友達の肩を借りて、ぴったり!!

そんなブーケ達はオークションで販売!!
少し酔いも回った皆様から嬉しい挙手をいただきつつ、
自分はハンマーでしきったりして、
いつものjardin nostalgiqueとは違う活気に包まれておりました(笑)。

そんなこんな、楽しい時間を共有できて、
参加してくださった皆様に本当に感謝です。

またこうしたイベントを開催できたらいいなーと思います!!
コラボレーションしてくれたまゆさん、ありがとうございました!!

夏休み中も時々ブログを更新できるようにがんばりますね!
どうぞよろしくお願いします!!

2017.07.24

お知らせいろいろ

こんにちは! natsukoです。
毎日暑くて、お花にも人にも厳しい季節になりました。
そんなわけで、8月1日(火)から9月5日(火)まで夏休みをいただきます。
9月6日(水)から通常の営業になります。

夏休みに向けて焼菓子も製造の数を調整していくので、
確実にご購入されたい場合は事前にご予約下さい。
メールまたはお電話にて承っております。
また、29日(土)と30日(日)のカフェ営業はお休みいたします。

鉢物、雑貨も引き続きセール中です!!
鉢物、雑貨(ドライフラワー商品除く)が全て20%offになっており、とってもお買い得ですよ。

夏休みまで残り1週間!!お花はしっかりご用意して頑張りますので、みなさまのご来店お待ちしています!

2017.07.14

暑い日、ヒマワリ。

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

7月ももう後半ですね。
毎日安定した暑さ。。。人にも花にも、厳しい季節です。

この時期の店頭で、ご自宅用のお花を買われるお客様のリクエストで多くなるのは、
「涼しさを感じるお花」か「夏らしい印象のお花」。
「夏らしい印象のお花」と言われたら迷わずおすすめしてしまうのは、
やはりこの季節の定番!ヒマワリです。
今が旬のヒマワリは、きっと暑さの中でも耐えてくれるはず!と、
お花の長持ち優先のお客様にも、心強い気持ちで送り出しております。

そんなヒマワリも、ふと気づいたらいろんな品種が流通していて、
夏らしくて元気がとりえ!な子だけではなくて、
もこもこかわいい八重咲の子や、
ブラウンカラーをまとって、大人でシックな顔をのぞかせている子もいます。

今回はそんなひまわりいろいろを使ったブーケをご紹介しつつ、
花合わせの参考にしていただければと思います。

ブラウンカラーの大人な顔のヒマワリは、それだけでも十分個性的。
「ムーランルージュ」「ダブルダンディ」「マホガニー」
どれも茶系のヒマワリの名前ですが、
その名前だけでも雰囲気満点ですよね。
そんなヒマワリ達はシックな印象のバラや、ブラウン系の葉物と合わせると、
その大人な表情をより一層引き立ててくれます。
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茶系のヒマワリは実はどんな色味のお花にもよく合うなーとも思います。
こんなカラフルな色彩の中においても、それらの色をつないで落ち着けてくれます。

先程のブーケとは正反対に、
ヒマワリの夏感をとことん演出したのはこちら。
プロヴァンスのファブリックをイメージした色合わせで、
とことんビビッドに。

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色をとことん見せたい時は、あえて色の塊をつくるように、
グリーンを少な目にしてみます。

こちらはヒマワリ畑をイメージしたブーケ。
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穂や草花と合わせると、ヒマワリをよりナチュラルに見せられます。
ヒマワリでナチュラルにというと、
ハーブなどのグリーンとともにフレッシュにまとめるのもおすすめですが、
ブラウン系の花を交えるとちょっと夕暮れ時のように。
落ち着いた、優しい風を感じてもらえるかなと思います。


いろいろなブーケをご紹介しましたが、
そのブーケの違いとともに、ヒマワリのいろいろな魅力を感じてもらえましたでしょうか!?

家に飾るヒマワリを選ぶときは、まず一番に好みの品種を選んでみてください。
もしももう少し花を足せるゆとりがあれば、
「自然に」「アート的に」「大人っぽく」「涼しげに」などなど、
どんな印象で飾ってみようか考えて、
他のお花を選んでもらえたら
ヒマワリのいろんな顔を楽しんでもらえるかなと思います。
いろんな種類のヒマワリを集めてみるのも、
ゴッホのひまわりの絵画のようで素敵です。

自分はヒマワリを少しでも自然な印象でブーケにしたい時、
その顔の向きや高さを適当にして、
花の重なりや、ちぐはぐでラフな印象を出せるようにしています。
そうすると、見る方向によって、いろいろな角度から花を見れるのですが、
正面だけではなくて、横顔も、後姿もかわいいです。

そんな感じで、家に活ける時も、ぜひ2~3本のヒマワリを買ったらぜひ、
1、2本横や後ろに向けてみてください。
ちょっと自然に見えますよ。
日によって、向きを変えてみても、日々、面白いかもしれません。
向日葵という名のヒマワリは戸惑うかもしれませんが。。。

一重咲きのタイプのヒマワリは、花びらが散ってしまっても、
その中の芯の部分が楽しめます。
散ってしまったような時の流れを感じる姿はとてもポエティック。
しかも、なかなか黒い花というものがない中で、
花合わせにはとても良いアクセントになるので、
ぜひ、その様子を楽しみつつ、次の花合わせを考えてみてもらえるといいかなと思います。

以上、暑い日、ヒマワリ。ということで、
今回はまだまだ花屋さんで見つけられるヒマワリさんですので、
よかったらぜひ、このコラムを思い出しつつ選んでみてもらえたら幸いです。

2017.07.04

もう7月ですね

早いものでもう7月ですね。
昨日などはもう本格的な夏の気温。
今日は台風も近づいていたりと、
外出にはモチベーションの上がらない休日。
いろいろなデスクワークをしたりしつつも、
家でリラックスの時間を楽しんでいます。

8月まるまるお休みをいただくこともあり、
7月は精一杯がんばろう!と思いましたが、
改めてスケジュールを見てびっくり。なかなかタイト!!
そんなこんなで、お休みは体のお休みにあてようと思います(笑)。

引き続きのレッスン報告です。

5つのボトルを並べて作ったアレンジメントは、
光が通る雰囲気がテーマでした。

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選んだ花も、花びらの薄いものを中心に、
繊細なバラや季節のクレマチス、アジサイを入れて。

この前のレッスンがとてもカラフルなアレンジだったので、
今回は涼しげにしてみました。

この花器の発注において、必要数の倍以上が届いてしまい、
30個近い在庫を抱えるというハプニングに見舞われましたが
(自分のせいではありますが 笑)、
多くの皆様にお買い上げいただきあと6個くらいになりました。
レッスンを受けた皆様、お買い上げいただいた皆様が口々に
「とっても役立ってますー!!」とおっしゃってくれるのが
最大の宣伝でした。どうもありがとうー!!
完売目指してがんばりますー!!

そして、スペシャルレッスンでは草花を使ったまんまるなウェディングブーケを。

横からの視点も重要なウェディングブーケ。
今回はとてもかわいらしいフォルム。どこから見てもまんまる!に束ねてみました。

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初回はグリーンを多くして明るく、
その後はくすんだピンクをメインに少しシックにしてみました。

意外とみなさんすんなりと丸い形に組んでくださり、
半球のラウンドブーケよりも好調な方が多かったのが印象的でした。
人間、球体の方が見慣れているから!?なんて。

明日からは新しいクールのレッスンが始まります。
お店では夏のセールで雑貨・鉢植え2割引き中です。
もちろん、お花もお菓子もいっぱい並べていますよー!!
7月も楽しくみなさまをお迎えできるようにがんばりますねー!!

2017.06.30

クチナシを使って


こんにちは。jardin nostalgiqueの青江です。
7月になり、気温がぐっと上がりましたね。
いよいよ夏到来という感じがします。

2012年のお店のオープン以前、
アトリエ時代から開催しているお花のレッスンでは、季節のお花をテーマに
いろいろな作品を提案しているのですが、
6月にいつも開催しているのが、クチナシを使ったブーケです。

見た目も清々しいお花ですが、やはりその香りに惹かれます。
香りのあるお花は、その香りをかぐと、ふと過去のその香りの中にいた場面を思い出したりします。
クチナシもやはり、その香りとともにいろいろな思い出を思い出す花です。
そんなこんなで、この時期みなさんにどうしてもおすすめしたくなります。

クチナシの清々しさを活かすように、
白とグリーンであわせたり。

ハーブのグリーンと合わせると、瑞々しい印象もあるし、
何より香りのコラボレーションで、束ねていると本当に幸せな気分に。

昨年は少し趣向を変えて、
乾いた印象、シックな印象のお花とともに使ってみました。

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ネイティブと言われる南半球から来る花達は、固い乾いた印象で、
硬派な表現もできるのですが、自分はそこにちょっとロマンチックな花やかわいい花を添えた時に生まれる
素朴でポエティックな雰囲気が好きです。
この時のロマンチック・かわいい担当は
クチナシやラベンダー、マトリカリアなどでしょうか。

そして今年は、やさしいクリーミーな雰囲気にしてみました。

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クチナシの優しいマットな白とクリーミーな色彩で
とっても優しいブーケです。
クチナシが徐々に黄色くなっていく過程も楽しんでもらえるかなーと。

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こうしていろいろな作品にしているクチナシですが、
そのまま飾るだけでもとても魅力的。
咲くと花がうつむきがちで、すぐに枯れたような黄色になってしまうのですが、
その変化も個性の一つ。
黄色になった花もまだまだとても良い香りを放ってくれるので、
最後まで楽しむのがおすすめです。

黄色くなった花は、フレッシュな印象の花と合わせると時に枯れたように見えてしまうので、
そうなったら、ちょっとアンティーク・ジャンクな器や
古書などの小道具を横に置いたりして、風合いが生きる演出をしてみるのも良いですよ!

水揚げについては、大きな葉をすぐに外して
茎を割って深めのお水に活けてあげています。

もう出荷も終盤!?と思うのですが、
またもしどこかで見つけたら。。。もしくは来年。。。
ぜひ、お楽しみいただければいいな、と思います。


2017.06.26

引き続きのレッスン報告ですー!!

こんばんは!青江です。
ようやく家のインターネット環境が整て快適なデスクワーク!
良い仕事は良い道具から!!?と言いますが、
環境が整うって大事ですねー。

そんなこんなで、
先週力尽きてしまった過去のレッスン作品のご報告、
引き続きさせていただきますね!!

5月、まさにシャクヤクのシーズンに開催されたのは、
シャクヤクのブーケ・シシィ。
シシィとは、オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝、
フランツ・ヨーゼフ1世の皇后、エリザベートの愛称。
昨年ウィーンを旅して知った、
洗練された美を追求したシシィの生涯や、
とても美しい肖像画のイメージを、
ブーケで表現したい!と思い、シャクヤクのシーズンまで温めたテーマです。

ぴったりシャクヤクのシーズンとはまって、
ふんだんにシャクヤクを用いてご提案できました。

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時によって少し花合わせもちがえて。
ふわりとしたドレスのようなシャクヤク、
ヘアアクセサリーの形を託したのは、今、国産で出荷されてとても状態の良いアストランチア。
中のしべが揺れると、きらきら輝いているよう。
ノーブルな印象の色調でまとめつつ、アクセントには黒に近い色彩を。
エリザベートは息子を亡くしてから黒い洋服しか着なかったとのことで、
その一生を表現する色として入れてみました。
あえてクラシックに、お花も均等にちりばめて、周りをぐるっとグミの葉で取り囲んだブーケです。
爽やかにまとめてくることが多かったシャクヤクですが、
こんな雰囲気も良いですよね!!

そして、そこから一気に色味を加えて開催されたのが、
テーブルラウンドアレンジメントです。

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「鮮やか」というくくりでまとめた色とりどりの花達をギュッとまとめたら、
意外とけんかしないでまとまってくれます。
みんな、「鮮やか」という共通点があるから、
色は違えどまとまってくれるんですよね。
形も個性的なジャーマンアイリス、大きなシャクヤクにヒマワリ、ダリアなどをメインに、
20種以上のお花を詰め込んだアレンジです。

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各回、みなさんのアレンジを並べてのティータイムは
盛りだくさんのお花を囲んでのガーデンパーティーのように。
キャンドルや花びらも置いたりして、テンションが上がってしまうのでした(笑)。

まだまだレッスンに追いつかないブログではありますが、
引き続き記していきますので、どうぞよろしくお願いします!!

2017.06.20

レッスン作品のご紹介です。

随分ご無沙汰でした。青江です。
母の日をはさみあわただしくしていたのもありますが、
PCの 調子が悪くなかなかブログに写真を掲載できない状況になり、
楽しみにお待ちいただいている皆様に申し訳ありませんでした。

お店の方は6月になると少し落ち着いていて、
雨の日などはのんびりした時間が流れております。

随分たまってしまいましたが、今日は過去のレッスンの作品のご紹介です。

まずは4月下旬に開催したブーケロン・ベイキングスパイス。
今年の流行色の1つと言われるベイキングスパイスという色の組み合わせは、
くすんだピンク~オレンジの色味。
それをお花の色合わせで表現してみました。

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こうして色をテーマにするレッスンでは、
花を選ぶ時に普段以上に花の色味を注意深くみてしまいますが、
同じ品種でも産地によってちょっと発色が違ったりして面白いなと思います。

そして、4月末から5月1日までに開催した
コンポジション・すずらんの咲く風景。

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スズランの咲く森の風景を切り取ったようなアレンジにしてみました。
あまりよく見えませんが、こっそりキャンドルも入っています。

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ガラスに入っているキャンドルは、灯すことで得られる神秘的な雰囲気以外にも、
その透明感から、涼しさや瑞々しさも感じるなあと思います。
森の中の泉のような存在です(笑)。


5月の初めはその時に旬なライラックとアスチルベをラフに束ねて、
ブーケ・ラスティックを作成しました。
ラスティックとは、素朴で少し生活感のあるような雰囲気だなと思います。
洗練とか、都会的とかと反対のようなイメージ。

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幼いころにただ花が楽しくて束ねた花束のような雰囲気を出せるように、
あえてちょっと不慣れな感じを演出してみたりしつつ、
一番は「お花って楽しい!!」という純粋な気持ちを持って束ねることをテーマにしてみました。


このレッスンでも使ったアスチルベは
自分がずっと好きな花の一つ。
とある雑誌に、「好きな花」としてお話ししたのを偶然見かけたという
長崎の産地であるながさき西海農協の方とも交流をさせていただいております。

西海農協さんが主宰したコンテストにお声をおかけいただき、
アスチルベを使ったボヘミアン調の花冠を出品しました。

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かわいい野の花のような風情もありますが、お花だけみると少し乾いた印象もあって、
自分の好きなボヘミアン調の表現にも使えそう!と思ったのです。

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スタッフの奈鶴さんにモデルをしてもらって、とても良い作品になったと思います。
アスチルベは店頭にだいたいご用意があると思いますので、
ぜひ一度お試しくださいませー!!かわいいかわいいお花です。

まだまだ続きがあるのですが、
この辺で力尽きました(笑)。
また今後ご紹介しますねー!!
楽しみにしていてもらえると嬉しいです。

2017.06.19

鳥の巣リース

こんにちは。natsukoです!

今日はドライの実物・小花・葉物がたくさん!可愛い小鳥もついているカラフルなリースのご紹介です。

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ドライフラワーでお作りしているので、これからの季節日保ちを気にすることなく、
贈り物やご自宅に飾って長く楽しんでいただけます。
ひとつひとつ手作りで、全体の色合いや雰囲気が違うので、
お気に入りのリースを見つけてみて下さい!

2017.06.14

げんこつ・饅頭・ふわふわ・シャクヤク

こんにちは!jardin nostalgiqueの青江です。

花屋さん一番の山場、母の日も無事終わり、
昨日は国分寺のバラ園、ひかりフラワーさんでの
野外レッスンを終え、ほっと一息。
しばらく少し落ち着いた毎日が訪れます。

明日からの仕入れで楽しみなのは、
本格的に旬になるシャクヤクの仕入れ。
レッスンでもすでにシャクヤクを使ったブーケをご提案しており、
大量のシャクヤクを仕入れていますが、
ここからさらにもっと多くのシャクヤクをご提案できるように、
どんどん仕入れていきたいな、と思っています。

仕入れ段階におけるシャクヤクの特徴としては、
ほかのお花よりもなかなか重たいことが挙げられまして(笑)、
疲れた朝にたくさんのシャクヤクを仕入れた時には、
「よいしょ!!」と、掛け声がないと
抱えられないこともあります。

タイトルにつけた
げんこつ、饅頭というのは、
自分がシャクヤクの蕾の状態を表現するのに
使ってしまう言葉なのですが、
まだまだ小さい、頑なな様子の蕾はげんこつ、
少し花びらの色が見えて、今にも開きそうな状態のものを
お饅頭と言ってしまいます。
とくに、開きかけの時のシャクヤクのお饅頭感は、
ふわふわに開いた時の魅力とともに、
惹かれるシャクヤクの開花ステップだなーと思っています。

げんこつ状態の蕾のシャクヤクは、
ちゃんと開くかどうか不安もあったり、
ブーケにしてもあまりボリュームが出ないので、
ほぐしてみたり、深水にしたり
早くお饅頭になってー、と念を送ったり。
それでも開いてくれないげんこつさんにがっくりすることもしばしば。

それでもやっぱり、ばっちり開いてくるシャクヤクの魅力を目の当たりにすると、
たくさん仕入れてご案内したくなってしまいます。

最近はシャクヤクの種類も増えて、
コーラルチャームという朱赤の品種などは、
開花前の状態がトマトのように見えるものも。。。

そのどれもが、かわいいですー。

そんなこんなはさておき、
レッスンでは毎年シャクヤクをテーマにブーケを作っていますが、
そのいくつかをご紹介しますと、

昨年は白いシャクヤクを使って、
エリザベートをイメージしたブーケをご提案しました。

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白いフワフワのドレスをイメージしたシャクヤクや、
髪飾りを模したアストランチア、
アンティークな雰囲気を演出するカスミソウやカーネーションなど、
おととしに旅行したオーストリアでの思い出をふりかえりつつ
構成してみました。

おととしのレッスンでは、
顔の大きなシャクヤクの魅力を活かしてみようと、
花をフラットに並べたブーケをご提案しました。

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この時に使ったシャクヤクがかぐや姫、
アジサイが舞姫という品種だった時もあり、
その時は、「ダブルプリンセスブーケ」と称して盛り上がりました。


今年のシャクヤクのブーケは、市場に行って花合わせを考えるという、
青江の市場のときめき押し売りスタイルで開催しています。

すでに2回開催したレッスンでは、
トマト感のある蕾が魅力のコーラルチャームを用いて鮮やかにご提案しましたが、
明日の仕入れではどんなときめきになることか。

自分も明日の自分のときめきを楽しみにして、
今日は市場に備えて早寝をしようと思います。

皆様もぜひ、げんこつ、お饅頭、トマトなどなど、
様々なシャクヤクの魅力をお楽しみくださいね!

2017.06.13

お久しぶりです。

こんばんは。青江です。
すっかりブログの更新が滞ってしまいすいません。
インターネット環境が不調で、なかなか写真とともに書けなくなっています。
6月中には直るはずなので、直り次第いっきに更新したいと思います。

携帯から文章は書けるので、とりあえずのご報告のみですいません!
早くいろいろお伝えできるようにしたいと思います!

2017.05.28

初夏の鉢物

こんにちは!natsukoです。
とてもとてもお久しぶりのブログ更新です。
母の日を乗り越え、ひかりフラワーさんでのレッスンも無事に終わり、やっと落ち着いてきました。
ブログの更新が滞っていたうちに季節も進んで、切り花や鉢物もすっかり初夏の雰囲気です。
店頭には沢山の鉢物たちが並んでいます。

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梅雨を前にカラフルな紫陽花たち!とても綺麗な色合いです。
こちらの紫陽花たちは全品20%offとなっています!

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ミニトマト、ゴーヤ、バジル、ハーブなど美味しく楽しめる苗物もたくさんご用意しています!

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日々草やマリーゴールドはこれからの季節の花壇やプランターにぴったりのお花たちです!
とくに日々草は真夏の暑さにも強くどんどん育っていくので、これから夏まで長く楽しんでいただけます!

2017.04.18

今日の暑さは夏!!

こんにちは!青江です。
年度末であわただしかった3月、
4月は落ち着いているかと思いきや、
結婚式のお花のご依頼やギフトオーダーなどであわただしくも充実の毎日でした。

毎日が充実すると、停滞してしまうのがブログ。。。
楽しみにしてくださっている皆様には大変申し訳なく思います。

今日みたいな暑さになると、桜の季節も遠い昔のように感じ、
すっかり初夏!!?と思ってしまいますよね。
店頭のお花も、春のお花から初夏の花へと移り変わっています。
ラナンキュラスの代わりに数々のバラが、
スイトピ―やストックの代わりに、ベニバナやトルコキキョウが、
お店に色を届けてくれています。

うっかり店頭の写真がないので、
今日は過去のレッスン作品をずらーっとご紹介!


まずはブーケファゴ。
枝木をただ束ねた、雑木束のことをフランス語でファゴというのですが、
それを模したブーケです。
技法としては、パラレルで束ねるというのがいつもと違うところで、
いつものブーケには慣れている皆様も、新鮮な気持ちで挑んでいただきました。

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イメージは雑木束なのですが、やはりブーケとあって、
春の華やかなお花をたくさん用いて作成しましたよ!
枝に囲まれる形で、お花がいっぱい。

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続いて、ときめきのブーケでは、
各回違う雰囲気でご提案。

大きなラナンキュラス・モルバンとの出会いからはじまったときめきのブーケは、
そのレモンイエローを活かして、爽やかな印象に。
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そして、お手頃プライスなライラックとの出会いからはじまったときめきのブーケは、
ライラックの色味からその少し前に見たlongchampsの広告ページの色の印象を思い出して、それを再現してみました。

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こうして興味深い色合いを心に残しておくと、ふとした時にヒントになります!
そして、このブーケに選んだラナンキュラスはロンシャン。
ご参加いただいた皆様とも、そんな話題で盛り上がるレッスンになりました。
調子にのって写真をお撮りいただきました(笑)。
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そして、最後のときめきのブーケは、ピンク~アプリコットカラーで、
なんだかとてもかわいらしい印象に。
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各回お花は違えど、市場での花との出会いから生まれたブーケ。
皆様にお楽しみいただけて良かったです。

そして、器とオブジェにこだわった不思議の国のトランクボックスのレッスン。
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蓋を開けたらあふれ出てくるアリスの世界!という感じにしてみました。

不思議の国のアリスのイメージをテーマに、
器選びから、オブジェ選びまで、なにかとわくわく。
早くやりたいレッスンだったのですが、
やってみたらやっぱり楽しくて、みなさんもとても楽しんでくださって嬉しかったです!
トランプ、鍵、ボトル、カップなど、
ストーリーを想像させるものを盛り込んで。
こっそり入っていますので、ぜひ探してみてくださいね。
お花以外のものを一緒にアレンジすると、
一気にストーリー的なわくわく感が高まりますね!

みんなのアレンジを並べるととってもゴージャス!
うさぎさんも埋もれていますー(笑)。

そして、その後は大きなブーケ2連続で、
参加した皆様も、自分の腕も、少々筋肉痛に(笑)。

まずは、桜のブーケシャンペトル。
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今年は桜をメインに、他にあわせるお花は細やかなお花のみにとどめて、
シャンペトルというテーマのもと、ダイナミックに大きく束ねていただきました。

みんな、途中で泣き言やため息をもらしつつも、
大きなブーケを完成させた後の達成感を感じていただけたのではないかと思います。

そして、グランドブーケボヘミアン。

いつもは秋冬にやるブーケですが、
春の優しい色彩でやってみたらどうかな、と思って企画しました。

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春らしいピンクをベースに、アースカラーを交えて、
やはり乾いた印象をプラスして、どこかラフで野性的なブーケにしてみました。

こちらも、みなさん束ねたあとは少し放心状態になっていたり。。。
大きなブーケ作りはスポーツのようですね(笑)。
中には、ブーケ初挑戦!という方もいらしたのですが、最後までしっかり束ねてくださいました。
大きなブーケを束ねるためのポイントをふまえていただいた成果です。
みんなの束ねている様子は本当に格好良かったです。

そして、一番最近は4月16日のイースターにちなんだテーブルアレンジメント。
ホーローの器に投げ入れで作成しました。

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大人っぽい色彩でご提案しましたが、最後にはチョコをばらまいて、
わいわいと楽しみました。

こちらも、皆様の作品を並べるととっても素敵な装飾に。


明日からは今年の流行色、ベイキングスパイスをテーマにしたブーケのレッスン。
今は市場の相場も落ち着いているので、
たくさんお花を仕入れてきたいと思います!

店頭では、母の日のご注文も増えて来ております。
ぜひ、多くの皆様にご利用いただければいいな、と思います。

さて、明日からもまたがんばりますねー!!
ご覧いただき、ありがとうございました!


2017.03.19

もうすぐ春!お花もお菓子も春仕様♪

こんにちは!natsukoです。
お久しぶりのblogで、気づけばもう3月半ばです。
花粉症にはつらい季節ですが、なぜか春になると自然と心がわくわくします♪
どんどん暖かくなってきて、これから桜が咲いてくるのも楽しみですね!

お店の中も外も春のお花でいっぱい、春のお菓子も登場です!

こちらはダブルオステオスペルマム。

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八重咲きのとても綺麗なマムです。

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これから初夏にかけて花が咲きます。花が終わって切り戻すと、来年も花が咲いて楽しむことができます。
寒さにも強く、日当たりの良い乾燥気味の環境を好むお花です。
土の表面が乾いたらたっぷり水をあげれば良いので育てやすいです!

続いて、春のお菓子のご紹介です。

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桜のぶたさんサブレ!
谷口周郎さんのイラストとのコラボレーションお菓子で、
もうすぐそのイラストも店頭に飾る予定です。
生地に桜の葉を入れているので
桜の香りを楽しんでいただけます!
ぶたさんにも桜の花びらがついていて可愛らしい♪
春のお散歩、お花見のお供にぜひ!


2017.03.07

最近のレッスン作品たち。

こんにちは!青江です。
今週からもう3月。
先週はひな祭り、ミモザの日と、次々訪れるイベントに花を添えるように、
桃の花やミモザと、
春らしい明るい色彩にあふれる店内でした。

また、2週間にわたって開催された
乙部さんのスクリーン版画の展示会も大盛況。

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版画4点と、原画の数々で、
jardin nostalgiqueの壁面もにぎやかに。
大勢の皆様にお越しいただき、乙部さんの世界を楽しんでいただくことができました。
4種ある版画はそれぞれ40枚ずつくらい作成されているのですが、
ご購入検討いただく際には1枚1枚、一緒に眺めたりして、
自分もより一層、乙部さんの版画の世界に浸ることができました。

そんな中、レッスンも次々といろんなタイトルを迎え、
その都度違う、春のお花を楽しむことができました。
また、ざっとご紹介しますねー!

ブーケ・フォンテーヌのレッスンでは、
持ちきれないくらいの花材を使って、あふれるようなブーケを作成しました。

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ブーケの側面から不規則に花や蔓が飛び出る印象で、
ラフに、ワイルドに作成いただきました。
ウェディングなどにもきっと似合うかなーと思います。
花瓶に活けると分かりづらいので、急遽natsukoさんに持ってもらっての撮影も。
フォーカス、フォンテーヌと、いろいろな名前を付けたブーケを提案していますが、
こうしてイメージを決めてそれをお花で再現するのは、
本当に楽しい作業です。
こうして創作することは、とても良い刺激になるし、
いろいろな発見もあって面白いです。
これからも、聞き覚えのないブーケの名前のレッスンがあるかもしれないですが、
お付き合いいただければ嬉しいです(笑)!

春の収穫バスケットでは、手つきの素朴なバスケットを使って、
投げ入れならでは!とばかりに、勢いよくだいたんに作成いただきました。

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テーマは「収穫」!なので、収穫しつつバスケットに詰め込んだように、
あえて規則的かつ良いバランスになりすぎないように、
遊びたっぷりに作成いただきました。
日頃のブーケレッスンでは、時に作成が大変で苦行のよう、と言われることもありますが(笑)、
このレッスンではみなさん、投げ入れの気楽さを存分に楽しんでいただき、
本当に楽しかった~!!との声をいただいたり、拍手喝采になったり。
いつもみんながこうして笑顔になるレッスンを提案したいな、と思う自分でした(笑)。

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皆様のアレンジを並べて。
どこの花畑にみんなで収穫に行ったのでしょうー(笑)。

お客様に頂戴した写真。
雰囲気満点に撮影いただきました。
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ちょっと夕暮れ時な雰囲気ですね!


そして、春の草花のブーケでは、
こちらも心伸びやかに、草花がふわふわっと踊るようにブーケを束ねてもらいました。
期間中、色彩を変えてみたり。。。

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どちらも、カラフルな春の草花のセレクションですが、
色のトーンを違えてみました。
皆様は、どちらがお好みでしょうか(笑)!?


最後に、昨日終了した、春色のリース。
ミモザやヘリクリサムなど、
季節のお花を用いて、明るい色彩でご提案しました。

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作成はなかなか大変で、集中している時にはレッスン中シーンとしてしまったりするのですが、
みんな出来上がって「やったー!」と、はじける笑顔に(笑)!
リースレッスンの醍醐味である達成感を味わっていただけたかと思います。

明日からはブーケ・ファゴのレッスン。
お花屋さんでの春の球根植物の旬もあと僅かです。
めいっぱい楽しみたいと思います。

お店にも、たくさん取り揃えて、みなさんのご来店をお待ちしておりますね!


2017.02.28

ヤンブリューゲルの花冠

こんばんは!青江です。
明日からもう3月。この間、年明けだと思っていたのに!
この調子だと、
今年もあっという間に終わってしまうのではないかと思ってしまいます。
でも、少しずつ気温が高い日も増えて、徐々に春が近づいていることを感じると、
やっぱり嬉しくなってしまいます。

そんな嬉しい気持ちで市場に行くと、
どうもいろいろ買ってきてしまう今日この頃。
店先には、かわいい苗もの・鉢ものもいろいろ揃ってきました。
写真、なくてすいません!

レッスンもどんどん新しいテーマに移り変わり、
相変わらず報告が追いついていません!!
しかもここ最近パソコンの動作が遅く、今日はようやく縮小できたこの写真で
ヤンブリューゲルの花冠のご報告。

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昨年の夏にウィーンに行って、美術館を巡り、
バベルの塔で有名なピーテルブリューゲルの絵画をたくさん見たのですが、
ヤンブリューゲルはその息子にあたります。

花のブリューゲルという別名もあるように、
花の絵を多く書いているヤンブリューゲル。
黒い背景に、白・青・赤をベースに描かれた花の絵の数々を見て、
なかなかブーケでやらないこの色合わせに惹かれました。
さらに、「黄金の大皿と花輪のある静物」という絵画を見て、
これをモチーフにした花冠を作ったら面白いのでは!!?と思って、
テーマにしたのがこの冠です。
ぜひ、よかったらこの絵画も検索して見てみてくださいね!
自分の写真はその絵画に似せて撮ってみました(笑)。

ご参加いただいたお客様に、冠をかぶった写真も頂戴しました!

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自分ももれなくかぶって、一緒に撮影してみたり(笑)
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ご提供、どうもありがとうー!!

レッスンの後はみんなでかぶったり。
冠をかぶったらとびきりの笑顔になるのでした。
明日からは新しいレッスンスケジュールが始まります。
素敵なお花に出会えるかなーとわくわくしながら、
また市場に行ってきますねー!!


2017.02.07

パンジーのブーケ・フォーカス!

こんばんは!先週に引き続き、青江です。
今日は先週まで開催していたパンジーのブーケ・フォーカスのご報告。

春の人気花材パンジー、
今年はぜひレッスンのテーマに、と思っていたのですが、
どのようにテーマにしようか考えていた今年のお正月。

たまたま見ていたテレビ番組にとっても大きなヒントがありました。

その番組は、BSでやっていたルーブル美術館の歩き方というようなもので、
効率の良いルーブルの歩き方を作品とともに紹介しておりました。

その中で、フェルメールの絵画「レースを編む女」をピックアップしていたのですが、
この絵画には絵の中でも手元に視線を集中させるように、
ピンボケ現象を意識した描き方をしているとのことでした。

具体的に言うと、手元の細かい針や糸の描写は精密に、
そこから離れた部分の描写は曖昧に描いているとのこと。

フェルメールの絵画はとても好きなのですが、
そうした見方をしたことが無くて、目から鱗だったのですが、
そこで、ピンと。
「パンジーの特徴である花弁の細かいディテールに
ピントをあわせたようにブーケを束ねたら面白いのでは!!」

そこからはすらすらとイメージがまとまって、
ディテールの細かいパンジーと、
同じようにふわふわした質感だけど模様のないスイトピーを使って、
ピンボケ現象をブーケに取り込むブーケを作ろうと思い、
そのニュアンスを一言で伝えるべく、
ブーケ・フォーカスとネーミングしてテーマにしてみました。

パンジーの色彩によって、いろいろなブーケが完成しました。

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パンジーをぐっとまとめてフォーカスとして目立つように。
その周りを、使ったパンジーと同じ色彩で、
ただ、主張は少なく、漠然とした印象で束ねてみました。

お花の咲き方、枝の出方の難しいパンジーなので、
みなさん苦戦しつつでしたが、
自分の伝えたいことを理解した上で束ねてくださったように思います。

ブーケという1つの小さな作品の中でもいろいろな表現ができるなーと自分自身も思ったし、
クリエイティブであることを忘れないように、いろいろなヒントを見つけて
また面白い提案ができたらいいなーと思います。

2017.01.31

とことんかわいいピンクのブーケ!

こんばんは!青江です。

昨日の東京は16度まで気温があがり、
春のような気候でした。
とはいえ、底冷えのするjardin nostalgique店内は相変わらずの寒さで、
外に出るとあったかーい。
なんて、
普通なら室内・室外反対の気候となっておりました。
昨日の暖かさで、外の球根植物たちが、一斉にぐっと成長したように感じてしまいます。

1月は少しおちつくシーズン、
店内の模様替えとばかりに、新しく購入した棚をディスプレイしたり、
レッスン用のテーブルを購入したり、
忙しいシーズンではできないことをして、
皆様をより素敵にお迎えできる準備がはかどりました。
ぜひぜひ、見に来てくださいね!

レッスンでは、
新年最初のテーマとして、とにかくひたすらかわいいピンクのブーケを開催しました。

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お休み中に読んだ本で、
色の中で一番強い色、人が一番求める色は赤だというような内容があったのですが、
本能的に求める赤の強さを明るく、柔らかくしたピンクもやはり、
人が本能的に好む色で、好きな人が多いのかなーなんて思っています。

かく言う自分もピンクのお花は大好きですが、
いつも「大人な」とか、「グレイッシュな」というようなアンティークなピンクをご提案しており、
実はとことんなピンクのブーケは初。

ここぞとばかりに、とびきり輝くようなピンクのお花を集めて、
時にはふわふわに、時には色を並べてキュッと、
いろいろな束ね方でご提案しました。

ブーケに使ったバラやスイトピーの香りにも癒され、
みんな、ピンクにうっとりする時間を過ごしていただけたかなーと思います。


今はパンジーのブーケ、チューリップとフリージアのブーケを終え、
また追ってご報告できればと思っています。
チューリップのブーケの写真データの入ったカードを紛失し、
心が落ち着かない今日。
明日はお店を大捜索ですー。
どうか、出てきますようにー!!

皆様、良い夜をー!!

2017.01.20

甘い物が美味しい季節です。

こんにちは。natsukoです!

今日は朝から雪が舞ったり、霙だったり、とにかく寒い一日です。
こんなに寒い中にずっといると、甘い物が恋しくなります。
冬は夏よりもずっしりとしたケーキやチョコレートが
美味しく食べられる季節です。

お店にも冬にぴったりのお菓子が登場です。

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こちらはあんずとチョコのパウンドケーキ。
手作りのあんずジャムとチョコレートを合わせた
甘酸っぱいパウンドケーキです。


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通常は1本での販売となりますが、時々カットでも販売していますので
是非、試してみて下さいね。ちょっとした贈り物にも良いですよ。

もうひとつご紹介したいお菓子がこちら。

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柚子のガレットです。
冬は柑橘の美味しい季節ですね。
ガレット生地に柚子のマーマレード入れて焼き上げました。
アクセントにセージの香りも楽しめます。


そして、お花ではこの時期に人気の球根をご紹介です。

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チューリップや水仙の球根で、コップや小さな花瓶に水をはって
入れておくだけでお花が咲いてくるのを楽しめます。

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普通の切り花より小さいサイズでとても可愛らしいです!
インテリアにもぴったりです。
お家で少し早い春を楽しんでみて下さい。

2017.01.18

春の鉢物とsaleのご案内

こんにちは! natsukoです。
年が明けて随分経ってしましましたが、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

お店は冷え冷え、手がすぐに悴むぐらい寒いので、
レッスンやカフェでご来店の際はしっかり着こんで暖かくして来て下さいね!

寒さが厳しい季節ですが、お店は春のお花たちで溢れています。
春の花はどれもこれも可愛くて、心が躍ります!

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鉢物もすっかり春です。
ヒヤシンス、ムスカリ、水仙、花かんざし。
見てると春を感じることができますね。
とくに球根のお花たちはどんどん咲いてくる様子を見ているとわくわくします!!!

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こちらはお菓子の名前がついた可愛いジュリアン。
色ごとにマスカットのジュレ、プリンアラモードといった名前がついています。
咲き方もバラのようで、華やかです。
4月頃まで楽しめますよ。

そして、最後にお得なセールのご案内です。

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店内にあるドライフラワーのリース、スワッグ、ガーランドが20%OFFとなっております!ぜひ、ご覧になって下さいね!

2017.01.17

今年もよろしくお願いいたします。 レッスン報告、まとめてドン!

随分ご無沙汰しております。青江です。
ブログに手を付けることができないまま一か月以上、
長い間何もご報告できずすいませんでした。

年末はやはり、日々バタバタと忙しく、
年明けは10日までたっぷりお休みをいただいたものの、
お休みとなると、PCに向かうのもおっくうになっておりました。

先週からようやくお店を再オープンして、
今年のブログも再開しようといういきおいがようやくでてきた次第です。

ここ数日、寒い毎日ですが、
お店には既にたくさんの春のお花が勢ぞろいしています。
また明日にでも、報告を書いてもらおうと思いますが、
今日はまず、今までのレッスンの報告から。

いつから報告できていないのだろうと、
さかのぼると、昨年11月くらいからですね。。。
作品のご報告です。

まず、ブーケシャンペトル&ポエティック。

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寒さが増して、落葉した枝物や冬の実ものは、
季節感や時の流れを感じさせる要素です。
詩的なストーリーを感じさせるそうした要素や、
褪せた色彩でポエティックな雰囲気を加えたシャンペトルブーケをご提案しました。

草花の少ない季節でしたが、この時期ならではの花や枝を用いて、
ダイナミックに作成しました。

そして、その後はクリスマスに向けたレッスンが続きます。
まずは、2つのスワッグのレッスン。
こちら、お店が一番忙しい時期の真っただ中での開催になり、
なんと、作品の写真を撮っていないという事態。
参加した皆様にお寄せいただいたお写真をアップしますねー。

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青江付きでお撮りいただきましたー(笑)。
どうもありがとうございます。

クリスマス用と、いつでも飾れるシャビーな印象のものと、
作り方も2通り説明した上で、
あとはお好みのサイズ、作成方法にて、皆様にトライしていただきました。
一気に2つ作成するのはなかなか大変だったかと思いますが、
みんな集中力を切らさずにできましたねー!


そして、冬の定番、リースへ!
今年のリースは2種類。

まずは、グリーンのクリスマスリース。

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今年はグリーンの種類をたくさん増やしたので、
難易度も高かったかもしれませんが、
それだけでもとってもかわいくなりました。

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作成風景をぱしゃり。

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このレッスンでは、皆様にオーナメントを自由に付けていただき、
完成としました。
でも、やはりグリーンがかわいいからか、
今までよりもオーナメントが減らなかったです(笑)。


2つめのリースは、リースjardin nostalgiqueとして、
色彩も、素材もjardin nostalgiqueらしいものをご提案しました。

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とにかく立派なアジサイが手に入りまして。
出来上がりはこんな感じに。

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10種類近い素材をミックスしての作成は、
更に難易度が高かったかと思います。
でも、出来上がった時の喜びもその分大きいです。

リースの作成方法を覚えて、
家でもたくさん作ったとの報告も数々いただき、
とても嬉しかったです!

そして、投げ入れのレッスン!
こちらは、器から装飾をして、お花をいけていきました。

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様々なグリーンや枝物で作る器は、それだけでも表情豊か。
花の色は冬らしいモノトーンでまとめてみました。


そして、冬のときめきのブーケでは、
翌週のクリスマスを意識した色合いに。

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アマリリスを入れたりもしつつ、
強い、濃い赤のグラデーションの、大人っぽいブーケにしてみました。

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最後の一回だけはがらっと印象が変わり、
冬らしい褪せた色合いと、質感のお花をまとめたブーケになりました。


クリスマス直前~当日のレッスンでは、
食卓を彩るアレンジメントを。

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アンティーク風のコンポートの形や雰囲気を活かした
アレンジメントの形をご提案しました。
まるで、ホールケーキのようなアレンジメントです。
火を灯して、雰囲気満点!


昨年最後のレッスンは、かわいらしいお正月のブーケ。

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今年はあえて、松や千両を入れず、
春のパステルカラーでご提案しました。
マムや葉ボタンが入るだけでも、
お正月らしいブーケになります。


ざっと、駆け足の報告でしたが、
たくさんの写真とともにお楽しみいただければ幸いです。
今年のレッスンも既に始まっていますが、
今後はもっとちょこちょこご報告できるようにがんばりますねー!

本年も、jardin nostalgiqueをどうぞよろしくお願いいたします。
皆様のご来店を、どうぞお待ち申し上げておりますね!

2016.12.15

X'masのお菓子と雑貨色々

こんにちは! natsukoです。

昨日に引き続き、X'masまでの限定お菓子と雑貨の色々をご紹介したいと思います。

1つめのお菓子はこちら。

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Takaさんオススメ!!昨年も大人気だったスノーマンとうさぎくんのほんわかレモンクッキー!
レモン味のクッキーでホワイトチョコをサンドしていて、
ドライクランベリーとフリーズドライの苺も入っています。


2つめのお菓子はこちら。

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ジンジャーマンにくまさんも仲間入りした、ジンジャーマンクッキー!
ショウガがきいていて、とても美味しいですよ。


続いては雑貨のご紹介。
NACTIONさんの新作が届きました。

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リバティー柄の生地を使った手作りオーナメント。
飾るだけでなく、プレゼントに付けても可愛くなりそうです。

そして、まだクリスマスも迎えていませんがお正月に向けた雑貨もちらほら。

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どれもこれも可愛いですが、個人的なおすすめは栗ぜんざいと焦がしネコ!
ご来店の際はぜひ手にとって見てみて下さいね!

2016.12.14

お菓子のクリスマスギフト

こんにちは。natsukoです。
久々のblog更新です。
あっという間に毎日が過ぎていき、今年もあと半月で終わりですね。
なぜだか毎年12月だけは進むのが早く感じます。

気付けばクリスマスまでもあと10日。
お店にはクリスマス仕様のお菓子のギフトセットが登場です!

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ブリキでできた靴下の中には、お菓子とクリスマスのオーナメントが入っています。ブリキの靴下ごと並べて飾っても可愛いですよ。


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お菓子は2種類、お好きなものをお選びいただいて詰めることができます。
中のお菓子を食べた後も、小物入れに使えます。


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ブリキの靴下のクリスマスギフトセット、お菓子の棚の下に並んでいますので
ぜひご覧になって下さいね!
680円+お菓子代での販売となっております。


2016.11.17

X'masに向けた鉢物たち②

こんにちは。natsukoです。

店内はすっかりクリスマスの雑貨や針葉樹でいっぱいですが、
外の鉢物たちもクリスマス仕様になってきています。

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先日ご紹介したコニファーのシルバーウィンドと、
新しく入ってきたシクラメンがクリスマス仕様となっています。


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コニファーはベル、フエルト、コットンなどのオーナメントがついて
ミニツリーとして飾っていただけます。

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シクラメンにも大人っぽい色合いのオーナメントで飾り付けをしています。

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このシクラメンはシャンデリアといって,普通のシクラメンよりも小さく、
花びらの縁がふりふりしていて、とにかく可愛いです!
色によって雰囲気も違います。

ご自宅用にも贈り物にもできるので、ぜひご覧になって下さいね!
どちらも長く楽しんでいただけます!

2016.11.15

秋と言えば ブーケボヘミアン!!

こんばんは!青江です。
先週からスワッグのレッスンもはじまり、
店内には針葉樹の香り。
リースのオーダーも徐々に入ってきて、
クリスマスに向けて加速度を増して進んでいるように思います。

市場でも、ポインセチアが常連さんとして目につきますし、
春のラナンキュラスやスイトピーも出て来ています。
春のお花はなんだかまだ早いなー、と思ったりしつつも、
寒い朝には春のお花が恋しくなるのも事実。
お店に並ぶ日も近いかもしれません!

今日は少し前に開催した、ブーケボヘミアンのレッスン報告です。

ブーケボヘミアンは、実は昨年も開催したレッスン。
おととし、プロヴァンスに旅行に行って乾いた風景の魅力を感じ、
ブーケとして提案する際の華やかさも考慮していたところ、
ボヘミアンという雰囲気で表現しようと思いついたのが、このブーケのはじまりです。

昨年作成したブーケから熟成させること1年、
また今年もご提案させていただき、
多くの皆様にこの雰囲気を楽しんでもらえて、とっても嬉しかったです。

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毎回、お花の種類を変えて。
でも、マットな数々の細かい色の組み合わせ・柄感・乾いた印象などなど、
根底にあるテーマは同じです。

2年間やらせていただき、また来年に向けて、
どのように発展させようかなー、なんて考えるのも楽しいです。

明日も市場なので早く休むことになるので、残り時間はまったり休憩です。
たくさん食べつつ、またがんばりますー(笑)!

2016.11.14

ペアデザインのクリスマスカード☆

こんにちは!natsukoです。

あっという間に11月も半ばまで進んでしまい、このままクリスマス、年末まで駆け抜けると思うとちょっと怖いです。

今日はクリスマスにおすすめ!!
ペアデザイン・乙部なるみさんのクリスマスカードをご紹介したいと思います!


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店内のカウンター前のクリスマスコーナーの棚に並んでいるカードたちが乙部さんデザインのものです。


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お花はもちろん、トナカイや靴下をモチーフにしたクリスマスカードです。
乙部さんが描くお花やクリスマスのモチーフはどれも素敵で、
選ぶのに悩んでしまいます。
落ち着いた雰囲気もあり、可愛らしい雰囲気もあり、飾っておくのにも素敵なカードたちです。


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このクリスマスカードの素敵なところは、中もそれぞれデザインされていて、メッセージが描かれているところです。
サンプルもご用意していますので、外のデザインだけでなく中もご覧になって下さいね!

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こちらは今年の新作、フランネルフラワー!!
お花のバックのデザインも素敵で、こんなクリスマスカードを贈られたら嬉しいですね!


メールやSNSも良いですが、家族や友人など大切な人にメッセージを添えてクリスマスカードを送ってみてはいかがですか?


2016.11.09

X'masに向けた鉢物たち

こんにちは。natsukoです。

秋を通り越して、すっかり冬の気候ですね。
外も店内も冷え込んできて、ヒートテックがとてもありがたい今日この頃です。

今日は冬の鉢物たちのご紹介です。
1つめはこちら。

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エリカのカルーナブルガリスという品種。
以前ご紹介したカルーナヒースの仲間で、
ヨーロッパのお庭でよく見かける植物です。

寒さにとても強く、育てやすく、
これからの季節は紅葉、黄葉、緑葉など冬でも温かみのある
色彩を楽しむことができます。


2つめはX'masにぴったりのこちら。

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コニファーのシルバーウィンドといいます。
零下の寒さにも耐えられ、1年中屋外で育てることができます。

この子は小さいツリーとしても楽しむことができます。

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X'masに向けて好きなオーナメントで飾り付けてみてはいかがですか?
店内にはオーナメントも沢山とり揃えているので、
ぜひご覧になって下さいね!

2016.11.08

花フェス2016 デモンストレーションを終えて。

こんにちはー!青江です。

今週はタカはお菓子の注文で大忙しだったのですが、
お花部門は少し落ち着いていたので、
このタイミングで、とばかりにクリスマス雑貨を一斉にディスプレイしてみました。
並べているとなんだか楽しくなってきて、
昨日ブログで紹介してくれたとおり、
わくわくするようなコーナーが出来上がったので、ぜひのぞきに来てくださいませ!

10月29日に世田谷市場で開催された、花フェス2016。
今日はその中で担当させてもらったデモンストレーションについてご紹介です。

普段は大田市場で仕入をしているので、このお話を頂戴して、
自分で良いのかと思ったこともあるのですが、
4年目になる今年、チャレンジさせていただけるチャンスと思って参加させていただきました。


お越しいただけなかった皆様の為に、
以下、お客様からいただいた写真をご紹介しますねー。

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背後に見える作品が最初に作ったもの。

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2つ目には二人で大きなブーケを作りました。
自分はレッスンでも開催中の、気に入っているブーケボヘミアンを大きく作ってみました。

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一緒にデモンストレーションをした安藤理恵子さんは、
フランスの研修先で知り合って以来、仲良しのフローリスト。
こうして一緒に仕事ができることがとても嬉しかったです。
自分でも持てないくらい大きな、クールで洗練された印象の、冬のブルーのブーケ。

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よいしょって、言ってましたが、
幸いマイクの調子が悪くてひろっていませんでした(笑)。

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3つめは、2人ともいくつかのブーケで1つの作品を作りました。

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自分はいろいろな3つのブーケを作成。
この3つのブーケがどういう関係があるのか、
みなさんに想像いただきつつ進めてみました。

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安藤さんは、白・ブラックで統一された、かっこいいテーブルアレンジになり、
自分はそれぞれのブーケに額をつけて、種明かし。
今年の海外研修でたくさん影響を受けた、絵画の印象をブーケにしたものでした。
右から、宗教画、印象派の絵画、好きな作家マリーローランサンの絵画。

こんな感じで、たくさんの作品を1時間強の間に作りました。
ふと気づくと、とても楽しんだ自分がいて、
また何か機会があったらやってみたいな、と思うことができました。

チャンスをくれて、協力してくださった世田谷市場の皆様、
安藤さん、お店を守ってくれたタカとnatsuruさん、
お越しいただいた皆様、いろいろな方に感謝感謝のイベントとなりました。

いつもはお店にこもっているし、そのほうが好きなのですが(笑)、
新しいチャレンジも良いものですね!

2016.11.06

X'mas雑貨の登場です!!

こんにちは。natsuruです。
11月に入り、秋というよりもうすっかり冬のような冷え込みですね。

今日は早くもX'mas雑貨のご紹介です。
今年も可愛い雑貨達がお店にたくさん並んでいます。
x'masのお店のディスプレーは毎年とても可愛くて囲まれているとドキドキワクワクします。
そんな季節がもうやって来てしまいました。
今年は『大人クリスマス』と『子どもクリスマス』で店内の陳列が分かれています。

まずはこちら!!
『子どもクリスマス』のコーナーです。

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可愛いサンタさんや雪だるまさん達が顔をのぞかせています。
松ぼっくりや可愛い動物さんたちもいます。
ご自宅の冬支度に是非いかがですか?

そしてこちらは『大人クリスマス』のコーナーです。

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日の光によって日中はガラスが反射してシャビーがかり、更に大人感が増しています。
華やかなオーナメントやクリスマスツリーの置物、キャンドルなどが勢揃いです。
中には1点物もありますので、お早めに!!!!
個人的にはスノーフレーク入りのオーナメントがとても可愛くてオススメです。

そして只今店内ではX'mas商品以外の一部の雑貨の半額saleを行っております。
是非そちらもご覧下さいませ。

2016.11.01

4周年記念レッスン

こんにちは!久しぶりに青江です。
今日から11月。
ここから年末までは、
お花もお菓子もご依頼が増えて、日々駆け抜けるように過ぎて行き、
気付くともう大晦日。というのが恒例になりつつあります。
同様に、忙しくなる方も多いかと思いますが、
体調管理を第一に、寒さに負けずがんばりましょうね!

ここ数日の私はというと、
年末のレッスンを考え、告知・集計に追われつつ、
10月29日に世田谷市場で開催された花フェスにおいて、
デモンストレーションを担当させていただくための準備や構想と、
なにかと忙しくしておりました。

レッスンには、今回も多くの皆様にレッスンのご登録をしていただき、
本当にありがとうございます。
まだ空席のある枠もありますので、
もしもご興味のある方はぜひ、ご検討いただければ幸いです。
また、デモンストレーションにおいても、
多くの皆様に応援いただき、ありがとうございました。

一緒にステージに立った安藤理恵子さんとは、
フランスの研修時代、同じフローリストで働いたことからのご縁で、
こうして一緒に仕事ができることがとても嬉しい時間でした。
多大なサポートをいただいた世田谷市場の皆様にも、
心から感謝しております。

デモンストレーションについてはまた、
もしも写真などが手に入ったらご紹介しますねー。

今回は、4周年記念レッスンで作ったブーケのご紹介。

この夏の研修で得たものを活かしたブーケ、ということで、
この度でたくさん美術館へ行って絵画を見た経験から、
今回は絵画の印象を閉じ込めたブーケをご提案しました。

前半は、印象派の絵画をイメージしたブーケです。
印象派は、光を絵画で表現したといわれています。
絵の具をパレットで混ぜて混色すると黒に近づいてしまうのに対して、
キャンバスに色を並べることによって、
人の視覚において混色して光を表現したという点にとても惹かれて、
お花でそれを表現できたら、と思って作成してみました。

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原色に近いお花を細かく配置することで、隣同士の色が混ざって、
明るい光になっていく感覚。
ブーケの中から感じてもらえると嬉しいなと思います。

後半は、自分が好きな画家、マリーローランサンの絵画をイメージしたブーケです。
女性作家らしいやわらかい色調と、夢の中にたゆたうような印象をもたらすグレイ。
そして、その中に描かれる女性の白い肌。
そこから、アンティークな色彩に白をアクセントにする面白さを感じて、
ブーケに表現してみました。

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柔らかい絵画の印象を出せるように、ふわっとしたお花や、茎のしなやかなお花をつかってみました。

絵画の色彩はもちろん、
その絵画から受ける印象をブーケの色彩や動き、テクスチュアで表現していけたら、
絵画という分野だけでも、もっともっと面白いブーケが出来そうな気がしています。

今後もまたもしかしたら、そんなテーマのレッスンをすることがあるかもしれませんが、
ぜひ、楽しみにしてくれると嬉しいです!


※レッスンにて、
バーレイポキャパインというかわいくも面白いダリアを使った回がありまして、
あまりにかわいいので、最後にちょっとご紹介。

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トゲトゲした花びらで、サイズも控えめながら存在感抜群!
その時はすっかり、「印象派のブーケ」というより
「ポキャパインのブーケ」としてお楽しみいただきました(笑)。

ご参加してくれた方から後日教えていただいたのですが、
Porcupineで、ヤマアラシという意味だそうで、
このトゲトゲした感じをヤマアラシに例えた名前かなーと、
自分も納得させていただきました! 
レッスン中、パインに似てるからかなー、なんて言ってましたが、
適当なことを言ってられないですねー(笑)。
教えてくれてどうもありがとうー!!!


2016.10.28

寒くてもお花は元気!

こんにちは。natsukoです。

今日は雨降りで一気に冷え込み、店内もとても寒くなってきました。
これからの季節、レッスンやカフェでご来店される際は暖かくして来て下さいね。

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人には厳しい寒さの店内ですが、お花たちにはとても良い環境で元気いっぱい!!
カラフルなお花たちで溢れていて、今日は紹介したいお花がたくさんいます!

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こちらは先日入ってきたダイヤモンドリリーの色違いでシックなパープルです。
写真では分かりづらいですが、花びらのキラキラが綺麗です。ぜひお店で見て確かめて下さいね。


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こちちらはトリフォリュームというレンゲの仲間で、ピンクパンサーという品種です。花冠にしたら可愛いくなりそうです!


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このバラはかれんという名前のバラで、ふりふりの花びらで形がとても個性的。
ほんのり甘い香りがします。どんな咲き方をするかはお楽しみです。


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最後に紹介したいのが、こちらのアジサイ!
とても綺麗なアンティーク色でこのままドライにして楽しむこともできます。
隣にいるユーカリポポラスもとても可愛くて、こちらもドライにできます。
個人的にはポポラスとアジサイ、大好きな組み合わせです!!


元気で可愛いお花たちを見に来て下さいね!
ご来店お待ちしております!

2016.10.22

今日のおすすめ花とドライフラワー

こんにちは。
natsuruです。

今日は昨日と変わり一気に冷え込んで、久しぶりに秋の気候到来ですね。
お洋服のセレクトが毎日大変です。

店頭には週末に向けて、たくさんの花が並びました!!

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今日はお店のおすすめのお花をご紹介です!!

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東京で生産されている横山園芸さんのダイヤモンドリリーです。
花弁がダイヤモンドのようにキラキラしていて、とても可愛らしいお花です。
近くで見ると、お花とは思えないキラキラ感です。
このキラキラと光る理由は、お花の表皮の細胞面がごつごつとしているため、乱反射により光るのだそうです。
とても奥が深いですね。
私もいつか横山園芸さんに産地見学に伺いたいです。

そして次にドライフラワーのご紹介です。

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お店にラベンダーのドライフラワーが入荷しました。
香りにとても癒されますね。
ラベンダーの香りはリラックス効果抜群です。
ドライフラワーはお手間いらずなので、簡単にお家に飾ることができ、とてもおすすめです。

是非お店にてご覧下さいませ。


2016.10.20

今が植え替え時!

こんにちは!natsukoです。

今日は少し暑いですが、
秋めいてきた10月は鉢物の植え替え時で、
お庭やベランダの花壇のお花たちを、秋冬仕様にするのにぴったりの季節です。


本日は寒さにも強く、育てやすい鉢物をご紹介したいと思います。

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1つ目はガーデンシクラメン。
日当たりが良い場所を好みます。
寒さに強く、秋から春まで次々と可愛い花が咲きます。


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2つ目はカルーナ・ヒース。
小さい色鮮やかなお花たちを楽しむことができます。
日当たりが良い場所を好んで、草丈は20-40cmぐらいになります。
こちらも寒さに強いので育てやすいです。
ヨーロッパのお庭でも人気のお花です。

その他の鉢物もたくさんいるので、お店に入る前に鉢物も見てみて下さいね!

2016.10.18

10月17日、jardin nostalgique4周年 !!

こんにちは!青江です。
ここ数日はすっかり気温も下がって、秋らしい毎日ですね。
涼しくなって、お花を飾りやすくなったーというお客様が
たくさんお越しくださって、にぎやかな週末でした。

タイトルにも書きましたが、昨日17日で、
jardin nostalgiqueは4周年になりました。
こうしてまた節目を迎えられるのは、
日頃からお店をご利用いただいているお客様、
応援・サポートしていただいている皆様のおかげです。
本当に、ありがとうございます。

お陰様で、また昨年よりもお花もお菓子も仕事の幅が広がっています。
今後もそれらのご依頼に青江・加藤、
そして、スタッフのnatsuruさん、natsukoさん
みんなで誠心誠意お応えできるようにがんばっていきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

4周年当日の昨日は、記念レッスンでみんなで盛り上がりました!
このタイミングで、オープンの時のことをいつも思い出すのですが、
お客様も自分たちの思い出話に耳を傾けてくれることがとても嬉しいな、と思います。

4周年の記念レッスンの作品はまだ今後もレッスンが続くので
後日ご紹介しますね。

今回は、テレジアンイエローのブーケロンと
ジヴェルニーの小道のレッスン報告です。

テレジアンイエローのブーケロンは、
旅で訪れたシェーンブルン宮殿の色彩からインスピレーションを得たブーケです。

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本当は金色に装飾する予定だった宮殿を、
その時の財政などを考慮したマリアテレジアの発案で、
金に似た黄色で塗ることになったそうです。
そこから、この宮殿のような黄色をテレジアンイエローというとのこと。

黄色って、元気な色のイメージですが、
シェーンブルン宮殿の色彩のように
上品で大人っぽくまとめたいな、と思っていました。

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参加した皆様に、
かっちりまんまるに束ねるか、少しナチュラルに束ねるかをお選びいただき、
それぞれの目標に向かって束ねてもらいました。

続いて、ジヴェルニーの小道のレッスン。
ジヴェルニーの庭には、たくさんの花が咲き乱れていました。

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その中の小道を歩く時の幸せな感じ、わくわくする感じを思い出しつつ、
「小道」にこだわった作成を提案しました。

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大きめのバスケットに、まずはそれぞれの道をデザインして、
その周りに小さなお花を咲かせて、道を舗装して、
さらにどんどんお花を咲かせて、道を覆い尽くすように
にぎやかな庭を完成させてもらいました。

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完成した小道をつないだら、みんな通ってみたい長―い花の小道に!!

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のぞいてみたら、うさぎさんがこんにちは(笑)。

そんなこんな、立て続けに旅を思い出すレッスンを開催して、
思い出に浸りつつ、日々営業に精進しております!

そうそう、先日開催した堺牧子さんのステンドグラスの展示も
多くの皆様にご好評いただいております。

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店内のウィンドウに4点、その周りの壁に5点の作品を展示中です。
お越しの際にはぜひ、ご覧くださいねー!!

明日の市場はお花が少ないとの事前情報があるので、
いつもよりも早く市場に行きたいなーと思っています。
今日は早く寝て明日に備えたいと思います。

では、またー!!

2016.10.16

秋冬にぴったりなリースのご紹介です!!

こんにちわ。
natsuruです。

今週末は久しぶりに秋晴れの良いお天気でしたが、皆様いかがお過ごしでしたか。
お店では、お散歩途中にお立ち寄り頂けたお客様が多く、賑やかさが更に増しておりました。
本日はリースのご紹介です!!!

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こちらはオーナー青江さんのお母様にお作りいただいている
「おかんの手仕事」シリーズ秋バーションのリースでございます。
最近お店に入荷された新商品です。
1つ1つお母様が大切に作られているので、全て一点物となっております。

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温もりを感じさせてくれる秋らしいリースですね。

是非お店でご覧下さいませ。
皆様のご来店お待ちしております!!


2016.10.14

秋のかわいいお菓子たち

natsukoです。
すっかり秋めいて涼しくなってきましたね!

お店には今の季節にぴったりなお菓子たちがいます。

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黒ねこのココアクッキーはハロウィン仕様となっています。
黒ねこの他に、可愛らしいハロウィンのおばけたちが一緒になっています。
こちらはハロウィンまでの限定ですよ!


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そして、秋と言えばナッツ!
ほのぼのリスのキャラメルナッツクッキーはココアクッキーの間に
キャラメルチョコとローストナッツをサンドしています。
可愛くて食べられなーいと思っても、美味しいので是非ご賞味下さい!

2016.10.08

食欲の秋

初めてブログを書かせていただきます
スタッフのnatsuruです。
初めまして。
これからお店の情報を私も色々とお伝えできればと思っています。
宜しくお願いします。

今日の店内はこちらのようになっております。

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今日も可愛いお花がたくさん入荷しています。

おすすめはこちら!!!!

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今井ナーセリーさんのバラ、ティアユニーク。

咲いた状態がどのようになるのかが、今から楽しみですね。

ほんのりピンク色が入っています。

まんまるコロンとしていて、お団子のようですね。

美味しそう!!!

今日・明日15時~はカフェも営業しております。
今週は栗やかぼちゃ、いちじくを使った生菓子をお出しています。

生憎のお天気ですが、食欲の秋、お花を眺めながらのティータイムはいかがでしょうか。
是非お遊びに来てくださいね。
お待ちしております。

2016.10.06

シャルトル大聖堂のバラ窓のブーケ

こんにちは!青江です。
久しぶりの旅ブログと、レッスンのご報告です。

今回の海外研修では、いろいろな芸術・建築・自然に触れて、
新しい感性を持って帰ることも目的だったのですが、
その点でも非常に成果が多く、
表現したいものをいろいろ見つけて来ることができました。

そんなこともあって、
現在発表している9月10月のレッスンのテーマは、
そのほとんどが旅でひらめいたものばかりですが、
まだ他にもいろいろやりたいことがあって、
それぞれ似合う季節に出していきたいと思っています。

今回は先日終了したレッスン、
シャルトル大聖堂のバラ窓のブーケのご報告。

シャルトルは、
昔、語学学校時代に住んでいたランブイエからも近いこともあり、
いつも気になっていたのですが、
結局一度も行ったことがなく、ようやく今回行ってくることができました。

シャルトルまではパリから電車で片道1時間程度。
その間にベルサイユなどの有名な街を通ります。

到着したら、まずはホテルで観光マップをもらって、
目指すは大聖堂!!

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道中、かわいらしい眺めがたくさん!
その街並みだけでもほっこり。

迷いつつ進み、大聖堂のタワーの先端が見えたら、
あとはすいすい。

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到着!!

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早速中に入ると、一面に広がるステンドグラスの美しい光!
高い建物の至る所にステンドグラスがあり、
その美しさにはしばらく立ち止まってしまうようでした。

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中でも、シャルトルのステンドグラスは
シャルトルブルーと言われるように、ブルーの色彩が特徴的。

そして、こちらがレッスンのテーマになった
バラ窓。

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このバラ窓の赤と青の組み合わせがとても心に残って、
それをお花で表現できればと思って、レッスンを企画しました。

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バラ窓のような鮮やかな色彩の組み合わせ、
特に赤と青の組み合わせは普段なかなかしたことがなかったのですが、
一度その組み合わせを美しいと思えると、
その後も自然と自分の中にしっくり落ちてくるが不思議だなと思います。

今回はテーマのバラ窓の雰囲気を表現するために、
お花の顔を並べて、平らに束ねていただきました。
周りは教会の中の厳かな雰囲気を表現するために、
暗い色の葉物で囲んで。
そうすると、鮮やかな色彩が浮かんでくるようです。

ブルーのデルフィニウムはその色もこのブーケに欠かせないものでしたが、
その薄い花弁が光を通す様子がステンドグラスのようで、
光の表現として飛び出して束ねてみています。

いつもは壁際で撮影することが多いですが、
今回はバラ窓感を出すために床に花瓶を置いて、真上から撮影してみました。
偶然ですが、うちのお店の床が教会の壁のようー!

再オープン後初のレッスンのテーマとして、
とても面白かったなと思います。
今後も旅の経験を活かした作品をちょこちょこ提案していきたいと思います!

ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました!


2016.10.05

今日のお花たち。

natsukoです。


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今日も素敵なお花たちが沢山入ってきました!

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秋はバラの季節でもあります。
こちらはクリスタルドレスという、なんとも素敵な色合いのバラ。
秋らしいアンティーク調のベージュで香りもとても良いです!
王道なバラ!って感じの香りです。

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もうひとつご紹介したいバラがこちら。
うちのお店でも初めて仕入れたバラで、シュクレダールといいます。
イブピアッチェの様な甘い香りがします。
初めて仕入れたバラなのでどんな咲き方をするかはお楽しみです!


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ケイトウも秋らしいこっくりとしたワイン色。
ベルベットの様な質感でとても美しい色合いです。

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そして、この子はうちのお店であまり出会うことがないアーティチョーク!
蕾が開くと鮮やかなパープルのお花が咲きます。
いちばん右の子は綺麗に咲いていますね。
蕾のフォルムもとても愛らしく、そのままドライにしても楽しめます。
ドライになってからお花が咲くこともあるようです。

この他にも可愛らしいお花たちが沢山入ってきているので、是非見に来て下さいね。
ご来店お待ちしておりまーす!

2016.10.03

雑貨入荷しました。

natsukoです!

気づけばもう10月です。早いですね。
フランスから帰国して3週間、
お仕事しつつもまだまだフランスの余韻に浸っていたい気分です。
そこで、今日はフランスで仕入れた雑貨のご紹介です。

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パリ、ラスパイユのBIOマルシェで仕入れた石鹸たち!
ローズ、ミモザ、ゼラニウム、ラベンダーなどお花の香りや青リンゴの香りがあります。
3人でたくさん香りをかいで選んできた石鹸なのでどの香りもおすすめできます!
とっても香りが良く、色も可愛らしく、置いて飾っているだけでも気分が上がると思います。
ぜひお店で手にとってみてくださいね!


そして、ハロウィンの季節に合わせてNactionさんの雑貨が入ってきたのでご紹介です。

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ハロウィンカラーの巾着。サイズは縦約20cm・横約16cmです!
黒ネコのアップリケがついていて、
裏地にはリバティー柄の生地を使っています。
こちらも何種類か生地の色・アップリケのパターンがありますよ。

皆様のご来店、お待ちしていますね!!


2016.09.27

カールフーシュさんのお宅に伺う。

こんばんはー!
オープン以来、jardin nostalgiqueのブログと言いつつ、
きままな青江日記のようになっていたブログですが、
今後はもっとお店の情報を発信していけるよう、
スタッフに協力してもらいながら、まめな更新をしていこうと決めました。

過去2回、natsukoさんに更新してもらいましたが、
今後も2人にちょこちょこお店の事をお知らせしてもらおうと思います。

とはいえ、自分も今まで通り気ままに更新していきますので、
どうぞよろしくお願いします。

今日はやはり旅行記として、
過去3回の研修で毎回お伺いしているカールフーシュさんのお宅での体験記。

カールさんのお宅はパリから1時間強電車で移動して、
la loupeという駅から車で数十分、ペルシュという地方。
今回は午後一での到着でした。

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既に昼食のテーブルを準備をしてくださっていました。

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畑で収穫したズッキーニやトマトなどの野菜を使った食事。
太陽の下でいただくと元気がいっぱい体に入ってくるようでした。

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畑で摘みたての苺を使って、ハーブの効いたデザート。

ゆっくりいろいろな話をしながらいると、
そのまま一日過ごせそう、と思うのですが、
ふとみんなで時間を思い出し、
お花お花!!とばかりに、レッスンを開始していただきます。

今までは午前中にお伺いして、牧場や庭の草花を摘んでから、
そのお花を使ったレッスンを開催していただいたのですが、
今年の旅行中の気候は毎日30度前後という、異常な暑さで、
花も早朝に切らないとダメージを受けてしまうということもあり
今回は先に収穫しておいてくださったお花と、
市場で買ったお花を交えたレッスンをご提案してくださいました。

2年前、4年前の写真ですが、収穫風景を。

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こちらは4年前。
広大な牧場を1時間以上歩いて、たくさんの草を収穫しました。

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こちらは一昨年。
山道を歩いて、ブラックベリーやたくさんの枝ものを収穫しました。

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食後は消化する間もなくすぐにレッスン開始!
今回参加したのはjardin nostalgique3名、
みんなプロということで、詳細なデモンストレーションをあえて無くして、
同時に作成しました。
スピーディーにしないと、置いていかれます(笑)

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今回最初に作成したコンポジションでは、
トウモロコシの葉がとても印象的でした。

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この写真でもまだ配っている途中なのですが、
たくさんのダリアと、草花を使いました。
レッスン中は自分も写真を撮る間もないくらい、
必死で作成しており、
写真がなくてすいません!

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完成したものをみんなで並べて。

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2つ目はとても繊細かつchampetreなコスモスのブーケ。

その後、いくつかの作品をデモンストレーションでご提案くださいました。
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レッスンの後はみんなで畑に。

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今年の高温のせいで、畑は水が枯れて、
今までよりもなかなかうまく作物が育たないそうです。
それでも、広大な牧場にはたくさんの種類の樹木、作物、花、動物達が。

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もうあと数十分で電車に乗らなくては!
といいつつ、そこで手作りデザートをいただきます。

カールさんのお宅に伺うと必ず、
いろいろ名残惜しくしていると、電車がぎりぎりになるのですが、
今回は本当に、過去最高にぎりぎりで、
切符を買っている自分とカールさんの目の前、
手前の線路を隔てた向こうに電車が既に到着し、
ようやく買えた切符を手に、線路をまたぐための階段を猛烈にダッシュして、
飛び乗るとともにドアが閉まるという、
ドラマのような最後を迎えて、パリに戻るのでした(笑)。

こうして、毎回お伺いしているカールさんのお宅は、
その季節、その時の気候によって変化があって
自給自足で生活していることの素敵な部分と、大変な部分を感じました。
今年は作物を育てる上では、本当に大変な夏だったと思います。

それでも環境に優しい生活を心がけているカールさんの生活を
少しでも拝見させてもらえることは、
日本での生活では感じられない、昔ながらの人の在り方を感じさせてもらえる意味でも、
とても有意義な時間と思います。

カールさんと長く交流があり、カールさんのこうした生活を尊敬し、
日本の皆さんにご提案したいと思っているのが、
今回、jardin nostalgiqueでレクチャーのイベントをして下さる、
荒井好子さんです。
昨年はカールさんの生活をご紹介する本を書かれています。
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一昨年もjardin nostalgiqueでレクチャーのイベントを開催してくださっており、
その時の様子。
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今回のレクチャーのテーマは、自然を意識した人間生活。
カールフーシュさんの生活やお花もご紹介いただきつつ、
生活の中でどのように自然と寄り添うか、その必要性などを
お話ししてくださる予定です。

店頭では、荒井さんの著書も販売予定です。
ぜひ、多くの皆様のご参加お待ちしておりますねー!!


2016.09.26

お菓子も秋らしく。

お花だけでなく、お菓子も秋仕様になってきています。これから6,7種類の秋のお菓子たちが登場予定です。
その中でtakaさんおすすめの3つをご紹介したいと思います。

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1つめは紅玉りんごクッキー!
生地の中に甘酸っぱい手作りりんごジャムとアクセントにローズマリーが入っていて、
紅茶と一緒に食べたくなる味です!


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2つめは紫いものサブレ!
秋といえばお芋の季節。素朴な味わいで、焼き芋を食べているような香ばしい風味がします。こちらは日本茶にも合いそうです!

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3つめは栗と無花果のパウンドケーキ
お芋に続き、栗も秋を感じますね!無花果の果肉と栗を贅沢にたっぷり使ったパウンドケーキで、秋をふんだんに感じられます!

食欲の秋!!ご自宅用にも贈り物にも、美味しいお菓子を食べて秋を満喫してみて下さい!

2016.09.25

少しずつ秋らしく。

はじめまして。jardin nostalgiqueスタッフのnatsukoです。
これから私もちょこちょこブログを書くことになったのでよろしくお願いします!
オーナーだけでは手が回っていなかったお店のいろいろを、
今後、私ともう1名のスタッフnatsuruさんとでお知らせできればと思います。

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夏休みも明けて、店内も模様替えをして秋色のお花たちでいっぱいです。
少し涼しくなって秋が近づいてくると、こっくりした色合いのお花たちが気になってきます。

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カラフルな実物たちもたくさんいます。実物だけをいけてみても素敵です!

今週入ってきたお花の中で私がいちばん心を惹かれたのが、草ボタン!

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銀色のきらきら感が光に当たるとたまらなく素敵です!
お花が終わった後の種で、鳥の羽のようです。
もう少しすると、もっとふさふさして、ひげみたいになってきます。

これからどんどん秋らしいお花が増えてくると思うので、ぜひお店に見に来てくださいね!

2016.09.19

旅を終えて・・・明後日から営業開始です!!

長い夏休み、長期の海外滞在と思っていましたが、
時が経つのは早いもので、
明後日からもう営業再開です。

休みが終わってしまうことはやはり人間としてさびしい気持ちですが(笑)、
旅で得たいろいろな経験をお店に活かしていこうと
今まで以上にエネルギーがわいていることを感じます。

今回の海外滞在は、フランスとウィーンへ行ってきましたが、
特にウィーンは初めて行く場所でもあり、
言語もフランス語ではない場所(すっかり英語も出来なくなっているので 笑)、
ということで、いろいろ心配はありましたが、
行ってみれば本当に良い雰囲気で、感動しました。

芸術にもあふれ、滞在期間中では見切れないほど
興味のあるものがたくさんあり、
また行きたい!と思える街でした。

フランスでは、今回は主にパリに滞在して、
やはりゆっくり美術鑑賞をしたり、
留学時に研修していたお店のオーナーの皆様と話をしてきたり、
カールフーシュさんのお宅を訪れたり、
市場や蚤の市で買い物をしたり、
花屋さんを見学したり、ケーキを食べたり・・・

今後につながるものだったと思います。

ちょこちょこっと、写真で紹介しますねー。
まずはウィーン編。

日本からの直行便がなくなってしまい、
フランスから2時間のフライト。

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ウィーンの街は広々として、清潔感もあって
とても居心地の良い感じでした。

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街の中心にあるシュテファン寺院。
迷子になったらこのタワーを目指しました(笑)。

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寺院の上から街を眺めて。
夕暮れ時だったので、空の色も街の色もとても幻想的でした。

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寺院の横のお花屋さん、とてもかわいらしい雰囲気でした。

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こちらにも。

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かわいい!日本もこれから気温も下がるし、
こんな感じでブーケ販売しようかなー。なんて。

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季節がら、原色で明るいお花が多かったです。


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ドナウ川を船で進み、メルク修道院へ。
この天井画が見たかったのですー。

ウィーンは街並みの色彩も、こうした天井画も、
パステルな優しい印象が強かったです。

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美術史博物館。
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ヴェルヴェデーレ宮殿、

他にもまだ行きたい場所はありましたが、
どうしても見たかったのはクリムトの絵。

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そして、シェーンブルン宮殿。
この色がまさに、テレジアンイエローと言われる色だそう。
本当は黄金にする予定だったとか。。。
色の名前って、それだけでわくわくするようなものが時々ありますねー。
そういうのに弱いです。

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到着して早々、デメルのサッハトルテを食べたり、
3泊4日の滞在中、ここぞとばかりにいろいろなウィーンのお菓子を食べましたが、
どれも予想外に甘すぎず、日本人の好きな甘さほどほどな感じでした。
フランスのお菓子よりも見た目は素朴・シンプルで、
ちょっと家庭的な印象のお菓子が多いように思いました。

そんなこんな、結局何よりもお菓子の情報が多いのですが、
今後のお菓子のレシピ開発に役立てていただきたいと、
せっかくなので、
自分もおおいに口をはさんでいきたいと思っています(笑)。

またフランスのことも追ってご紹介していきますねー。

2016.08.25

行ってきます!

いよいよ明日、フランスへ出発します!!

葉子さんのレッスンも大盛況で終了し、
早く記事にしたい!とも思ったのですが、
中途半端にしたくないので、また帰国後に書きますね!

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いつもはレッスンに参加してくださる皆様へ貸し出す
ジャケットの入ったスーツケース。
実は自分が留学中からずっと、海外に行く時には必ず一緒なのです。

そんなこんなで、明日からは本来の仕事をしてもらいます!

帰国して、いきなりレッスンスケジュールの告知の予定なので
いろんなアイデアも見つけてきたいです!
では、行ってきまーす!


2016.08.16

夏期休暇開始!!

昨日、夏休み前の営業最終日を終え
今日からしばらくの夏期休暇を頂戴しております。

いつもはお休み前日でも大量のお花で溢れ返ってしまうのですが、
今回は珍しく(初!!?)順調にほぼ完売となり、
お店もすっかりすっからかんになりました。

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休暇中ですが21日に開催されるレッスンに向けて、テーブルを配置して、
いつもと違うお店の眺めに。

今年の夏期休暇中は、2年に1回のヨーロッパへの買い付けへ行きます。
営業中、まったくその計画に着手できなかったのですが、
ここからきっちり計画を立てて、有意義なものにしなくては、と思います。
旅についてのご報告もまたぜひ、
こちらでできればいいな、と思います。

ここ最近のレッスンでは、グリーンのブーケと、ときめきのブーケを開催!

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グリーンのブーケでは、たくさんの種類のグリーンを用いて、
その個性を生かした形に、ラフに束ねていただきました。
広葉樹、針葉樹、ハーブ、実、ネイティブなど、
いろいろなグリーンをmixできるのは今の時期ならでは。
初回はネイティブをmixすることで、フレッシュ感以上に大地っぽい感じや
森っぽい感じを出してみました。
それ以降は黒い実をアクセントに、よりダイナミックに。

グランドブーケのようなサイズのブーケになってしまい、
お持ち帰りにはたいへんだったかと思うのですが、
皆様思い思いに束ねてくださりました。


そして、前半戦最後のレッスンは、
お盆の真っ最中に開催されたときめきのブーケ。

市場ではいつもよりもお花の種類も少なかったのですが、
今回はアンティークな色彩のお花が充実していたのもあり、
どこか絵画調のアンティーク&クラシックな風情のブーケになりました。

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こちらはiphoneで撮影。

マグノリアの葉を入れて、
質感と色にアクセントを。
このアクセントのせいで、皆様悪戦苦闘。。。

アンティークなブーケを生活になじませてくれるのは優しい草花たち。
今回は、カラマツソウや千日紅など、
優しいピンク~パープルのお花をちょこちょこ入れてみました。


夏休み、またいろいろな刺激を受けて
今まで以上に面白いご提案ができればいいなと思います。

しばらくお休みをいただきますが、
夏休み明けのjardin nostalgiqueにご期待いただければ幸いです。

皆様も、良い引き続き夏をお過ごしくださいねー!


2016.08.09

夕暮れ時のヒマワリ畑のブーケ

今日も日本全国で猛烈な暑さでしたね。
自分は今日のお休みは家から出ず、
家の大掃除をしていましたが、
エアコンを付けていたものの、汗だくになってしまいました。

8月16日から夏期休暇を頂戴するので、
お店の営業はそれまであと一週間。

雑貨や鉢植えのセールも好評で、
少しずつ寂しくなっている店頭の様子ですが、
切り花は最後までしっかり入荷予定ですので、
ぜひぜひ、最後の最後までのぞきにお越しいただければ幸いです。

さて、今回は先週終了しました、
ヒマワリ畑のブーケのご紹介。

毎年、いろいろなヒマワリのブーケをご提案しておりますが、
今年は一番jardin nostalgiqueらしい、
自然でポエティックなブーケになったように思います。

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ヒマワリとともに、ふんだんに用いたのは、
グラミネと総称される、イネ科の草たち。
ヒマワリもグラミネも、数種類をまぜて、
それだけで自然のにぎやかな印象。

テーマは、夕暮れ時のヒマワリ畑。
ギラギラ輝く昼間のヒマワリ畑ではなく、
少し涼しい風が吹きそうな風景です。

色合いはあえてあまり色を混ぜず、
しっとり落ち着いた色彩に。
チューベローズがこっそり香りのアクセント。

レッスンも明日から残りわずか。
明日の市場でのお花との出会いにわくわくしつつ、
今日も少し早寝です。

夏休み前最後一週間、
どうぞよろしくお願いいたします。

2016.07.26

アンティーク紫陽花のリースとコンポジションキャスケード

7月ももう後半!!
ここに来て少し気温の低い日もあったりして、
お花には嬉しいのですが、
身の周りでは体調を崩している人も多くいらっしゃいますね。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか!?

お店では、鉢物、雑貨、ドライフラワー商品20パーセントオフの
サマーセールを開催中!!
元気に営業しておりますよー!

レッスンでは、毎年恒例のアンティーク紫陽花のリース、
なかなか商品としては作成しなような、流れ出るアレンジメント、
コンポジションキャスケードを開催しておりました。

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多い時には20名近い参加者の皆様ようにアンティーク紫陽花を手配して、
紫陽花の海のようになる店内でした。
今年はいろいろなお花をMIXして、質感豊かに作成いただきました。
根気のいる手作業ですが、達成感も大きいリースレッスン。
みなさん、お楽しみいただけていたら嬉しいです!

そして、コンポジションキャスケード。
完全に自分が勝手に作った造語なのですが、
皆様に一番雰囲気が伝わる名前を、と思ってレッスンのタイトルにしました。
装飾などではよく見る、流れるデザイン。
商品ではなかなか展開しずらいのですが、
きっと皆様興味のあるデザインではないかなと思って、
レッスンで開催してみることに。

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しっかり下垂できるように、背の高い器を探したのですが、
自分の想定よりも高い(価格が 笑)器になってしまい、
お花をたくさん入れれるかなーと思ったのですが、
早起き仕入でなんとかうまくやりくりした結果、
結構ボリューミーになりました。

今回はブドウの房が大活躍!!
切って吊るして、かわいいアクセサリーのように。
皆様、楽しんで吊るしてくださいました 笑。

明日からはいよいよ夏!!なヒマワリのレッスン!
市場が楽しみ!

夏休みまでもあと一か月を切りましたが、
全力でがんばりますよー!

2016.07.19

カラフルなブーケボンボン!

7月もあっという間に折り返し。
東京の梅雨明けはまだなようですが、
それも納得、ここ最近は変わりやすいお天気ですね。

店頭では、8月16日からの夏期休暇に備えて、
鉢植えのセールを開催しております。
庭木や観葉植物など、この機会にぜひお好みをお探しくださいませ!

先週はブーケレッスンとアジサイのリースのレッスンを平行して開催しておりました。
そこに婚礼のお仕事や、ギフトのオーダーが重なって
仕入量がとっても多くなった先週末は、
お花の一部を家に持ち帰って保管するという事態に!
お店でも、家でもたくさんのお花に囲まれた生活をしておりました(笑)!

先日、どちらのレッスンも終了しましたが、まずはブーケボンボン!!のレッスン報告。

響きのかわいらしさも人気だったレッスン。
お花の色合いはまさしくキャンディーのようにカラフルでポップに!
お花の形も、ころころ丸いお花を中心に構成してみました。
5回にわたって開催されたレッスンそれぞれに、花合わせが変わったのですが、
その中のいくつかをご紹介します。

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ブーケの作成についても、ボンボンのかわいらしい丸い形を彷彿とさせるように、
横から見ても少し丸い形に仕上げてみることもご提案して、
レベルに応じてチャレンジしてもらいました。

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暑さで疲れも出やすい季節。
お客様もお店に着いた段階で、少し暑さでお疲れのことも多いのですが、
この元気な色彩のブーケに、エネルギーをもらってもらえたように思います。

今週は少し暑さも和らぐとのこと。
お店にもたくさんお花をご用意しておりますので、
ぜひ、リフレッシュにお花を眺めにいらしてくださいませー!

2016.07.05

急激に 暑さ到来ですねー。

こんにちは!
ここ数日、真夏のような暑さでしたね。
オープン、クローズ時の什器や鉢植えのの出し入れだけで
汗をかく毎日です。
店内はお花の為に、常に冷房をかけているので、
この温度差も体にこたえる季節になりました。

お花も徐々に暑さに強いお花が人気になってきました。
トルコキキョウ、クルクマ、枝物各種などが人気です。

最近開催したレッスンでは、
ハーブとベリーをふんだんにつかったアレンジメントをご提案しました。

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縦に長いスタイルでご提案。
ベリーというタイトルだったので、皆様赤いベリーを想像してくださっていたそうですが、
ハーブの爽やかな印象を強めるような涼しげな色合いにしようと思い、
白い房スグリ、ブラックベリー、ブルーベリー、週末のレッスンではカシスの枝などの果実の枝とともに、
淡いトーンのブルーからパープルのお花をあわせてみました。

ナチュラルさを演出するパラレルの技法を用いつつ、
お花をギュッと凝縮して、形の中におさめるというモダンさも加えたアレンジにしてみました。


そして、先日終了したのは、いつも人気のレッスン、ときめきのブーケ。
自分が市場でときめいた花材でご提案するレッスンです。
今回は、最近とても状態の良いネイティブフラワーに目を付けて、
そのワイルドで乾燥した感じを加えつつも、
アンティークでロマンチックな雰囲気のブーケにしてみました。

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ネイティブフラワーだけだど、結構男性的な印象になりがちですが、
実はこうしてバラや草花にあわせてみると、
化学反応的に融合して、すっと調和するのが不思議です。
それぞれの持つ、乾いた素朴な印象や、かわいいロマンチックな印象を引き立てあってくれているようにも思います。
それゆえに、大きなプロテアのお花も、小さい可憐なラベンダーやマトリカリアも、
同じくらいしっかり存在感を放っているように思います。

自分自身もとっても気に入ったブーケになったので、今回のときめきのブーケでは、
3回とも同じ雰囲気でご提案させていただきました。

暑い毎日ですが、お花を楽しんでくださるお客様に感謝しつつ、
少しでも良い状態で、アドバイスとともにお花をお渡しできるように、
この季節だからこそさらにがんばっていきたいと思います!

店内は相変わらずお花が一杯のお店(笑)。
皆様のご来店をお待ちしておりますねー!

2016.06.21

レッスンのご報告

もう6月も後半に突入しましたね。
6月が終わると、今年も折り返し地点を過ぎることになるのかと思うと、
時間が経つのは早いなと思います。

先週は少し落ち着いた毎日ではあったのですが、
今週からまたオーダーに婚礼にレッスンと、
あわただしい毎日に突入しそうなjardin nostalgiqueです。

シャクヤクと草花のグランドブーケのレッスンの様子と、
2つのスタンダードなブーケレッスンの作品をご紹介しますね!

今年もとても楽しませてもらったシャクヤク。
スケジュール最後のシャクヤクを用いたレッスンは、草花とあわせたグランドブーケ。

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草花とあわせる、ということで、やさしいふんわりしたブーケでも良いかなと思ったのですが、
より野性的で絵画的な印象に、大きなビビッドなお花をあわせたブーケにしてみました。

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作成中はみなさん真剣!
それまで、お店のエアコンで寒いー!とおっしゃっていた皆さんも、
作成が始まると暑いーと言いながら、がんばって全部の花材を束ねてくださいました。
大きなブーケを作るためのポイントもいくつかあって、
実践しながら、しっかりお伝えできたかと思います。


そして、昨日まではこのレッスン。
いつもと同じ時間の中で2つのブーケを束ねていただくレッスンです。

いつものレッスンでは花が多すぎて最後までなかなかバランスよく束ねられなかったり、
素敵にできたけど、意志を反映してできたのか分からなかったり、と、
いろいろな皆様の悩みを見ていたこともあり、
そんな皆様には、どうにかして一つハードルを越えてほしい!!と思っておりました。

また、レッスンごとに改善ポイントをお伝えしますが、
すぐにそれをもう一度実践出来たら、より理解が深まるのではないかな!!?
と思ったりもして、思いついたのがこのレッスン。

基本的な構成は同じ花材で、2つのブーケロンを作ることで、
1つ目の反省を2回目に活かしていただきました。

結果、多くの皆様が2回目には、
1回目に躓いた部分を自らクリアして、
すいすい作成してくださいました。

みなさんの嬉しそうな様子を拝見していると、
なかなか良い企画だったなーと、自画自賛なのでした(笑)。

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いろいろなブーケをご提案できて、その点でも楽しかったです!


今日の定休日は雨もあって、家で過ごしています。
また明日からがんばりますー!

2016.06.14

ペアデザインの絵葉書、種類が増えましたよー!!

こんにちは!!
一週間がとってもはやくて、びっくりしてしまいます。

先週の定休日の火曜日は、雑貨の仕入へ行ってきました。
その成果として、店内には新しい花器がたくさん入荷しましたよ!
ぜひ、ご覧くださいませ!

そして、昨年より取扱いさせていただいている、
ペアデザイン・乙部なるみさんのポストカード&グリーティングカードですが、
カウンター前に専用のラックを作ったので、
たっくさん陳列できるようになりました。

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ペアデザインの乙部さんの描くカードは、
描かれたお花単体で魅力的なものもあれば、
一つのお花をモチーフに、それをパターン化したデザイン的なものもあったり、
どれもとてもユニークで、jardin nostalgique好み!!
いつも、どれを仕入れようかな、と悩んでいたのですが、
ラックを増やして、今までよりたくさん陳列できて、それだけで満足しています(笑)!

より多くの皆様に、乙部さんの作品を知っていただければいいな、と思っています!
ぜひ、店頭にてご覧くださいねー!!

※ペアデザインでは、好みのお花をモチーフにした原画の依頼も承ってくださいます。
 jardin nostalgique店頭でご相談くださいませ!

※只今、神田神保町Kanda Coffeeにて、初夏の絵画展を開催しておられます(6月19日まで)。
 お時間のある方はぜひー!!

2016.06.07

大人気のお菓子新商品とレッスン作品たち

6月になり、いよいよ梅雨入り。
過ごしにくい季節になりますねー。

とはいえ、アジサイがその気候故にとても美しく見えたり、
5月に引き続き多く出荷されているバラ達、
夏先取りの草花などで、
相変わらず店内は色とりどりです。

お菓子では、大人気商品が誕生しました。
こちら。

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ミツバチのはちみつレモンクッキー。

実は、以前も販売していたクッキーなのですが、
抜型を変えたらまたたく間に大評判。
以前はラクダの形だったのですが、
「なんでラクダなんだろうー」と思っていたこともあり、
ようやくぴったりな形になったなーと思います(笑)。
実物は意外と大きいです。
味もしっかりレモン味。
ぜひ、ご賞味くださいませ!

そして、ここ数回分たまったレッスン作品報告です。

まずは、ブーケアクアレル。

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透明水彩のような、透き通る色彩や、
ベースの白の存在感、光の印象を大切に束ねました。
ブーケを組む時によく、お花のいきいきとした自然な表情をみせるように
「風が通るように組む」と言いますが、
今回は、それぞれのお花の色や花弁の薄い質感を引き立てるために、
「光を通すように組む」という表現に変えて、意識して束ねてもらいました。

そして、シャクヤクとクレマチスの投げ入れ。

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ドラマチックでエレガントに、というテーマのもと、
曲線のきれいな器を用いてみました。
色彩は華やかで劇的な赤をベースに、
パープルや、時にオレンジ色をあわせて。
クレマチスは主にベル咲きのものを用いて、
かわいらしさやエレガントさを加えています。
日の丸ウツギの上品な香りがただようアレンジメントになりました。

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みんなの作品を集めてのティータイム。
贅沢な空間に!


最後に、昨日終了したレッスン。
シャクヤクとアジサイのブーケ テットアテット。

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テットはフランス語で頭の意味。
名前の通り、お花の顔を並べて作るブーケは、
ボリューミーで色彩豊か。
毎回少しずつ違う花、グリーンで作成しました。

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テットアテットのブーケでは、
ブーケの側面をどう仕上げるかで、印象がかわるなと思います。
今回は、数種類の実やグリーンを用いてナチュラルに仕上げてみました。

大きな重たいブーケになって、束ねる茎も太く、
作成後はへとへとになっていた参加者の方も多かったのですが、
充実感もあったことと思います!! 

明日からはシャクヤクと草花のスペシャルレッスン。
引き続き、シャクヤクのシーズンを楽しみたいと思います!


2016.05.31

ひかりフラワーさんでのレッスン 2016

もうあれから一週間かと思うと、
本当に毎日が早いなあと思います。

先週の火曜日は、定休日を利用して
国立のひかりフラワーさんでの野外レッスンを開催しました。

これで4回目となるひかりフラワーでのレッスン、過去3回は雨。
今回はどうかなと心配していたお天気も、今年は快晴!
快晴すぎて暑かった!!

そんなこんなで、毎年はビニルハウス内で開催していましたが、
今年はガーデンに机を広げていただき、屋外でのレッスンとなりました。
イベント中の写真が少ないのですが、
準備風景を中心に、ご紹介させていただきますね!

到着後は机の配置を調整したらまずは早速、バラを収穫に!!

ひかりフラワーさんの方で、自分たちの到着前に先だって収穫していただいたバラは、
大きなお風呂につかって、お水を吸っていました。

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不足した分は自分達で収穫!!

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バラのトゲでかぶれるタカも、ひかりフラワーさんの無農薬のバラだと大丈夫だそうで、
いきいきと収穫していました。

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そして、参加する皆様の花材の仕分け。
風が強く、お花の水分が奪われるので、草花や枝物は紙で急いで紙でまき直したり。。。
そうこうしているとあっという間に時間が過ぎました。

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今回は30名近いお客様をお迎えするために、
ガーデンにたくさんのテーブルを配置していただきました。

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そして準備が済んだらちょっと腹ごしらえ!!
ひかりフラワーさんにご用意いただく釜飯!!
去年御馳走いただいてすっかり気に入った自分は、
今年もと、厚かましくリクエストしてしまいました!
事前にメニューまでゲットして、希望のメニューを伝えるという準備っぷり(笑)。
デザートのお団子も、ちょっと焼いてあっておいしかったー!!
ひかりフラワーさんで栽培された、レタスとハーブのサラダで、
気分もシャッキリ!!

腹ごしらえの後に空いた時間で、ガーデンの草花を収穫しました。
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そうこうしているうちに、イベントの時間。

続々とお越しいただく皆様には、まずバラのアーチをお通りいただき、
お好みの草花を5本選んでもらってテーブルに着席いただきました。

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今回はバスケットに収穫したお花を詰め込んだような、
自然なアレンジメントをご提案しました。

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15本以上のバラを詰め込んで、色彩豊かなガーデンバスケットです。

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ガーデンの一角の、小さな小屋の前でデモンストレーション。
小屋の住人の気分でしたー(笑)
遠くから見ると、森の中みたいですねー!
お客様よりいただいたお写真と、タカに激写してもらった写真です。
ご提供ありがとうございますー。

作成中も吹き荒れる強風にもめげず、
皆様真剣に、楽しくアレンジを作成してくださいました。

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30名に対してjardin nostalgiqueスタッフ3人と、
アドバイスする時間も少なかったことと思いますが、
皆様素敵に完成させてくださいました。
出来上がりの作品も個性豊か。
気持ちの良いガーデンの中という環境が、
細かいテクニックよりも、
お花を楽しもうという気持ちに導いてくれたように思います。

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レッスンの後は、出来上がった方からタカの焼き菓子と
ひかりフラワーさんでご用意くださったハーブティーで休憩の時間。

あっという間の2時間でした。

皆様が帰った後は、去年同様、
jardin nostalgiqueスタッフの気ままなブーケ作成の時間。
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ふと気づいたらもう5時もまわって、
夕方の光の色に。

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帰り支度をしていると、あっという間の一日だったなあーと改めて感じました。


こうして無事、4回目のひかりフラワーさんとのコラボレーションレッスンも終了しました。
ご参加いただいた皆様、ご興味を持ってくださった皆様に心から感謝いたします。

そして、暑い中で会場の準備や計画、お花の収穫をしてくださった
ひかりフラワーの皆様、ありがとうございました!

自分たちもリフレッシュして、やっぱりたまにお店の外に出るっていいな、と思ったのでした。

来年もぜひ、開催したいなーと思います!


2016.05.10

お久しぶりのブログです!!

すっかり久しぶりのブログになってしまい、
すいません!

5月8日の母の日まで、準備も含めてバタバタと過ごし、
その後一週間も、婚礼やギフトなど多くのご注文を頂戴し、
早くからお店に向かうことが多く、
帰ったらすぐに眠ってしまうような毎日でした。

こうして、皆様にご注文いただけてとても嬉しく思います。
特に、今年の母の日においても多くのご注文をいただき、
ありがとうございました。
お母さんへの感謝の気持ちを伝えるお花をたくさん作成させていただき、
光栄に思います。
お喜びの声をお伝えくださるお客様も多く、
充実感もいっぱいです!!

エネルギーを蓄えて、また今後もがんばります!!


ずいぶんたまってしまった、
レッスンのお花の報告も、まとめてどんとさせていただきます。

まずはブーケロン ローズクォーツとセレニティ

2016年の流行色として、Pantone社が発表したこの2色をテーマにしたブーケは、
それぞれの持つ透明感と、2色を合わせた時に感じる癒しや優しさのイメージを
お花で表現しようとご提案しました。

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あえてお花の色だけでギュッと束ねて、
隣同士や上下のお花の色の調和や対比を工夫して、
2色を融合させることにこだわっていただきました。
ウェディングブーケのような風情もあって、
みんな、かわいいーと言ってくれて一安心!


そして、その次はスペシャルレッスン!
クラッチで束ねるキャスケードブーケ。
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キャスケードブーケを作るには、花材のチョイスももちろん必要なのですが、
きれいな流れを作るためのトリックがあって、
それを意識しながらたくさんの花を束ねていただきました。

ただでさえ多くのお花を束ねるのは大変なのですが、
キャスケードの垂れる部分は、一定の姿勢でキープしながら作るので、
手がつりそうになります。
みんな、翌日は筋肉痛かも!!と言いながらも、
がんばってくれました!
自分も、みなさんのブーケをチェックしている際、
徐々に腕が痛くなるのを感じ、
運動不足だなーと思ったのでした 笑。


そして、5月1日のすずらんの日にちなんで開催したのが
すずらんの投げ入れ。
お店でも、スズランのブーケを販売しておりました!

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レッスンの皆様をお迎えしたのは、
いろいろなサイズのちぐはぐな小瓶とプレート、
そしてたくさんのスズラン。

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それらにたくさんの草花を合わせて、
できたアレンジがこちらです。

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たくさんの異なる小さな小瓶を使って、
それぞれの器にお花を活けつつも、
最終的には全体を意識して1つの作品を完成させていただきました。

「突然の来客。家にある小瓶をかき集めて、庭の小花を使って、
即席のお出迎えアレンジメント。」
と言った勝手なストーリーを作ってみましたが 笑、
こうしたアレンジはお花が多くなくても、大きく見せられたり、
素朴でカントリーな雰囲気を出せます。

日本でも徐々に普及しているすずらんの日。
でも、フランスで研修していた時に経験したスズランの日のあの量は、
今でも思い出して、やっぱりすごいなあーと思います。
以前も紹介したかもしれませんが、
研修先だったラロゾワーでのスズランの日の眺め。

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どこを見渡してもスズラン!!
この眺めと香りを思い出すと、
日本でももっと、すずらんの日を知ってもらいたい!!と思います。
自分も率先して、感謝を込めたすずらん贈りをしたいと思います。

今年は家に飾ってみました。

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もう5月のレッスンスケジュールに入りましたが、
これからはシャクヤクにクレマチスにバラと、
旬なお花のオンパレード!
自分もたくさん楽しみたいと思います。

お店にもお花がたくさん溢れることと思いますので、
ぜひ、多くの皆様にのぞいてもらえると嬉しいです!

どうぞよろしくお願いいたします。

2016.04.11

すこし一息。

送別のご依頼などであわただしかった年度末が終わり、
すこし落ち着く4月。

ほっとしたのか、気のゆるみからか、
2人とも同時に風邪をひいてしまい、
4月上旬は少し体をいたわりつつの営業となりました。
疲れをとる時間も必要ですね。

とはいえ、迫りくる母の日の計画を立てたり、
次回のレッスンも考えたりと、
体を少し休めても、気は休まらない日々でもありました。

でも、ようやく告知ができました。
母の日のご案内、よろしければぜひご覧くださいね!
今年の母の日は5月8日。
連休中ですので、うっかり忘れることのないように、
お早めにご検討いただくのがおすすめです!

そして、レッスンについては、
5月6月のスケジュールは4月21日(木)、21時に告知いたします。

最近は告知とともにどっとご予約をいただくようになり、
関心をお持ちいただいている皆様に感謝いたします。
本当にありがたい状況です。

ただ、土日のレッスンなどはご希望が集中し、
ご予約がとりづらい状況になっております。
どのようにしたら予約が取れるのか!?
と聞かれることもあるのですが、
厳密に告知後先着順でのご予約とさせていただいておりますので、
お早めのメールでのお申込みや、
第二、第三希望での日程を挙げていただければ、
ご希望に添える可能性が高いかと思います。
お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

今までに開催されたレッスンの作品です。

草花のブーケ ソバージュ。
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春の草花をただただ気の向くままに集めて束ねたような
ざっくり感を大切にして束ねたブーケです。
長めに束ねることで、草花の伸びる勢いをブーケで表現できます。
縦にお花がつくお花も、その横顔を見せられるので、
ブーケロンでは敬遠しがちな花を活かすこともできます。

このブーケ、その味を出すためにどうしても持って写真を撮りたかったので、
自分でタイマーを使って撮影をしてみました(笑)。

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そんなお話をしたら、レッスンに参加してくださったお客様が
デモンストレーション中の様子の写真をくださいました。
どうもありがとうー。

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登場人物はさておき、
はあー、かわいいブーケ。。。
やっぱり、草花もいいですねー!

そして、先日まで咲き誇っていた桜をテーマにしたレッスン。
桜にもいろいろな魅力がありますが、
昨年がそのダイナミックな枝ぶりを豪快に活かしたブーケとしたら、
今年はお花の色や形のかわいらしさ、
ブーケの全体のフォルムのまとまりなどを意識して、
「かわいい」をテーマにしたブーケにしてみました。

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そんなこんなで、
今年は桜の中でも小さな花の彼岸桜を用いることにしました。
枝ぶりも華奢で、ブーケにも組み込みやすいです。
色彩は、初回はパステル、その後はオレンジとピンクの組み合わせです。

今年もお花見はできませんでしたが、
こうしてお店でいっぱい桜を見ることができました。
お届けの途中でも、桜並木を眺めたり、
仕事しながらお花見できて、嬉しいなーと思ったのでした。
さすがにお酒は飲みませんけどねー(笑)。
いつか、お酒のみながらのレッスンなんでできたら楽しいですねー!!
(実は既にクリスマスイブのレッスンではみんなで乾杯しましたが 笑)。

さて、話が脱線しましたが、
4月も引き続きがんばります!!
どうぞよろしくお願いします!

 

2016.03.29

イースターのアレンジメント

今年は3月27日がイースターの日。

イースターは、春分の日の後の最初の満月の日の次の日曜日。
と、「の」がいっぱい必要な説明により毎年日が決まるので、
早い年と遅い年で1か月くらいの違いがあるようです。

イエス・キリストの復活祭というのがもとの意味ではありますが、
復活や生誕のニュアンスのある卵や鶏などのオブジェを飾って、
春の訪れを楽しむイベントとして広まりつつありますね。

フランスではイースターのことをパックと言って、
その前がバカンスとなります。
滞在していたアンジェのムッシュのお宅では、
卵を隠して孫たちとエッグハントをしたりして遊びました。

そんなイースターにちなんだレッスンでは、
鳥の巣に見立てたベースを作って、その中に卵に見立てた丸いお花を
自由に挿してもらいました。

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ラナンキュラスやチューリップ、
どれもころんと丸い品種を選んでみました。
明るい黄色はイースターのイメージカラー。

みなさんの作品を並べて。
巣の中の様子もみんな違って面白いです。

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なんともボリューミー(笑)!!


巣の中でこんなパーティーが開催されていたりして・・・

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みんなでわいわい、楽しいイースターレッスンでした。

2016.03.22

年度末に向けて

3月も下旬に入りましたね。
お店では年度末に向けたいろいろなイベントへの
お花のオーダーを多く頂戴しております。
卒業式に送別会、お別れのニュアンスが強いイベントが多いですが、
感謝の気持ちを託したお花をご依頼いただき、
とても光栄に思います。

今週は少し寒さがもどるそうで、
桜の期間が今年は長いとのこと。
4月上旬に桜を使ったレッスンを開催する予定があるので、
自分としては少しほっとしています。

先日開催したレッスンでは、ビビッドカラーのブーケをご提案しました。

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なかなか今まででもここまで強い色彩でご提案したことはなかったのですが、
これでもか!!とばかりにビビッドな色彩を詰め込んでみました。
けんかしそうな色と色のぶつかり合いではありますが、
トーンがそろっているので、実は共通点があるからか、
しっくりまとまるのが不思議です。
今回は色彩のコントラストをとことん強調するべく、
ナチュラルさも少し減らして、お花とお花をならべるつもりで作成していただきました。

昨日までは、ブーケソバージュ、ということで、
とことん自然な雰囲気のブーケをご提案しましたが、
まさに反対なブーケですね(笑)。

こうしていろいろなお花をご提案できる機会をもたせていただきとても嬉しいです。

お店では、イースターのディスプレイも展開中。
卵のオブジェやキャンドル、
うさぎさんも人気です!!
今年のイースターは3月27日。
春の訪れを喜ぶイベントとして、
生活に少し取り入れてみてはいかがでしょうかー!!?

皆様のご来店、お待ちしております!

2016.03.17

なんだか外がにぎわっております!

ここ数日、暖かい日が続いていますね!
おかげで外のお花も気持ちよさそうです!

いろいろかわいい鉢植えも多いこのシーズン、
外は外でにぎわっています。

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ハーブにプリムラ
すみれにラベンダー、
大きな株のワイルドストロベリーも入荷しました!

今日はお天気も良く、たくさんの株が旅立っていきました!
暖かくなると、少しお庭やベランダを手入れしたくなるのは
みんな同じですね!

鉢植えコーナーもぜひぜひ、ご覧になってくださいねー!

2016.03.15

ドライフラワーで作るリース

昨日までの寒さも今日からは少しおさまり、
春に向けて暖かくなるそうですね。
とっても良いお天気の休日ですが、
今までの寒さで体力消耗を感じる今日は、
家にこもって一日を過ごしました。

昨年、ドライフラワーの飾り方という本にご協力させていただいたり、
先月はドライフラワーのワークショップを開催したりと、
なにかと自分自身にドライフラワーとの関わりが増えていることを感じますが、
それとともに、お客様のドライフラワーへの関心も高まっているなと思うことが多いです。

そんな中、ドライフラワーで作るリースのレッスンを開催いたしました。

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このリースレッスンを開催するきっかけになったのは
いつもjardin nostalgiqueにリースをご注文してくれるお客様からのご依頼で、
ざっくりしたドライフラワーのリースを作成したこと。

グルーガンで取り付けていくリースも素敵なのですが、
緻密になってしまって、ざっくり感がなかなか出せないので、
お試しにとばかりに、ベースと麻紐を準備して、
いつもリースを作る方法でドライフラワーを巻いてみました。

想像では、だいたいの花がバキバキ折れてしまうのではないかと思っていたのですが、
意外とみんな紐の巻き締めに耐えてくれて、
ドライフラワーの素材を大きめの束で巻いていくと、
なんとも良い意味でラフな雰囲気のざっくりリースが完成したのでした。

それに味をしめて(笑)、レッスンとしてみたわけですが、
ざっくり感というよりもやはり緻密なデザインになってしまったせいか
やはりなかなか大変な作業で、
参加してくださった皆様は途中で力尽きそうになりながらも、
しっかりみんな完成してくれました!

完成した後、テーブルの下には切れ端の茎や穂が落ちてまるで牧場のよう。
その雰囲気もドライフラワーのレッスンならではなのでした。

お花を少し変えて作ってみたサンプルもなかなかかわいらしく。

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店頭にもディスプレイしてありますので、ぜひぜひご覧くださいね!
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました&お疲れ様でした!

2016.03.08

今日はミモザの日(でも定休日)

こんにちは!
3月8日の今日はミモザの日。
イタリア発祥のこの記念日は、
現地では女性に感謝の気持ちを込めてミモザを贈る日。
女性は一日、自由に好きなことをして過ごすことができるそうです。

ふわふわかわいいミモザの花が主役のイベントは徐々に日本でも浸透して、
昨年などはjardin nostalgiqueでもたくさんのミモザを販売したのですが、
今年はなんと当日が定休日。
とはいえ、前日までにもたくさんのお客様がミモザを買いに来られました。

レッスンでは、ミモザを使った花冠も。

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ふわふわのミモザと、そのままでもドライになりやすいお花を選んで、
かぶった後はインテリアにできるような作品にしてみました。

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お一人様分の材料。
ふかふかのミモザが手にはいったので、自分も嬉しかったです!

その他、今までのレッスンでは、
クリスマスローズをテーマのものを2週間開催しました。
名前はクリスマスローズですが、
今はクリスマスに咲くもの以外が主流になっていたり、
ローズではないけどローズと言ってみたりと、
なんだか面白いお花ですが、
そのきれいな花色、花姿には毎年心惹かれます。

昨年はノスタルジックな雰囲気で、自然に束ねましたが、
今年はエレガントでフェミニンに。

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2週間のレッスン、各回で少々変わる花合わせ。
その時の市場での花との出会いで決まります。

何か特定のお花をテーマにしたレッスンでは、
そのお花を主役にするべく、他はサブ的なお花のみで構成するのも有りですが、
テーマにするお花のどんな部分をクローズアップして、
最終的にどんなブーケにしたいかと考えていると、
ともにメインをはるお花がいるほうが、明確に表現しやすい気がします。
今回は、ベージュのバラや、スカビオサなどで、
クリスマスローズの気品あふれるイメージを増幅して、
フェミニンな女性らしさをプラスしました。


その後のときめきのブーケでは、
2回ともやはり違う花合わせになったのですが、
ともにときめき花材はアネモネと木蓮でした。

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アネモネの深い色彩とバラで、クラシックに仕上げるのも良いかなーと思いつつ、
面白みも入れたいな、と思って市場をうろうろ、うろうろしていたのですが、
木蓮との出会いで一気に方向が決まって、
少しグラフィックな要素も入った、
モダンな雰囲気のブーケにしてみました。
ブーケの形も、ブーケロンではなく少し手元を締めて
縦に延びる草花や枝物のラインを強調して。

今回のレッスンには、いつもよく参加してくださる皆様が多く参加してくださったのですが、
普段と違うブーケの形も興味を持ってチャレンジしてくださり、嬉しかったです!

その他、ドライフラワーのリースのレッスンも開催しましたが、
こちらは次回またご報告しますね。

レッスン以外にも、3月に入りお花の需要もぐっと増えて、
それに応えるべく、お店もお花でいっぱいです。
いろいろなオーダーをいただき、とても嬉しく思います。
今後とも、多くの皆様のご来店、ご利用お待ちしておりますね!

2016.02.23

二つの花器を使って

早いもので2月ももう後半。
暖かい日と寒い日を繰り返しながら、
徐々に春が近づいていることを予感してしまいますね。

ただ、春が近づくと
チューリップやラナンキュラスなど、
春の球根植物の流通は少なくなっていきます。

自分なりの目安として、
卒業式シーズンまでが花屋さんでの春のお花の本格的な楽しみ時と思っていて、
そう考えると、お店で春のお花をたくさん楽しめるのはあと2週間~3週間くらい。
ラストスパートとばかりにたくさん仕入れたくなってしまうのです。

ぜひぜひ、お店に春を感じにいらしてもらえると嬉しいです。

ここ最近、パンジーのブーケにクリスマスローズのブーケ、
ドライフラワーのリースと、いろいろなレッスンを開催しましたが、
その中から、久しぶりの投げ入れレッスンのお花をご紹介します。

「コンポジション コンビネゾン」
2つの同じ器で異なるスタイルの投げ入れを作成して、
それをうまくリンクさせて楽しんでもらえるようなご提案をしました。

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クリアな四角いガラス花器を用いて、そのクリアな印象を活かしつつ、
季節のスイセンやアネモネをメインにしたアレンジにしてみました。

片方はボリューミーで密度のある表現に
片方はパラレルで草原的な空気感のある雰囲気に。

まったく違うアレンジメントを並べて変化を持たせつつも、
表現する季節感や色彩、お花の配置などを工夫して、
並べた時に一体感を演出できるようにしています。

みなさんの作品には、自分の考え以上に2つのアレンジメントを
リンクさせる工夫をしてくださっているものもあったりして、
自分にとっても良い刺激をいただきました。
初めての方には、2つの投げ入れのスタイルの説明ができ、
今後、いろいろ応用してもらえるといいな、と思っています。

今週は先週から引き続きのクリスマスローズのブーケレッスン。
ブーケの雰囲気はまた次回のブログでご紹介しますが、
レッスン前に、みんなにお配りするクリスマスローズを
ぎゅっと集めた様子があまりに贅沢だったので、先にご紹介。

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これだけでも素敵ですけどね(笑)。
この魅力を活かしたブーケをご提案できる一週間にしたいと思います!


2016.02.09

レッスン 草花のブーケドマリエ

先週末は2人で市場に行ったせいか、
お花盛りだくさんで迎えました。

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雪予報にドキッとしながらも、
なんとかお天気を保ってくれた週末、
これらのお花も多くは、それぞれ無事、旅立っていきました。

先週のレッスンは、草花のブーケドマリエ。

春の草花と聞くと、明るい色彩を想像しますが、
今回はシックなブーケにしたいなと思っていたので、
草花ならではのブルーをメインに、
その時々で市場で出会ったお花から想像を膨らませた花合わせとなりました。

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今回はウェディングブーケというテーマの中で、
少しフォーマルでエレガントな印象に仕上げたく、
草花とはいえあえてふわふわと自然に束ねず、しっかりした形を作ることをポイントにしました。
サイズや凹凸をおさえることでできる密度感、
草花ならではの色の調和、
柔らかい花びらや小さな花の繊細な重なりを見せることをテーマに、
普段の草花の扱いはまた違う扱いをしてみました。

草花だけでも、とっても高貴な印象のブーケが完成しました。
草花の新しい魅力をご提案できていたらいいな、と思います。

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レッスンの一コマを写真で頂戴しました!
本日の作品は、とお花とともに登場した瞬間ですねー。
ウェディングブーケ、似合いますでしょうかー(笑)。

お写真、ありがとうございました!!

2016.02.02

ラナンキュラスのブーケ

春はお花屋さんにとっても
魅力的な花が盛りだくさん。

お店での実感としては、
今年はチューリップの人気が今までより高いなーという実感があります。
活けている間にもぐんぐん伸びる様子に元気をもらえそうですよねー。

先週は、春のお花といえば!な存在となってきた
ラナンキュラスがテーマのブーケ。

ラナンキュラスのいろいろな魅力をブーケで表現してみました。

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木曜日のレッスンでは、ラナンキュラスのカラフルな魅力を。
仕入の前に見ていたモネの絵の色使いにおおいに影響されて、
鮮やかな明るい色彩を並べて、光あふれる雰囲気にしてみました。

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週末のレッスンでは、ラナンキュラスのふわふわで優しい魅力を。
しっとりと。ロマンティックな甘さもありつつ、大人な印象も感じてもらえるブーケになったと思います。

今回のブーケはスパイラルブーケの基礎ということで、
組みやすい花材を集めてご提案することになっていたのですが、
それぞれちょっとしたハードルもあって、難しかったというお声も。

次回、こうした基礎と称したレッスンの際には、
とことん組みやすいお花でご提案できるようにしますねー。

いよいよ2月。
立春は過ぎども、寒さは益々深くなる時期ですね。

皆様、お体にお気を付けてお過ごしくださいませ!

2016.01.26

お花屋さんには、春到来!!

すっかりお久しぶりのブログになってしまいすいません。
気づけば、ようやくの新年初ブログですね。

本年も明けて久しいですが、
遅ればせながら、どうぞよろしくお願いいたします。

冬本番の寒さが到来していますが、
お花屋さんには春が来ています。
寒い季節だからこそ、春のお花を欲してしまいますね。
自分たちも、市場で見るたくさんのかわいい春の花達に
どうしても仕入過剰に陥りがちなので、気を付けなくては(笑)。

ある日のお店のお花達。

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草花が増えてうれしい季節。

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最近は市場では別行動なのですが、
気に入った花は二人とも仕入れてしまうことも。。。
このパンジーはそんなこんなで20本ありましたが、
ほぼみんな旅立ってめでたしめでたし!

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そして、クリスマス雑貨から春の雑貨へと模様替えです。

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お花見しているかわいい動物たちを背景に。。。

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春と言えば!なミニ球根植物たちも入荷開始!

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ウィンドウ側のディスプレイは不思議の国のアリス的に。
気づいたら、うさぎだらけ!!

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昨年から好評いただいている、
乙部なるみさんのポストカード&グリーティングカード。
ほぼ完売していたので、急いでまた入荷しました!
アネモネなど、新しいデザインも増えましたよ!
今後活躍しそうな桜のデザインも!

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もちろん、アンティークや作家さんの作品も引き続き陳列中!
ドライフラワーもいろいろ揃えてみました!

ぜひぜひ、店内でいろいろ探検してみてくださいね!

遅くなりましたが、過去のレッスン報告です。

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昨年の冬のときめきのブーケでは、
冬らしい乾いた印象をブーケにしてみました。
ネイティブと言われる、南半球のお花を取り入れると、
ごつごつして野性的な、荒れた雰囲気を取り入れることができるので、
冬の印象の表現にはぴったり。
ブーケボヘミアンあたりからふつふつと沸いていた
「ネイティブlove!」な心が爆発したような花選びでした。
各回、違う花合わせでしたが、根底のテーマは同じです。

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そして、クリスマス前の一週間は、
テーブルキャンドルアレンジメント。
クリスマスカラーのお花を使って、
キャンドルは遊び心で、あえて立てずにご提案。
パーティーの始まりに、みんなでワイワイ灯していただければ、
きっと盛り上がるきっかけになるかなと。
アレンジは、花の色彩や器の形を際立たせるように、
テットアテットで。

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参加した皆様の作品を並べると、かなりの迫力!

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このレッスンの最終日はクリスマスイブ。
特別にシャンパンをあけつつ、サンプルのアレンジには火を灯して。
やはり、キャンドルは火を灯すとさらに美しいですね。

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昨年最後のレッスンはお正月のお花の投げ入れ。
漆のように赤い陶器の器を使って、
ふんだんにお花を使った投げ入れを作成いただきました。
松、千両を入れると意外とどんな色彩でもどんなお花でも
お正月の印象になるのが不思議。

そして、フランスの雰囲気のjardin nostalgiqueでも、
この時期だけはしっかりお正月したくなるのも不思議。
日本人なのだなー、と(笑)。


そして、新年最初のレッスン。
昨日終了しました、春の香りのブーケです。
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昨年よりも寒さは増しているのに、
年が明けると、フレッシュな春を表現したくなるのが不思議ですね。
香りの花として、スイトピー、水仙、フリージア、ヒヤシンス、ライラックなどを用いて。
葉物にも、ローズゼラニュームを用いると、甘い花の香りと爽やかなハーブの香りが混ざって、
まさに、春のブーケの香り。
色合いはモーブ系のグラデーションで。
しっかりしたブーケロンの形に仕上げて、ナチュラルながらも崩れすぎずエレガントな印象に。

ライラックの本当のシーズンは5月頃ですが、
輸入のライラックは今も手に入ります。
フランスでブーケを束ねていたとき、
春のお花とともにライラックを使っていた記憶がよみがえり、
ちょっと高価なのですが、どうしても入れたくなりました。
使ってみると、この寒い時期だからこそのシャキっとした水上がり。
季節はずれながら、この時期のライラックもいいですね。

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レッスンではまず、サンプルをお見せして、
それをばらしてのデモンストレーションをご覧いただき
皆様の作品作りをスタートしていただくのですが、
その合間に素敵な写真をお撮りいただきました!
どうもありがとうー!

ブーケって、花瓶に活けて撮影するのも良いけど、
こうして手に持っているのもいいですね。

そんなこんな、遅れた報告もありつつ、
新年も元気に営業中です!

ぜひぜひ、遊びに来てくださいねー!!

2015.12.30

2015年 ありがとうございました!

こんばんは!
今年もあっという間に、もう大晦日。
昨日の最終営業日を終えて、
今日はお店の大掃除。
毎年、花瓶を空にしてきれいに洗って、
その年の営業を終了します。

2015年も、多くの皆様にjardin nostalgiqueをご利用いただき、
多くの新しいご縁も生まれました。
日々にぎやかな楽しい時間を過ごしていけたのも、
応援いただく皆様のおかげ。
本当に、ありがとうございました。

2016年は1月9日(土)からの営業となります。
来年も、今まで通り楽しく営業していけたらと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

レッスンを楽しみにしていただいている皆様、
ニュースに記載しましたが、1月2月のレッスンは1月8日の21時に更新いたします。
初めてのかたも、いつもお越しいただいているかたも、
久しぶりのかたも、ぜひ、気にかけていただければ幸いです。

では、残り数時間の2015年、
静かに過ごさせていただきますね!

皆様も良いお年を!!


2015.12.08

冬到来!

12月も一週間を過ぎ、
明日の最低気温は東京でも4度だとか。。。
セメントの床からじんじんと寒さが伝わってくる感覚、
いよいよ本格的な冬到来ですね。

お店では、そんな寒さに負けず、
ほぼ毎日のリースレッスン、
たくさんのリースのオーダーなどなど、
とにかく寝ても覚めてもリースな毎日を過ごしております。

仕事に追われる中でも、
今年は新しいクリスマス用のCDも2つ買って、
気分に合わせたクリスマス感を楽しんでいます。

最近のニュースとしましては、
この夏に金沢に行って工房を見学させていただいた
作家の井上美樹さんのガラス作品2種を入荷しております。

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シックないろどりを揃えた、いろこびん。
擦りガラスとフォルムの優しい印象で、器だけでも絵になります。

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こちらは、自分達のアイデアを形にしてくださった、
かたむく花瓶。
お花を活けて、好きな方向に傾けて角度を付けられます。
お花の顔を見たい時、
茎を流して入れたい時、
いろいろ遊びができる器になっています。

クリスマスカードには、ペアデザインの乙部なるみさんのオリジナルグリーティングカードを。
一番人気なのは、クリスマスローズのデザインのもの。
自分も今年はこのカードで、
フランスの皆様にクリスマスカードを出そうと思っています。

お花は既に春のお花が本格的に出始めました。
市場では、11月中旬くらいから出荷があったのですが、
まだちょっと早いかな、と思っていました。
でも、これだけ冬らしく寒くなり、
自分の中でも「ご提案OK!」の合図。
本格的に、仕入れていこうと思ってます!

あとは、ニュースにご報告しましたが、
忙しい中で撮影していただいた2つの書籍が出版されました。
花時間とドライフラワーの飾り方の本。
ぜひぜひ、ご覧くださいね!

そして、すっかりできていないレッスンのお花のご報告。

秋バラのブーケは、バラをたくさん使って、
贅沢感やゴージャス感を感じてもらえるような印象になるよう、
バラをあえて中心に固めて、少しクラシックな手法を交えつつ束ねました。

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毎回少し違う花合わせですが、
秋らしい色彩と、秋ならではのローズヒップを入れて、
季節感をだしてみました。

そのあとは2週間にわたるリースレッスン!!
こちら、うっかり写真をとっていないのですが、
生徒さんにお写真をお撮りいただいたものを拝借しましたので、
雰囲気をお楽しみくださいませ。

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オーナメントはナチュラルもキラキラも、いっぱいご用意しました。

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4種の針葉樹を使ってベースを作ったあとは
楽しい飾り付け。
みなさん、わいわいとお楽しみくださいました。
シックなリース、可愛いリース、
ザ・クリスマスなリース、ナチュラルなリース、
どれ一つとして同じものがないオリジナルリースをお作りいただきました。


そして、一番最近のレッスンはテーブルに飾る、
アドベントリース。

昨年はアンティークな雰囲気でのご提案でしたが、
今年は雪景色をテーマにご提案しました。

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落ちている枯れ枝や、降り積もる雪、
その風景を、白、緑、グレイ、黒で表現してみました。

ヤドリギのアクセントで、クリスマスの印象を高めて。

明日からのレッスンもがんばって素敵なお花をご提案できればと思います。

寒くなるようですので、
皆様お体にお気を付けてお過ごしくださいね!

2015.11.24

ノエル 2015

11月も後半、
冬の気配が強まってきていますね。

そんな中、お店もノエルに向けて模様替え。
リースレッスンもはじまり、店内は樹の香りで満たされます。
クリスマスソングも寒い日にはようやくしっくりくるかな?

毎年恒例の仕入れすぎ気味なノエルの雑貨たち(笑)。

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でも、こんなにかわいい雑貨たちなので、
たくさん並べたくなる気持ちもわかっていただけるかと。。

今年は、少し大人なノエルの雑貨も揃えてみました。

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今回のブログのお写真はレッスンにお越しくださっている生徒さんが撮影いただいたものを
お送りいただきました。
素敵に撮影いただき、どうもありがとうございます!!

ぜひぜひ、ノエルに向けて気分を高めにいらしてくださいませ!

2015.11.03

ブーケボヘミアン

早いものでもう11月に入りました。
先日の寒さは冬の足音が近づいているのを感じさせましたね。

お店でも、ハロウィーンの雑貨から、
クリスマスの雑貨に並び替え。
とともに、たくさんのブロカント・アンティークの商品も増えました。
新しい作家さんの商品も増え、
店内がさらに賑わっていますよ!

そして、先日開催されたレッスンは、
ブーケ ボヘミアン。

聞きなれないテーマですが、自分の中で去年からやってみたかったテーマです。

ブーケを作っていて、
フレッシュな感じ、大人っぽい感じ、フランスっぽい感じ、ナチュラルな感じ、
など一定の表現でくくられるものが多い中、
時々、そのどれにも属さないけどなんだか素敵なブーケができて、
それを例えるならば、なんだか「乾いた感じ」でした。
それを、色彩は豊かに、
ファッションやインテリアで見られるボヘミアンなテイストでまとめると、
なんだかとても素敵なブーケができました。

それをいつかレッスンでやってみたかったのですが、
自分でももっと突き詰めてからの方が良いかなと思ったり、
やるなら、なんとなく秋がいいな、との思いがあって、
1年寝かせてのご提案となりました。

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毎回、お花は変わっての開催でしたが、
ネイティブや枝物をふんだんに取り入れた乾いた感じを表現したり、
ジニアやマリーゴールドなどで、ボヘミアンやネイティブに共通する特徴的な柄感を表現することを大切に
花を選んでみました。
柄感をよりしっかり見せたいので、ブーケはあえてコンパクトに。
ウェディングブーケにもご提案したいサイズ。

色彩は茶系をベースに時にビビッドに。
色の粒をグリーンで繋いで、印象画の絵画のような表現をすることが好きでしたが、
このブーケでは、色の粒を茶色でつないで
大地の印象を強調しています。

お花の種類は20種近く。
ボヘミアンのファッションに見られるような、色彩のまじりあいを表現できるかなと。

枝あり草あり、カラーあり。。。
と、難しいブーケでしたが、
皆様苦心しつつも完成!!

自分の中でも新しい領域だったのですが、
こうしてご提案する中でいろいろ調べたり、感じたり、
とても良い時間になりました。

最後に、お客様から頂戴した写真をご紹介。
褪せた雰囲気といい、なんだかとっても素敵!

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ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!


2015.10.27

レッスン報告 秋のリースとフレンチシャビーな投げ入れ 

こんばんは!

お休みの今日はうっかり2時過ぎまで寝ておりました(笑)。
ここ数日、やはり忙しくしておりましたが、
一気に体力回復です。
その後は今晩の更新を告知していたレッスンのスケジュール作り。
あーでもない、こーでもないと、
それなりにいろいろ考えましたので、
楽しみにしていただけると嬉しいです!

多くの方が一緒に悲しんでくださった
神楽坂のサロン、ようこそわが家へのオーナー、
松谷芙美さんとのお別れ会も25日、
多くの皆様にご参加いただき、
まさにいつものサロンのように、和やかに、にぎやかに、
会話と音楽とおいしいコーヒーの香りに包まれ
無事終了いたしました。

ご心配いただいた皆様に、心から感謝いたします。


遅れ遅れですが、レッスンの作品報告です。

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こちらは秋のリース。
秋は実物と紅葉の美しい季節。
そのどちらもをリースに閉じ込めたくて、作成したものです。
時の移ろいを感じさせる実も紅葉も、それだけでもストーリーを感じるものですが、
より、ポエティックに仕上げるために、古書のページもリースに閉じ込めてみました。
楽譜や、まさにポエムの一節なんかを閉じ込めることができたらもっと素敵かも。

夢の中のようなリースなのではありますが、
作成はサバイバル!!
長くしなる枝物を、えいやっ!!と巻いて土台から作っていきます。
その時点でみんな、ひゃー、となっていたのですが、
その後も枝を巻き巻き、ひたすら巻き巻きして作り終えたら、
多くの皆様が放心状態だったのでした。。。

でも、多くの皆様から飾った後の充実感をお伝えいただき一安心。
苦労あってこその、愛着!!?と、言ってしまいましょう(笑)。

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そして、不定期で開催し、先日最後のレッスンが終了した
フレンチシャビ―な投げ入れのレッスン。
参加してくださった皆様には2つの?があったかと思います。
その①、フレンチシャビ―って?
その②、投げ入れって?
そのどちらも理解いただいた上で、投げ入れの自由さ、手早さを感じてもらえたように思います。
ブーケよりも、リースよりも、アレンジメントよりも、
作成後の皆様のコンディションが良いのは、
やはり、投げ入れって自由で楽だからかなと思います。
ただ、その後のお持ち帰りにつきましては、
この重たい器を持ち帰るという点でご苦労をおかけしたことと思いますが、
とってもかわいい器なので、これも帰って飾ったら苦労も帳消しだったのではないでしょうか・・・
きっと。

そんなこんな、前回のスケジュールも残りはブーケボヘミアンのみとなりました。
次回のスケジュールも先程更新しましたが、
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております!

どうぞよろしくお願いいたします!


2015.10.20

jardin nostalgique 3周年を迎えました!!

10月17日で、jardin nostalgiqueも3周年を迎えました!
何も告知もできないまま、3周年当日を迎えてしまいましたが、
それでも多くの皆様にお祝いいただき、とても嬉しい3周年となりました。

レッスンでは、3周年のグランドブーケを作成しました。
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時によって違う花材でしたが、
jardin nostalgiqueらしいブーケに、と思い、
枝、草花を織り交ぜて、持ちきれないほどのお花を束ねていただきました。

こうして3年が経ってみて、
本当に多くの皆様とのご縁が広がったなと思います。

お花、お菓子、雑貨、カフェ、レッスン、お話し(笑)
そのどれでも、好んでお越し下さる皆様に、
心からの感謝を申し上げます。

4年目からは営業時間を短縮しつつも(笑)、
引き続き精一杯がんばっていこうと思いますので、
今後とも、応援いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!

2015.10.03

ダイヤモンドリリー!

昨日の市場で見つけたとびきり珍しくてきれいなお花
ダイヤモンドリリー!

中でも、珍しい花色のものを仕入れてきました。

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写真ではなかなか伝わりづらいと思いますが、
花弁がキラキラしています。

店頭でも、コスモスやガーデンシクラメンと、
色彩豊かな株をたくさん仕入れてきました!

ぜひ、ご覧くださいませー!

2015.09.29

秋の店内にて

もうすぐ10月、
今年は残暑も短く、秋の訪れが早いように思いますね。
日も短くなり、丸いお月様を見ていると、秋だなーって思います。

すっかり近況の報告がおろそかになっておりましたが、
今のお店のあれこれのご報告です!

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陳列を変えて再オープン。
夏休みに買ったこの棚、お気に入りです。

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一角では、ハロウィンのかわいいおばけ達が戯れ中!
今年もハロウィン小物は大人気です。

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jardin nostalgiqueオリジナルなのは、こちらの小物入れ。
アクセサリーを入れたりするのに活躍しそう。
Nactionの下村さん手作り、ぬくもりのあるやさしいお化けですー。

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Nactionコーナーには、新作のがまぐちやあずま袋なども!
好評販売中です。

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新商品といえば、こちらも!
お花の花びらの入ったドレッシングです。
オーガニックの材料で作った、見た目にかわくて、
身体にもやさしい、おいしいドレッシングです。
花びらが入っているカレンジュラというお花は、
野菜以上にビタミンAも多いそうです。
リピートしてくださる方も多く、大人気!
しばらく飾ってから使いたい、かわいいボトルです。

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お菓子の方も、秋の新商品。
栗とイチジクのパウンドケーキと、
キャラメルフルセック。
栗とイチジクのパウンドケーキは、たくさんの栗が入っているのはもちろん、
生地にも栗ペーストが入っているので、
栗感たっぷり、そこにイチジクの食感がプラスされて
やめられない感じです。

キャラメルフルセックも発売以来大人気。
コーヒーや紅茶とともに、食欲の秋のおともに・・・。


すっかり、お花屋さんらしからぬブログになるところでしたが、
お花もいっぱい入荷中!

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店内、外ともに、お花の色彩が秋色に。
こっくりした色合いや、実物などが多くなっています。
気温が下がって、コロンとしたバラや、ダリアなども、
ご案内しやすい季節。嬉しいです!


そして、先日までに終了したレッスン、
秋色ロマンチックなブーケロン。

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ロマンチックというと、かわいらしくなりそうなところを、
秋色というちょっと落ち着いた印象を加えて
大人感を加えたブーケです。
秋ということで、大輪のマムを入れてみました。
こうして、ブーケに入れてみるとまた印象が変わりますよね。
秋と言えば個人的に大好きなのは秋明菊。
毎年、この時期のレッスンには入っている気がします(笑)。

再オープンから、最初は1か月のブランクで体がついていかないこともありましたが、
少しずつ体も慣れてきました。
お客様がお花やお菓子を嬉しそうにお持ち帰りいただくのをみて、
お店ってやっぱりいいなーなんて思う毎日です。

ぜひぜひ、そんなこんな商品を見にお越しくださいませ!
お待ちしておりまーす!


★平日営業時間短縮のお知らせ 夜1時間だけ短縮しますねー★


2015.09.08

神楽坂サロン ようこそわが家へ Bienvenue chez nous

長い夏休みが終わり、4日より営業を開始いたしました!
休みでチャージしたエネルギーをこれからどんどん発揮していきたいと思います。

お店もちょっと陳列を変えて、
いつもとは違う眺めになっているんですよ!
新しい商品もぞくぞくと入荷中。
そんなこんなも、ぜひ、発見してもらえると嬉しいです。
いつでもぜひ、遊びに来てくださいね!

今日のブログは思い出を振り返らせていただきます。

お店のオープン前から自分達がお世話になっていた
神楽坂のサロン ようこそわが家へ。
jardin nostalgiqueができるまでに、無くてはならない存在だった場所。

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そして、オーナーの松谷芙美さん。
夏休み中にも一緒に宇都宮まで新幹線で旅しつつ
お食事をしたりしたばかりだったのですが、
9月5日、あまりにも急に、天国へと旅立たれました。

ショックと悲しみに包まれた時間もありました。
きっと、これからも油断するとまた悲しい気持ちになります。

でも、お店にお越し下さる皆様からたくさんの元気をいただき、
悲しみ以上に、感謝の気持ちがあふれています。

芙美さんがいつも近くにいるような気持ちで、
jardin nostalgiqueをさらに盛り上げていくことが
芙美さんへの恩返しとばかりに、
今まで以上にやる気十分で営業していくつもりです。

jardin nostalgiqueという名前も、
フランス語の先生である芙美さんのアドバイスをもらいながら考えた名前。
日本語で発音しても、本来の発音に極力近い言葉という点を踏まえて、
いろいろな候補の中から選んだのです。

ようこそわが家へをご存じの方は、一緒に思い出していただければ嬉しいですし、
知らない方にも、こんな素敵なサロンで、素敵なみなさんに出会い、
芙美さんのおかげで今のjardin nostalgiqueが出来たことを知ってもらいたいという思いで、
今回のブログを書こうと思います。


芙美さんとの出会いは、私、青江がフランスから帰国した2010年末。
パリにお住まいの先輩の紹介で初めてサロンに伺いました。

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その時にお持ちしたブーケをとても気に入ってくださったのをきっかけに、
いろいろな話が膨らんで、
サロンでお花のレッスンをさせてもらうことになったのが2011年。

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初めてのレッスンでは、芙美さんがとっても盛り上げてくれたのを思い出します。

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レッスンの後のコーヒーは芙美さんがいれてくれるのですが、
それがおいしくて、何度もおかわりしました。


時には、レッスンに人が集まらず、
芙美さん自らが参加してくれたことも。

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夏の果物のリース作りでは、意外に几帳面な部分を見せつつも、
子供のようにはしゃぎながら、やはりオリジナルなリースを完成させてくれました。


その後も定期的にレッスンを開催しているうちに、芙美さんからの提案が。
「いつかお店をしたいなら、ここで練習にお店をしてみたら良いじゃない!」

そんな提案から、2011年5月、第一回花のマルシェが開催されました。
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この時はまだ自分一人だったのですが、
市場で知り合ったタカもお客様としてのぞきにきて、
この時がタカと芙美さんの初対面。

日本にフランスの良さを広めたい!という芙美さんの思いは強く、
サロンではいろいろなイベントが開催されました。
その都度、イベント販売として出店させていただいたのですが、
2回目からは、タカのお菓子販売も開始しました。

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こうして、お花とお菓子のコラボレーションをするKENとTAKAとなり、
その後は、いつも2人でイベントに参加してお花とお菓子を販売し、
jardin nostalgiqueの原形が出来てきたのです。

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イベントでのお花のマルシェは廊下もフルに使って。

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冬はリースの販売も。

サロンの屋上ではよくパーティーをしました。
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jardin nostalgiqueも、お手伝いをしながらも
多くの皆様と語らい、笑い、おおいに楽しみました。

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花仲間と開催した、「花のまつり」
お花の作品の展示やデモンストレーションで盛り上がりながら、
最後のパーティーは暗くなるまでみんなで飲んでいました。

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50名以上の方が参加するイベントも。
スタッフとして活動する芙美ファミリーはてんてこまいながらも、
どのイベントも大成功で、みんなの笑顔あふれるものになりました。

今のjardin nostalgiqueのHPも、
サロンの上の階に引っ越してこられた方がたまたまウェブデザイナーで、
イベントに参加してくださり、そこから話が膨らんでお願いして作っていただいています。
不思議と、どんどんいろんな縁が広がっていく場所でした。

サロンでのイベントで忘れてはならないのは、
TAKAのサロンドテ。
今はお店で、土日の3時~がカフェタイムですが、
その原形がこのサロンドテでした。
これも、芙美さん発案。

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TAKAがみんなに生菓子をふるまう機会を作ってくれたこと、
そしてそれが今のカフェタイムにつながっていること。
振り返ると、芙美さんのサロンで共にした活動の一つ一つが
今のjardin nostalgiqueのお店に結びついています。

お店をオープンしてからも、自分たちのことを本当の子供のように応援してくれて、
いつも深い愛を感じていました。

オープンから1年、2年が経ち、
芙美さんのフランス語レッスンの生徒も急激に増え、
jardin nostalgiqueのお店もそれなりに忙しくなり、
会う機会が減ってきつつも、
フランス語の生徒さんがお店に来てくれたり、
jardin nostalgiqueから、サロンを紹介したり、
そこから新しいご縁もできたりして、
いつまでもそんな関係が続いていくものと思っていました。


神楽坂サロン ようこそわが家へ bienvenue chez nous。
そこで得た経験、ご縁、楽しい時間、
そこで触れたフランスの空気、音楽、言葉、料理、文化、
全て、jardin nostalgiqueに刻まれています。

芙美さんはいつまでも、jardin nostalgiqueの母として、
心の中に生き続けています。


心からの感謝を込めたブログでした。
お読みいただいた皆様、どうもありがとうございました。
神楽坂サロン ようこそわが家へ Bienvenue chez nousのことを心にとめてもらえたら、
芙美さんという、自分達にとって感謝してもしきれない人がいることを知ってもらえたら嬉しいです。


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お花が大好きな芙美さん。
これからも、自分たちはお花を、お菓子を作り続けていきますね!!

Merci du fond de mon coeur!!
Venez chez jardin nostalgique,je vous en prie, n'importe quand vous voulez venir!!
A bientot!!!


2015.08.12

トップ画像変えました!

こんばんは!
夏休みに入って早10日近く経ってしまいました。

たまったデスクワークもほぼ終わり、
あとはレッスンのスケジュールを考えること!!
(これが一番大変で多くの皆様にお待ちいただき
急がなくてはならないことだったりするのですが)

長らく放置していたホームページもようやく少しずつ見直しを図ります。
今日まさに打ち合わせを終えました。
大きくは変わらないのですが、今後少しずつ写真を入れ替えたり、
少し新しい項目を増やすつもりです。
何より大きな変化になるのは、携帯にも対応したサイトになる予定ですので、
今までより携帯で見やすくなると思います!

そんなこんな一環で、topの写真も変更してみました!
昔はもっとまめに変えていたのですが、すっかり放置してしまいましたが、
エントランスとして、時々変化できるように努めていきたいものです。

今回の写真は、昨年のフランス旅行のものです。
プロヴァンスの荒野、オリーブ畑、ラロゾワーのカンパーニュなど。
こっそり、コンセプトの背景画像も変わっています!

どうぞゆっくり、ご覧くださいね!
自分も余裕で3周くらいは眺めてしまいますー!

2015.08.05

夏休み前のあれこれ

こんばんは!
jardin nostalgiqueは8月3日から夏期休暇中です。
とはいえ、なんやかんやでいろいろなお仕事を頂戴し、
ようやく今日、ほっと一息。

お休み前のあれこれの報告です。

レッスンでは、ヒマワリを使ったブーケ。
3年目の今年は、今までと違ってビビッドに。
昨年のフランス旅行で印象的だった、
プロヴァンスのファブリックをテーマにしました。
太陽のエネルギー、それを受けて鮮やかに光る色彩。
そこで作られる個性的なファブリックの色彩や模様のパターン。
それらをブーケに落とし込んでみました。

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個性的なお花、強い色彩のお花、
普段なかなか用いないお花ですが、
テーマに添って具体的な絵ができていると、
自然と手に取ることができます。

そして、あじさいのリース。
こちらは毎年恒例!
アンティーク紫陽花の色彩の違いで、みんなちょっとずつ違う仕上がりに。
こちら、うっかり写真を撮り忘れてしまったのですが、
参加したお客様から素敵な写真を頂戴しました。

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レッスン前の一コマ。
ピンと張り詰めた雰囲気を感じますね!
ご提供、ありがとうございました!

お休み前、最後のレッスンはブルーのグラデーションブーケ。

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ブルーのお花をたくさん使って、自然にざっくり束ねていただきました。
ブルーって、なかなかそれをメインで作成しない色だったのですが、
今回、レッスンの題材にすることで、自分もいろいろブルーについて考えました。
加える色彩によってその印象ががらっと変わる色だな、と思ったのですが、
今回はボルドーの葉を入れて、涼しげながらも少し大人な印象にしてみました。
こうしたラフなスタイルのブーケは久しぶりだったのですが、
みなさんこちらの方が好き!という方も多く、今後またやってみたいと思います。

そして、8月2日は荒井よう子先生とコラボレーション、
テーブルコーディネートレッスンです。

こちらは写真とともに。

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お店の配置をガラッと変えて。
当日のjardin nostalgiqueはカフェのように。
みなさん、いつもより広ーい!と。
自分もそう思いました(笑)。

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テーブルにはちょこんとお花を。

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一角には、前日にお届けいただいた
横山園芸さんのトマトちゃんたちを使って即席のテーブルも。
収穫後の一杯がテーマ(笑)!
太陽の下で、キュッと一杯やりたくなるテーブルです!

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そしてこちらが、荒井先生コーディネートのテーブル。
お花は私、青江です。
まずは、フレンチ風のテーブルから。
パリ郊外、南に30分のアパルトマンで開催されるパーティー。
ということで、シックすぎず、ナチュラルすぎず、
お花もそれにあわせて、洗練された印象のガラス花器を用いつつ、
少しジャルダンの要素も入れて。

今回はパープルという色とバンダ、アジサイを使ってほしいというリクエストのみ、
荒井先生からいただいていたのですが、
それ以外はテーブルの写真から想像して好きにやらせていただきました。
当日に初めて合体したわけですが、とてもマッチしていたように思います。

アレンジは4つの花器を用いる投げ入れです。
自宅で応用していただきやすいかな、と思い、
小さめの花器をあわせて大きな作品を作る方法をデモンストレーションを交えてご紹介しました。

フレンチのテーブルでは、色彩も少しグレイッシュに。
パリの色彩がグレイッシュに見えるのは、
冬の空の印象と、石創りの建物の印象が自分の中で大きいからなのかな。

そのテーブルを囲みながら、荒井先生のレクチャー。
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歴史やマナー、コーディネートのコツなど、
内容はとても興味深く、自分も今後のレッスン、実生活に役立てたい!と思うのでした。

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その後、少しずつピースを変えて、徐々に和の趣のテーブルに。
最後にお花も取り替えて、ガラッとイメージチェンジ!
お花は少し色彩を濃くして和の印象を。
また、お花の種類も減らして角やラインが目立つデザインにしてみました。

こちらでも、荒井先生のレクチャー。
お箸の種類の違い、和と洋の食器、カトラリーの違い、などなど、
ほんとうに奥が深いなと思うのでした。

そして、レクチャーの後はおいしい時間。
タカの軽食とデザートタイムです!!

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サンドイッチはみんなレシピを写メして帰るほど好評!

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デザートはミニガトーが3品。
タカ本人も言っていましたが色彩が地味(笑)、でも、味は最高においしかったですよ!

お食事をしていると、不思議とお話もはずみ、
はじめてのお客様同士が仲良くお話しをしている様子も嬉しかったです!
お持ち帰りにはプレゼントにブーケをご用意。
チューベローズを1本ずつ入れて、香りもお持ち帰りいただきました。

こんな感じで、第一部、第二部ともに満員&大盛況で終えられることができました。
荒井先生、ご参加いただきました皆様、
ほんとうにありがとうございました。

そんなこんな、終盤にかけてのラストスパートがなかなか大変だったのですが、
エネルギーになったのはお客様からのお礼のお言葉やお写真です。
その中で、かわいいお写真をご紹介。

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花冠と、小さなブーケをオーダーいただいたお客様からです。
花冠は結婚式以外にも、こうした発表会やパーティーなどでのご注文も頂戴しておりまして、
最近はそのオーダーも増え、一般的な需要も増えているように思います。

気に入ってくれたそうで、本当によかったー!
かわいいプリンセスですね!
自分たちのお花が、こうしてみんなに笑顔を運んでくれている様子を拝見できると、
本当に嬉しいです!

2015年前半、駆け抜けるように過ぎ去ったように思いますが、
本当に多くの皆様に応援いただき本当にありがとうございました。
お花で、お菓子で応えるように毎日必死だったように思いますが、
お休みの今振り返ると、充実した毎日だった証だなと思います。

長い夏休みを頂戴しますが、またいろいろインプットして、
秋からの営業に活かしていこうと思いますので、
また営業再開しました際には、どうぞよろしくお願いいたします。

お休み中とはいえ、メールの受信、次回レッスンの告知などはしていきますので、
休み明けのご依頼などありましたらどうぞご連絡ください。
次回レッスン告知の予告は20日前後の予定ですので、
こちらもどうぞよろしくお願いいたします!

長いブログをご覧いただき、ありがとうございました!!

2015.07.14

梅雨明け!?

こんばんは!
ここ数日、毎日30度超の気温、
皆様は体調を崩したりしていませんか!?

jardin nostalgiqueでは、みんな順番に風邪をひいて、
ようやく一巡してみんな元気になりました(笑)。
この時期は店内と外の気温差が大きく、
油断すると体にきます。
皆様も、お気を付けくださいね。

最近はウェディングの仕事も6月よりも落ち着き、
少し前、雨が続いた日々は少し落ち着いた時間を過ごしておりました。
雨が終わり、天気がよくなったらまたにぎやかな店内に。
Saleもあってか、外の鉢植えが人気の今日この頃です。
8月2日からの夏休みまでに、
みんな新しいお家に旅立ってくれるかな?

先日は久しぶりに撮影の仕事。
いつも思いますが、
花の作品に撮影する方の意図が加わって
写真の作品になるのって、とてもわくわくします。
こちらもまたいつかご報告できればと思います。

今後は夏休みまでのラストスパートとばかりに、いろいろなご依頼をいただいており、
最後まで気を引き締めて、コンディションも整えて、
良い仕事ができるようにしたいな、と思います。

そして。
たまった過去のレッスンの作品たちです。

クレマチスのブーケ。

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縦に長いブーケにクレマチスを遊ばせるデザインブーケ。
初回は少しナチュラルにほぐれる花材が多く。

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二回目、三回目のレッスンでは、より厳密に長さを際立てるような花材を使ってみました。
傾けても、立てても飾れる個性的なブーケ。
ウェディングなどでも提案したいなあーと思います。


森の実物のネックレス

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テーブルにちらばった宝石のような実をつないでつないで。。。
実はなかなか根気のいるこの作業。
みなさん、作成中は集中して無言に。。。

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でも、苦労して出来上がったネックレスはこんなにかわいい!
みんなで達成感とともに試着して盛り上がりました!
もちろん、自分も(笑)!


香りのホワイトブーケ

この時期にどうしても楽しんでほしい花材のひとつ、くちなし。
とっても良い香りのお花はその香りと引き換えに
短命で水上がりも良いとはいえません。
お花屋さんにとっても、店頭でいつもおいておきたいけど、
新鮮なうちに販売できるかどうかが難しいのがネックな花です。

でも、レッスンでは仕入れてすぐにみなさんにお届けできる!
ということで、くちなしのシーズンにあわせてのこのブーケのご提案でした。

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2週にわたって開催したこのレッスン、50名近い皆様にご参加いただきました。
みんな、香りのお花が大好きなのですねー!
各回でサブになるお花が違っていて、
その都度写真をとってみたので、よかったらどこが違うか比べてみてくださいね。
カメラの設定も毎回違うので、色彩が違ってしまっていますが。。。

今回はくちなしの甘い香りとハーブのさわやかな香りのコンビネーションを楽しんでいただこうと、
ハーブもいっぱい使って束ねました。
みなさんが、香りにうっとりしている様子を拝見して、
個人的には「大成功!」とガッツポーズなレッスンでした(笑)。

そして、アンティーク紫陽花のブーケ。

この時期には市場でもぐっと取り扱いが増えるのですが、
まだまだ高級花材のアンティーク紫陽花。
それを3本4本と贅沢に使って束ねたブーケです。

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初回、実は最初からイメージしていた通りのヒマワリに市場で出会い、
勢いでご提案しましたが、ヒマワリに紫陽花と、ちょっと難しかったので
2回目以降はバラを合わせてみました。

でも、どちらのブーケでも、
色彩はアンティークでシックに。
形としては、大きな花材でもブーケのバランスをとって丸く束ねるコツなども踏まえていただきつつ、
静かな印象になりがちに思う紫陽花のブーケを、
枝や草でナチュラルな雰囲気を加えてにぎやかに仕上げてもらうという点を工夫してもらいました。
この説明だけでもややこしいですね。

明日からはヒマワリのブーケがはじまります!
市場のお花はどんなか、わくわくです。

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そうそう、暇だった時間にレッスンスペースを撮影してみました。
なかなか広そうに撮れたように思います(笑)。
お越しいただいたことのない皆様に、ご紹介でした。

以上、レッスンのご報告でした。

では、明日からもまたがんばります!
皆様のご来店をお待ちしておりますねー!!

2015.07.07

ひかりフラワーさんでのレッスン報告!

先日、「もう6月!」というブログを書いたと思ったら、
もう7月!!

最近のブログの更新のなさに、「月一ブログなんですか!?」
との質問も頂戴しておりますが、
理想としてはもう少し書きたいな、と思っておりますー。。。

そんなこんなで、ご報告が遅くなっておりましたが、
5月に開催された、国立、ひかりフラワーさんでのレッスンの様子をご報告いたします。

イベント開催当日まで、暑い暑い毎日の後の長い雨が続き、心配だったお天気。
ところが、当日、開催時間には雨もやみ、
かんかん照らす太陽もちょうど隠れて、
ほどよい気候の中でのレッスンとなりました。

過去2回のイベントでは、デモンストレーションがメインでしたが、
今年はレッスン!!とあって、
ひかりフラワーさんにはたくさんのバラを収穫していただきました。

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収穫したてのバラ達。
このまま、一輪車で練り歩きたい気分!

jardin nostalgiqueの3人も、当日の朝収穫のお手伝い。
ひかりフラワーさんのバラは、無農薬なので、
ふだんはバラのとげにかぶれるタカもその心配がないようで、
勇んで収穫に励んでいました(笑)。

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嬉しいことに、レッスンは満席で開催できました。
ハウスの中がレッスン会場に。
収穫したてのバラ達と、jardin nostalgiqueよりお持ちした草花をお配りして、
レッスン準備OK!

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まずは自分のデモンストレーション。
背景に助けられて素敵に見えるー(笑)
こんなに素敵なお花を束ねられる機会は、お花屋さんでもそうそうないチャンス。
お仕事ではあるものの、とても楽しく束ねさせていただきました。

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お配りしたバラはランダムにいろいろな品種を混ぜたので、
みんないろいろなブーケが完成しました。
自分が束ねた2つのブーケも、その色彩でちょっと違う雰囲気に。
ただ、草花や収穫したてのバラの瑞々しさがどのブーケでも光っていました。
レッスン中の写真はひかりフラワーさんのブログにいっぱいのってます!
みなさんブーケの基礎、スパイラルをしっかり実行していただきながら、
素敵に束ねてくださいました。

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レッスンの後はティータイム。
タカのお菓子とともに、ひかりフラワーさんがご用意くださった紅茶をいただきました。
紅茶には、バラの花びらをちょんと。
ハートの形の花びらも入っています。
無農薬だからできる贅沢です。

ブーケづくりこそ真剣な面持ちだったものの、
参加してくださった皆様に自然と笑顔があふれた時間。
お花を介して、こんな素敵な時間を持てたことは
自分たちにとっても、お花屋さんの素晴らしさを再確認できる時間でした。
こうして、素敵なお花、素敵な環境を提供してくださったひかりフラワーさん、
ご参加いただいた皆様に、心から感謝いたします。

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ひかりフラワーさんは、バラのシーズンはたくさんのバラが咲き誇っています。
そして、バラだけではなく、ハーブや宿根草のガーデンも。
既に来年の企画も盛り上がっていて、
こうしたハーブや宿根草を交えて何かやりたいねー!とお話ししています!
ぜひ、バラ苗やかわいい宿根草のお問い合わせがありましたら、
ひかりフラワーさんにどうぞ!

レッスン番外編として、
レッスンの後はjardin nostalgique3人で
昨年に引き続き恒例?のバラ園探索。

完全プライベート気分で、好きなお花を収穫して、
それぞれがブーケづくりを楽しみました。
草花のブーケも素敵に束ねられる環境!
嬉しい!楽しい!と、盛り上がっていました!

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by Taka

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by Natsuru

また来年の企画も決まりましたらぜひ、ご案内しますね!


2015.06.09

もう6月!!

こんにちは!
すっかり更新が遅くなってしまいました。

花屋さん一番のイベント母の日を終え、
レッスンも盛りだくさんな5月のスケジュールの中、
ウェディングやギフトのご依頼も多くいただき、
日々忙しくも充実した時間を過ごしておりました。
ただ、そのしわ寄せがこの更新できないブログとなってしまい、すいません!

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店頭はすっかりグリーンに。
ハーブ、観葉植物のご依頼が多く、常にいろいろな種類を入荷しておりますよ!
今は店内に観葉植物のコーナーを設けております。
回転が早い商品なので、多かったり減っていたりするかもしれないですが、
いろいろ取り揃えてお待ちしております。
店頭では、カシスの苗の実が徐々に色づいていておいしそう!!

切り花ではシャクヤクのシーズンも徐々に終盤。
でも、終盤ならではの品種もあるので、ちょこちょこ入荷しますよ!
その他、初夏の草花やヒマワリなんかももう出て来ています。

お菓子では、抹茶を使ったクッキーの新商品や、
昨年の夏のコラボクッキー、ブルーベリーのクッキーもまた再開しました!

今までのレッスンも一気にご紹介。

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ときめきのブーケでは、黄色いシャクヤク「オリエンタルゴールド」に心惹かれて、
そこから色合わせをしたブーケをご提案しました。
暑さが増してきた時期だったので、涼しげな色合いにしたいな、と思っていました。
シャクヤク「オリエンタルゴールド」は、中心にちょっと赤が入って、
まさにオリエンタルな雰囲気。
ときめきをありがとうー(笑)。

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ライラックとバラのブーケでは、ドラマチックをテーマにした花合わせに。
今年はライラックの出荷が早く、母の日頃をピークに、
レッスンの時期がほぼ終盤と言う予想外の展開でしたが、
なんとかレッスンの時期も出荷があってよかったです。
色合わせはいつものように、各回で多少の変化がありましたが、
どれも、ちょっと大人っぽく、鮮やかで深い色彩をそえてみました。

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シャクヤクのブーケ パリジャンでは、
白いシャクヤクを使って、都会的で洗練された雰囲気のブーケをご提案しました。
色の組み合わせって、なんとなくこの色とこの色があうな、と思うことがあると思うのですが、
理屈っぽい自分としては、そこに何らかの理由づけ、関連づけができると、
すっと自分の中に落とし込める気がします。
参加した皆様にも、色に関する説明が伝わっていればいいなと思います。

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そして、シャクヤク第二弾は シャクヤクのブーケ カンパーニュ。
こちらも毎回違う色彩でご提案したのですが、
最後しか写真におさめられず、残念。
各回ともに、予想以上に大きなブーケになってしまい、参加した皆様はビックリだったかもですが、
シャクヤクと草花のハーモニーを楽しんでもらえていたらいいな、と思います。

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そして最後は先日終了したレッスン、
シャクヤクのグランブーケ テットアテット。
テットアテットというスタイルは、フランスの研修時代に何度か作成して
面白いなと思いつつ、すっかりお店で活用することがなかったのですが、
ここで掘り起こしてみて、そのスタイルの魅力を自分自身が再認識できたように思います。

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珍しく、作成風景を撮影させてもらいました。
このシーズンだからこそのシャクヤクの贅沢使い。
皆様、大きなブーケに最初は苦笑しながらも、
最終的には初めての方ですらしっかり大きなブーケを組みあげてくれて、
自分にとっても充実感のあるレッスンになりました。

そして、お店のレッスンの他にも、
5月21日には国立のひかりフラワーさんでのレッスンも。
そちらはそれだけで写真もたくさんご紹介したいので、
また別で記事にしますね!

こうして、レッスンにも多くの皆様にご参加いただけて嬉しいです。
また、キャンセル待ちをしていただきつつも、ご連絡できなかった皆様、申し訳ありません。

次回レッスンスケジュールもぼちぼち考えていきます!
6月下旬にはご案内できると思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

雨が多くなる季節ではありますが、
ぜひぜひ、多くの皆様にお店をのぞいていただけるのを楽しみにお待ちしております。

2015.04.28

5月1日(金)はすずらんの日

久しぶりのブログになってしまいました!
いつの間にか、初夏のような気候になりましたね。

春のお花のほとんどがその旬を終えて、
シャクヤクやライラックなど、次のお花の出荷がどんどん増えてきます。
お花の変化で季節を感じる今日この頃です。

もうすぐ5月1日すずらんの日。
日頃の感謝をすずらんに託して贈りあいます。
フランスの文化ですが、この日は街中がスズランであふれます。

すずらんの日にあわせて、jardin nostalgiqueでもたくさんのスズランをご用意する予定です。
当日はおそらくバタバタしそうな気配なのですが、
店頭にとりあえずたくさんご用意できるようにしておきたいと思います!
もしもお店に出せてない場合はスタッフに一声おかけください。

そして、次月のレッスンのスケジュール発表に多くの皆様がお問い合わせくださり、
本当にありがとうございます。
常連さんも、はじめてさんも、
極力多くの皆様に参加いただけるように、
定員を増やしても大丈夫そうな枠の定員増、
皆様の第一希望、第二希望などをふまえた調整をしましたが、
ご希望に全て添える状況になく、今回ご参加いただけなかった皆様、申し訳ありません。

いまでのレッスンのご報告もできていないので、ここでたっぷりと。

春の花冠。

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花冠には、切り花ももちろん、多くの花苗を用いて。
お店はちょっとした花畑に。
皆様には、好きなビオラをお選びいただきました。

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花畑でお花をたくさん摘んでいるかのように。
テーブルは花のパレットのよう。
自分はこの絵が結構好き。

ここからがちょっとした苦行(笑)で、
なかなか根気のいる作業になるのですが、
完成するとこんな感じに。

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苦労も忘れます!!
みんなでかぶって、写真撮影!

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長くもつものではないですが、
こうしてつるしておくとちょっとずつ乾いて、
その様子もなんだか素敵なのです。


そして、お花の収穫バスケット。

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回によって少しお花が変わりつつ、
テーマは無造作な収穫感!!ということで、
整いすぎないざっくり伸びやかなアレンジメントをお作りいただきました。

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みんなのアレンジを並べると、また花畑に(笑)!!


そして、先日終了したラフ&ソバージュ ブーケドマリエ。

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初回はポピーがアクセントに。

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その後はバラの本数を増やして開催。

こちらも、回によって多少のお花の違いはありつつ、
色彩は市場のファーストインプレッション、オレンジからアイボリーのグラデーションで。
2回目の開催では、優しいアイボリーが強い色合いで。
写真がなくてすいません。

ラフでソバージュ(野性的な感じ)というテーマのもと、
伸びやかに、自由にほぐれたブーケをご提案しました。
でも、ウェディングブーケという前提もあるので、サイズ感も大切。
あえて小さ目につくるほぐれたブーケに、最初は戸惑っていた皆様も、
ほぐし慣れてくると、ちょっと気持ちよくなっていたはず(笑)!!

リボンもしっかり巻き上げて、これで参加した皆様はウェディングブーケもできるはず!

レッスンは主に、
組む、挿す、巻く、
そのいずれかでのお花の提案で、
自分自身他のことももっと取り入れていけるといいかなと思うこともあるのですが、
それだけでも毎回違う作品が出来上がって、いろんな表現ができて、
まだまだこのいずれかを突き詰めてレッスンを開催していけたらいいな、と思います。
本当にお花ってすごいなって思います。

母の日に向けての注文も引き続き受付中です。
今年の提案商品、例年よりも反応が大きくて嬉しい限りです。
まだまだご注文受付中ですので、どうぞよろしくお願いいたします!

長いブログ、ご覧いただきありがとうございました!

2015.04.07

桜にちなんだ2レッスン 

こんばんは!
先日まですっかり暖かい日々でしたが、
今日からしばらくは冬に戻ったかのような気候になるとのこと。
体調管理には気を付けたいですね。

暖かい気候の間に桜はあっという間に咲いてしまいましたが、
jardin nostalgiqueの店内でも桜がいっぱい咲き誇っていましたよ!

そして、レッスンでは桜にちなんだレッスンを開催しておりました。

最初は、桜をふんだんに取り入れた大きなブーケ。

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大きな桜の枝を捌くところからスタートしたレッスン。
桜の他にも、大枝の椿やユーカリを次々と捌いていただきました。
組む前に既に一息つきたくなるような、準備の大変なブーケでした。

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ブーケロンに枝を取り入れる際のポイントなどをレクチャーしてから作成いただきましたが、
レッスンの都度仕入れた桜の枝ぶりが徐々におおぶりになったのをきっかけに、
サンプルも徐々に枝が暴れてダイナミックに。
手で持ちきれないほどのお花を束ね終えると、
疲れとともに充実感があったのではないかと思います。

桜の風景にはいつも青空が良く似合うなあと思うので、
そんな風景を思い出してブルーのお花を取り合わせて。
桜の枝を用いるとはいえ、ごく自然にほぐれたブーケではなく、
あくまでブーケロンのフォルムを崩さないように。
葉物ではあえてユーカリを用いて、アンティークな雰囲気もプラスしてみました。


続いて、先日終了したのが桜色のブーケロン。

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計4回のレッスンでしたが、その都度お花の種類も変わりつつ。。。
春のお花ももう終盤、最後のレッスンではラナンキュラスの代わりにバラを用いて、
少しエレガントな印象も加わりました。

全てにおいてとにかくやさしい桜色を前面に出した
ブーケロンをご提案できるようにしたいなと思っていました。
ブーケを作るときに、どんなブーケを作ろうかなーと考えてみて、
決めたテーマに基づいて、どういう要素を強く出していこうかなと考えますが、
今回はとにかく色をテーマにしたブーケです。

写真の撮影の際にはお客様からいただいたボードを用いてみました。
いつもと違う雰囲気ですよねー!
参加した皆様には、写真撮影でも盛り上がっていただけたかと思います。

今年の桜は個人的はとてもあっという間だったなあーと思いますが、
こうして桜にちなんだレッスンをしたり、お店でいっぱい桜のお花見をできたので満足です!

明日からは少しお天気がすぐれないようですが、
またいろいろお花をご用意してお待ちしておりますねー!

2015.03.26

イースターエッグ&ハーブ たくさん入荷しました!

卒業式や婚礼であっという間に3月も終盤。
ふと気が付けば、市場から帰りに見える桜も少しずつ開花してきていました。
明日からは気温も上がるようですね。
いよいよ、春本番!!でしょうか。

jardin nostalgique 店内では、
イースターの卵達が大人気!!

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小さな卵はたくさんぶら下げてディスプレイ中!
前回のブログに書いた花瓶各種もようやくブログで公開できました。
薄いガラスで、曲線のフォルムが上品な印象です。

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こちらは手が込んだデッサンが特徴的。
色合いが好みで、自宅にも連れて帰ろうかなー。

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外はといいますと、ハーブがいっぱい!!
ラベンダー、ミント、コリアンダー、チャイブ。。。
お食事にも使える、人気の種類が入荷しましたよ!

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少しずつですが、室内で楽しむ観葉植物も増えてきています。
サボテンなんかも、小さいかわいいのがあったので仕入れてみました。

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店内の様子も久々に。
ミモザがそろそろ少なくなってきています。
春のお花も徐々にラストスパートの気配。
楽しむならば今です!

久しぶりに、お店情報でした!
ぜひぜひ、遊びにいらしてくださいね!


2015.03.17

パステルカラーのブーケ&クリスマスローズのブーケ

こんばんは!

3月ももう折り返しを過ぎ、
年度末に向けてjardin nostalgiqueもバタバタとしてきました。
多くのギフト、ウェディングのご相談をお受けし、
身が引き締まる思いです。

店頭ではイースターのかわいいディスプレイも陳列してみました。、
卵やひよこなど、イースターはかわいいモチーフが多いですね!
自分が盛り上がって楽しんでいます(笑)。

レッスンのスケジュールもいつの間にか2つ終了。

まずはパステルカラーのブーケ。

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こちらはいろいろな色ですがトーンを揃えることで調和を狙ってみました。
お花の種類としては、極力束ねやすいまっすぐなお花で。
と思いつつ、ついついその魅力に負けて、
茎が太くて顔が横に向いたクリスマスローズを入れてしまいました。
このピンクフロストというクリスマスローズ、なんとも言えない美しさです。

ちょっとしたハードルがありつつも、
皆様スパイラルをしっかり学習 or 復習していただけたように思います。

そして、先日終了したクリスマスローズのブーケ。

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こちらは、クリスマスローズが育っていた庭を思い出して、
素朴でかわいらしい草花や、繊細な花木などを交えて、ノスタルジックな雰囲気でご提案しました。

かっちりなりすぎないように、ふわりと軽やかに仕上げることを作成上のテーマにしてみました。
クリスマスローズのうつむいた様子は、ほぐれたブーケだからこそ表現できるように思います。

クリスマスローズと同じキンポウゲ科のアネモネ。
2度目以降のレッスンで使用したアネモネは淡いサーモンピンクでとってもかわいかったです。
このアネモネとの出会いで全体の色が変わっていったので、
やはり今回も2パターンの作品となりました。

レッスンにご参加いただきました皆様、ありがとうございます。

そうそう、レッスンの間、タカが紫陽花のリースをたくさん作成しています。
カウンターに随時つるしてディスプレイしていますので、
こちらもぜひ、ご覧くださいませ!

ではまた、水曜日から、どうぞよろしくお願いします!


2015.03.10

3月8日 ミモザの日。

こんにちは!
タイトルの件、本当は事前にご案内をしたかったのに、
事後報告になってしまいました・・・

3月8日はミモザの日。
イタリアの風習で、ミモザの日には男性が女性にミモザを贈って、
日頃の感謝を伝えます。

日本でもミモザは大人気、
そしてイタリアのミモザの日の風習がちょっとずつ日本にも根付いて来ています。

jardin nostalgiqueでも、ミモザの日を前に
たくさんのミモザを入荷し、店頭にディスプレイしました。

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前日、当日には「ミモザの日」を知ったお客様が多くいらっしゃり、
大小80本以上入荷したミモザが、
あれよあれよと言う間に残りわずかに。。。
ほこほこかわいいミモザは、ブーケに入れてもかわいらしいので、
ミモザの日以外のご利用でも大人気でした。

こんな素敵な日を事前にご連絡できなくてすいません!

今後は5月1日に「すずらんの日」という一日があります。
昨年もブログに書いたかもしれないし、ご存知な方も多いかもしれませんが、
またいっぱいのすずらんを入荷予定です!
今からご案内しておきます(笑)。

ミモザの日にあわせて出荷が増えるミモザを使ってのレッスンも多くの皆様にご参加いただきました。

まずはミモザのブーケ。

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ミモザのふわふわを活かして、伸びやかに束ねたブーケです。
最近、かっちり作るブーケのご提案が多かったんで、
改めてこういう伸びやかなブーケもいいな、と改めて感じました。

毎回少しずつ違うお花の組み合わせになりましたが、
基本的に黄色いかわいいミモザを少し大人っぽくご提案できればと思っての花合わせです。


そして、ミモザのリースレッスン。

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お店のバックヤードはミモザだらけ(笑)!!

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たっぷりのミモザとともに、野性味のある枝物を用いてのリース作り。
太い枝を曲げてベースを作る作業には、
「こんな力を使うレッスンとは思わなかったのにー」との悲鳴や、
バキッという豪快な枝の折れる音が飛び交うという、
かわいいミモザとほど遠いレッスンになってしまうかと思いきや、
最後にはみんなほっこりしたミモザのリースを完成させていただき、
気持ちもほっこり?

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皆さんの作品を並べて。

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今年もちょっとアンティークな雰囲気を出しつつ、
去年よりも少し野性味のあるリースをご提案しました。

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作成上使わなかったミモザたちはお店のほっこりコーナーに降らせて。
のんびりやのネコさんもリスさんも嬉しそう(笑)。

こんな感じで、お店がミモザで満たされる数週間でした。
ミモザの日は終わりましたが、まだまだ出荷は続きますので、
店頭に並ぶことも多いと思います。
かわいいミモザが気になった方はぜひ、のぞいてみてください。

店頭では、かわいいガラス花器もたくさん入荷しました。
ブーケがしっかりおさまるタイプ、一輪挿しタイプ、いろいろ入荷です!
こちらもまた写真upしますね!

2015.02.17

ブーケ シャンペトル&ノスタルジック

日中は暖かい気候の毎日が続いたと思いきや、
今日はまた寒さが戻ってきましたね。
皆様、体調など崩してはいませんでしょうか!?

幸い、jardin nostalgiqueはみんな元気にしていますよー!

バレンタインでは、takaのお菓子の製造が大忙し。
多くのご注文を頂戴して、チョコレートの香りが絶えない厨房でした。

当日には、お花のご注文も。
今年は女性からも男性からもたくさんのご注文を頂戴して、
バレンタインのお花贈りが少しずつ浸透してきていることを実感しました。

さて、先日まで開催していたブーケ シャンペトルのレッスン。
季節の草花をふんだんに使って軽やかに、
とりどりで小さな色彩の粒をたくさん混ぜ込むことで
春の明るさを演出したいな、と思ってご提案しました。

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シャンペトルブーケの解釈も様々になりますが、
自分はシャンペトルという要素は他の要素にも大いに結びついて、
オリジナリティを出していけるものと思っています。
今回は、懐かしさを感じるような小さな草花をたくさんたくさん集めて、
童心に帰って束ねるようなイメージ。
シャンペトル&ノスタルジック、でしょうか(笑)

春の花材は柔らかいものが多いので、それらを痛めることなくたくさんの本数を束ねたり、
切り分けると200本近くなるような茎を片手で持つためには、
何よりもしっかりしたスパイラルの技術が必要で、
大きなブーケを組むことで、その大切さを感じてもらえたように思います。

フランスでの花研修で、とっても好きになったスタイル。
自分自身もまた、初心に帰った気分です。
春の草花の魅力を、お店でもしっかりご提案したいな、と思います。

そろそろ次回のレッスンの予定も立てなきゃと思っておりますが、
おそらく来週の定休日に考えることになりそうな気配です。
更新は24日前後になるかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!!

2015.02.10

新しい雑貨たちとレッスンの花々

2月に入って、ますます寒さが深まりましたね。
定休日の今日は日中、とても良いお天気でしたが、
夕方からまた寒くなるのだろうと思い、
早々に家に帰ってのんびりしています。

お店では、冬の雑貨セールを引き続き開催中ですが、
新しい雑貨もちらほら入荷しています。

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よくお問い合わせいただいていたアンティークのガラスキャニスター。
販売用が入荷しました。
お花を入れても、こうして木の実や小物を入れても可愛いです!
となりは蓋付アルミ缶。
こちらもなんだかあったかな雰囲気。

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一輪挿しによさそうな花瓶は、いろいろ見つけるたびに収集しています。
チーク材のフレームは古いポストカードや押し花をはさんでも。

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猫スタンプ各種は販売開始早々人気で、
品切れ間近の商品も。

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春のまったりな仲間達も集まってきました。
この世界で生きられたらいいのにー(笑)。

そんなこんな、お花以外にも、
にぎやかな店内になりつつあります。


そして、ラナンキュラスのレッスン以降2つのレッスンが終了しましたのでご報告です。

ますは、チューリップとヒヤシンスの投げ入れ。
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今回も曜日によって少々のお花の変化がありましたが。
どちらも春のパステルな色彩で、jardinをテーマに自由に作成いただきました。
投げ入れの際の基礎知識の説明のあとは、
みなさんそれぞれのイメージでそれぞれのお庭とにらめっこ。

ブーケやアレンジメントと違って、手直しもしやすい投げ入れ。
みなさんダイナミックに、直感を活かして作成してくれました。
投げ入れって楽しい!と思っていただけたなら、嬉しいです!


そして、ご予約時からも大人気だったパンジーのブーケ。

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今回は「ドキッ」とする色彩でご提案、というご案内。
その時から思い描いていた色合わせを再現できてよかったです。
パンジーのかわいい以外の魅力を表現できているといいなと思います。

パンジーの特徴やブーケに組む時のコツをお伝えし、
パンジーをメインに見せるための配置や曲がった枝物の扱いなど、
自分でも想像以上になってしまったハードルの数々に
お花も心も折れてしまいそうなレッスンとなってしまったわけですが、
作成中こそ必死だった皆様も、作成後には、
「やっぱりパンジーかわいいー!」とリラックスいただけてよかったです。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

これからはシャンペトルブーケやミモザのレッスンです。
自分もどんなお花にしようか、わくわくです。

お店にも春のお花がたくさん!
お花を楽しむにはとっても良い季節です。
ご自宅に飾るのも、贈り物にするのもオススメ!
ぜひ、お待ちしておりますねー!

2015.02.03

春のお花を使って。

ここ数日、ウェディングのご注文も多くお受けしております。
先日お届けしたブーケは、グレイッシュな葉物に春のお花をあわせて、
かなりラフなラウンドに束ねたブーケです。

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ピンクからサーモンピンクの甘い色合いがメインですが、
大人っぽい印象に。

新郎、新婦様の末永いお幸せを願っております!

そして先日、タカの作ったパンジーのブーケ。

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見る人が見たらすぐに、「あ、これはタカ作だねー」。
という色合いでしょう。
小さなお花がたくさん入って、見れば見るほど発見がありますね!

春のお花を使える2月は花屋としても楽しい季節です。
まだまだ寒い毎日ですが、
お店の中だけは春モードで(寒いけど)、皆様をお待ちしておりますね!!

2015.01.29

毎年恒例のミニミニ球根勢揃い!

お店のカウンター前に、この季節になると姿を現すこの子達。

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ミニミニ球根シリーズ!
みんな、かわいいー!と見入ってくれるのが嬉しいです!

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こちらはミニチューリップ テタテ。
赤いお花は鮮やかですが、このサイズ感がけなげでかわいい!
時々ふた子や三つ子もいます。

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こちらも小さい原種チューリップ。
蕾がたくさんついていて長持ち。
可憐なフォルムも魅力です!

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そしてこちらはムスカリ。
ブルーマジックというよくある品種ですが、
こうして小さく水栽培のものは自分もはじめて見ました!
白いムスカリ、ホワイトマジックの水栽培もありますよー!

その他のオススメ商品としては、
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やはりこの時期になると仕入れてしまう
プリムラ。
プリムラは好きすぎて、これからもいろいろな種類を仕入れると思います!

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ハーブも寒さに負けず良い株が揃いました!

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ヒヤシンスも素焼き鉢でおめかしすると嬉しそうー!!

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お菓子はバレンタインに向けてチョコレートを使ったものがちょこちょこと。
今年の新作はアマンドショコラ。カリカリと。

1、2月はお店もゆったりしているので、
こんな感じでお店報告していけるといいな、と思います!
ぜひ、のぞいてみてくださいね!


2015.01.27

花選びレッスン 2015 春

春のお花がたくさんの店内で、
先日開催されたお花選びレッスンの様子です。

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いつもよりもさらにお花がいっぱいの店内。

皆様にはお花の選び方やブーケの雰囲気を決定するポイントなどのレクチャーの後、
自由なお花選びをしていただきました。

合計8名の皆様が、それぞれに違うイメージを描いて
出来上がりの色彩もサイズも、形もそれぞれに。

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出来上がるまでは自分の作品作りに集中している皆様が、
ふと他の作品を見て、「素敵ー」なんて感動したりして、
普段、同じお花で束ねるレッスンとは違う喜びもありますね。

ブーケが初めて!というお客様もいらっしゃいましたが、
たくさんのお花でしっかりスパイラルに束ねていただけてよかったー!

自分にとってもいろいろな発見があるこのレッスン。
また違う季節に開催したいと思います。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

2015.01.21

寒い日が続きますね。

こんばんは!

ここ数日、朝晩とても冷えますね。
今日、明日は日中もお天気がすぐれず、気温も低いようで
身体も心もキュッとなってしまいそうです。

店頭では、毎年好評なミニミニ水栽球根シリーズや、
新しく仕入れた花瓶などなどがにぎわっております。
また、明日の花選びレッスンに向けて、
たくさんのお花がそろっておりますよ!

さて、先日終了したレッスン、
ラナンキュラスのブーケのご紹介です。

毎年開催するラナンキュラスのブーケレッスンですが、
今回は今の時期相応に、冬感のある印象に仕上げてみたく、
ピュアホワイトをキーとして、花選びをさせていただきました。

実はいつも避けがちな色なのですが、
冬の雪景色を想像するこの色を取り込んで、
冬に春の暖かさをそっと待っているようなニュアンスを表現できればと思ったご提案です。

テクニックとしては確実なスパイラルテクニックでのブーケロン、
また、色彩としてのピュアホワイトとの付き合い方で考えることを
ぺちゃくちゃおしゃべりしました。

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初回の作品がこちら。

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以後の作品はこちら。
最後は写真がないのですが、
ストックが純白のスイトピーになりました。

同じテーマなのですが、伝えたい根底は同じくして
花材が変わることが多々あるのですが、
お客様にはそれもお楽しみいただければ幸いです。

サンプルのブーケは今、持ち帰って飾っているのですが、
お花がある生活が楽しいことは当然ながら、
ブーケがある生活は本当にテンションが上がります。

こうして仕事以外でもお花を楽しむゆとりを持てる2015年にしたいなと、
つくづく思う今日この頃でした!

皆様、お風邪などひまれませんよう
お気を付けてお過ごしくださいねー!!


2015.01.08

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

遅くなりましたが、
皆様、あけましておめでとうございます。

昨年も多くの皆様に応援いただき、
一昨年よりもさらに多くの皆様にお越しいただきましたこと、
心より感謝いたします。

皆様のおかげで、
お花も、お菓子も、雑貨も、レッスンも、
全てのjardin nostalgiqueの要素がどれ一つ欠けることなく成長できた2014年だったように思います。

夏のフランス旅行、その後のフランスから講師を招いてのイベントなど、
フランスとの懸け橋になりたい!というひそかな願えることができましたし、
アルバイトとして一生懸命働いてお店を一緒に盛り上げてくれる心強い仲間も増え、
今後の展開にさらなる可能性も感じることができました。


今年も明日9日から営業開始です。

お正月で蓄えた心と身体のエネルギーを使って、
また頑張りたいと思います!

本年も、どうぞよろしくお願いいたします!
いつでものぞきに来てくださいねー!


☆カフェは17日(土)から再開します。

☆昨年ほとんど更新できなかったレッスンの写真です。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました☆

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秋に開催した実物の花冠。
遊びにきてくれたお友達や、ワンちゃんにもモデルになっていただきました!


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リースレッスンでは、ベースづくりに没頭した後のオーナメント装飾でわいわいと!
オーナメントは仕入すぎというほどご用意しましたよー(笑)。


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こちらはテーブルリースレッスン。
たくさん並ぶとすごかったです!


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そして、ノーブルなホワイトブーケ。
冬気分なこの時期ならではの色合いだと毎年思います。


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ロマンティックをテーマにしたキャンドルテーブルアレンジ。
色合い、質感、ストーリー感、季節感など
ロマンティックの要素をいっぱい盛り込んで
自分ならではの直球のピンクでした(笑)。
そして、レッスン後はやはり、並べてみる(笑)。


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昨年の最後は枝物をふんだんに取り入れたお正月のブーケ。
ザ、お正月といったお花で組むブーケも新鮮でした。


15日よりレッスンスタートです!
既に多くのお申込みをいただきありがとうございます!
本年も、たくさんのお花でお迎えいたしますね!

2014.12.09

イベントのご報告

こんばんは!
今日もとても冷えますねー。

遅くなりましたが、秋に開催したイベントのご報告です。

まずは、10月30日に開催した、荒井好子さんによる、
「パリの花物語」。

10名を超える皆様にお越しいただき、レッスンスペースは満員!
カウンターに置いたデスクトップで多くの写真をご覧いただきながら、
お花を飾る文化や、お花屋さんの歴史などについて、
分かりやすくレクチャーいただきました。

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レクチャーの後はタカのお菓子。
マロンロールをお召し上がりいただき、お持ち帰りには特製秋のブーケを。

荒井さんの知識の深さにはいつも驚かされますが、
それをこうして共有していただけることをとても嬉しく思えるイベントでした。
スライドの写真はどれも美しく、それを眺めるだけでもうっとりと、花の歴史の中にワープした気分になりましたよ!

ご参加いただきました皆様と、こうしてコラボレーションいただいた荒井好子さんに
心から感謝いたします。


そして、11月は8日、9日とパリのフローリスト Frederic garrigueさんにお越しいただき、
レッスンを開催いたしました。

一か月前の告知にも関わらず、定員はすぐに満員になり、
自分もフレデリックの花が好きな人がいっぱいいることにとても嬉しくなりました。

フレデリックと、今回コーディネートをしていただいた貴代美さんは
レッスンの前々日に日本に到着したのですが、
到着翌日の朝3時にホテルへお迎えに行き、
一緒に市場へお花を買い付けに行きました。
ハードスケジュールですが、疲れを感じさせず、意欲的なフレデリックが印象的でした。

そうして選んだお花をみんなで水揚げ、仕訳けをし、
全てを一緒に準備しました。
初の日本でのレッスン、成功させたい!という思いが一つになっていたように思います。

レッスンでは、フレデリックの詩的でアーティスティックな世界観が
お花で表現されていきます。
午前のロマンティックなブーケ、午後のシャンペトル&ソバージュなブーケ、
ともにフレデリックの中にあるそれぞれの要素をお花と丁寧な説明で表現してくださいました。

ブーケを束ねつつの説明を聞くだけでお腹いっぱいになるようなフレデリックの個性的な世界。
参加した皆様もみんな、その世界観にどっぷりはまっていらしたように思います。

その後の作成では、フレデリックは個性の表現を重視し、皆様には自由に作成いただきました。
明確な正解がないブーケの作成には戸惑いがある方もいらっしゃいましたが、
次第にお花に向き合って、それぞれの個性が発揮されたブーケを作成してくださいました。

その後、takaの手作りお菓子を食べつつ、
お花を空間に調和させることの重要さやその方法をご紹介いただき、
さらにもう1つ、デモンストレーションも。

1枠5名という少人数だからこそできる、フレデリックの考えを深く知っていただき
多くコミュニケーションをとっていただく時間のご提案。
参加いただいた皆様のとても満足してくださった様子を拝見し、
jardin nostalgiqueも、フレデリックも、貴代美さんも、成功を心から喜んだのでした。

以下、写真のご紹介です。

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作成&説明しているフレデリック。

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bouquet romantique

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bouquet champetre et sovage

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un petit bouquet デモンストレーションで作成いただきました。

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un petit composition avec des petits pots こちらもデモンストレーションで作成いただきました。

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レッスン風景

ご参加いただいた皆様、フレデリック、コーディネートや通訳に尽力いただいた貴代美さん、
本当にありがとうございました。
また、ご参加いただけなかった皆様、定員が少なく、申し訳ありませんでした。
このご報告で少しでもお楽しみいただければ幸いです。

次回もぜひ、開催しよう!と言ってらしたので、
また次があることと期待していただいても良いと思いますよ!

こうして、パリでの研修のご縁から、
レッスンでのコラボレーションが実現して、
フレデリックも皆様も喜んでくれたことをとても嬉しく思います。


今後も、自分たちのできる範囲で
大きくはなくともいろんなイベントを企画していけたらいいなと思っています。

その時にはまたぜひ、ご案内しますね!


2014.12.02

jardin nostalgiqueのウェディングブーケ

10月11月はほぼ毎週末ごとにウェディングのご依頼を頂戴し、
多くのウェディングブーケをお届けいたしました。

ウェディングブーケには、新郎新婦様の強い思いが込められているため、
作成には緊張感があります。
ご希望を踏まえて思い通りに組み上げた後、ちょっと、ほっと。

でも、その分喜びのお言葉を頂戴した際の充実感もひとしお。

ウェディングブーケはヘッドパーツやブートニアなど、
直前に作成するお花も同時にご注文いただくため、
納品時に時間に追われることも多く、全てを素敵に写真におさめることが出来ていないのが残念なのですが、
幸いにも撮影ができている一部をご紹介します。

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ハート型のウェディングブーケ。

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迫力のあるキャスケード。

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ブルーのお花をメインに。

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白いアネモネ、ラナンキュラスなど、春のお花を用いて大人っぽく。

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カラーのアームブーケ。こちらはウェディングの雑誌用。

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きっちりつまったバラのブーケ。クラシックでノーブルな印象。

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コスモスや秋の草花でかわいらしく。

今後もこうして多くの皆様の幸せのお手伝いをできればいいな、と思います。
jardin nostalgiqueのお花で祝福された皆様が、
末永く幸せでありますように。

2014.11.25

ノエルな店内ですー!!

久しぶりのブログです。
というか、だいたいいつもブログは久しぶりですね(笑)

10月からは怒涛のイベントラッシュで、
日々精一杯、そして楽しい毎日でした。

荒井好子さんのレクチャー、
フレデリックギャリーグのレッスン、
ともに大好評で終えることができほっと一息したら
少々風邪をひいてしまいました。
そのご報告も必ず、こちらでUPしますね!

さて、今日はクリスマスなお店の様子をぜひ!

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店先にも、店内にもリースがたくさん!!

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入るとまず、いろいろなかわいい雑貨がお出迎え!

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こちらはあったか冬ものコーナー!
一番人気はお家の形のランタン。
ティーキャンドルを入れると、窓からほのかな光が漏れます。

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ウィンドウにもたくさんオ―ナメントを飾っていますよ!


ここからはクローズアップ写真。
マクロレンズを買いましたが、まだ使いこなせません(笑)!

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お店がオープンして3回目のクリスマスですが、
毎年雑貨の量が増えて、今年は本当ににぎやか!!
たくさんのサンタさんやスノーマンとともに、お待ちしておりますねー!!

2014.10.28

秋深まりますね。

10月ももうすぐ終わり、
秋もすっかり深まって、朝夕は寒いくらい。
冬の足音も聞こえてくるシーズンですね。

jardin nostalgiqueは、日々のレッスン、
秋に多くご依頼いただくウェディング、ギフトのお花、
そしてこちらも秋に多くなるお菓子のオーダーにと
あわただしくも充実の毎日です。

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お店にお目見えした新商品は、フランスの石鹸と秋の球根。
どちらも店だし早々に人気です!!

レッスンの報告は、まず、コスモスのかわいいブーケ。

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テーマのとおり、今年はコスモスを可愛くタイトにまとめてもらいました。
かわいい茎の動きやしなやかさを活かしつつ、小さなブーケにするのはなかなか難しいのですが、
皆様きれいにまとめてくださいました。


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そしてこちらは2周年記念のグランブーケレッスン。
とにかく大きなブーケを提案したいと、
ダリア10本、バラ20本、その他枝物草花いっぱいを交えた花材。

「ブーケづくりはスポーツです!」
なんて言っていたのですが、最初は笑っていた皆様も組み始めて「ほんとですね!!」と(笑)。

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自分がブーケを手に持った画像を頂戴しました。0122365.jpg
大きさがより伝わるかと思います。

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戦いの証。

大きなブーケを作る際のコツや大切なこと、困ったときのQ&Aをレクチャーできたと思います。
女性のちいさな手でもちゃんといろいろ踏まえれば、このくらい大きなブーケが必ず組めます。

なかなかこんな大きなブーケを組む機会もないかもしれないですが、
「こんな大きなブーケもできるんだ!」と実感していただけたらそれが嬉しいレッスンでした。

またやってみたいと思います。


そして、秋のバスケット テットアテット。

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昨年とは違う色合いでご提案しました。
今年は紅葉の美しさに触発された色合わせです。

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みなさんの作品を並べた様子は圧巻でした!
ただ、お持ち帰りが重くてすいません!

また今後もいろいろなレッスン、イベントが盛りだくさん!
年末まで元気に突っ切ります!!

どうぞよろしくお願いしますー!

2014.10.16

jardin nostalgique 2周年

10月17日でjardin nostalgiqueはオープンから2周年を迎えます。
ついこの間一周年だったかと思いましたが、
そこからの一年間は最初の一年よりもさらに加速度を付けて早く過ぎたように思います。

でも、その1年間はしっかりお店に刻まれていました。

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お店の配置、昨年はいろいろ模索していましたが、
ここしばらくはこの配置で固定しています。

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過去の写真を見ると、
こんな時もあったなあーなんて、思い出します。

あの時はお店の配置にあわせて、営業形態も模索中でした。
2年で営業のリズムや仕事の中心となることが見えてきて、
それに伴い、配置も固定してきたのではないかと思います。
いつかまた、夢にあふれるディスプレイをしていとは思うのですがね(笑)


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そして、天井!
今はドライフラワーで溢れています!
ドライフラワーをお買い求めにいらっしゃるお客様が増え、
せっせとつるして作成しています。
良いアジサイを見つけては、アジサイの森にするべく吊るしていますよ!

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お菓子も種類が増え、でも、一人ではおいつかないほどのオーダーに。
時にはお菓子のディスプレイがすかすか、なんてこともありますが、
それも皆様に好んでいただけているからかなと嬉しくなります。

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常設している作家さんの雑貨類も格段に増えました。
できるだけ手作りで一点ものを販売したい!という自分たちの気持ちに
皆様の力を借りて近づいています!

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フランス小物も増えました!


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レッスンの回数が増えたことにより拡張したレッスン&カフェスペースも
この1年でなんとなく定着したように思います。
今日は机がイレギュラーな配置ですが、6名様満員の際のあのテーブルの配置も
ようやくたどり着いた定番です(狭いけど 笑)!!
この空間を用いて週末3時からのweek end cafeも、
より多くのお客様にお越しいただいております。

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外のお花も増えました。
壁の木の色が雨のあたる部分と、あたらない部分で全然違ってきました。
これも時間の経過でしか出ない味わいですね!

そんなこんな、自分がただ振り返りたかっただけのブログなのでしたが、
お読みいただいた皆様、ありがとうございます。

こうして2周年を迎えることができたのは、本当にいつも応援してくださる皆様のおかげです。
ありがとうございます。

3年目は心強いメンバーも増え、ますますお店としてパワーアップして、
ゆるいながらも精一杯がんばっていければと思っております。

今週末は、2周年記念のプチプレゼントや記念お菓子の販売開始、
ブーケ販売など、感謝の気持ちを込めてちっちゃいけどいろいろやりますね!
お楽しみいただければ幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!!

2014.09.28

ブーケレッスン&ハロウィン!

こんばんは!

バカンス明け第一弾のレッスン、ときめきのブーケの全スケジュールが終了しました。
ご参加いただいた皆様、お申込みご連絡いただいた皆様、
ありがとうございました。
ここに、サンプルの写真を掲載しますね。

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フランスで美術館に行った際に、様々な絵画で赤がポイントで効果的に使われていることを感じ、
「赤」の力を表現したくて、どのブーケにも赤を入れてみました。
特に、3回目まではくすんだブルーとの対比を効かせて、それぞれが引き立つように。
秋の季節感の演出にもいいですねー。
最後の回ではオレンジとピンクをベースに。
がらっと雰囲気が変わりました。

ときめきのブーケは同じタイトルであっても、仕入に行く時によっていろいろ変わります。
どんなブーケかわからないのにご参加くださる皆様、
興味を持ってくださる皆様のために、
市場でのときめき探しは時に血眼です(笑)。
また冬もきっとあると思いますので、お楽しみに!

そしてそして、店内ではようやくハロウィンコーナーができました!

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今にもおばけが出そうなおどろおどろしい空間。。。


と思いきや!!

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こーんなにかわいいかぼちゃのおばけさん達。
そういえば去年も来た!!

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きのこもにょきにょき。

ぜひ、近くで見に来たくださいね!

2014.09.16

明日から営業再開です!

こんにちは。

長いと思っていた夏季休暇も今日で終わり。
明日17日から、また元気に営業を再開しようと思います。
不在の間、いろいろご迷惑をおかけしましたが、
またどうぞよろしくお願いいたします。

2週間のフランス研修は、
旅立ちの前日にエールフランス便の欠航が決まったりと、
出発前こそハプニングがあったものの、
一日遅れで出発してからは、一回も雨にあわない穏やかな気候の中、
お花のブラッシュアップ、仕入、お菓子の研究、今後の打ち合わせなど
有意義な時間を過ごしました。

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パリではのみの市にて仕入をしたり、

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自分のパワースポットと言える場所を巡ったり、

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お菓子をたくさん買って帰って研究したり、

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時には朝カフェを楽しんだり、

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もちろんお花屋さんもたくさん見学。
お花を買って活けたり・・・
お花を買って持ち帰る時の幸せな気分を思い出しました。

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研修先だったラロゾワーは相変わらず雰囲気満点。


今回はパリでの生活半分、あとは地方での滞在が半分。
地方は研修時代にお世話になったフローリストのみなさんにご案内していただきつつ、
その間に今後のコラボレーションなどについても相談しました。

まずは3日間滞在したプロヴァンス。
太陽がまずパリと違っていて、一段と明るい。
プロヴァンスでは、研修でお世話になったフレデリックギャリーグさんにお世話になりました。

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この乾いた丘には独特の植生があって、
そこでお花を採集しました。
風が強く、サバイバルな環境の中、枯れ枝や砂、乾いた葉の色の調和の美しさを感じました。
タイムやローズマリーなどのハーブも生息していて、
それを採集したものはさっそく夜のお食事になりました。

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この地方のオリーブは50年くらい前に一度凍って枯れてしまった後で、
根からまた再生した数本の枝が育ってできています。
なので、全部こんな不思議な形。

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足元にこんな小さなお花があったり。

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夜の食事はキャンドルを灯して。

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こちらはある日のお昼。
洗いざらしの布をクロスに、シンプルだけどかっこいい食卓。

フレデリックさんは南仏でもフランスの方にお花のレッスンをしているそうで、
たまたまちょうど開催されていたレッスンで、
タカはフランスのマダムに生け花のレッスンをすることに。

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フレデリックさん、本当にありがとう。

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ラロゾワーのアランとクリスティーヌは、ロワールの城をいくつかと、
ちょうど開催されていた庭のエクスポジションをご案内いただきました。

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そこからお二人の田舎へ連れて行っていただき、
お花についての相談や今後のミーティングをしたり。

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庭で摘んだお花でお部屋を飾る体験。

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お昼はお庭でランチしたり、

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夜も外でシャンパンをあけて。
広大なトウモロコシ畑の横でみんなで座って見上げると大きな満月。
耳を澄ませると、木々のざわめきや虫の鳴き声。

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翌朝、車を少し走らせるとこんなシクラメンの群生地が!!

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近くのロッシュという村で開催される朝市に連れて行っていただいたり、

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自分達では行けないようなレストランに連れて行って下さったり。。。
こうして歓迎してくだるお二人には心から感謝です。
アラン、クリスティーヌ、本当にありがとう!


そして、前回のフランス研修でも訪れたカールフーシュさんのお宅にもお邪魔させていただきました。
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広大な牧場、自然の中で生活するカールさんのお家。
庭には何種類かわからないくらいのお花が咲き誇っていました。
山を歩いてお花を集めて作品を作るレッスン。

フランスでご縁のあるみなさんに言えるのは、確固としたそれぞれの好みのライフスタイルの中で生きていること。
この旅では、お花の技術以上に、
生活の豊かさや、おもてなしにおける心のこめかたなど、
生き方について学ぶことが多かったです。

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また、吹きガラス作家のセバスチャンのアトリエも訪ねることができました。
はじめてお話をして、熱い思いを感じ、
今後、セバスチャンの思いを皆様に伝えられるような販売ができるといいな、と思います。

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ランジスではお花をみたり雑貨を仕入れたり。
アテンドしてくれた研修時代の友人、メラニーに感謝!

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オドラントのみなさんとは、最後の日の夜にみんなでお食事とミーティング。
お花について、人生について、今後の展開についてお話をしました。
いきなりここにきて顔出し!!他に写真がなく!!
エマニュエル、クリストフ、葉子さん、ありがとう!

他にも、一緒に研修していたフランスの友人と研修以来にあえたり、
尊敬していたお花屋さんとお話しする機会があったり、
他にも素敵な皆様との出会いがあったり、
いろいろ内容の濃い2週間でした。

多くの皆様のご厚意で、この旅がより深くなりました。
なかなか一般ではいけない場所だったり、聞けないお話をしてくださるのは
とてもありがたいこと。
研修時代のご縁がこうして今も続いていることがとても嬉しかったです。

今後もきっとずっと関わっていけるといいなと思います。

今後の営業はそんなこんな、
研修旅行で学んだいろいろをしっかり活かしたものにできるといいな、と思います。

写真の小出しでしたが、長くお休みをいただいた分、
こちらでお楽しみいただければ幸いと思います。

では、明日からまた、どうぞよろしくお願いいたします!!

2014.08.26

夏期休暇頂戴します。

今日からjardin nostalgiqueは夏期休暇。

先週はお休み前にと多くのお客様がお店をのぞいてくださり、
とても嬉しい時間でした。

お店のお花もすっきりなくなって、
夏休み明けの新しいお花の入荷を待つ花瓶達もしばらくのお休み。

3週間、お店のお花をお見せできないかわりに。。。
今までにレッスンで作成したお花達や、イベントの様子を一挙大公開!

多分、全部アップしきれないのですが、
お楽しみいただきつつ再オープンの9月17日をお待ちいただければ幸いです。

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あじさいのリースは昨年に引き続き大好評!
アジサイの色の美しさを楽しみつつ、
実は苦行(!?)と言われるコツコツ作業に取り組んでいただき、
みんな無事完成!!
今頃、きれいなドライフラワーになってるかな!!?
お店のサンプルたちも無事、ほとんど旅立っていきました!

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バラのブーケでは、20本近いバラとグリーン、草花を束ねました。
日持ちを重視したセレクションのバラを用いた、爽やかな色あいのブーケ。
写真のような組み合わせの他に、ホワイト-パープルの色合わせの回も。
スパイラルが組みやすい花材で簡単に!と思っていたのだけど、
グルーピングや凹凸を意識してー、なんて言っていると、やたら難しいレッスンになりましたね(笑)。
初心者さんにはスパイラルを学ぶのにとっても良い機会だったのではないかと思います。


続いて、お野菜のテーブルアレンジメント。

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八百屋さんのような品ぞろえで皆様をお出迎え。

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野菜を用いたかわいい小さなアレンジメントはセンターテーブルの周りに。

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これが皆様の度肝をぬいてしまった(笑)、キャベツのアレンジメント。
みんなに1つづつ、キャベツをお渡しして。。。
お料理のレッスンのようでした。
突拍子もないデザインのように見えますが、自分がフランスで研修していた時に、
何度か作ったデザイン。
フランスでは、男の子はキャベツから生まれるといういわれがあるらしく、
出産祝いでキャベツアレンジを贈ることがありました。

テーブル装飾という会話のきっかけになるお花、こんなインパクトがあってもいいかなと思います!


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変わって、いつものjardin nostalgiqueらしいお花の
グラミネのブーケドマリエ。
グラミネの魅力や活かし方、自然な花材で自然に作るだけではなく、
デザイン的な要素を加える方法をお伝えしました。
まだ受講したいというお声も多いので、またやりますね。
いつも日程が微妙な日で、回数も少なく、すいません。


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続いて、つい先日終了したレッスン、
みちくさのブーケ。
みちくさしていたら見つけた道草達をざっくり束ねたというストーリーを感じるお花にしてみました。
とともに、草花を活かす組み方をお伝えしました。
タイトルからお花のイメージができないということで、
参加していただいた皆様はお越しいただくまで、
「?」を頭に付けたままお越しいただいたのではないかと思いますが、
それでも楽しみにお越しいただく皆様に感謝。
そんなご期待に応えることができていたらいいな、と思います。

そうそう、レッスンだけではなく、
キャンドルナイトも開催していましたよ!!

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キャンドルでいっぱいの店内に、タカのお食事とお菓子、
皆様の笑い声で、ほっこり暖かいイベントになりました。
キャンドルレクチャーは知らなかったこともいっぱい。
なにより、生活の中に小さな火を灯すと、なんだか心もほっとするような、
暖かい気持ちになることを感じたイベントです。

他にもたくさん、毎日毎日に報告したいいろいろがあるのですが、
最近はなかなかブログを書く時間もなく申し訳ないです。

レッスンやイベント以外の毎日の様子もご報告したいことたくさんなのですが、、、
そのへんはぜひ、お店にいらしてご覧ください(笑)!!

9月17日から、またフル回転でがんばります!!
どうぞよろしくお願いします!

2014.07.15

暑い毎日ですね!

今日もとっても暑い一日でしたね。

お休みだった今日はレッスンの予定を立てたり事務仕事をしたりと忙しく、
takaもお菓子を作りにお店に行って、お休み?な感じになってしまいました(笑)。

とはいえ、ようやくレッスンスケジュールも決まって自分の中のもやもやがなくなりました!
夏のレッスンはお花の日持ちを考えてご提案できるようにしようと思います。
ぜひ、ご参加お待ちしておりますね!

また、夏期休業のご案内もUPしましたのでご確認いただければ幸いです。
数年に一度、大好きなフランスへ行けるようになれればという夢の
第一回がこの夏に実現しそうです。
リフレッシュ、仕入、感性の刺激、目的はいろいろですが、
次へのステップアップとして、節目節目でこうして勝手ながらお休みをいただき、
心を洗って自分を磨く時間を頂戴できればと思います。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、
どうぞよろしくお願いいたします。

先日まで開催した大人顔のヒマワリのブーケでは、
顔の向きがあって平らなヒマワリに悪戦苦闘しながら、
みなさん素敵に作成くださいました。

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はじめてのレッスンの皆様には少し難しいレッスンだったかもしれませんが、
自分が一番大切にしているスパイラルの基礎について、まずは飲み込んでいただけたかと思います。

takaの生菓子も注文が増え、厨房はフル回転です。

夏のノスタルジックもお休みまでは全力でがんばりますので、
どうぞよろしくお願いします!


2014.07.01

初夏のシャンペトルブーケレッスン

先日開催したレッスン「初夏のシャンペトルブーケ」。

春が終わっていく寂しさもありつつ、
夏が来る楽しみもありつつ、
でも実際は梅雨という季節にちょっと困らされる時期ですね。

お花の中でも、春のお花の余韻と夏のお花の始まりが両方楽しめる時期。
今回はフレッシュな夏のお花とともに、
あえて季節の終わりのナズナなどの枯れゆくお花もあわせてご提案。
ナズナの青々しい種達が黄色く変化してきているのですが、
その色合いがまた、ブーケに良い色彩を加えています。

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ふんだんに用いた穂のやわらかい曲線も美しいですね。

そろそろ7月のレッスンも考えますねー!
明日からの一週間のレッスンはヒマワリがテーマ!!
お楽しみに!


2014.06.24

久しぶりのブログです!

こんばんは!
またすっかり久しぶりになってしまいました。

今日の雨はすごかったですね。
最近は暑い毎日が続いて、もう夏かと思うようでしたが、
まだ梅雨であることを再確認させられるようです。

お花の変化ではもうすっかりライラックやシャクヤクのシーズンが終わり、
ヒマワリ、トルコキキョウ、その他夏の草花へと季節が移り替わります。
フレッシュな印象の実物も多くなり、
出回る葉物の色も明るい色合いのものが多くなる気がします。

久しぶりに、今までのレッスンテーマのブーケの写真をいろいろアップしますね。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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ライラックのシャンペトルブーケでは、枝ぶりの良いライラックといろいろな枝物をあわせて。
ジャーマンアイリスの太い茎に苦戦しつつ、皆様素敵に仕上げてくださいました。

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各回ともに大人気で満員御礼となったシャクヤクブーケのレッスンでは、
2つのテーマをもとにご提案。
最初の2つは甘い優しい雰囲気でのご提案でしたが、まったく違うものに!
マリーアントワネットのイメージから連想した組み合わせと、
自然な印象をより強めつつ、かわいいピンクにこだわった組み合わせです。

3つ目の写真は爽やかに、清々しく束ねたブーケ。
たくさんのミントとともに、カラーを取り入れて作成いただきました。

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一番最近のときめきのブーケでは、
クチナシを使って香りを楽しむブーケを。

他にもいろいろなレッスンを開催したり、多くの皆様のウェディングに協力させていただいたり、
フランスからは自分の研修先の店長が遊びに来て下さったり、
コラボレーション作家の皆様から新商品が届いたり、陳列替えをしたり、雑貨が増えたり・・・
他にもいろいろ報告したいことが沢山!!

そんなこんな、ブログに書ききれない毎日ですが、
その分、いつもお店でフル回転中です!!

お店になかなか来れない皆様の為にも、ブログもきちんと書けるようにがんばりますね!

そんな最近なのでしたー!


2014.05.16

外が賑わいます!

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こんな感じで、外も賑わう今日のジャルダンノスタルジック。

母の日はおおくのお客様にご利用いただき、本当にありがとうございました。

皆様から預かったお気持ちをお花やお菓子に乗せて届けられていたら幸いです。

ひと段落する間も無く、たくさんのお花に囲まれり店内。
特に、ライラックが盛りだくさんです。

ぜひ、お待ちしてますね!

2014.05.02

アジサイまつり!

こんにちは!いい天気で気持ちいいですね!

昨日のすずらんの日はおおいに盛り上がり、
夕方には最後の1本までなくなるという大人気ぶり。

こうして年々関心を持ってもらえる方が増えると嬉しいです!
たくさんの幸運が舞い降りた一日だったのではないかなと思います。

そして、お店はというと
紫陽花の鉢をたくさん仕入れてきました!

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よりどりみどりな紫陽花。
違いを比べるだけでも楽しい!
ご自宅、プレゼント、おすすめです!

2014.04.30

すずらんたくさん入荷しました!

そんなわけで、明日のすずらんの日を前に、
たくさんのすずらんを仕入れてきましたよ!

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みんなですずらんに感謝の気持ちを託して贈りましょう!

5本648円で販売中です!

2014.04.29

桜リース 大雪被災地域への基金にご協力ありがとうございました!

2月、3月に販売しました桜リース。
売り上げの一部を大雪で被災した生産者様へ
基金としてお送りする商品として販売させていただきました。

おかげさまで多くの皆様にご賛同いただき、
計15000円の基金を主宰団体にお送りすることができました。

皆様からの応援のお気持ちを生産者の皆様までお届けできるといいなと思います。
ご協力いただいた皆様へ、感謝の気持ちとともにご報告でした!

先週に引き続き、ウェディングのご依頼が続くjardin nostalgiqueでは、
お花、お菓子ともにフル回転。
ウェディングブーケを作りたいというご依頼で以前より個人レッスンをご予約いただいたお客様とは、
夜から開始のプライベートレッスン。
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また、他の新婦様からのご依頼では、フラワーレイをお作りしました。
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その他、お花の長持ち講座やtakaのプライベートレッスンなど、
多くの皆様にご参加いただきとてもありがたく思います。

母の日も近くなり、ご注文も続々お受けしております。
今年もオリジナルアレンジメント各種が人気です。
その他にもオーダーメイドいたしますので、
どしどしご依頼お待ちしております。

ゴールデンウィーク中の営業も通常通りです。
火曜日はお休みなのでお気を付けくださいね。
土日のカフェ営業はレッスンの為15時からになりそうですが、
こちらもぜひご利用ください!

もうすぐ5月ですね!
5月1日はすずらんの日。
フランスでは感謝を込めて、恋人、家族、友人、大家さん、上司などなど
すずらんを贈ります。
街にスズランがあふれる日。

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2010年のすずらんの日は、フランスのフローリストラロゾワーさんで研修中。
カウンターにあふれるすずらん。
これがごく一部と言えば、そのイベントの規模をおわかり頂けるでしょうか!?

明日の仕入では、スズランをたっぷり仕入れたいと思います!
たくさんあれば良いなあー!


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2014.04.22

4月のjardin nostalgique

もう4月も後半、本当に時が経つのは早いですね。

暖かくなり、お花が恋しくなるお客様が多いのか、
以前よりも店内が賑わっていますよ。

また、ここ最近ウェディングのご依頼を多くいただいております。
一昨日もウェディングに関わるいろいろなお花を作成させていただきましたが、
人生で一番幸せな瞬間を共にするお花を任せていただけることの喜びを深く感じました。
5、6月はまさにウェディングシーズンとあって、
今後も多くのご依頼をお受けしておりますが、
その1つ1つに心を込めて作成させていただければと思います。

お店ではレッスンもどんどん開催しております。
艶やかな桜のブーケはこのような感じ。
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縦長のフォルムのブーケは花木などを活かすのに最適。
こっくりしたやはり縦長の花器に入れて、前回の桜のブーケとはまた違う装いに。
その後も春のテーブルアレンジメント、花冠のレッスン、
多くの皆様にご参加いただき嬉しいひと時でした。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!

また、最近はtakaのプライベートレッスンもリクエストをいただき次第ちょこちょこ開催しており、
そちらも大賑わいです。
今後、また決定しましたらnewsにてご報告しますね!

そして、もう既に1月ほど経過してしまいましたが、
先月開催されたサロンドテの様子をご報告。

3月21日、春分の日に開催された今回のサロンドテはもう7回目。

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テーブルのお花はシンプルにスイトピーとサクラコマチを束ねて。
大人な春色のちいさなブーケでテーブルを彩りました。

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軽食はアスパラや菜の花など、春の野菜をたくさん使ったもの。
面白いのは苺とパプリカのマリネ。
こちら、自分も試食したところ、
予想以上にパプリカもフルーティーで新発見という感じでした。

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お待ちかねのデザートは、苺、桜、日向夏と、
春爛漫な食材を使って、春色に。

サロンドテからお店にはしごしてくださった皆様からは、
「満腹ー!」という声を頂戴しましたが、
写真を見て納得です!

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

4月後半、引き続き多くの皆様にお越しいただけるように、
素敵なお花やおいしいお菓子を取り揃えてお待ちしておりますね!!

母の日のお花、注文受付中です!

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2014.04.08

もう、春ですねー!

こんばんは!

年度末からしばらく慌ただしく、
ブログの更新がまた滞ってしまいました。すいません!

そんな日々の中、蕾だった桜がいつの間にか開いて、
あっという間に散ってしまいましたが、
それとともに、まさに春が本番になったような気がしますね。
市場に行く道中で、つくしを発見したりしては、
嬉しくなってます。

レッスンでは、桜のかわいいブーケを作成しましたよ!

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こちらはスペシャルレッスン、
桜と小さな春の草花で作るブーケです。
自分お得意まんまるブーケ、桜バージョンです。

昨年、花時間さんの桜特集の撮影でご紹介しまして
今年の春号に掲載いただいたブーケ。
レッスンでやってみたくて今年こそはと開催したレッスンでした。

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こちらが昨年バージョン。

皆様にもお喜びいただけてよかったです。

桜を使ったレッスンはもう1種類開催しましたが、
こちらはまた画像を取り込んでご紹介しますね。

その他にはクリスマスローズのレッスンも。

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いろいろな春先のお花を楽しみましたが、
春本番になると春のお花の流通は少なくなります。

これからはまたいろんな草花が出てくる季節。
どんなお花に出会えるかわくわくしながら、
明日からもまたがんばります!


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2014.03.25

レッスン報告 春の花冠

今日はすっかりぽかぽか、
春が来た!と言っても過言ではないような一日でしたね。
薄着で出かけたはずが、それでも暑くなるような気候、
桜ももうすぐ!ですね!

今日は先日開催した花冠のレッスンのご報告。

草原で花を摘んで花を編んだ思い出がよみがえるような
軽やかなかわいい花冠。

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実は作成はなかなか大変。
でも、みんなでいろいろおしゃべりしながら
小さい時に野原でみんなでお話ししながら、花を摘んだ時のように
楽しく作成いただけたと思います。

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このレッスン、問い合わせも多いため、また休日にも開催したいと思い